2021年7月 1日 (木)

シトシト降る雨の中での足尾松木沢の森作業

昨日(30日)の足尾森びと広場は曇り空、気温は18℃でした。先に到着していた鎌田さんが森作業の準備を進めていました。9時からコーヒーを飲みながら打合せをしていると、雨が強く降ってきました。作業は標高900㍍もある「臼沢の森」の草刈りを予定していましたが、安全を考えて「民衆の杜」と「新松木の杜」の草刈りを行うことに変更しました。

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「民衆の杜」内の散策路の一部は松村健さんと橋倉さんが先日草刈りをしていましたので、その先は雨でも長靴が濡れることがありませんでした。メガネ橋から右側を鎌田さん、山頂方面を福原さん、左側を筆者が草を刈りました。雨具を着ての作業は蒸し暑く、大汗をかきました。大きな石が草に隠れて見えませんので慎重に草を刈り、90分程で草刈りは終了しました。その後は「新松木の杜」に移動し、入口から松木川沿いまでの散策路の草を刈りました。昼までには草刈りが終わりました。Dsc05767

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午後三時過ぎには雲空から明るい陽が射しこみました。雨具を着て蒸し暑い日の森作業は体力を消耗しますが、シニアの笑顔を忘れない作業をしてくれました鎌田さん、福原さんお疲れ様でした。(報告・済賀正文)

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2021年6月29日 (火)

県民の力で「2050排出ゼロ」へ、請願書作成中

 昨年、菅総理は「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。先月26日には「2050年までの脱炭素社会の実現」を明記した改正地球温暖化対策推進法が成立しました。改正法が成立した以降、国、地方自治体、企業では様々な動きが活発化しています。

 森びと栃木県FCは、「2050年までに温室効果ガス排出ゼロ」への請願書を県議会に提出するために、6月18日、その会議を行いました。出席者は請願書案を議論し、7月中には議会に提出をしていくことを意思統一しました。

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 排出ゼロに向けて私たちは木を植えていますが、先日、昨年10月に植樹した日光板橋「城山の森」を見てきました。苗木は順調にすくすくと成長しているようです。周りの草や木も同様に伸びており、笹竹が目立っていました。その場で、草刈りの計画をしました。

Img_1919   植樹場所へ向かう登山道

Img_1921 Img_1924 Img_1932 Img_1946  元々あったアジサイも元気そうです

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 男体山、女峰山には雲が掛かっていました。当日の午前中は青空が見えていたのですが、この時季は必ずと言っていいほど午後には栃木県特有の雷雨になります。最近の雨の量は以前と違い、すぐに道路が川のようになり、川が氾濫する回数が増えています。近くで葉、休耕地を田んぼダムにし、護岸工事と川幅を拡張しています。効果を期待したいものです。「城山の森」も将来は水を溜め、土砂災害を防止する機能を発揮してほしいと願っています。また、小さな森ですがCO2の吸収も頑張ってほしいと願いながら、森を散策してきました。(栃木県FC 加賀春吾)



2021年6月28日 (月)

生きる糧を失った松木村人の怒りと悔しさを忘れない

 昨日(27日)の足尾の天気は梅雨空ながら時々薄日がさしていました。9時の温度計は25℃を指し、台風の影響も感じることなく、快適な作業日和でした。

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Dscn7444  森作業は弘永サポーターの提案を受けて、草刈りを行いました。彼は、「足尾ではお盆が7月なんですよね」との一言で作業を決めました。昨日の朝、アパートの上に住む方が「お墓の掃除に行く」と言うことを聞いていましたので、草刈りは即決でした。

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Dscn7447  銅の精錬過程で発生した亜硫酸ガスによって、村を追われた旧松木村の皆さんに思いを馳せ、私たちは春秋の彼岸と盆にお墓や祠の草刈りを続けてきました。森ともたちが花を持ち寄って墓前に飾ってくれる前の環境整備です。

Dscn7445  草刈りが終わる頃、東京事務所からのトラックが足尾・松木沢に到着しました。小黒、斎賀両運営委員が約3時間かけて荷物を運んできました。小黒委員は久々の足尾で、周辺を見て回り新たな植樹に向けた場所を見ていました。二人は、トラックに積んできた荷物を早々と降ろし、とんぼ返りをしました。お疲れさまでした。

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Dscn7450  私たちはその後、10年以上使っている中古のビニールハウスの屋根の修繕を行いました。ハウスのポールは劣化していないので、新しいシートを屋根に張りました。完成には時間がかかりますが、「ハウス修繕の弘永」と呼ばれている彼が完成させると言っていました。

Dscn7451  これからは暑くなります。苗木も私たちも水が大切になります。雨が降るたびに沢水の取水口に土砂が溜まり、ホースが詰まります。森作業開始前には取水口のチェックと土砂取り除きをする事を引き継ぎノートに書きました。昨日の作業は、小黒、済賀、弘永そして筆者でした。(報告・橋倉喜一)

2021年6月25日 (金)

梅雨の晴れ間に夏から秋の楽しみを想い浮かべて森作業

梅雨の晴れ間の26日、南相馬市応援隊6名は雫育苗場でポット苗の草取り、苗分け、農園管理を行ないました。今日の気温26℃、湿度70%と蒸し暑い中での作業でした。ポット苗の草取りは先月に行ないしたが、わずか1カ月で雑草だらけになっていました。今日は50トレイ分の草取りを行ないました。苗分けは、クヌギの苗36本をポットに植え替えました。

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P1020048   農園では、スイカ、カボチャ、キュウリが実をつけ始めています。スイカは直径20cmぐらいにまで生長し、来月中旬には食べられそうです。カボチャは秋に収穫できると思います。天ぷらにして秋の味を楽しみたいと思います。

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P1020042  南相馬市は、コロナウィルスワクチン接種が比較的にスムーズで65歳以上の人たちはすべて終了し、現在60歳から64歳までが接種を行っています。私も、森作業終了後、午後3時から第1回目のワクチン接種を行ってきました。これで少しは気分が楽になりました。

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P1020049  本日の参加者は、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、道中内スタッフ、原田スタッフでした。(報告・岩橋 孝)

2021年6月23日 (水)

地球の守り神・「悪魔」になってみたい

 梅雨入りする直前の福島6月中旬、急激に発達した雷雲が、毎日のようにどしゃぶりの雨を降らせます。「みんな昔の降り方と違うな」と口をそろえて言っています。自分たちをとりまく環境変化に気づいていても、より遠いところで起こっている事であり、私たちの生活の事であることに気づくのは難しいものです。気候変動は、すでに人間の健康や生活の安全安心に深刻な悪影響を与えつつあります。

Photo  環境省は「温室効果ガス」がこのまま増え続けていくと、今世紀末には平均気温が2.1~4.0度上がると予想しています。今年もすでに「ゲリラ豪雨」に襲われ始めています。川が氾濫し、住宅は床上浸水、土砂崩れ、交通機関はストップすることを想起し、地球温暖化に向き合う姿勢を改めなければと感じています。

Photo_2  姿勢を改めるきっかけをつくってくれるのが「お人形様」。拝んで何とかなる温暖化ではありませんが、自然に向き合う人間の気持ちが甦ってきます。

Photo_3  福島県の三春町から現在のいわき市平に通じる磐城街道沿いに背丈が四メートルもある「お人形様」が3体祀られています。なぎなた、刀を持ち、両手を広げて通せんぼの仕草をしています。顔は大鬼の形相で、外から悪いものが入ってこないように、にらみをきかせています。3体の表情はそれぞれ違っています。伝承によると、悪疫が流行した際にそれぞれの村に入り込まないよう、悪魔を追い払うという素朴な祈りから「お人形様」を祀ったとされています。面はケヤキの一枚板に一刀彫で仕上げられています。コロナ禍の今、この人形を見つめていると、ひと本来の山の神(自然)への祈りとして、森と暮らしてきた先人の生き方が伝えられている気がします。

Photo_4  写真は船引駅の「お人形様」。お盆や年末年始の帰省、また毎日の通勤・通学などで駅を利用する人の無病息災を願うものです。

Photo_5  私たちは、地球を駆け巡っている異常気象や新型コロナウイルスの猛威を追い払う「悪魔」にならなければならない時です。少しでも多くの方々との出会いをつくりだし、「悪魔」の連帯を求めていきます。(福島県FC 齋藤 章)