2021年7月 4日 (日)

ホトトギスの鳴き声響く足尾松木村跡です。

 今日の足尾は雨でした。山が雨雲に覆われて幻想的な色と景色を見せていました。

Img_1969 松木村跡に入るとカラミ堆積場の上にシカの群れが見えました。この時期は鹿の出産のシーズンです。母鹿が草むらに隠れている小鹿を守るよう辺りを気にしているようです。

Img_1985 Img_1978 9時、気温は19℃。雨は降り続いています。雨は強く降ったり、小降りになったりを繰り返していました。「みちくさ」の来訪者は現れませんでした。雨が小降りになったので、弘永さんはみちくさの庭の草取りを、私はみちくさ前の広場の草刈りを行いました。

Img_1990 どこかで「テッペンカケタカ」と鳴く鳥の声がしました。夏になると盛んに聞こえるホトトギスの鳴き声です。「松木の里にも夏が来たなあぁ」と夏の訪れをホトトギスが叫んでいるようでした。

昼食後、熱海の土石流の話題になり、この時期は毎年のように豪雨による災害が頻発していることに心を痛めました。亡くなられた方、被災された方に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

また、カナダのブリテッシュコロンビア州リットンという村は、49.6℃を記録する気温になり山火事が発生し、村の90%が焼失したというニュースを聞き、驚愕すると同に、これは外国のことではなく、日本でも起きることは十分にありうることだと思いました。何としてもパリ協定が目指す世界の平均気温を産業革命以前の1.5℃高い水準までに抑えなくてならないと思います。

 午後も弘永さんは午前中と同じ作業を、私はみちくさの庭の周りの草刈りをしました。雨の中、庭には色々な花が咲いていて、雨で暗くなる気持ちを癒してくれました。

Img_1988 Img_1991 Img_1995 Img_1998 Img_1999今日の来訪者はゼロでした。雨にけむる松木村跡も幻想的でいいですよ。これから夏本番になると夏鳥や昆虫類、夏の花など楽しませてくれるものがいっぱいです。煙害で居なくなった動植物が戻ってきた足尾・旧松木村跡を訪れてみませんか?

本日の舎人は、弘永さん、筆者(加賀)でした。(本日の線量:0.109μ?)

自然の脅威を噛みしめながら森の防潮堤応援

 今日(7/4)は梅雨前線の影響で大雨情報が続いていたため「作業の中止」も頭をよぎりました。しかし、自宅の伊達市は小雨でどしゃ降りでないため南相馬苗場に向かいました。苗場は、どんよりとした曇り空でちょっと小雨が降る程度の天気で作業には差支えがなくひと安心しました。

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202174_2  早速、簡易テントを設置し打ち合わせを行いました。先日の作業から9日間過ぎるとポット内の草をはじめ苗場周辺は草がのびのびで、苗床は荒れ放題でした。作業は、前回同様にポット内の草取りと刈払機による周辺の草刈りを行いました。

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202174_4  休憩タイム前には、農園で育てている野菜(スイカ、カボチャ、キュウリ)の生長観察を行いました。スイカは3玉とも大きくなり「16日には試食会でもやってみたいね。作業にもちょっとした楽しみも増えていいね」との声が聞かれました。休憩タイムでは、10月24日の第9回鎮魂復興市民植樹祭までの取り組みについて話し合いました。今日まで植樹祭の実行委員会は開催されていませんが、早急に市役所担当との打ち合わせ日を小川事務局が窓口となり取り組んでいくことにしました。

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202174_6  その後、驚きの大きさになったキュウリの色や太さをどのように食べるかと話していると、松林さんからレシピを教えていただき、今日の夕食の一品にしようと皆さんが持ち帰りました。

202174_7  熱海市での土砂流出では自然の脅威をまざまざと感じました。亡くなった方のご冥福を祈り、行方不明の方々の早期発見を祈ります。救助活動をしている皆さん、大変お疲れ様です。それにしても10年以上も大雨による土砂流出や土砂崩壊を繰り返している日本ですが、根本問題の対策に「自分ごと」として向き合っていかなければと、帰路中のハンドルに力が入りました。

202174_8  今日の作業は、松林副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、筆者でした。(報告・東城敏男)

森の機能発揮に期待し、嬉しい恵みにも感謝した森作業

 先月(30日)、今年2回目の森の防潮堤の育樹(補植・除草)作業を行いました。前回から1ヶ月後の名取市「いのちの森」の様子は、草が膝くらいまで伸びた中で木々が生長していました。草の生長の勢いに驚きまました。

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Photo_2  森の一角に植えたブルーベリーとブラックベリーは実をつけていました。もう少し経つと無農薬、無肥料の自然の恵みをいただけます。楽しみなひと時を恵んでくれました。

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Photo_4  今回は、冬枯れが目立った常緑樹シラカシ、アカガシ、ユズリハ、シロダモ、ヤブツバキ、タブの苗を100本補植し、草刈りとクズの侵入を遮るためのつる刈り作業を行いました。

Photo_5  森作業を通じて、森に寄り添う暮らしを目指す事の大切さを仲間と共有しながら、森に囲まれ心地よい汗を流しました。育樹作業やポット苗づくりを通じて、本物の森を再生し、地球温暖化に少しでもブレーキをかけていきたいと思います。(宮城県FC・林雄一)

2021年7月 3日 (土)

晴天に恵まれ2か月振りに“みちくさ”開く

本日、午前9時の天気は晴れ、気温は25.2 ℃

今朝のニュースでは、神奈川や千葉、山梨で線状降水帯が発生し、「土砂災害警報」が各地で出されていましたが、日光市内を過ぎて、日足トンネルを抜けると青空が見えて来ました。

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たくさんの方がみちくさに訪ねてきてくれるのではとワクワクしました。

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そんな期待とは裏腹に、みちくさの前を通って行ったのは大きなザックを背負ったカップル1組と釣り人が数名のみ…。みなさん先を急いでいるようで、軽く会釈をしたくらいで通り過ぎて行きました。

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また、今日は土曜日というのに、大型トラックや生コン車が行き交いました。お仕事のみなさんお疲れさまです。

何もしないでいるのも手持ち無沙汰なので、刈払機を手に、みんなの広場とみちくさ周辺を草刈りしてみました。キレイさっぱりです。

 

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お昼には少し早かったので、コーヒーを一杯いただきながら、これからの森づくりについて意見を交わしました。中倉山のブナ保護や里親植樹などの森づくりの進め方について情報共有できました。

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午後は、今月10日から14日の「育樹感謝デー」のため、福原さんとは2人で臼沢の森に登りました。

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JR貨物の人たちが3年前に植えたところは苗木が草に覆われていました

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また、最上段の植えた所も樹々たちが草に負けまいと必死でした。

それを見て福原さんは、早く解放してやりたいと鎌を持ち草刈りを始めました。

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一部分の草刈りしかできませんでしたが、しっかりブナやモミジなどが根付いていることを確認して、下山しました。

 

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新たな変異株が現れ、収束が見えないコロナ禍の中、みちくさ庭の花々やトンボに今日も心が癒されました。 

 

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本日の放射能線量は0.106μSvでした。福原サポーターと舎人は大野と小柴でした。(報告・大野昭彦)

 

2021年7月 2日 (金)

八幡平・松尾鉱山跡地のいのちの森は元気です

Image1  森びとの皆さん、お久しぶりです。元みちのく事務所スタッフの関です。先月、八幡平の森の草刈りをしてきましたので、皆様に報告します。

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Image3  6月27日(日)、八幡平市「松尾鉱山跡地元山堆積場」において、10年かけて育てている木々の生長を促すために、仲間たち10名と草刈りを行ってきました。当日は、汗ばむほどの晴天となり、木々が歯を食いしばって生長している様子を感じながら、これまで試行錯誤しながら森を育ててきた活動が実を結んでいることを実感てきました。

Image0  1年に1回の育樹作業ですが、草刈りに参加してくれた仲間たちは、故・角岸所長の遺志を我々が受け継ぎながら育樹活動を行っていく事を心に刻みました。「山と心に木を植える」を合言葉に、人間が壊した荒廃地に10年間植樹活動をしてきましたが、これからも多くの仲間で力を合わせながら森づくりを取り組んで行きます。

Image4  これからよろしくお願いします。(報告・関 一史)