2025年6月16日 (月)

松木郷は梅雨らしい天気でハイカーの姿は…

 6月14日(土)、朝9時の気温は18℃、今日の松木郷は梅雨らしい天気です。ハイカーの方もそれほど多くはないとは、橋倉さんの見立てです。「みちくさ」の上、靄に包まれた「中倉山」が見えます。

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2 今日の舎人のもう一人の担当、橋倉さんが「クスノキ」を見つめています。

3 枯れていた「クスノキ」の下に、新たな幼木が育っていました。

4 今日の作業の中心は、この20年大変お世話になった諸団体、個人の方々をお招きし、6月22日に控える「松木郷の森」をご案内するイベントの諸準備です。さあ、記念品の森びと特製「手ぬぐい」に案内パンフレットを50部、森びとの封筒に詰めます。5

6 資料の袋詰めの後は、「森びと広場」や「心の園」の草刈りを予定していましたが、雨が強まったため屋根のある「うんしゅう亭」で作業することにしました。手始めは、椅子の拭き掃除です。7 椅子を30脚、拭き掃除、艶出剤でキレイにしたところで、12時を過ぎたので昼食にします。

8 橋倉さんは、足首を痛めているにもかかわらず頑張ってしまいます。正に“昭和の男”です。9 拭き掃除、艶出しが終わり、テーブルを積み上げブルーシートをかけて、ロープで固定し雨と埃から守ります。

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12 きつい作業でしたが、若葉から緑が深まり靄のかかった「臼沢の森」に癒され、「ああ、またここ松木郷に来たい」という思いを抱きながら今日の作業を終えました。この不思議な感覚は、まさに「松木マジック」です。残念ながら、本日の来訪者は、おりませんでした。

本日の舎人担当は、橋倉さんと田城でした。(報告者・田城)

2025年6月10日 (火)

恵みの雨の中の森作業

Dscn2703_2  本日(6月10日)の足尾・松木は、曇りで12℃(8時30分)です。今にも雨が降りそうな空です。Dscn2708  朝の打ち合わせでは、作業責任者の清水副代表から午前中は、「臼沢西の植樹地」の草刈り(左上の4列:前回の草刈りの未実施地)と「臼沢の植樹地」にある「JR貨物労組の植樹地」の草刈り。午後は、「果樹園」の草刈りを実施しますとの説明を受けて、雨が降ることを想定して雨カッパの着用をして作業に入りました。Dscn2687 「臼沢西の植樹地」に着くと小雨が降って来ましたDscn2688 草刈りを進めるとハチの巣を大野さんが教えてくれましたのでその場所を避けて草刈りを進めました。

Dscn2692 草に負けずに元気に生長してほしいと願いながら、約30分程で草刈りを終了出来ました。

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Dscn2689 次の草刈り場所の「臼沢の植樹地」の手作りの階段を登っていくと湿気が強くて体力を消耗します。

Dscn2694 途中何度も水分補給をしながら「JR貨物労組の植樹地」に到着すると下段の鉄製のネットが地上に着いていてクマ等の獣害の出入り場所になっていましたので、慎重に鉄製のネットを持ち上げて張り上げました。

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Dscn2695  昨年は、苗木に幹ガードを付けましたので苗木の生長を確認することが出来ました。しかし、草の伸びがすごいので下段から上段に向けて草刈りを行いましたが、植樹地の傾斜は30度位あり雨で足元が滑らないように注意しながら草刈りを進めましたが、全てを行う事が出来ませんでした。

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Dscn2700 獣害ネットを点検すると尾根の頂上付近が地面からめくりあがり、大きな穴を発見しましたので、それを塞ぎました。

Dscn2702 尾根の上段の獣害ネットの上部に亀甲の金属のネットを張らなけらばなりません。また、植樹地の傾斜で足元が滑りますので更に階段を設置しようと話になりました。

Dscn2698 12時を回りましたので「JR貨物労組の植樹地」を後に下山して、昼食にしました。

食事中に雨が強くなり食事が終わっても益々雨が強まりましたので、午後の作業を中止にして帰路に着きました。

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 本日の作業者は、松村宗さん、橋倉さん、大野さん、加賀さん、清水さん、坂口さんと筆者でした。雨の降る中の森作業ありがとうございました。

(報告者:済賀正文)

2025年6月 9日 (月)

第13回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭に参加しました

昨日、福島県南相馬市で「第13回目南相馬鎮魂復興市民植樹祭」が開催され、森びとからはJR貨物労組から17名、神奈川県ファンクラブからも10名を含め総勢51名で参加してきました。

Screenshot_20250609_111305_x4日から植樹祭会場で前段準備に携わっていた南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊(通称:応援隊)の皆さんと合流し、森びと桜井代表が歓迎のあいさつをしました。

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ご存知のように、福島県南相馬市では2011年3月11日の東日本大震災にて636名の方が犠牲に遭われました。震災を風化させることなく、今後も市民のいのちを守る森の防潮堤づくりを継続していく決意を新たにして、献花台で祈りを捧げました。

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実行副委員長の応援隊・松林代表から力強く開会あいさつがされました。20250608_120153

宮城県ファンクラブ・林代表が皆さんで丹精込めて作った苗木を無事に嫁がれました。
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応援隊が入ったグループの植樹リーダーには、第1回(2013年10月6日開催)の植樹祭で、相馬農業高校の農業クラブの理事長を勤めていた山田くんが市役所の職員になって堂々と参加者に指導していました。

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全体で15,000本の苗木にいのちを吹きこみました。来年は、応援隊と相談して草刈りや観察などを含めた泊まりがけの企画を考えたいと思います。応援隊の皆さん、連日暑い中での前段準備ありがとうございました。JR貨物労組の皆さん、ファンクラブの皆さん、来年もよろしくお願い致します。(運営委員・小林敬)

2025年6月 6日 (金)

「日光城山・ふるさとの森」の草刈りを行いました!

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 6月2日(月)栃木県ファンクラブは、日光板橋・城山の植樹地の草刈りを行いました。

 5年前の10月、小雨の中で17種1000本の苗木を植えた場所です。地元の大和木材・福田社長のご厚意で、杉などの針葉樹を伐採した跡地に広葉樹を植えました。

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  5周年の区切りに企画した草刈りですが、8人の皆さんが集まってくれました。その中には、ケガで長らく療養していた鎌田さんの元気な姿があり、群馬県から松村(宗)さんも参加してくれました。やっぱり鎌田さんは、この姿がピッタリ!皆んな大喜びです。

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 今日の作業は、これまで通りのお昼までの作業。篠竹を刈ることをポイントにスタートしました。隣接する登山道の草を刈る人、沿道沿いのサクラの回りを奇麗にする人、藪のような中に突入する人と作業を進めます。

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 植樹地には、足尾のような草はほとんど生えていませんが、その代わり杉、檜の実生苗、カシや榊類の切り株から芽を出したもの、ウルシ類などが藪を形成しています。

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 サクラの木は、太さを増しています。毎日城山に登っている近くに住む女性に話を伺うと、「河津桜の咲き方が悪かったが、それ以外の桜は楽しめました。心が和みました。」とおっしゃっていました。

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Dsc089471(ソメイヨシノ 4月13日撮影)

Dsc089801(シキザクラ 4月13日撮影)

 作業の合間に経口補水液を飲みながら、鎌田さんから近況報告をして頂きました。森びとも高齢化していますので、真剣に耳を傾けて教訓としながら、回復を喜び合いました。

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 最後に、気づいた問題点・今後の課題等を出してもらいました。

①半日作業ではなく、お弁当持ちで午後作業もしてはどうか?

②植えた木以外は最大限伐採したほうが良いのでは?

③集中日を設けて、一気に整理しては?

④急で滑りやすいので、下から攻めたほうが良い。

 等々の意見が出されました。

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 栃木県ファンクラブとしても検討を約束し、加賀事務長からは、コロナ問題を境に停滞しているファンクラブ活動を活発化させ、メンバーの拡大、対面総会の実施等を約束して散会しました。

 皆さんご苦労様でした。森作業の参加者は、

鎌田、山本、本間、松村(宗)、橋倉、加賀、福原、山田の皆さん。

(報告:橋倉喜一)

2025年6月 1日 (日)

いま一番大事なことは、木を植えて森をつくること

 いま私たちは、誰もが経験したことがない「気候危機」に突入し、台風や豪雨、熱波や干ばつなど「極端な気象現象」と呼ばれる異常気象が世界各地で発生し、すべての生物が“いのちの危機”にさらされています。

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 このまま各国が地球温暖化対策を進めても、21世紀末の世界の平均気温は産業革命前に比べて2.7度上昇すると予測し、事態はさらに深刻化すると「国際環境NGO、クライメート・アクション・トラッカー」が5月に発表しました。

 また、国内で発生した高温や豪雨などの異常気象に、地球温暖化がどれほど影響したのかを科学的に分析し、温暖化対策の機運を高めたいとして、研究者有志団体「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」が5月20日に国内初の組織が発足し、今年度は猛暑を中心に分析し、来年度以降は大雨についても分析結果を公表し、気象キャスターらの情報発信に役立ててもらうということです。

 「人間の経済活動」により、温室効果ガス排出が増加。それによって引き起こされる気候変動の危機に対して、「情報発信」の動きが見えてきました。

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 危機を回避するための情報は極めて重要なことです。いま地球人に求められているのは、安定した気候と、そのもとでの安定した暮らしと生活ができる地球を取り戻すことであり、そのために何をするかが重要なことではないでしょうか。

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 誰もが「豊かな暮らしをしたい、安くて美味しいものを食べたい」と思うかもしれません。しかし、地球温暖化が進行する中で、森林を破壊し、さらに化石燃料を掘りまくれ!と叫ぶ為政者や、資源や領土をめぐる国家間の争いなど、際限のない欲求や欲望が、地球環境破壊、不当な利益を得る行為が内包されているという現実を見極めることが問われているのではないかと思います。そして一番大事なことは、一時しのぎではなく、世界中人々が温室効果ガスを吸収する木を植えて森を作ることが一番の早道であり、人間が成せる恩返しの原点ではないかと思います。

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 私たちは20年前から「地球温暖化にブレーキをかけたい」と森びとプロジェクトを結成し、足尾で森づくり活動を地道に始めてきました。いま、その落葉広葉樹約8万本が形成する小さな森は、すべての生物の命を守る「母なる森」へと成長しつつあります。動物たちに幹や枝葉を食べられても翌年には芽を出し再生する木々たち。森づくりを通じて、「木々たちの生命力」と「人間は森に寄り添ってしか生きていけない」ことを学んできました。

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 その「松木郷の森」の案内(=エコ散歩in足尾)を通じて、森にふれ合いながら五感で感じ、人間が生存するために、森(自然)は必要不可欠な存在であることを共有し、森づくり活動に繋げていきたい。その原点は、気候変動と向き合う「母なる森」へと、さらに次世代と共に明治神宮のような「100年の森」を目指して「足尾・松木郷の森」の手入れに汗水流し、磨きをかけて行きたいと思います。

(運営委員:大野昭彦)