2022年12月23日 (金)

心ひとつに今年最後の足尾森作業

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 本日(12/22)は冬至です。足尾ダム周辺の9時15分の気温は3℃、いつもより気温が高く、大粒の雨が降っていました。参加者全員が作業小屋に到着し9時40分からミーティングを行いました。本日の森作業責任者の済賀スタッフの提案で、雨が降っているので、臼沢の森の獣害柵点検・補修は午後に行い、午前中は、森びと広場周辺の幼木の幹ガードの取換えと、作業小屋の窓拭きや床の掃除を行うことにしました。

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 少し早めに昼食をとり、12時から臼沢の森の獣害柵点検・補修をスタートしました。軽トラックに亀甲金網や幹ガード、針金、ハンマーなどを積んでいると林子さんが激励に駆けつけてくれました。

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 森の入り口で2組に分かれ、それぞれが荷物を背負い、臼沢の西側と東側の下から、獣害柵をシカに破られていないか点検、補修しながら急斜面を登りました。上に行くほど網は破られ、小さい穴、大きな穴が何か所もありました。西側も昨年補修した近くの柵が破られ、数か所補修したことが、報告されました。 

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 私たちの補修作業の最中に、姿は見えませんでしたが、遠くからピィー、ピィーとシカの鳴き声が聞こえてきました。小雨が降る中で、頂上付近で西側と東側ドッキングできたのが 15時を回っていました。新しくなった階段をテンポよく、気持ちもよく笑顔で降りることが出来ました。

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 今年一年、足尾に来てくださった多くの皆様、そして地球温暖化にブレーキをかけるために「里親植樹」に協力いただいた皆様に感謝するとともに、ボランティアで森作業に参加してくれたスタッフ・サポーター、会員、森ともの皆様に、そして大きな事故もなく、無事に2022年を終えられることに感謝とお礼を申し上げます。お疲れ様でした。

 今年最後の森作業の参加者は、鎌田、加賀、福原、済賀、清水、筆者大野でした。

(報告 大野昭彦)

2022年12月18日 (日)

北風の中、年末森作業をする!!

 12月17日、10時の気温は3℃。今日の天候は曇りで北風が少し強い一日でした。応援隊9名、森びと福島県ファンクラブ2名、支援者1名が原町区雫育苗場に集合しました。

 山田悦子事務局の入れた温かいコーヒーを飲みながら、今日の作業の打ち合わせを行ないました。

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 本日の年末森作業には、応援隊支援者の南相馬市議会議員の田中京子さんが11月に行われた南相馬市議会選挙の当選御礼に来ていただきました。その後、南相馬市植樹祭実行委員会から農林整備課武内係長からの挨拶を頂きました。お二人とも一緒に作業を行ないました。

 

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P1020650今日の作業は2班に分かれ、草刈作業、防風ネット張り、苗木散水作業を行ないました。作業は11時過ぎに終了し、場所を移動して渡部代表の車庫にて1年間の慰労を兼ねた昼食会をコロナ感染症に注意しながら行ないました。また会員が作った豚汁、ホッキ貝のおにぎり、あんこう肝味噌、キムチなどの料理を持ち寄り、和気あいあいと交流を行なってきました。

 交流会からは、森びとプロジェクト代表桜井勝延が参加し、南相馬市議会議員選挙の当選御礼を行ないました。

 コロナ禍の中、事故や怪我もなく森作業で来た一年間でした。応援隊の皆さん、支援して頂いた皆さん、大変ご苦労様でした。来年は第11回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭があります。みんなの力で成功させましょう。

 次回は12月23日10時から雫育苗場で用具の整備と倉庫の清掃を予定しています。

 本日の参加者は、森びとプロジェクト桜井代表、応援隊渡部代表、菅野副代表、松林副代表、山田事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、支援者田中京子市議、福島県ファンクラブ柏木さん、武藤さん、筆者・岩橋
(報告:岩橋 孝)

 

 

 

2022年12月16日 (金)

来年は秋田県での「お茶会」を開催します

 11月6日〜11月18日、エジプトにおいて国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が会期を延長して終了しました。主な論点は、途上国への新基金の設立が決まった一方、COP26合意事項の長期目標をパリ協定の1.5℃に強化したことや石炭火力の段階的な削減などを上回る合意がされなかったことでした。このままでは、気候変動による被害が多発し、生存への不安がより強くなり、取り返しのつかない事態になってしまいます。日本は削減目標の強化を打ち出すこともなく、化石燃料の廃絶の道筋にも合意できなかったことからも、事実上COP 27は後退あるいは失敗したと言わざるを得ません。

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 しかし、立ち止まって批判をしているだけでは、無責任ですので、来年は気候危機下の現実に向き合うための備えを話し合う「お茶会」を秋田県でも開催していきます。今年9月には南相馬市を訪れ、応援隊・福島県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開催し、この間お付き合いのある工藤新一秋田市議にも同行していただきました。異常気象の現実を出してもらい、そのことを巡って掘り下げて議論をして、“またやろう”、“ためになるから、また参加しよう”となる「お茶会」を作ります。よろしくお願い致します。(運営委員・大山博延)

北風を受けての年末の森作業

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   本日(14日)の足尾・松木は、晴天で風もありませんでしたが4℃(9時)で大変肌寒い朝でした。鎌田さんが薪ストーブに火を入れて作業小屋を温めてくれました。9時50分には参加者が揃いましたので本日の作業責任者の加賀さんから午前中は、獣害柵の点検・整備を民衆の杜と臼沢西の植樹地、みちくさの庭のアジサイのネット張りの3班に分かれての作業です。午後は、ミーティングで今年の振り返りと来年の予定を話し合うと説明がありました。

Dsc08616 早速、3班に分かれて作業を開始しました。みちくさの庭のアジサイのネット張りを松村健さんと柳澤さんと加賀さんが作業を行いグリーンのネットが綺麗に張れました。

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 民衆の杜の獣害柵点検は、鎌田さんと山内さんが担当しました。臼沢西の植樹地の獣害柵補修は、清水さんと筆者でした。

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時折り強い風が冷たく吹き抜けます。その風に苗木も耐えています。

Dsc08621 Dsc08620 昼食時に山本さんと大野さんが具沢山のけんちんうどんを作ってくれました。冷えた身体が温まりました。ごちそうさまでした。

Dsc08624 午後からのミーティングには、仕事を終えて橋倉さんも参加して今年の振り返りを行い来年も安全に作業を進めることにしました。柳澤さんから甘くて美味しいネギを頂きました。ありがとうございました。

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Dsc08628 本日の参加者は、鎌田さん、松村健さん、山本さん、橋倉さん、柳澤さん、山内さん、清水さん、大野さん、加賀さんと筆者(済賀)でした。

                                    (報告者・済賀正文)

2022年12月10日 (土)

いのちを守る循環システムの母体である森の生長を観察

 12月8日、宮城県ファンクラブは、仙台市荒浜と名取市閖上の「いのちの森」の観察会を行いました。事前に作成した、活動概要や育樹活動の内容をまとめた資料を使い、説明してから現地に向かいました。

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 荒浜の森は、木々が4~5メートルくらいの高さに生長し、落葉樹の落葉がびっしり地面を覆いつくし、ヒサカキ・マサキ・シャリンバイが実を付けていました。初めて参加した仲間は、「9年たつとこんなに大きくなるんだ」と驚いた様子でした。

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 名取の森は、今年ヤブツバキ・シロダモ・ユズリハ・シラカシ・アカガシの常緑樹を中心に、143本の補植と除草・下枝払いの育樹作業を3回行ってきました。森作業を通じて、命を守る循環システムの母体は森であることや、地球温暖化によって、生きものの命が脅かされている危機的な状況にあることを共有してきました。

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 先月エジプトで開催された気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)では、気候変動の被害を受ける島しょ国や途上国の「損失と被害」に対して先進国などが出資する基金を設立することが合意されましたが、温暖化の原因でもある「化石燃料削減」については議論が進展しなかったようです。世界のリーダーの姿勢に落胆しましたが、海面上昇は太平洋沿岸近くに住む私たちにとっても暮らしを脅かす大きな問題でもあります。

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 宮城県内でも豪雨により河川が氾濫したり土砂崩壊によって多くの方々が被災された2022年でした。来年以降も豪雨災害におびえる生活をしなければならないのかと不安になります。いのちを守るためにどのような備えが必要か、宮城県ファンクラブは防潮林の育樹活動と共に、市民の皆さんと気候危機下の生活を考えていく2023年にしていきたいと思います。

(宮城県FC 林 雄一)