2023年1月22日 (日)

寒い北風の中、苗木への保護対策を行う

 本日(1/21)は、今年に入って2回目の作業となりました。一段と寒さを感じる北風の中で、応援隊スタッフは防寒対策と感染予防のマスク着用で育苗場に集合しました。定例のあったかいコーヒーを飲みながら本日の作業の内容を岩橋事務局から話されました。

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 今日の作業は、苗木の寒さ対策のためポット内への土(培養土+赤玉土の混合)の補充作業と水撒き作業の利便性をはかるために給水タンクの一括整理・整頓。さらには育苗場周辺の環境整備と水撒き作業を行うことにしました。

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 今回は、森びと宮城県ファンクラブの林代表もかけつけていただき応援隊スタッフと共に交流をかねて作業を行いました。林代表からは、昨年応援隊スタッフが宮城県の荒浜、名取の植樹地の視察・観察会に来ていただいたお礼と、今後も継続して交流を深め合いたいとの決意が話されました。

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 寒さ対策をするためにポット内の土の補充作業を行いました。育苗場の中でもシャリンバイの苗木は最も古く、今年一番に補植していこうとスタッフから話さました。周辺の枯草には、松林副代表が草刈り機を利用しきれいに環境整備を行いました。

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 ポット内が異常に乾燥していたため機械による水撒き終了後、再度苗木の点検をかねてじょうろによる水撒き作業を丁寧に行いました。さらに利便性をはかるために給水タンクの一括整理と整頓を行い作業は終了しました。

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 今年の応援隊の森作業は、育苗場でのポット育苗から今までの植樹した植樹会場の維持管理等に移していくことを目標に、スタッフとの議論を深めつつあります。今回は、福島県林業会館フォレスト助成金の一部を活用し充電式草刈り機、噴霧器、草刈り機の刃等を購入しその準備を進めています。
 来週はこの冬一番の寒波による大雪と低温が全国の広い範囲で予報されています。早めの対策と備えをしながら警戒をしていきましょう。

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森びと宮城県ファンクラブの林代表からの大粒のイチゴの差し入れありがとうございました。

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 寒い中、森作業大変お疲れさまでした。

 今日の作業の参加者は、渡部代表、菅野副代表、松林副代表、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者(東城)と森びと宮城県ファンクラブ林代表でした。

(報告 東城敏男)

2023年1月21日 (土)

未来は掴み取るしかない

 昨年末、岸田政権は原発の運転期間を延長し、次世代原発の新増設を進めるという原発政策の大転換が決定しました。20230121_172605 昨年8月、岸田総理は脱炭素社会に向けた戦略を協議する「GX実行会議」に出席し、次世代型原発の開発や原発の運転期間延長などの検討を加速するよう指示しました。その後の具体的な議論を行なってきた経産省の有識者会議「原子力小委員会」の委員や岸田総理を議長とした「GX実行会議」の有識者は、原発推進者や利害関係者であり、完全な政府の考えを推し進めるための出来レースでしかありません。

Photo 「聞く力」をアピールしていた岸田総理。しかし、よほど疚しいのかひっそりとパブリックコメントが行われています。今後の国会で議論をされていくのかどうか不明ですが、一方の意見のみを鵜吞みにし、反対する意見を蔑ろにするやり方には納得がいきません。未だに2011年3月11日に発生した東日本大震災により原発事故は収束しておらず、苦しんでいる方々が多くいらっしゃいます。要は、このような大切な議論が国民的な議論になっていないということが問題であり、すべてにおいて現実を無視して「やっている感」「アリバイ作り」であると言わざるを得ません。

16742876342326052697529023108469 森びとでは、昨年から各県ファンクラブの皆さんと一緒に各地で「お茶会」を開催し、気候危機下での生活の備えや知恵を議論してきました。とかく狭い視野でしか生きていない私からすると、様々な方々ら様々な考えを聞き、議論をする機会は新鮮であり、学ぶことが多いと思います。

 今、欧州から輸入され、日本でも各地で行われている自治体が主催した気候市民会議も活発に行われています。参加者は「くじ引き」で無作為抽出で選ばれますが、議員のように支持者の期待を背負わない分、自由な議論を深めやすいのがメリットです。

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20230121_165716_3 私たちの未来を決める原発政策の大転換という問題を国民的な議論がされずに他人事にしていてよいのでしょうか。政治家だけに任せていてよいのでしょうか。市民でもできることを今年も模索して進めていきたいと思います。

運営委員・小林敬

2023年1月19日 (木)

今年初の足尾・森作業は温かでした。

 足尾に向かう途中からの日光連山は朝日に映えていました。今日の足尾・松木は9時、気温-2℃、雲一つなく日差しがあるため、気温より暖かく感じました。Img_4813 Img_4818 「今年もよろしくお願いします。」と集まってきたスタッフ・サポーターの皆さんの声が響いてきました。鹿の親子も「よろしく」と言っているようです。大野さんが先に到着しストーブに火を入れ、コーヒーで温まりながら打ち合わせを行いました。                              

 今日の作業は二手に分かれ、1班は臼沢西の亀甲金網の補修、2班は「みちくさの庭」アジサイの猿による食害防止の網を掛けるための、骨組みを作ることにしました。

Img_4822 Img_4826 Img_4823 Img_4828 Img_4830 12時過ぎ骨組みは完成しました。次回の作業で網を掛ます。アジサイの芽が出てきています。猿に食べられないよう守っていきます。苔が美しく輝いていました。写真にとると海の中のサンゴのように見えます。

 昼食後は、ミーティングを行い、2023年早春3月までの森作業でやることを確認しました。「エコ散歩in足尾」のポイント、雨水対策のホース繋ぎ、ハウス周辺の実のなる木で季節を味わう環境づくり、広場への記念樹の移植などを行うことなど盛りだくさんですが、自然の中の一員である人間ということを実感していけるような森の手入れ・育樹をしていくことを確認しました。また、「松木の杜」「新松木の杜」の呼称を「民集の杜」に統一することで、「民集の杜」の文字を掘るための石を選びました。

Img_4832 Img_4833 Img_4836 Img_4835_2 今日は仕事始めなので、早めに終了しました。集まってくださいましたのは、鎌田さん、松村健さん、松村宗さん、山本さん、橋倉さん、大野さん、山内さん、林子さん、濟賀さん、筆者加賀でした。

(報告者:スタッフ加賀春吾)

2023年1月12日 (木)

新年初顔合わせの森作業を行なう!!

  1月11日(水)、応援隊10名は新年最初の森作業を行ないました。今日は気温12℃、快晴で風もなく穏やかな一日でした。

 10時に原町区雫育苗場に集合し、新年のあいさつを行い、温かいコーヒーを飲みながら今年一年の抱負などを全員で出し合いました。参加者の多くは1年間楽しく、健康で応援隊活動をしたいと語っていました。作業についても、今まで植樹してきた会場の除草などの維持管理を行なっていきたいとも語っていました。

 今日の作業は、貯水槽の移動と500リットル貯水槽洗浄、苗木への散水作業を行ないました。

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 今年は、菅野副代表、山田事務局、東城スタッフの3名が年男・年女になっています。健康で元気に応援隊活動をしたいと意気込んでいました。

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 今日も松林副代表からスタッフ全員に、自宅で栽培した柚子を乾燥し、手作りした柚子粉末のプレゼントがありました。毎回ありがとうございます。

 

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 コロナ禍の中、今年も事故や怪我もない森作業が出来る一年間にしたいと思っています。応援隊の皆さん今日の作業大変お疲れ様でした。今年は第11回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が6月頃に予定されています。みんなの力で成功させましょう。

  次回は1月21日(土)10時から雫育苗場で予定しています。

 本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、小川事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、筆者・岩橋事務局でした。

(報告 岩橋 孝)

 

 

 

2023年1月10日 (火)

大転換する原発政策、フクシマ原発事故の教訓は何処へ

 森びとプロジェクトの活動は、『地球上のすべての生命にとって欠くことのできない「いのちの森」をつくる活動(事業)を行い、地球温暖化防止に努め、有限な自然資源の価値を最大限に生かし、原発や化石燃料に頼らない人と自然の共生を目指す。この活動を通じて自然環境と人間の生命を大切にする心を育み、志を同じくするすべての人々と連携を図る。』ことを目的に活動しています。その実現のために2023年は「育樹作業と啓発活動」の両輪で取り組んでいきます。会員の皆様の一層のご理解・ご協力をお願いします。

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 昨年12月22日政府の「GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議」は、再生エネネルギーや原子力など脱炭素効果の高い電源を最大限活用するとした上で、「①運転期間40年、最長60年の原則維持、停止期間の運転延長を可能にする。②廃止が決まった原発の次世代革新炉への建て替え。」などの基本方針を決定しました。

 その内容は、現在ある原発について、安全最優先で再稼働を進めることを前提に、最長60年と法律で定められている運転期間を原発が停止した期間を除き、その分を追加・延長を認め60年を超えた運転ができるようする。また、政府は昨年夏の選挙まで、原発の新設や増設、建て替えを「想定していない」と繰り返してきましたが、今回の基本方針では、次世代型の原子炉の開発・建設について「廃炉となった原発の建て替えを対象に進める」と、実質的に増設するというものです。

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 この基本方針を閣議決定し、今通常国会に提出するとしていますが、これは2011年3月の福島第1原発事故後、コントロールできない原子力は「可能な限り原発依存度を低減する」、新増設や建て替えは「想定していない」という従来の政府方針を180度転換するものです。これまで政府は、安定供給と脱炭素化の主軸は再生可能エネルギーであり、主力電源化を掲げていたことを葬り去り、原子力を使う事を意味するのではないでしょうか。

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 11年前の安全神話が崩壊した福島原発事故と多くの被災者、未だに故郷に帰れない住民の怒りはどれほどのものでしょうか。議会での審議もなく、国民への説明もないままの大転換は民主主義の根幹を危うくします。

 そもそも基本方針を決定したGX会議は、「温室効果ガスの排出原因となっている化石燃料などから脱炭素ガスや太陽光・風力発電といった再生可能エネルギーに転換して、経済社会システムの全体を見直す」など脱炭素政策を議論する場であり、原発政策を議論する場ではないのです。

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 気候変動により巨大化・頻発化する異常気象は水害や土砂崩壊を引き起こし、私たちの命と暮らしに不安を与えています。原発事故の惨禍から学んだ教訓「人間と原子力は共生できない」ことを思い起こし、将来への責任を果たす道筋を改めて考える時ではないでしょうか。

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 生存基盤である地球の「声」に耳を傾け、いのちを繋ぐ森や海、大地の豊な恵みを育み、平和で安全・安心な持続可能な暮らしやすい社会のルールや仕組みを考えるために、地域の皆さまと気候危機下の暮らしについて忌憚のない話し合い「お茶会」をつくり出していきたいと思います。

(運営委員 大野昭彦)