2025年9月22日 (月)

ヒガンバナと柿と青空

 本日(9月22日)、足尾・松木郷の8時40分の気温は14度。晴天ですが長袖のシャツを着ても肌寒く感じました。

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 本日の森作業は、果樹園のブドウの木の草刈りと黒土の搬入、作業小屋裏の道が雨でえぐられているので雨水の流れを変更する作業、「こころの郷(その)」の斜面地の草刈りです。

 果樹園のブドウの枝が伸びてきました、福原さんから枝の誘引と切断を教えてもらいました。

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 竹のブドウ棚が一本折れていましたので、福原さんが金属のパイプを切断して交換してくれました。

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 その後、果樹園内の草刈りをしました。もみ殻を敷き詰めている所は、楽に草を刈ることができました。

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 次に、臼沢の植樹地の入口に保管してある黒土を軽トラックで24袋を運び出し、ブドウの木の根元に撒いてブドウの根が更に太くなることを願って作業を行いました。

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 ビニールハウスの中では、イチジクの実が大きくなっていました。

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 昼食後に、作業小屋の裏の道に舗装された道からの雨水が、横に逃げられるようにジャリ道を少し掘り下げて丸太を埋める作業をしました。これで雨水でジャリ道がえぐられることが無くなることを三人で話しました。

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 「こころの郷(その)」では、ヒガンバナが道からしっかり見えるように橋倉さんが、フェンスの道側の草を刈ってくれました。福原さんは、斜面地の足場の悪いところを丁寧に草を刈ってくれました。木製の階段から東側の草刈りを終えることができました。

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 本日は、秋の色を楽しみながら汗をかかずにスムーズに森作業を終えることが出来ました。

 福原さん、橋倉さんありがとうございました。

(報告者:済賀正文)

2025年9月17日 (水)

残暑の中にも秋が近づいています

    9月14日(日)の松木郷は、朝から降っていた雨も上がり、日差しもあたりはじめました。山の木々もキラキラと光り、とても気持ちよく「みちくさ」のオープンです。

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    仁平村長「はーい!」と来訪者を迎える準備万端です。

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    入り口の温度計は9:00現在、気温25℃でまだまだ残暑が残る朝です。P1010816

    今日の舎人で打ち合わせをし、まずは水が出ないことを確認したので、永島さんが水源に行ってみると給水口にただならぬ量の砂が溜まっており、除去をするのに時間がかかって戻ってきました。その後、来訪者を迎えながら近辺の草刈りや、観察をしながら夏の終わりや、もうすぐ来るであろう秋の気配を感じる、散策の時間を交互にしました。

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(わたぼうし)

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    まだ夏を思わせる花や秋の気配を感じさせる、赤トンボ(アキアカネ)を見つけました。今、中々見かけなくなったという話を耳にしますが、ここ松木郷ではまだまだ見ることが出来ます。これも気候変動の影響なのでしょうか。

    午後になり上流から2人の方が下りてきたので、声をかけると「みちくさ」寄ってくれました。冷たい水を出すと、この場所に住んでいるのですかと問いかけられましたので、「私たちはボランティアで4月~11月までの、土・日・祝日朝9時~午後3時ごろまで、この地を訪れる皆さんのちよっとしたお体み処と交流の場として オープンしております」と答えました。その際『森の木魂』を渡し、この地での我々活動の様子や、孤高のブナの保護活動などをお話しすると、大震災で唯一残った奇跡の一本松のことをお話ししてくださり、南三陸を訪れたが復興に関してはまだまだこれからだという感想をお持ちでした。孤高のブナにとても興味を持たれたのではないかと思い、11月3日に保護活動がありますので、是非ご参加くださいと誘いました。短い時間でしたが寄っていただき、最後に記念撮影をしてお2人は帰路につきました。

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    ぜひまたこの足尾の地を訪れてくださればと思います。本日はありがとうございました。お2人を見送り、片づけをして今日の「みちくさ」は終了となりました。

舎人は、永島・山田(筆者は山田でした。)

2025年9月15日 (月)

今日の森作業は、草刈り三昧でした。

 9月15日(水)、昨日から今朝にかけて足尾地区はかなりの雨が降ったのか、道路は濡れて足尾ダムから落ちる水量は多くなっていました。

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 今日の森作業は、午前中は「臼沢西の森」の草刈り。作業小屋から見ても草が伸び放題になっていることが分かります。23日の森作業で草苅りをすることになっていますが、1日だけでは済みそうもないとの判断で本日前倒しで一部を刈ることにしました。

 午後からは、今週末から「秋の彼岸」入りということで、松木郷に残る墓石と祠の周りの草刈り、時間があれば果樹園の草刈りをやりましょうと、今日の作業責任者・清水さんから提起がありました。

 今日の天気は曇りです。8時30分の気温は22度ですが、湿気が強く蒸し暑く感じます。「臼沢西の森」に行くと、通路が草で覆われており、階段が見えないところもあります。足元と蜂に用心しながら草刈りを始めました。

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 草も伸びていますが、木もグンと伸びています。植樹地の中に入ると木と草で人が何処にいるのか分からなくなってしまいます。草刈りをしていると秋の花粉が飛び回り、花粉症が発症し、クシャミが止まらなくなりました。

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 今日は階段の西側、上から(Qの段)~Tの段の4段を終わらせることが出来ました。

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 午後からは3班に別れて、旧松木村の住人の墓と祠周りの草刈りを行いました。一番奥の墓には初めて行くという深津さんと清水さん。

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 祠には、大野さんと武田さん。Img_0207

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 下の墓は坂口さんと田口さん。

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 各箇所の草刈りが終わったスタッフから順に、旧苗床の駐車スペースと果樹園の草刈りを行いました。

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 季節の移り変わりを感じる森作業でした。気候変動(温暖化)で四季が無くなり二季になるのではと言われる中で、足尾の松木郷は四季をしっかり感じられ、体と心が癒される森づくりを目指して多くの人が訪れてくれる森を作っていこうと誓いあいました。

 本日の作業者は、大野さん、武田さん、清水さん、田口さん、坂口さん、深津さん、筆者加賀でした。

 (報告:加賀春吾)

2025年9月 8日 (月)

森づくりは人づくりを実践

    9月6日、宮城県ファンクラブは、今年2回目の育樹作業を行いました。2ヶ月ぶりの名取「いのちの森」は、連日猛暑・酷暑・炎暑と危険な暑さが続いていましたが、雨が少なかったためか、草の生長の勢いがあまり感じられません。

Dsc01380_2    周りを刈払機による草刈りと、森の中は近年増えてきたイネ科の草を、生長点の下から取り除く作業、さらに56本の補植を行いました。Dsc01377

Dsc01378    苗分け・ポット苗づくりに参加している仲間に、作ったポット苗を直接植えてもらい、興味を持っている仲間を、引きつけていけるように取り組んでいます。森作業を通じて、木を植えることの大切さや、人と自然の関わりと森に寄り添って生きる人間だということを学びながら、人間の活動によって慢性化した異常事態の中、命が脅かされる危機的な状況から、命を守る心構えと備えの大切さを仲間達と共有しています。(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

樹々たちの恵みで「秋祭り」を願う

 9月7日(日)、足尾・松木郷の朝8時30分の気温は21度で、秋の気配を感じる過ごしやすい気温でした。9時前に参加者全員が集合し、「森の手入れ」の打ち合わせを行いました。

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 清水スタッフから、本日の森の手入れ作業は「みちくさ庭の草刈りと民集の杜北を散策し、森の案内のポイントをどうするか考えたい」と提案がありました。参加した森びとスタッフで意見を出し合い、森の手入れについて少し話し合いました。

 秋の彼岸の頃に綺麗な花を咲かせる“ヒガンバナ”が草に覆われており、年々花数が少なくなっているので、「花芽が出やすいように草刈りを行う」と、草刈りの目的をはっきりさせ参加スタッフと心を一つにしました。あらためて、話し合うことの大切を実感しました。

 森びとスタッフは、森づくりについて自分なりの考えを持って参加しているので、草刈りや森の案内を何故行うのかを話し合い、人間関係を深めていくことが「母なる森」への手入れでは大事だということが心に残りました。

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 直ちに、みちくさ庭の草刈りに行きました。ヒガンバナの花芽はまだ出ていませんでしたが、手で引っ張っても抜けない草で一面覆われていました。特に、竹柵で印を付けてあるヒガンバナやイヌサフラン、バイカイカリソウ、リンドウなどの周りを手鎌で丁寧に刈りました。

 作業を分担して、鎌田さんや清水さん、済賀さんには、庭の周りや通路、畑などを刈り払い機で草刈りをしていただきました。また、髙橋さん、柳澤さんの二人には社務室の整理を行っていただきました。

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 午後は、「エコ散歩in足尾」の森の案内を構想するために、参加者全員が「民集の杜北」を散策しました。私も初めて聞きましたが、「民集の杜北」の東の入り口から100mぐらいの所に、仁平範義さんが植えたサクラの木が7mほどに生長していました。(写真:石を止めている木)

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(オニグルミの実)

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(鳥散布で杜の仲間になったコウゾの木)

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 その近くには、鎌田さんが種から育てたオニグルミの木も幹の直径が15cm以上にも大きくなり見上げると立派な実をつけていました。皆から「凄い」と褒められた鎌田さんも笑みを浮かべていました。

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(カシワの実)

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(コブシの実)

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(ヤマボウシの実)

Cimg0014(コナラの実)

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 作業小屋に戻る途中の道端から森を観ていると、今年の「松木郷の森」は秋の味覚、ヤマボウシ、クリ、クヌギ、コブシ、カシワなどの木に実がいっぱい付いていました。それを見て、20年の森づくりの苦労が報われ、木々の姿に心も和みました。この秋に人間も含めて、「森の恵み」に感謝する、生き物たちの「秋祭り」を願いました。森内の散策を終了して、「母なる森」への手入れが少し見えてきた一日でした。

 本日の「母なる森」の手入れ参加スタッフは、清水、永島、済賀、柳澤、鎌田、髙橋、松村宗、橋倉、加賀、そして筆者大野でした。

<報告:大野昭彦>