2021年8月24日 (火)

なごやかな気分を持ち続けて森の防潮堤づくり

2021824  今日(8/24)は8月後半の3回目の作業でした。昨日の大雨で苗木はひと安心。苗場は砂利を敷いたので今までのようなぬかるみが解消、すっきりした環境で作業ができました。飲み物は、ホットコーヒーから麦茶になって、岩橋さんが用意した麦茶を飲みながらの打ち合わせ。

2021824_2

2021824_3

2021824_4  今日もポット苗の草取りと苗木のチェック、松林さんは農園のキュウリ(馬込半次郎)とカボチャの収穫、そして農園の後片付けを行いました。愛情がたっぷりで育てましたので、キュウリは苗4本で80本、カボチャは苗6本で30個が収穫できました。地産地消の自然の恵みを仲間たちで分かち合い、美味しくいただくことができました。松林さんは、すでに秋野菜を考えているようで、秋の恵みを楽しみにしてくれ!と話していました。

2021824_5

2021824_6  草取り班からは、シャリンバイのポット内にユリがあることに気づき、切り離さないで静かに見守っていくことにしていました。何と心優しいスタッフたちでした。遠くの森の中からはツクツクボウシが力を絞って鳴いていました。

2021824_7

2021824_9  

2021824_13 休憩タイムでは、先日、市長選に立候補の意思を表明した応援隊顧問の桜井さんの話題、そして、来月の作業計画の予定や補植・草刈りの再確認を行いました。最後に、今日で収穫最後のカボチャを手に持って「ありがとう。おいしかったよ」とつぶやきながら記念写真を撮り、散会としました。

2021824_8  散会後、松林さん、岩橋さん、筆者で10月24日に開催する第9回鎮魂復興市民植樹祭の北泉地内の会場を見てきました。残念ながら今年も昨年同様、コロナ感染拡大防止のため「市民限定の縮小規模」とはなりますが、市役所との協働作業で実りある植樹祭をつくり出します。スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

2021824_12         秋の植樹予定会場

2021824_10

2021824_11  伊達市までの帰り道、飯舘村の畑一面に咲くヒマワリと白く咲くそばの花を見ると気持ちが癒されました。今日の作業は、菅野、松林、岩橋、道中内、松本そして筆者でした。(敬称略・報告 東城敏男)

2021年8月22日 (日)

想定外の気象現象に気持ちを引き締めて足尾の森作業

Dscn7557  昨日(21日)の足尾町・三川合流ダムから落ちる水は激しい音を立てて川幅いっぱいに流れていました。でも気分は、雨天続きに終止符が打たれた日が表れ、ホッと一息ついています。昨日の足尾の天気は、、時々雲の合間から陽がさしこんでいました。長雨で被害はないかと周囲の様子を見ながら作業小屋に向かいました。

Dscn7583

Dscn7572

Dscn7569

Dscn7568  9時の気温は24℃で少し蒸し暑い感じがしました。昨日は、人間の都合で衰弱させてしまった苗木が猿にいたずらされてしまった場所の補強です。現場に行ってみると、オオシマザクラが10本、ミズナラが2本ポットから引き抜かれていました。衰弱した苗木はこれから暑く乾燥が強くなるのでは予想し、土を掘ってポットを埋め込みました。

Dscn7558

Dscn7574 午後は、土砂が流れ込んだ給水口の復旧と松木の杜、民集の杜の点検を行いました。大きな異常はありませんでしたが、単管パイプの折損が2カ所ありました。民集の杜は、以前土砂が流れ込んだ場所と同じ個所に30㌢大の落石があり、フェンスも倒れていました。

Dscn7580_2

Dscn7574_2

Dscn7577  自然のパワーは人間の都合を裏切り、同じようなことが起こり、物事は私たちが考えている通りには進まないことを改めて思った昨日の森作業でした。森作業は、鎌田と筆者でした。(報告 橋倉喜一)

2021年8月21日 (土)

残暑の潮風を浴びて南相馬の森の防潮堤づくり応援

本日(21日)の天気は、昨日と違って気温28℃でむし暑い曇天でした。

P1020113  応援隊9名は本日、ポット苗の草取りと育苗場の整備を行いました。この10日間は雨が多く、ポット苗の雑草は伸び続け、草取り作業はやりがいを感じました。

P1020106

P1020110  そんな中、松林副代表が精魂込めて育ててきた農園のキュウリは今日が最終収穫でした。最後の最後はカボチャで間もなく収穫になります。25㌢程のスイカを本日収穫しましたが残念なことに、写真のような状態でたべることはできませんでした。

P1020121  休憩時、小川事務局から市役所との意見交換の進捗状況が報告され、それは私たちの要望が実りつつあるようでした。

P1020118

P1020117  育苗作業が終了した時には、東城さんが持ってきてくれた美味しい桃(あかつき)と、佐藤さんからはシュークリームが届いていましたので、全員で美味しくご馳走になりました。フルーツの菓子の甘味が身体に沁み込み、蒸し暑い日の森作業の疲れが取れました。ごちそうさまでした。

P1020122  残暑が続きそうですが、応援隊は苗木たちが枯れないようにしっかりと育苗作業を継続していきます。猛威をふるっている新型コロナウイルス感染にも特段の注意を払って、森に寄り添う生活を送りたいと思います。本日の森作業は、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、小川事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、原田スタッフ、岩橋恵美スタッフ、佐藤スタッフそして筆者が行いました。(報告・岩橋 孝)

2021年8月14日 (土)

“希望の楽園”を健全に持続させる使命を果たす時がやってきた

 下の写真は昨年夏の足尾で体験した大雨の写真。雷雨ならば30分ほどで雨は止むのだが、その時は1時間以上も降り、川の水があふれ出す前に帰宅したスタッフもいた。

P8222629

P8222634  九州地方から東日本地方にかけて大雨が三日間以上も降っている。大雨に襲われている地域の方々は避難するしかない。毎年の自然災害になってしまっているが、これからもこの猛威は続くと思う。

20210815  何故なら、気温の上昇に応じて極端現象は増大していく。例えば、0.5度ごとの気温上昇で、熱波や激しい降水の頻度や強度の増加がみられる。50年に一度の記録的な熱波が起きる頻度は、1.5度の気温上昇では産業革命前に比べて8.6倍、2度では13.9倍、4度では39.2倍にも達する。このままの暮らし方を続けていくならば、2021年~2040年の間に1.5度を超える可能性がある、という趣旨のコメントをIPCCが公表(第6次評価報告第1作業部会報告書)したからだ。

Photo  欧州、アフリカ、ロシア、中国そしてアメリカで起きている熱波と森林火災、そして大雨による災害。この自然現象の原因をどのように捉えるかは色々とあると思うが、人は自然の猛威が過ぎるまで待たなければならないこと、安全な場所に逃げるほかないという事、その上、失われていく自然資源と生存基盤の衰弱という現実は誰もが身にしみて感じていると思う。

2  それは、いわゆる「気候難民」を増加させつつ、世界人口の増加と食糧危機という社会現象につながっていくことは目に見えている。前述のIPCC報告書の人類への警告のように、今後の気温上昇を可能な限り1.5度に抑えるために、私たちはグレタさんの呼びかけに応えていかなければならない。難しいことは考えられないが、命を守るために体験できたコロナ感染対策下での二酸化炭素削減を基に考えることができる。昨年は、世界中の炭素排出量を24億㌧減らすことができたというデータがある。経済活動自粛等で前年比6%削減とも言われている。

Photo_2  荒れ狂っている大雨の中で、命を守ることが第一にする方々以外の私たちは、この冷厳な事象を評論している場合ではない。気候変動対策の具体案を持ち寄って、できることを始めていかなければと思う。地球に生きる私たちの“希望の楽園”として、その基盤(生命圏)が健全に持続できるように、私たちは“山と心に木を植える”活動を精一杯つくりだす使命を持ち続けたい。(顧問・高橋佳夫)

2021年8月12日 (木)

各地で荒れ狂う天気のもとで8月「里親植樹」の準備に汗を流す

Dscn7530  昨夜の足尾は豪雨に見舞われ、その雨音を聴いていると7月に他界した宮脇昭最高顧問への世界中の人々の涙が降っているような気がしました。本日朝の三川合流の足尾ダムは、ものすごい轟音を響かせ流れ落ちていました。

Dscn7541  曇り空での森作業は93歳で他界した宮脇先生の追悼・里親植樹の準備です。そんな意味を持った大事な里親植樹になりましたので、急遽、鎌田、加賀、福原の三氏が応援に駆けつけてくれました。

Dscn7536

Dscn7533

Dscn7538

Dscn7535

Dscn7534  現場では、18日に植える本数に見合う植樹地に土を担ぎ揚げました。当日の里親植樹に託された125袋の培養土を背負って、メンバーは急こう配の山肌を登りました。雨が滲み込んだ培養土袋はとても重く、さすがの猛者たちもかなりの負担になったようです。そこで、作業をバケツリレー方式に切り替え、三度の中継を経て、植樹地に全ての培養土を運び揚げました。生前、宮脇先生がいつも言っていた「死ぬ気でやれ!本物になれ!」と言う言葉が頭の中を巡りました。

Dscn7546

Dscn7549

Dscn7551  午後は、散水の管理をおろそかにした結果、大切な苗木の一部を衰弱させてしまった苗木のケアーです。苗木の根まで衰弱していないことを願って、大地に埋め戻して様子を見ることにしました。衰弱させてしまった苗木たちに詫びながら、その周りに食害防止用の柵を設置しました。

Dscn7556 本日の森作業は、鎌田、福原、清水、加賀、報告は橋倉でした。。