2023年8月23日 (水)

子供たちの未来のために、仲間とともに

    昨日(8月22日)、JREU仙台の組合員の協力を得て、苗分けとポット苗づくりを行いました。連日の猛暑続きの中、夏の容赦ない陽射しを遮るため、シートを張り日陰を作り、打ち水をして、こまめな休憩と水分補給をしながら、258本のポット苗をつくることができました。

Dsc01254    今年は、第11回「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」へ600本、雫浄水場苗置場に400本のポット苗を送りました。また、名取「いのちの森」で100本のポット苗を補植しております。Dsc01255

    今回、組合員の子供も一緒にポット苗づくりを手伝ってくれました。木は子供たちと共に育ち、将来につながります。子供たちが未来に生きる地球を健全に戻し、負荷をかけない生活を心がけなければなりません。

Dsc01258    人間活動によって引き起こされる地球温暖化に少しでもブレーキをかけるため、ポット苗づくりを通じて、命を守る循環システムの母体である森を元気に育て、一本でも多くの木を育てることの大切さを仲間と共有していきます。(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

爽やかな海風と共に、育苗作業に汗して奮闘

 本日は、8月最後の育苗場での森作業となりました。連日の猛暑日が続く中、9時30分に現地集合。簡易テントを設営したのち打ち合わせを行いました。岩橋事務局から前回(8/10)に引き続き苗分け、ポット内の草取り、水撒きと遮光ネット張りの作業を行うことが話されました。爽やかな海風が吹いていたため暑さも忘れがちになりやすいがきちんと熱中症から身を守るためこまめな水分補給をとるようにと注意喚起がされました。すでに温度計は、35℃を指す勢いでした。

2023823_2 352023823

20923823_2<トロ箱で育てられたシラカシの幼木をポットに移す作業には、培養土、赤玉土、腐葉土の肥料をよく混ぜ、1本1本を丁寧に作業をしていた渡部・小川・原田スタッフ>

前回はシロダモの苗分けで210ポット、今回はシラカシの苗分けを218ポットをつくりました。

2023823_4<ポット内の草取りには苗木のチェックをしながら暑い中、腰を低くし作業に当たる道中内スタッフ>

連日の真夏日が続いたせいもあって苗木も弱り、さらに日照りのため葉も一部茶色となっているのが気がかりでした。岩橋事務局は3日前に水撒きと一部遮光ネットを設営されたことが話されました。設営された下の苗木は元気に生長していることがわかり引き続き全体に遮光ネットを張ることを参加者に伝え設営と水撒き作業をたっぷり行いました。
2023823_52023823_6<遮光ネットの下で元気に育つシロダモの幼木もうれしそう> 

Photo

休憩タイムでは、冷たい麦茶を飲みながら汚染水の海洋放出問題や東北勢の熱闘甲子園への応援と話題は政治がらみの話もありましたが、それぞれ関心をもって今後もお互いに意見を出し合っていくことをが話されました。最後に後片付けと全体の苗木チェックを行い散会しました。苗場周辺には可憐なユリの群生が見事に咲き私たちを歓迎しているようでした。

2023823_92023823_10 <お知らせ>

南相馬市鎮魂復興市民植樹祭実行委員会主催の除草・育樹作業は南相馬市の広報誌でも掲載されました通り9月2日、16日に行われます。応援隊は、全国の植林ボランティアのみなさんをはじめ市民とともにサポートしていきます。当日のみなさんとの出会いを楽しみにしています。

2023823_11 本日の参加者は、渡部顧問、小川事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、原田スタッフ、東城でした。

暑い中、大変お疲れさまでした。

                    (報告 東城敏男)

2023年8月22日 (火)

樹徳高校のみなさん、ようこそ松木の郷へ。

 今日は8月21日、樹徳高校の環境学習が足尾・松木村跡地で行われました。コロナ禍で活動の自粛を余儀なくされていましたので5年ぶりの開催です。教諭3名、高校生7名の皆さんか来てくれました。森びとプロジェクトは、そのサポートをしました。

Cimg0018

 9時、森びと広場の「うんしゅう亭」に全員が集合したところで、森びと副代表・清水から「今日は、みなさんの先輩たちが植樹し育てた森を観察していただき、木を植えることで荒廃地がどのように変化したのか。私たち人間を含めた生き物は「森に生かされている」と言われますが、「森に生かされている」という様子を見つけていただき、地球温暖化に向き合っていければ幸いです。」と歓迎の挨拶をしました。

Cimg0023

Cimg0027

 その後、2014年から植樹を開始した「民集の杜」に向かいました。この杜は2015年から樹徳高校の環境学習が行われ、先輩たちが植えた森の観察を行いました。生徒たちはめいめいに移植ゴテを持って、木の根元当たりの落ち葉をかき分け土を掘っていました。木の根元を掘ると小さなトンネルがあり、この穴はヘビなのか、セミなのかの想像をめぐらし、幹や葉っぱに触れながら「新しいはじめての発見」を探していました。そして、メモ帳を取り出し何か感じたことを書き込んでいるようでした。

Cimg0033

Dsc03316

Cimg0050

Dsc03319_2

Cimg0054

Dsc032951

Cimg0057
その後、民集の杜から歩いて臼沢の森に向かいました。陽の当たる森の入り口で松村スタッフが温度計で気温を測ると33度でした。高温を全員で確認した後、階段を登りました。約100段の階段を登り、「M&mべンチ」の所で「新しい発見」を探し始めました。落ち葉を移植ゴテでかき分けていると、ミミズが出てきました。ミミズはどのような働きをするのか。枯れた木はどうして枯れてしまったのか等を、その場で考えてもらいました。

Cimg0059

Cimg0063

Cimg0071

Cimg0070
 森の中の温度を測ってみると気温は25度でした。その温度差を見て、全員が植物の働きのすごさを実感しました。すでに12時を過ぎていたので、入口の所で記念写真を撮って下山し、昼食をとることにしました。

Dsc03331

Cimg0083

 昼食後は「うんしゅう亭」で、森を観察して、それぞれが感じたことを出していただきました。

 「草地と植えた所の違いがはっきりしている。」「人間が手を加えることで木が育つ、植えてないもが育っている」「森の中の土壌は柔らかい。生きものが暮らしているが、草地ではあまり見られない」「先輩たちが植えた森を見て、まだ5~6年なのに木が大きく成長していることに驚いた。」「動物が住めるようになったのは、すごくすてきなこと、植樹にかかわりたい」「木の成長でいろんな生物が集まる場所を作ったのがすごい」などの若者たちの「森の発見」が報告されました。

 少しの時間ですが、若者たちの感じたことをめぐって意見交換が出来ました。生徒の皆さんの「発見」にもありますが、木を植えること、森を育てること、その森に人間が生かされていることが共有できたのではと思います。そして若者たちの将来社会を考えるきっかけになればと願っています。

Cimg0089

Dsc033051

 最後に、広井先生より「生態系が人間の生存とつながっている。五感で感じたものや経験したことは人生のプラスにしなければならない。それらは現場で継続していくことが大事である。」と述べて締めていただきました。樹徳高校の生徒、先生の皆さん、暑い中での「環境学習」お疲れ様でした。次回は秋の紅葉時期に来ていただけることを愉しみにしています。

本日のサポートスタッフは、松村宗、加賀、清水、大野でした。

(報告者は大野昭彦)

2023年8月20日 (日)

日光板橋・城山での草刈りと「お茶会」に向けて!

Dscn9191 この土地は、地元の大和木材・福田社長の御厚意でお借りして、地元の皆さんと一緒に植樹をする予定で居ました。しかし、天候不良の為、JREU大宮・ОB会の皆さんや、鎌田サポーターの山の会仲間に縮小し植樹をしたところです。Dscn9185

Dscn9190 久しぶりの城山は、草と以前生えていた木々の勢いに負けそうになっていました。 

Dscn9186

Dscn9188

Dscn9187 6号、7号の台風騒ぎ直後だったので、暑さを避け8時集合、休憩を取りながら11時まで作業しました。それでも全員汗だくで、シャツはびしょ濡れでした。初めての城山に来た本間さん、元気いっぱいです。山本さんも頷きながらの”鹿沼の名コンビ”です。Dscn9189 「桃クリ3年」と言いますが、栗の木が実をつけていて時の流れを感じさせてくれました。

Dscn9194 まだ育ちきれない小さな苗木には、赤いテープの目印を付けました。

Dscn9195 午前中に下山し、公民館の日陰で加賀事務長から10・21の「お茶会」に向けた取り組みの報告です。涼を取りながら話し合っていると、次から次へと意見が出てきて、さながら「ミニお茶会」のようでした。

Dscn9196

Dscn9199

 栃木市で開催される「お茶会」の成功と、半分以上残されている城山の草刈りに思いを馳せながら、帰路につきました。

 本日の作業は、山本、本間、加賀の皆さん、報告は橋倉喜一でした。

2023年8月15日 (火)

日本の森林に関する基本的な計画

 暑い日が続いているなか、暑苦しい話題で失礼します。

 林野庁のホームページを見ていたら、いいのを見つけました。「全国森林計画」です。

 日本の森林計画の仕組みをざっと書くと、最初に「森林・林業基本法」に基づく「森林・林業基本計画」があり、これに即して「森林法」に基づく「全国森林計画」があって、ともに5年ごとに見直しをします。さらにこの下に具体的な地域ごとの計画として、民有林には都道府県、市町村、森林所有者等が定める計画があり、国有林では森林管理局ごとの計画があります。

 この「全国森林計画」(令和6年4月から令和21年3月までの15年計画)の案が現在公表され、いわゆるパブリックコメントの募集を行っています。林野庁の公式な表現によれば「この度、「全国森林計画(案)」について、広く国民の皆様から意見・情報を募集いたします。」とのこと。締め切りは8月23日です。

20230815_195217

 全国計画ですから、はっきり言って具体性に欠け、意見をだすのは難しいところです。とはいえ、皆さんが興味を持ちそうなところをあげれば「Ⅲ 森林の保全に関する事項」という項目に、森林の土地保全、保安施設、森林の保護等についての記載があります。

 興味のある方は、一度林野庁のホームページ(https://www.rinya.maff.go.jp)をごらん下さい。さらに意見を出していただければ、元林野庁職員の一人として、大変ありがたく思います。

20230815_195201

 暑苦しい話を続けたので、最後に少し涼しい写真を貼っておきます。松本市の奥、奈川地区で収穫調査をしていた時の一枚です。渓流には野生?のワサビが生えていました。

1_2

(運営委員・井上康)