2021年9月 6日 (月)

【活動報告】国連に要望書を送付しました。

森びとプロジェクトでは、6月に開催した第1回運営委員会で議論した「2050年温室効果ガス排出ゼロに向けた経済政策、吸収源の森を元気にする国民参加の森づくりの要望について」の要望書を英語に翻訳し、国連アントニオ・グデーレス事務総長に郵送しました。
 
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今年11月に英国で「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」(COP26)が開催されます。この会議では、「パリ協定」と「気候変動に関する国際連合枠組条約」の目標達成に向けた行動を加速させるため、締約国が一堂に会し議論されます。

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森びとの要望書が世界の気候変動対策の一助になれば幸いです。要望書の英語への翻訳をしていただいた会員の武川さん、ありがとうございました。 

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2021年9月 5日 (日)

東北の地から気候危機に歯止めをかけたい!

 前線が九州南部から本州沿岸を通り東に延びており、盛岡市の空もどんよりしています。

 本日は、東北地方で活動する森びとプロジェクトの岩手県、秋田県、宮城県ファンクラブ代表者の合同会議をJREU盛岡地本の会議室をお借りして開催しました。

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 地球温暖化によって異常気象が狂暴化し、人間の暮らしといのちを脅かしていることに対して危機感を持ち、東北では八幡平松尾鉱山跡地を拠点に森づくり活動を行ってきました。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降は太平洋沿岸での森の防潮堤づくり活動を県ファンクラブの皆さんと行ってきました。しかし、気候変動による異常気象の猛威は世界中を襲い、毎年その被災者は増え続けています。

 気候危機に対して少しでも歯止めをかけられないかと、「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」への取り組みについて各県ファンクラブ代表の皆さんと意見交換を行いました。宮城県ファンクラブからは、名取市、仙台市荒浜の“いのちの森”の草刈りや補植活動について。岩手県ファンクラブからは、八幡平の森の育樹活動について。秋田県ファンクラブからは、大館市での植樹活動について報告をいただきました。

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 コロナ禍で県ファンクラブの活動も制限され苦労している状況も報告され、県ファンクラブの体制を整え、温室効果ガス吸収源である森を元気にする活動をつくりだしていくことの認識を合わせました。

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 東北3県ファンクラブ代表者で10月に八幡平の森の観察会を開催することを確認し、生長した森との再会を楽しみに会議を終了しました。会議室を貸していただきましたJR東労組盛岡地本の皆さま、ありがとうございました。

Img_4029(報告:清水卓)

温暖化にブレーキをかける福島県の松明

 今日(9/5)は、森びとプロジェクトが取り組んでいる地球温暖化にブレーキをかける具体的な取り組みについて、その福島県版としての活動を福島県ファンクラブがすすめていく話合いを行いました。中身は、県議会と南相馬市議会へ提出する「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロへの要望書」提出と、議員と市民がその活動の輪を拡げていくことです。

202195  今日は、県会議員の高野さんがその要望書の趣旨を快く賛同してくれました。さらには議会への紹介議員にもなってくれました。今後の進め方についてもアドバイスをしてくれました。高野さんからは、全会一致で可決を図るためにも各議員に働きかけていくことを約束してくれました。

202195_2  私の森づくり活動は、鎮魂復興市民植樹祭を通じて温暖化防止につながっています。その意味を分かり易い資料にまとめ、その資料を議員や市民に配布し、要望書の可決にアピールしていくことを話し合いました。

202195_3  私たちは、早速、チラシ作りに入りますが、議員と市民との報連相がとても大事なことであることを学びました。

202195_4  高野さん、ご指導ありがとうございました。(報告・東城敏男)

JR東労組東京のシニア世代と連帯して温暖化にブレーキをかけたい

 昨日(4日)、私たちの活動を応援して下さっているJR東労組東京地本のシニア世代が集うOB会の再建総会に出席してきました。東京都内の会場には40名程のシニア世代が集い、13時からの会議では現役の活動とシリア世代の活動の再出発を誓いあいました。

20210905  島崎 明準備委員長からは、これまでの経過が話され、「失ったOB会の信用・信頼の回復に向けて、現役の活動とその家族を支え、歴史に学び働く者のための運動の再出発をしたい」という旨の挨拶がされました。

Photo   私にとって感動したのは、「脱原発、憲法改悪反対、森びとプロジェクトなど環境問題を取り組んでいる団体との連携を強化していく」ということが、今後の活動方針に明記され、承認されたことでした。OB会員ひとりである私は、人類の緊急課題である気候危機とコロナウイルス感染のパンデミックと向き合う活動のアクセルを踏むパワーをいただくことができました。

Photo_2  JR東労組東京のOB会の皆さん、昨日はお世話になりました。(運営委員・大野昭彦)

2021年8月30日 (月)

松木渓谷を吹き抜ける風に秋の気配を感じ、里親植樹の準備に汗を流す

 本日は8月29日(日)、曇り空ですが作業小屋の9時の気温は25℃、蒸し暑さを感じます。橋倉さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせです。9月15日の森作業集中日には第4回(8月里親植樹)と第5回里親植樹、そして、7月16日に“天空の森”に旅立ちました宮脇昭森びと顧問の追悼植樹を行います。コロナ禍での準備を進めていますので、作業にはワクチン接種2回目を済ませた栃木県在住のスタッフ、サポーター4人が集まりました。

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 15日は臼沢西の森の階段西側の上部Q~Tの段に植樹を行います。Tの段に黒土が運ばれていないので、午前中は黒土運びを行い、午後は臼沢西奥の森の草刈り、T段の下の土留めづくりを行うことにしました。さっそく、背負子を軽トラに積み出発です。

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 背負子に黒土20ℓ袋を載せ臼沢西へ向かいます。水分を含み重さは倍増です。2袋積むと体感は30kgを超える重さに感じます。自分の体力、体調に合わせ無理のないように運びました。 

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 まずは階段下に積み上げ、階段2段ずつ黒土袋を上げていきました。一番下の段は風の通りが悪いため、汗だくです。上の段に行くにつれ松木川からの風が通り、爽快感を感じます。無理せず、声を掛け合い、休みを取り、呼吸を整え、48袋をT段まで運びきりました。 

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 午後は、岩が多く植樹地が地続きでは無くなってしまうため、安全に植樹が出来るようにT段に繋がる階段をつくろうということになり、甲羅板を半分に切り、階段づくりです。甲羅板を押さえる鉄筋を打ち込みますが、地中の岩に当たり、打ち込むのに苦労しました。何とか5段つくることができました。

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 鎌田さんは刈り払機で臼沢西の奥の森に繋がる道の草刈り、橋倉さんは奥の森の草刈り、加賀さんと筆者はT段下の土留めづくりを行いました。

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 岩の多い急斜面のため、土留め(植樹地)づくりは大変です。甲羅板を押さえる鉄筋がスムーズに打ち込めても、残り10cmぐらいで岩に当たりやり直しです。何とか足場となるU植樹地に甲羅板5枚分の土留めをつくることができました。残りは6枚分です。 

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 奥の森に繋がる通路はきれいに草が刈られました。奥の森の下草も刈ることができ、幼木が元気な顔を出しました。

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 臼沢西の森にもススキが生え、穂が風で揺れています。トンボは里に降りる準備をしています。秋が近づいていることを感じます。3時を過ぎたので、作業に区切りをつけて、道具を片付け、本日の作業を終了しました。

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本日の森作業は、鎌田、加賀、橋倉、清水でした。(報告・清水)