2021年12月29日 (水)

年の瀬の足尾・松木の里は白銀の世界でした

 12月28日、今年最後の足尾入りです。10時の天候は晴れでしたがジャンダルム方面の山は雪雲が煙のように漂っていました。気温は-3℃で、私にとっては一番の寒さでした。

 早速、山本さんがストーブに薪をいれて火を付けてくれました。外は一面の銀世界です。積雪は20cm弱あります。足跡が全くない所に初めて踏み込むのは何故か気持ちが高揚します。

Img_2911 Img_2912 Img_2915 Img_2924 Img_2922 今日やることは来年も自然と共に森作業ができるようにと祈る「しめ飾り」の取り付けです。作業小屋と遊動学舎「みちくさ」、「うんしゅう亭」に今年一年間の作業が無事終了したことへの感謝、来年の安全な作業と松木沢の里を訪れる皆さまの健康を願いを「しめ飾り」に託しました。階段が雪に埋もれているため、踏み外して転んでしまいました。気を抜かないようにとのシグナルかと思ってしまいました。

Img_2927 Img_2919 Img_2926 Img_2931 Img_2934 Img_2936 作業小屋に戻ると11時30分、陽は上がっているのですが、気温は0℃でした。雪も深いので作業は終了にしました。帰る途中、橋倉さん宅に寄り、けんちん汁とうどんを御馳走になりました。橋倉さん、ありがとうございました。昨日は、山本さんと筆者・加賀が松木沢入りをしました。足尾の森づくりを応援してくれました皆さん、一年間大変お世話になりました。有難うございました。来年も森びとプロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。(報告:スタッフ加賀春吾)

2021年12月25日 (土)

2021年最後の足尾森作業が無事に終了しました。

 本日12月25日(土)の足尾は、青空が広がり晴天。10時の気温は5℃でしたが陽ざしもあり、寒さを感じることなく森作業日和となりました。

 

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 朝の作業打ち合わせを行い、午前中は臼沢の森の階段修繕作業、午後は各森の獣害柵点検を行うことにしました。

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  早速、スコップ、かけや、唐鍬などの道具を軽トラに積み、現地に向かいました。臼沢の森の階段を登り現地に到着すると、2人一組になり作業を開始しました。

 古い横杭の長さが120cmあり、90cmの横杭を設置するために縦杭を打ち込むと、長年踏み固められたためか、杭が沈んでいきません。岩に当たると手がしびれます。岩を掘り起こし、登りやすい高さと幅を見極めながら階段をつくりました。

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  今日は30段修繕することが出来ました。縦杭が岩や石で打ち込み切れず、横杭より少し出てしまったところは、登るときに足をつまづきやすく危ないため、チェーンソーでカットしました。今年度予定の200段の階段を修繕することができました。

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  昼食後に、12月12日の運営委員会で決定した感謝状の贈呈式を行いました。当プロジェクトの“山と心に木を植える”活動と円滑な運営に多大な貢献をいただきました福原サポーターに、清水副代表より感謝状が贈られました。福原さんから「ありがとうございました。来年も今年以上に頑張ります。」とお礼が述べられ、参加者の皆さんから拍手が贈られました。

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 その後、民集の杜、みちくさ庭の獣害柵点検、作業小屋の大掃除、チェーンソー整備などを行いました。

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 差し入れのお菓子を食べながらミーティングを行い、今年最後の森作業が終了しました。本日、お菓子類を差し入れてくれた方は福原さん、橋倉さん、清水さん、そして大野でした。ありがとうございました。

 

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 明日から強い寒気が流れ込み厳しい寒さとなるようです。感染経路不明の新型コロナウイルス「オミクロン」株の市中感染も増えてきました。感染予防につとめ、安全・健康に新年を迎えたいと思います。

 最後に、森びとスタッフ・サポーターの皆さん、この一年間、献身的に森作業に携わっていただき本当にありがとうございました。

本日の森作業は、清水、加賀、済賀、鎌田、福原、松村健、小柴、筆者・大野でした。

(報告 大野昭彦)

2021年12月23日 (木)

北風の中、雫育苗場と植樹用具に感謝し、今年最後の森作業を行う。

  本日は12月23日(木)、今朝の気温は8℃。快晴でしたが北風が強い一日でした。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊8名は、今年最後の作業を行ないました。10時に原町区雫育苗場に集合し、温かいコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせを行ないました。今日の作業は、一年間お世話になった用具のメンテナンスと倉庫の清掃、苗木たちへの散水です。

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 今日も渡部代表からスタッフ全員に、自宅で栽培したキウイフルーツと自家製イカキムチのプレゼントがありました。一足早く応援隊のサンタクロースがやってきました。渡部代表、毎回ありがとうございます。美味しく頂きます。

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 用具の清掃・メンテナンスと苗木への散水作業が終了した後は、参加者みんなで今年一年を振り返ってみました。新型コロナウイルス感染予防に努めた暮らし、原発処理水の海洋放出への不安、解明が進まない森友学園を巡る公文書改ざん(赤木ファイル)や加計学園問題、神田沙也加さんの突然の訃報に驚きとお悔み、大阪北新地放火殺人事件など、胸が苦しくなるような事件・事故が多かった一年でした。

 鎮魂・復興への願いと、「自然環境と人間のいのちを大切にする心を育む森づくり」を目指し、日々「森の防潮堤」の育樹・育苗作業に取組んできましたが、東日本大震災の記憶を風化させずに、来年は明るいニュースの多い年にしていきたいと思います。

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 コロナ禍の中、作業中の事故や怪我、コロナ感染者を出すことなく、森作業が出来た一年でした。応援隊の皆さん、大変お疲れさまでした。来年は記念すべき「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」が開催されます。南相馬市民をはじめ、南相馬市役所の皆さん、応援してくださる皆さんと力を合わせ植樹ができるよう準備を進めていきます。2022年もよろしくお願いします。  

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 次回の森作業は、2022年1月10日(月)10時から雫育苗場で、新年の顔合わせと作業を予定しています。本日の参加者は、渡部代表、菅野副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋恵美スタッフ、菊地スタッフ、筆者・岩橋孝でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

2021年12月19日 (日)

鎮魂復興市民植樹の1年間を振り返り、植樹祭10回目を成功させたい

 昨日(18日)の伊達市は、雪と強風で自宅の自動車は雪だるま状態でした。岩橋事務局から今日の年末作業は急遽「中止」、慰労会のみ行う連絡がありました。慣れない雪道を安全運転に心がけ南相馬市・サポートセンターに無事到着。参加者全員が消毒、検温等を行い、11時から年末慰労会になりました。20211218 慰労会では松林副代表からの開会あいさつを受け、この一年の森づくり活動を振り返り、来年の抱負を語り合うことにしました。来賓には、応援隊顧問の前市長・桜井勝延さん、福島県議会で地球温暖化防止に向けた請願書を「全会一致で可決・採択」に尽力された高野光二県議、そして私たちと共に鎮魂復興市民植樹祭を運営してきた市役所・森明経済部理事を迎え、ご挨拶を受けました。20211218_2 20211218_3 20211218_4 桜井さんは、来年の市長選挙に立候補を表明しており「原発に頼らない再生エネルギーの重要性と命を守り、未来を築いていくことが何よりも大切、安心して暮らせる南相馬市づくりへ向けて選挙戦をたたかうとの決意を述べました。20211218_5 その後、休憩時間を取り、昼食弁当と岩橋恵美スタッフの手づくりトン汁を味わいました。

20211218_6 20211218_7 再開後、各スタッフから活動を振り返り、その上での来年の抱負、活動への要望等を出していただきました。それに基づき、意見交換を行いました。なかでも、植樹した会場に不法投棄(家電・タイヤ・生活ごみ)が行われていることに対して、私たちは怒り、絶対許されないとの認識を持ち、お互いに知恵を出し対策していくことにしました。20211218_8
 来年は南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭10回目を迎えます。慰労会で出された様々な意見・要望を活動に活かしていくことを誓い合い、来年も楽しく活動をしていくことにしました。皆さん、大変お疲れさまでした。20211218_9 慰労会には、松林副代表、菅野副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、村西スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、桜井顧問、東城でした。お忙しい中、出席してくれました高野光二県議、市役所・森明経済理事、末永さん、武内さんありがとうございました。(報告 東城敏男)

2021年12月15日 (水)

15年間踏まれ続けた「芯棒の強い」階段杭に感謝し、65段を修繕しました。

 今日は12月15日(水)、今年最後の森作業集中日になります。霜が降りた森びと広場の9時30分の気温は4度です。

 今日の森作業には、第一期インストラクターの坂本昇一さんが参加をしてくれました。10時からの作業打ち合わせの中で、足尾の植樹地を見て、森の生長に感激し、献身的に育樹活動に取り組む森びとスタッフ、サポーターに感謝の気持ちを伝えてくれました。

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 今日の作業は、臼沢の森の階段修繕です。2人1組のペアを組み、DとEの区画を2組づつ上下に分かれて修繕することにしました。Dは加賀・福原ペアと大野・坂本ペア。Eは鎌田・小川ペアと松村宗・山本ペアです。済賀、筆者清水は、杭運びを担当します。早速、軽トラック2台で臼沢の森に向かいました。各自、カケヤ、スコップ、トウグワを持ち臼沢の階段を登ります。気温は低いですが、陽射しが暖かく、階段を登るだけで汗ばみます。

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 林内の木々は葉を落とし、林床は落ち葉のじゅうたんが敷き詰められ、寝転がると気持ち良さそうです。 

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 本日の修繕場所に到着し、各ポジションに分かれて作業を開始しました。階段修繕作業が始まると森の中には、カケヤで縦杭をたたく「コーン、コーン」という音が響き渡りました。古い杭を外し、土を削り太い横杭が収まるように水平を出し、縦杭を打ち込みます。

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 みなさん手慣れたもので、手際よく階段づくりを進めますが、古い横杭の長さ120cmの所に、90cmの新しい横杭を収めると、縦杭を打ち込む土の中に岩があり、打ち込む場所を変えたり、掘って岩を取り出したり、カケヤの柄が折れたりと、思わぬ苦労も発生しました。

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Dsc02465 15年前に切り出したヒノキの間伐材は、外側から腐食し細くなっていましたが、芯棒が残り、私たちの登り降りに耐えてくれました。人間も、多少のことではへこたれない人に対して「芯が強い」と表現しますが、森に寄り添った暮らしの中から生まれた言葉ではないかと感じました。

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 作業開始が10時30と遅くなりましたので13時まで階段修繕を行いました。Dの区画に30段、Eの区画に35段作ることができました。残りはDが2段、Eが10段です。杭の残りが25セットになりました。次の作業日の25日で、準備した200段の階段修繕に目途がつきそうです。気持ちのいい汗をかくことが出来ました。集合写真もみなさんいい笑顔です。

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 下山して、13時30分過ぎに昼食をとり、昼食後の休憩時間に刈り払い機とチェーンソーの整備を行いました。

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  14時30分から来年の森作業について打ち合わせを行い、本日の森作業を終了しました。

 今日は、松村宗雄さんから下仁田ネギ、筆者からワッフルのお菓子の差し入れがありました。下仁田ネギは鍋にしていただきます。松村さんありがとうございました。

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 帰り際、「里親植樹」に申し込んでいただいた坂本さんを「臼沢西の森」に案内し、手作りの植樹地と植えた苗木を見ていただきました。来春新緑の時期に、ぜひ森の観察にお越しください。

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 本日の参加者は、坂本さん、鎌田さん、松村宗雄さん、山本さん、福原さん、大野さん、橋倉さん、加賀さん、済賀さん、小川さん、筆者・清水でした。(報告:清水 卓)