2021年12月14日 (火)

冬晴れの中、応援隊のみんなが力を合わせ森作業

 今日は12月14日(火)です。昨日は爆弾低気圧の影響で南相馬市は大荒れの一日でしたが、今日は快晴の穏やかな一日となりました。応援隊8名は10時に原町区雫育苗場に集合し、今月初めての集中作業を行ないました。

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 雫育苗場の10時の気温は10℃です。育苗場を見渡すと防風柵が倒れており、昨日吹き荒れた風の強さに参加者一同驚きました。

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 まずは、岩橋恵美スタッフが入れてくれたコーヒーを飲みながら、今日の作業の打ち合わせを行ないました。今日は、苗木を守るための越冬対策として、防風ネットを暴風柵の側面と屋根部分に張る作業と、苗木の整理作業を行うことにしました。みんなで協力をして防風ネット約100メートルを張り、結束バンドで止める作業を行ないました。

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 作業終了後は、30分程、植樹会場の苗木の成長を見て感じたことや森作業を通じて感じたことなどを出し合い、意見交換を行なってきました。

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 今日は渡部代表からスタッフ全員に自宅で育てたミカンのプレゼントがありました。毎回ありがとうございます。

 次回は18日(土)10時から、南相馬市役所の方々にも参加していただき森作業を行います。その後、12時から南相馬市市民活動サポートセンターで年末慰労会を開催します。

 コロナ禍の2021年でしたが、力を合わせ、鎮魂の思いと未来への願いを込めてつくり出してきた鎮魂復興市民植樹祭を振り返り、2022年も「いのちを守る防潮堤の森」を育てていくために抱負を語り合いたいと思います。

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 本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、筆者・岩橋でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

2021年12月12日 (日)

暖かな日差しの中で森作業

 本日は12月12日、足尾・松木は、5℃(8時40分)でした。二十四節季七十二候では熊蟄穴(くまあなにこもる)です。日々寒さが増し、クマも冬ごもりで穴にこもる時期になりました。

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 作業小屋に一足早く入ってくれた小柴さんが、薪ストーブに火を入れくれました。しかし、作業小屋に小柴さんの姿がありません。テーブルの上にメモがあり「水が出ませんので、取水口を見てきます。お湯は沸いています。」と書かれていました。

 作業着に着替えていると小柴さんが戻ってきました。「取水槽が空だったが、少しすれば水が流れてきます。」と報告があり、いつもながらやることが早い小柴さんから元気を頂きました。

  早速、本日の作業打合せを行いました。午前中は「臼沢の森」の階段修繕用の杭材を仮置き場のF地点に荷揚げし、午後は小柴さんの担当となる新植樹地の湿地の大雨時の排水対策案作りと新植樹地の整備を行うことにしました。

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 軽トラに背負子を載せて「臼沢の森」に向かいました。「臼沢の森」の入り口に到着して階段を登り「臼沢の乙女(シラカバ)」上部の修繕杭仮置き場に到着。背負子に修繕杭を背負い、大汗をかきながら次の仮置き場のF区画まで荷揚げし、昼食前に全ての杭を荷揚げすることができました。本日で修繕杭の200本の荷揚げが終了となりました。

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 15日の森作業日「森の育樹デー」では階段の修繕に集中できますので、古希世代から還暦世代への階段づくりの技術継承も考え、ゆとりを持って作業を行いたいと思います。

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 昼には気温も14℃に上がり、昼食後の休憩をしていると小柴さんが「サルが多く移動している」と言うので、松木川の方を見みると、多くのサルが松木川の下流に向けて移動していました。この時間にサルがこのような行動をするのが珍しいと思い、「みちくさの庭」を見に行くと、獣害ネットに絡まり身動き出来ない子ザル発見しました。小柴さんと2人でネットから外し、柵の外に出してあげました。サルも学習能力を発揮して近づかないようになると良いのですが、エサの少なくなる冬は動物たちも必死です。越冬する動物たちも生き抜くことができる森を育てていかなければと思いました。

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 その後、新植樹地の湿地エリアに移動し、大雨時の排水対策案作りを現場に立って検討しました。その作業の後は、新植樹地の整備を行いました。大きな石を人力で脇に移動しました。石は大きく重たくて、これも二人で大汗を流しながら黙々と作業を進めました。中倉山に陽が隠れ、気温も下がってきましたので、本日の作業を終了しました。

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 本日の作業者は小柴さんと筆者・済賀でした。小柴さんごお疲れ様でした。

(報告者:済賀正文)

2021年12月 5日 (日)

凍える寒さが到来。臼沢の森の獣害柵点検に汗を流しました。

 今日は12月5日(日)、雲ひとつない足尾・松木沢です。朝9時の気温は0℃。森びと広場の地面は凍り、ところどころ霜柱が見えます。12月からは森作業集合時間は10時になりましたが、早く着いたスタッフと一緒に松木入りしました。身体が冷え切っているせいか、薪ストーブで薪を燃やしても中々暖かさを感じません。流し台の蛇口は凍り付き、水は出ませんでした。

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 今日の森作業の打ち合わせでは、臼沢の森の獣害柵点検か臼沢の森の階段修繕を行うか意見が出されましたが、補植した小さな若木が動物たちの格好の餌となってしまうので、計画通り「獣害柵点検」を行うことにしました。 

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    補修用網や背負子を軽トラックに積み込み臼沢の森に向かいました。臼沢の森のゲート前に到着し、網を背負い、臼沢の頂上近くまで獣害柵を点検しました。破れた部分を補修するには、かなりの労力と資材が必要となりますが、”足尾の猛者”と呼ばれるスタッフは、20箇所近く破られた獣害柵の修繕を行いました。たくさん背負っていった資材も全て使用し、足りないところは臼沢の森に荷揚げしておいた網を集めながら作業を進めました。

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Photo_10 今日の最大の“トピックス”は、クマの寝床?(昼寝の場所)との遭遇でした。さらに驚いたのは、片隅にあったフンの中に5ミリほどの小石がたくさん含まれていたことです。どんなものを食べているのか興味を持った済賀スタッフが発見しました。私たちの結論は、「アリの巣から出てきたアリをなめながら一緒に食べた小石ではないか」となりましたが、真偽のほどは定かではありません。

Photo_11  下山し、遅い昼食となりましたが、空腹とは裏腹に達成感で満腹でした。疲れた体に、足尾在住の知人から差し入れしていただいた干し柿の甘さが、より一層お腹に沁みました。 

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 今日の森作業のメンバーは、鎌田さん、加賀さん、済賀さん、筆者・橋倉でした。

(報告・橋倉喜一)

2021年12月 1日 (水)

松木の里に降る雨も上がり、師走の森作業スタート!

 今日は12月1日(水)、早いもので師走となりました。足尾・松木の朝は暖かく、森びと広場の8時40分の気温は18℃です。昨日からの雨も止んで快晴となりました。

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 作業小屋に一足早く入った加賀さんが薪ストーブに火を入れ、遠赤外線の温かさが小屋に充満していました。本日から集合時間が10時になりましたが、9時に作業者が全員揃いましたので、少し早いですがホットコーヒーで体を温めながら作業の打合せを行いました。午前は、「臼沢の森」の階段修繕用杭の荷揚げ。午後は、6日に行う粗大ごみ処理の準備と新植樹地の整備をすることにしました。

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 早速、軽トラックに背負子を載せて「臼沢の森」に向かいました。「臼沢の森」の入り口を開け、階段を登り「臼沢の乙女(シラカバ)」上部の修繕用杭仮置き場に到着。

 30㎏を超える修繕用杭を背負い、大汗をかきながら165段の階段を登り、次の仮置き場E区画の下まで、各人のペースで荷揚げをしました。

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 「臼沢の森」の手作りの階段に積もる落ち葉を踏みしめて登ると、時折強い風が臼沢の斜面を吹き抜けます。階段東側(松木川下流・足尾ダム側)の地面は、落ち葉が飛ばされ苔で覆われています。階段西側(松木川上流・ジャンダルム側)の地面は落ち葉のジュータンになっています。

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 多く木々が葉を落とし、厳しい冬に備えています。お昼までに3人で38セット(横杭1本と縦杭2本で1セット)を上げることができました。

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 昼食後は、6日に搬出する粗大ごみの準備です。金属パイプを森びと号に積んで運べるように、グラインダーで切断しました。

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 その後は、新植樹地の整備を行い、大きな石を人力で脇に移動しました。作業が終わると急に風が強くなってきました。作業に区切りをつけ本日の作業を終了しました。

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 本日の作業者は、大野さん、加賀さん、そして筆者・済賀でした。大野さん、加賀さん、ご苦労様でした。

(報告者:済賀正文)

 

2021年11月29日 (月)

小春日和の中で青空役員会と森作業

 本格的な冬到来となり寒さも一段と厳しくなりつつありますが、今日(11/29)は今年最後の南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の役員会を雫育苗場で行いました。

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 役員会は岩橋事務局長の議事進行で進められ、第9回鎮魂復興市民植樹祭についての経過報告の後、感想・意見を出し合いました。みなさん、「来年こそは市民限定の参加者から全国の植林ボランティアの皆さんが集い、植樹した苗木が“いのちを守る森の防潮堤”へと生長したところを見ていただきたい」という思いを持っており、出された意見等は実行委員会に反映させていくことを確認しました。

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 今後の取り組みについては、年末作業・慰労会(12/18)、大掃除(12/23)と続きますが、応援隊スタッフ総力あげて最後までやり遂げようと確認しました。今回、応援隊スタッフにSDGs(持続可能な開発目標17項目)のピンバッジの配布をしました。この配布を通じて、一つひとつの項目が持つ大切さを学び実践していくことを提起し役員会は終了しました。

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 役員会の後は、ホットコーヒーを飲みながらの休憩タイムを取り、森作業に移りました。作業内容は、トロ箱へのどんぐり(アラカシ、シラカシ)の植え付け、水撒き作業、苗木の樹種と本数チェック、農園のヤーコン収穫、風よけネット作業と各スタッフ10名がそれぞれ分担し行いました。

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 苗木12樹種・1500本ほどありますが、樹種ごとのトレーの整理と名まえがわかるようにプレートを付けようと意見が出されました。どんぐりの植え付けは丁寧に行い寒さに負けないように腐葉土のお布団をかけ水かけしました。来春には芽が出てくることが楽しみです。

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 農園で収穫されたヤーコン、渡部代表からいただいた「会津みしらずの柿」をそれぞれ家路に持ち帰り、自然の恵みをおいしくいただけることに感謝です。ありがとうございました。お疲れさまでした。筆者は伊達市保原の帰宅途中、遠くに見える蔵王連峰の雪景色を見て感動し写真に収めた一枚でした。

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 今日の応援隊スタッフは、渡部、菅野、松林、小川、山田、岩橋、道中内、松本、岩橋(恵)、筆者でした。(敬称略)

 (報告 東城敏男)