2022年2月16日 (水)

雪景色の松木渓谷にアタックする若者 Let's!クライミング

  新型コロナウイルス感染拡大の影響で森作業は自粛中です。足尾在住の筆者が週に1度森の点検作業に入り、本日(2月15日)は4回目です。

 昨日未明からの雪は松木渓谷を白く染めました。しかし、春の雪は解けるのが早く、臼沢や臼沢西の森など南向き斜面の植樹地には残っていませんでした。

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 森びと広場や新植樹地、臼沢に通じる通路などはまだ10cm位の雪が積もっていました。

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 「みちくさ」の点検に向かったところ、大きなリュックを背負った若者二人と出会いました。一泊してジャンダルムに登るのだそうです。「気を付けて!」と声をかけると「ブログを見たらコメントします!」と元気に向かっていきました。

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 今日の点検では、①ゲートから森びと広場までの道路には雪は全くありませんでした。②森びと広場南側斜面下のテントの屋根の氷は再び出来ていましたが、取り除きました。③森びと広場のビニールハウス前の除雪を行いました

 明日は、新植樹地へ黒土の搬入が予定されています。温室効果ガスを吸収する森を育て、少しでも気候変動に歯止めをかけていきたいと思います

 報告・橋倉喜一    

2022年2月 9日 (水)

足尾の春を待ちわびながら森の点検作業!

 昨日(2月8日)の足尾松木沢の朝9時30分の気温はマイナス1℃、12時には7℃になり風もなく春の様な天気でした。コロナ禍で森作業自粛期間中、週1回の点検作業3回目です。

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 点検には加賀スタッフが参加してくれました。そこで懸案だったテントの屋根に溜まった「氷塊」の処理を行うことにしました。二人で屋根から落とそうとしましたがビクともしません。障害となっていそうな単管を外し、屋根に張ってある板をずらし再アタックしましたが駄目でした。

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 話し合った結果、熱いお湯をかけることでした。気を付けながらヤカン2つ分のお湯をかけ、それから2人が全力を出して垂れ下がったテントの屋根を押し上げると、ドスンと大きな氷の塊が落ちてきました。「ヤッター」と叫び声をあげてしまいました。氷は直径80cm、厚さ40cmのお椀型の塊でした。同じ状態にならない様に、仮の処置をしました。今後とも気を付けて観察をしていきたいと思います。

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 加賀スタッフは点検の間に、凧作りを行なっていました。新型コロナウイルス感染が収まり、子供たちが松木を訪れるようになったら、一緒に凧あげをしたいそうです。竹ヒゴ、凧の型紙、糸、マジック、セロテープを用意し、本体の材料はゴミ袋です。そこに好きな絵を書いて、短い時間で出来上がりました。

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 昨日は、風が吹いてくれず高く揚げることは出来ませんでしたが、森びと広場を駆け回る加賀スタッフの楽しそうな姿がありました。

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 大きな氷の塊が溶けるころには第6波の新型コロナウイルス感染も落ち着き、穏やかな春が来ることを願う2人でした。10日から11日にかけて大雪の予報もあります。雪への備えを怠らないようにしましょう。

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 点検作業は、加賀スタッフと筆者・橋倉でした。(報告 橋倉喜一)

 

2022年1月31日 (月)

厳しい冬を乗り越え、春待つ苗木と森びと達!

  「光陰矢の如し」と言われますが、今日(1/31)で1月も終わりです。コロナ禍で森作業が自粛になって、足尾在住の筆者がその間の現場を点検・報告をすることになり、今日は2回目です。

 今日の松木沢は、やや風がありましたが青空が広がり、午後1時の気温は3℃でした。ただ、一日中”風花”が舞い、日本海側はまた雪が降っているのだろうと思う天気でした。

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 森びと広場の雪もかなり消え、臼沢や臼沢西の森の雪は完全になくなりました。立春も近いのですが、例年ですとこれからが雪が降る時期になります。まだまだ注意が必要です。

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 各所を点検したところ、森びと広場南側のビニールハウスエリアに立ててあるテントの屋根の一部に、雪解けた水が凍り写真の状態でした。押し上げようとしましたがビクともしません。

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 民集の杜内では2018年に植えた苗木が生長して横枝が重なり合い、かなり密状態になっています。春になり葉が広がると林床に陽が差さなくなり、生長の遅い木は枯れてしまう心配があります。枝落としなどの作業が必要です。民集の杜から森びと広場に戻る道路脇のアキグミの樹皮がシカに食べられていました。獣害対策も大切です。

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 臼沢の森では、冬枯れの中で鮮やかな緑のアカガシなど常緑広葉樹が、この時とばかりに陽の光をいっぱいに浴びていました。新松木や松木の杜では、コブシが花芽を付けて足尾の遅い春を待っていました。

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 私たちシニアも、新型コロナウイルスに“罹らない、染さない”を心がけ、森作業の再開に備えて体力と健康維持に努めていきましょう!

(報告 サポーター・橋倉喜一)   

 

2022年1月23日 (日)

新型コロナウイルス感染再拡大下での「いのちを守る」森づくり。 

 今年初めての森作業を1月19 日(水)に群馬県・栃木県のスタッフ・サポーターで行ったばかりでしたが、新型コロナウイルス「オミクロン株」の急速な感染拡大で、本日23日から2月中旬まで森作業を一時中断することになりました。その間、足尾在住の筆者・橋倉が、作業小屋、遊働楽舎“みちくさ”、植樹地などを週1回程度点検・報告を行います。

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 今日はその1回目で、その様子をお伝えします。

 今年の足尾は、雪の降る日が例年を上回るペースで推移しています。松木川両岸の山頂や北斜面には雪が残っており、森びと広場もまだ真っ白です。それでも中倉山を目指す人達で足尾ダム下の駐車場は満杯です。

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 森びと広場で出迎えてくれた雄鹿は、雪が消えた草むらに芽生えた僅かな緑の草を一心不乱に食べていました。雪が残っている“みちくさの庭”では、ミツマタはビロウドのような外皮が提灯のように蕾を暖め、鮮やかな黄色い花の開花を待っているようでした。厳しい冬を越すヒガンバナは雪の下から緑色の葉を見せてくれました。今年の花が楽しみなアジサイの枝先には、黒い殻を被った緑の芽が付いていました。

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       ミツマタ(上)とヒガンバナ(下)

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 “民集の杜”のイヌブナ(宮脇さん木)、ホウノキ(岸井さん木)はともに冬芽を付けていました。“天空の森”から私たちを見守るお二人の思いを引き継ぎながら、後輩と共に“山と心に木を植える”森づくりを今年も頑張っていきます。

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 一人で松木沢を歩いていると、こんな思いを抱かされた今日の松木沢でした。新型コロナウイルス感染に注意して森作業の再開に備えます。

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(報告 橋倉喜一)

2022年1月19日 (水)

2022年の足尾森作業がスタート!里親植樹地づくりに汗を流しました。

 本日1月19日は、毎月一度の育樹デー(作業集中日から改称)です。新型コロナウイルス「オミクロン株」の急な感染拡大のため、電車を利用しての森作業参加者には参加自粛をお願いし、栃木県と群馬県のスタッフ・サポーター10名が集まってくれました。

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 雪で白一色の森びと広場では、皆さん「今年もよろしくお願いします。」のあいさつから始まりました。今日の9時の気温はー1℃です。天候は快晴、雲一つありません。風も足尾にしてはそれほど無く、絶好の作業日和となりそうです。気になる雪は、道路には全くありませんでしたが、広場には10cmほどありました。本日作業予定の臼沢西の斜面に雪は見えません。

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 コーヒーを入れ打ち合わせを行い、予定していた臼沢西の土留め作りをすることにし、大ハンマー、小ハンマー、背負子、鉄筋、万納、スコップ、甲羅板を軽トラに積み込み、作業場に向かいました。

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 今日のメンバーは百戦錬磨のベテランばかり、各々がそれぞれの持ち場に就いて作業が始まりました。斜面は石ころだらけで、土留め用の板を押さえるための鉄筋を打ち込むと大きな石に当たり、打ち込めず鉄筋が曲がったりと、苦戦を強いられる場所もありました。それでも何とか、U段12枚・W段11枚・X段13枚、合計3段、36枚を完成させることが出来ました。運び上げた資材を使い切ると丁度12時でした。作業に区切りをつけ集合写真を撮影し、昼食のために下山しました。

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 下山すると松村宗さんと福原さんが、ハウスの前の雪かきをしてくれました。いつも気を使ってくれる二人です。有難うございます。そして、今日の差し入れもたくさんありました。林子さん、清水さん、橋倉さん、大野さん有難うございました。昼の気温は2℃、風も少し出てきて寒くなってきました。水道も水タンクも凍ったままで出てきません。水は多めに持参したので良かったです。

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 午後の作業は、民集、松木、新松木の杜の獣害柵の点検班、みちくさの庭の点検班、新植樹地に運ばれる黒土をならすトンボを作る班、それぞれの班に分かれて作業をすることとしました。トンボは角材と甲羅板を利用して3個作りましたが、少々重いようで改良の余地があるかも知れません。獣害柵には異常はありませんでした。

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 本日の、作業者は鎌田さん、松村健さん、松村宗さん、山本さん、橋倉さん、大野さん、福原さん、清水さん、林子さん、筆者加賀でした。今年最初の森作業でしたが、皆さん生き生きと作業が出来ました。お疲れさまでした。(報告:足尾スタッフ 加賀春吾)