2024年2月 5日 (月)

冷たい寒風の中での森作業

 本日(2/5)は2月最初の応援隊作業となりました。気象予報では「南岸低気圧」によって関東はじめ福島県の浜通りは、大雪となる見込みで警戒するようにと報道されました。応援隊スタッフは、雪害対策を兼ねて10時に雫育苗場に集合し打ち合を行ないました。

22525 作業は、雪対策のため苗木の上部に張った防風ネットの取り外しと苗木のチエック・本数の確認、休憩タイムでは、今後の事業計画の取り組みと報告について話し合うこととしました。

202425<雪対策のため「防風ネットの取り外し作業をする道中内スタッフ>
202425_3育苗場の苗木のチエックと本数の確認作業を行ないました。8樹種(シラカシ、シロダモ、ヤマザクラ、アラカシ、ケヤキ、クヌギ、コナラ、シャリンバイ)の総計1200本が寒風に負けず頑張って成長しつつあります。

202425_4 休憩タイムでは、あったかいコーヒーとお菓子を食べながら、岩橋事務局からの今後の事業計画と報告を受けみんなで話し合いました。➀能登半島地震からすでに1か月有余経過、凍てつく寒さの中で今だ断水や停電等で生活もままならず頑張っている人たち。私たちができることは何かと、できれば、直接現地に行ってみたい・・・被災者や犠牲になられた皆さんにお悔みとお見舞いを申し上げますとの話しがされました。東日本大震災の時のことが思い返され恩返しができることを考えていこうとの話しも出されました。➁育苗場には家族やボランティアの人が育てた苗木が1200本(宮城県ファンクラブからいただいた貴重な苗木や地元で育てた幼木もあります)を早めにポットから土に植樹・補植できるように市役所にも働きかけていこうとの意見も出されました。③応援隊の菅野副代表が昨年12月から闘病生活していますので激励を兼ねて色紙を作成、さらに本日、菅野さんと参加者との激励生電話をしました。本人から、元気な声で頑張るよと返答がありホッとしました。一日でも早い回復を願っています。

202425_5202425_6<森びとプロジェクト:清水さんからのお菓子と応援隊:渡部顧問からいただいた葉ダイコンありがとうございました。今日の寒さの一杯のお酒のつまみに味噌葉大根炒めをつくって試食してみてはいかがですか>

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〇本日のブログを作成中、私の住む伊達市でも雪が10センチ以上積もり今なお勢いよく降っています。明日は雪かき作業等もしなければと心配していますが、作業には十分に注意しケガのないようにしていきましょう。

本日の作業者は、渡部顧問、松林代表、山田悦子事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、筆者東城でした。    (報告 東城敏男)

<お知らせ>

  全国の植林ボランティアをはじめ市民のみなさんへ

 〇 第12回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は6月9日(日)小高区塚原地内12:00

 


2024年2月 3日 (土)

「想定外!」は人間だけの都合

20240203   1月中旬の足尾・松木郷の森
 明日は立春。今年の立春は例年のような気持ちにはなれません。昨年末、この欄で「誰もが経験したことのない気象現象の今後は想定外の災害と被害を巻き起こすことになるのではないかと予測しなくてはならない」と投稿しました。今年元旦の能登半島地震では地盤が4㍍も隆起し、4.4平方㌔が陸になってしまいました。活断層の動きは2年前から情報発信されていましたが、地震専門家や研究者も「想定外」であったといいます。この地球上で命と健康を守っていくためには今後も「想定外」の事象は起こるということを大前提にしなければならないことを実感しています。

 能登半島地震では色々と考えさせられることが多くあると感じています。そのひとつが、道路寸断・停電・断水・通信不能等での避難者への救援策の在り方です。避難状況の厳しさや救援の後手後手の要因は「地域性」と言われていますが、崖を削って造った道路は地震や大雨が降れば土砂流出・崩壊するのは想定内です。また、志賀町の原発ではトラブルが起きました。しかし、事前の備えとして政府・中央地方行政、そして一般市民の私たちは原発事故発生時の道路寸断での避難路は確保していたと言えるのでしょうか。ビニールハウスで自主避難していた高齢者の様子をニュースで観て、政府・地方行政は「想定外」と言いきれるのでしょうか。半島の高齢化集落の県民・市民の命と健康を守る生活実態把握とその対策を検証しなければならないと思っています。20240203_2 一都8県の森びと「シニア達は地域の方々との出会いの場をつくりだし、森の手入れの合間に異常気象に向き合う心得や備えを地域の方々と話し合ってきた」こともこの欄で紹介してきました。振り返ってみると、この活動はとても大切であり、これからも地域に広めていかなくてはならないと感じています。立春から啓蟄を迎えると森づくり活動が本格的に始動します。森に寄り添って生きる生活の「心得」と「備え」が将来社会の常識になっていくことを祈っています。命と健康が維持されている現実にソッポを向かずに、まずは、自分のために、任意団体からすれば森びと会員のために、“山と心に木を植える”活動を楽しく創り出していきたいと思います。

 最後に、能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。(アドバイザー・高橋佳夫)

2024年2月 1日 (木)

地震への備え 何が一番必要か

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 能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 タイトルに書いた「地震に備えて何が必要か」という話。経験から言えば、まず一番は車を持っている人はできるだけ燃料タンクをからにしないこと。私自身はメーターが半分になる前に給油するよう、普段から気を付けています。災害への備えとして水や食料、貴重品、小銭・現金などがよく言われますが、車のガソリンについて言及している記事はあまり見ません。しかし、地震被災地ではガソリンを入手するのが著しく困難になります。車があればもちろん移動ができるし、暖も取れる、携帯やスマートフォンの充電もできます。是非、この欄を読んでいる人には意識してもらいたいと思います。

 東日本大震災が発生したそのとき、山形県寒河江市にある山形森林管理署に勤務し、車で1時間ほどの山形森林組合2階の会議室で研修に参加していました。午後の研修も休憩時間に入ろうかという3時直前、突然、周り中の携帯が鳴りだし、何事かと思ったのが最初です。地震の報道では、「今までに経験したことのない揺れ」というフレーズを見聞きしますが、まさに驚くべき大きく長い揺れが襲い、すぐに停電。もちろん研修は中止。携帯で確認すると、宮城・岩手で大きな地震のあったことを知りました。署に戻る道では、信号機が全滅、道路には亀裂が入り、引き続く地震で路側の電線が大きく波打っていました。

 その後、山形森林管理署が宮城県の署等をサポートする拠点となり、全国から届く救援物資の整理、搬送、要望への対応、東京からくる関係者の案内とさまざまに動き回ったことを思い出します。なお、ガソリンはドラム缶をもって新潟まで買いに行き、携行缶に詰め替え送り届けたりもしました。

 冒頭に載せた写真は、高知県四万十川の川べりに広がる菜の花の写真です。皆様に暖かい春が訪れますことを。(運営委員・井上康)

2024年1月26日 (金)

赤坂もったいない市 緊急開催のお知らせ

会員の大山寛恭さんより、緊急で以下の催し開催について紹介がありましたので、共有させていただきます。(運営委員・小林敬)

【お知らせ】
能登半島地震の復興支援に役立てばと、TBS緑山スタジオやTBSグループ社内から集めた不用品を「リユース品」として、皆様にお譲りする「赤坂もったいない市」を、緊急開催いたします。出品は、書籍、食器、インテリア雑貨など、現在収集中です。
会場には、JNN・JRN災害共同募金箱を設置し、リユース品を受け取る際の志をお預かりします。皆様の篤い被災支援をお待ちしてます。

開催期間:2月2日(金)、3日(土)
開催時間:10:30ー18:00
開催場所:赤坂Bizタワーアネックス 1F (東京メトロ千代田線「赤坂」駅徒歩約1分)

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2024年1月18日 (木)

石炭火力にNO!

 昨年12月22日、JERA(中部電力と東京電力ホールディングスが共同出資する発電会社)が横須賀火力発電所2号機の営業運転を12月22日に開始しました。当初、2024年2月の営業運転開始を予定していましたが、2か月前倒しした形です。JERAの発表によると、「本発電所2号機は、超々臨界圧発電方式(USC)を採用した高効率な石炭火力発電所です。発電出力は65万kWとなり、安定した供給力として電力需給に貢献できるものと考えております。なお、2023年度の冬季重負荷期の供給力として貢献するため、営業運転の開始を当初予定していた2024年2月から前倒ししております」と言っています。ご存じの通り、今年度は節電を呼びかけるほどの負荷はなく、JERAの言う理由はお門違いであり、到底納得のできるものではありません。

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 昨年開催された「国連気候変動枠組条約第28回締約国会議」(COP28)では気候変動の影響による「損失と被害」を支援する基金の運用が合意。温室効果ガス削減に対しては、日本を含む118か国が再生可能エネルギーの設備容量を2030年までに3倍にすることに合意しましたが、石炭火力の全廃時期は示されませんでした。

 日本は、パリ協定の1.5℃目標達成のため、2030年までの石炭火力の段階的廃止(フェーズアウト)が求められているにもかかわらず、日本のエネルギー基本計画では2030年になっても石炭火力を19%(原子力は20~22%)使用し続けることになっています。

 火力発電は、CO2の排出量が多く、燃料(石炭、石油、LNG)は輸入頼み、資源は有限であることからもメリットはありません。CO2排出と大気汚染を回避するという意味だけではなく、持続可能でもないということです。No61110_1

 現在、横須賀火力発電所建設を考える会の皆さん方は、国を相手取って訴訟を起こしています。2月22日には、11時~東京高裁で控訴審判決が行われます。当日、傍聴希望の方がいらっしゃいましたら、森びと事務所・小林までお問合せ下さい。(運営委員・小林敬)