2022年6月 7日 (火)

植樹祭・前夜祭のご報告

6/4(土)は「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」の前夜祭がありました。6/1(水)から準備を進めてきた応援隊、福島県FCの皆さんと、この日前日入りした森びとメンバーとが一同に会し、次の日の本番に向けての英気を養う会となりました。

Img_4951第3回植樹会場の様子

まだコロナ禍が落ち着かないということもあり、1人ビール1本という厳しい制約のもと、マスク着用のうえ10名で座る席を6名に限定し、密にしないといった対策をきちんとした上での開催です(そのおかげで本番当日、いつもよりもキビキビ動いているように見えた人が何人か。。。)

Img_4961中村代表挨拶

中村代表からの明日に向けての挨拶と高橋顧問の乾杯で始まり、歓談のあと応援隊の皆さん、福島県FCの皆さんの一言挨拶で盛り上がりました。思い出や希望、要望や質問、にぎやかに語ってくれた皆さんの笑顔が印象的でした。

Img_4964応援隊の皆さま

Img_4970福島県FCの皆さま(FCって・・・)

運営委員からこれまで植えた木々の状況報告と、応援隊顧問で元南相馬市市長の桜井さんの挨拶があり、短い時間ではありましたが、本番の成功を願って解散となりました。

Img_4976桜井顧問と中村代表

202264全員集合!

準備にかかわったみなさま、本当にお疲れ様でした。また参加されたみなさま、楽しい時間を有難うございました。(報告 運営委員 小黒)

P6040626第一回植樹会場に咲くハマナスの花

2022年6月 6日 (月)

第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭、無事終了!

 昨日(6/5)、福島県南相馬市小高区塚原地内において第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されました。天気は曇りで、気温は15℃程度で少し肌寒いくらいでした。現場の会場では、6月1日より準備が行われており、地元の応援隊の皆さんも2日から参加をしていました。

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 2013年10月6日の第1回目の植樹祭から回を重ねること、今回で10回目。当初から南相馬市の進める「いのちを守る森の防潮堤づくり」を応援してきた私たち森びとにとっても、応援隊の皆さんにとっても感慨深い植樹祭となります。3年ぶりに市外からの参加者の入った植樹祭となり、岩手県、秋田県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、千葉県、群馬県、東京都、神奈川県から森びとインストラクター等が参加をしました。
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    会場に入るとすぐに設置された献花台。鎮魂復興を忘れない植樹祭であることを忘れてはなりません。花を手向けて、祈りを捧げました。

20220605_110340    その後、当日参加のインストラクターが合流して、注意事項などの打ち合わせを行い、市役所のリーダーとあいさつを交わし、参加者を待ちました。

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 開会あいさつは、実行委員会の副実行委員長を務める森びとプロジェクト・中村代表からでした。

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 開会式後、各ブロックに分かれて植樹リーダーの指示のもと、植樹が開始されました。私が入ったB-4の植樹リーダーを務める市役所の山田君は、地元相馬農業高校出身。実は2013年の第1回植樹祭をした時に同校の農業クラブの理事長をしていたこともあり、植樹リーダーをしてくれ、また開会式で壇上にも故宮脇先生やAKB48らと立ってもらいました。その山田君が市役所に入って4年経ち、今回再会をしました。さらに、そのブロックには母校の相馬農業高校の生徒さんが多くいました。昨日、植樹リーダー研修を受けていたこともあり、一つひとつ丁寧に作業の説明を行っていました。20220605_124420

 話を聞いていた相馬農業高校の皆さんも先輩の指導に熱心に耳を傾けていました。

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 先生によると、コロナにより植樹祭にも3年ぶりの参加だということで、当初は緊張も見えましたが、慣れてくると声が出始めて、夢中になっている姿が印象に残りました。20220605_133542

 藁を下から上にリレーし、最後は縄をかけて、無事に終了しました。

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     昨日の参加者は1000人。コロナ禍ということもあり、参加者は伸び悩んだようです。今回10回目の区切りを迎えましたが、主催者あいさつで市長は来年以降も行う意向を示しました。森びととしても来年以降どのように応援していくかを運営委員会でも参加者の意見を踏まえて議論していきます。応援隊の皆さん、協力いただいた森びとインストラクター、スタッフ・サポーターの皆さんありがとうございました。

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(報告:運営委員・小林敬)

2022年5月23日 (月)

植樹祭まであと2週間、待ったなしの森作業

 今日(5/23)は、南相馬市雫育苗場において応援隊「第1回役員会」を10時から開きました。前段に苗木の嫁ぎ先になった応用地質株式会社のスタッフ2名がお礼のあいさつに現地に来てくれました。応援隊・渡部代表は、これまで一本一本に愛情を注ぎこんできた苗木を立派に生長させてほしいことを切にお願いをしました。13時からは一緒に補植作業をしていくことになりました。

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 その後、役員会を開きました。年間事業計画と第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の成功に向けた取り組みについて議論を深めあいました。今年は、一歩外に出て各県ファンクラブとの交流(隣接する宮城県荒浜地区海岸防災林の視察)や11月上旬には日光市足尾ふるさと森視察をしていくことを計画していくことを確認しました。スタッフからはお互いに苦労していることや楽しいことなどを共有し学んでいこうとの前向きな発言もありました。                            役員会終了後、嫁ぎ先の苗木の根切作業と農園に植える苗(メロン、キュウリ、カボチャ、ヤーコン)の作付けを行いました。

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2022523_3農園では、霜よけカプセルを利用した苗保護作業と植え付けする苗たち

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13時からの補植には11樹種373本を軽トラックに詰め込み第2回植樹会場(原町区)まで運搬し作業に移りました。

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ようやく小さなポットの育苗作業から解放され、嫁ぎ先が決まってホッとするスタッフたち(上・下の写真)。その笑顔がなんとすばらしくすがすがしいですね。

2022523_96月5日の第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭もあと2週間後になりました。これからは待ったなしの森作業が続きます。応援隊は全力を投球して事前準備を取り組んでいきます。全国の植林ボランティアの皆さんと植樹会場でお会いできることを快くお待ちしています。

 補植作業お疲れさまでした。また、応用地質株式会社の地球環境事業部の大林さん、菅井さん大変お疲れさまでした。今日の作業には、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、岩橋事務局、小川事務局、山田事務局、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、筆者でした。                                (報告 東城敏男)

2022年5月19日 (木)

青空のもと、2022年第1回里親植樹を行いました。

 本日5月18日(水)は月に1度の育樹デー。2022年「里親植樹」スタートの日です。

 昨日までの雨天が噓のように、朝から快晴です。天空の森から岸井成格さん(旧NPO法人森びとプロジェクト委員会理事長)や宮脇昭さん(同最高顧問)がエールを送ってくれていると感じる1日となりました。 

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 昨年、コロナ禍で地球温暖化に少しでもブレーキをかけたいと植樹を希望する方に代わり、足尾スタッフが「臼沢西の森」に苗木を植えてきました。今年は会員の皆さんや森ともの皆さんと植樹が出来ることを願いましたが、まだまだ世界中で新型コロナウイルス感染が落ち着きません。今年第1回となる「里親植樹」には84名、3団体の皆さんから参加申し込みをいただきました。

 本日の育樹デーには森びとスタッフ・サポーター10名が参加。「中倉山のブナを元気にする恩送り」に申し込みをしてくれた香港からの留学生キンバリーさんも参加してくれました。

 9時からコーヒーを飲みながら作業打ち合わせを行いました。午前中は臼沢西の森に「里親植樹」、次回に向けて黒土の荷揚げ。午後は「りんねの森」の獣害柵に目の細かい金網の張り付け、獣害柵外側にスカート柵の取り付けを行うことにしました。

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 昨日までに苗木やスコップが「臼沢の森」入口の柵内に準備されているので、背負いカゴと背負子を軽トラに積み「臼沢西の森」に向かいました。本日の植樹地「C、B、あ、い」の順に苗木を運び、同じ樹種が並ばないように苗木を確認しながら篠竹のところに並べていきました。

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 まずは階段東側の「C、B」植樹地から植樹をスタート。植樹地の砂土を掘り、黒土と“まじぇる、まじぇる”して土壌を柔らかくし、苗木を丁寧に植えていきました。植えた後は風で苗木が振られないように一本一本麻ひもで篠竹に縛りました。9時の気温は16℃でしたが陽が照り付け汗ばむ陽気となりました。時折松木川源流から吹き抜ける風が心地よく感じ、緩斜面の森からはエゾハルゼミやキジの鳴き声が響き、私たちを応援してくれているようでした。

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Dsc05593 「C、D」を植え終えた後は階段西側の「あ、い」の植樹地に移動し植樹を行いました。160本の苗木を植え終え、記念撮影です。

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  水分補給の小休止を取り、次の作業に移りました。階段に一列に並び、黒土のバケツリレーです。本日初めて植樹を行った山内さんとキンバリーさんが下を固め、黒土を上げてくれました。穴の開いた黒土の袋には雨水がしみ込み、持ち上げるたびにズシリときます。中腹の植樹地まで荷揚げし、12時に完了したので下山し道具を片付け、昼食を摂りました。林子さんからお菓子、清水から水羊羹の差し入れがありました。ありがとうございました。

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  午後は、森びと広場下の「りんねの森」植樹地の獣害柵に目の細かい金網張りとスカート柵を取り付けました。松村宗雄さん、済賀さん、大塚さん、山内さん、キンバリーさん、林子さんが手分けし、目の細かい緑の金網を広げながら針金で獣害柵に取り付けていきました。

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  鎌田さん、山本さんは松木川河川敷の「りんねの森」に鎌田さんが持参したヤナギの幼木20本を植えました。

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 加賀さんと筆者は、苗床の苗木が葉を出し始めたので撒水するために水源からの給水ホースの確認を行いました。ホースの継ぎ目が途中で外れており、つなぎ直して水が流れることを確認して苗木に水をかけました。苗木の葉に水が滴り、苗木も気持ちよさそうです。 

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 2時半過ぎに全員で獣害柵スカートが跳ね上がらないように、岩を置いていきました。3時を過ぎたので本日の森作業に区切りを付け、終了ミーティングを行って帰路につきました。本日参加した留学生のキンバリーさんからは「木がないところに森をつくることは、現場に来なければ分からない。楽しかったです」と感想を伝えてくれました。

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 地球のため、愛する人のため、これからの世代のため、木を植える活動「里親植樹」への参加をお待ちしております。

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  本日の作業者は、加賀さん、済賀さん、鎌田さん、松村宗さん、大塚さん、山本さん、山内さん、林子さん、キンバリーさん、筆者清水でした。「里親植樹」、森作業お疲れ様でした。

(報告 清水 卓)

2022年5月17日 (火)

本年第1回里親植樹の準備が整いました!

  本日(5月17日)の足尾・松木沢の8時40分の気温は13℃。曇り空で風はありませんでしたが肌寒い感じです。

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 ホットコーヒーを飲みながら加賀スタッフから本日の作業の説明を受けました。

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  午前中は、昨年から臼沢西の植樹地でスタートした里親植樹が明日、本年の第1回目の開催です。この植樹地の整備とこの植樹地の中央上部の獣害ネットが落石で破損した箇所の修繕です。午後は、臼沢西の植樹地の里親植樹の苗木の生長の確認作業です。

 打合せ後に軽トラックに必要な資材を積込み臼沢西の植樹地に向かいました。植樹地の急な階段を資材を持ってゆっくりと登りました。

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  明日の植樹地にあらかじめ黒土を入れてありますのでマンノウで整地し篠竹を刺しました。3人で115本の植樹地の整備が1時間程で完了しました。

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 次に、この植樹地の中央上部の獣害ネットが落石でポールが2本破損しています。

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人力で石を横に移動しポール2本を打込み金属の獣害ネットを3枚固定しました。作業をしながら「今後、雨の降った次の日には点検が必要」と話が出ました。

 昼食後は、コロナで足尾に来て植樹を出来ない方の為に我々スタッフが代わりに植樹を行なう里親植樹の苗木の点検を行ないました。苗木が地上30cm位の位置と地表スレスレの位置で鋭利な切り口の痕がありましたので、ウサギによる被害と思われます。しかし、獣害にあつても苗木は、元気な芽を出していました。苗木の生長の為に獣害対策の強化を進めなければなりません。

 最後に、明日植える苗木に散水をしましたのでこれで準備が無事終了しました。

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 本日の作業者は加賀スタッフと橋倉サポーターと筆者でした。作業ご苦労さまでした。                        (報告・済賀 正文)