2024年9月29日 (日)

秋の気配

今日は、9月最後の日曜日です。天気予報によると一日中ぐずついた天気になるという事でした。暑い暑いと思っていましたが、秋の行楽シーズンに入ったようで、日光から足尾に向けて左折するまでの間にクラッシックカーが列をつくって走っていました。

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銅親水公園の駐車場の入りは少なめでした。「みちくさ」オープンの準備が終わり、橋倉さんが取水口の様子をチェック、帰りに訪問者を案内してきました。早朝、那須塩原から来たという事でした。何度か中倉山に登っている方で、松木沢の景色を見に来たとの事でした。

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話の中では、地元の秋の紅葉シーズンの那須岳は身動きができないとの事でした。先週行ってきた中禅寺湖も混雑し、ほとんどの駐車場が有料化されているのでトイレに行くにもお金がかかると嘆いていました。

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アキアカネもいつの間にか姿を消し、季節の移り変わりを強く感じた足尾・松木沢でした。間もなく始めなくてはならない冬支度内容を相談しながら本日の「みちくさ」を閉じました。

本日の舎人は橋倉、坂口でした。(報告は坂口)

2024年9月28日 (土)

思いもしない来訪者に、驚きと喜び!

 今日(9/28)の足尾は曇り空。昨日降った雨のせいか山々には幻想的な霧が横たわっていました。 「みちくさ」の気温は22℃と涼しく、風もありません。ただ、このところ毎日のように降る雨が気になります。

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 今日の相方・大野舎人は着くより早く、「みちくさの庭」が気になっているようで、庭の中に入るなりコオニユリの種が実っている有無を確かめ、採取していました。多分、自宅で種を蒔き、その苗をの庭に植えるつもりではないと思いました。人の気持ちを動かすにはこのようなことから始まっているのかと思いました。

 私も庭に入ってみると、ピンク色した可憐な花が6本点在して咲いていました。スマホで撮影して調べてみると、イヌサフランらしいことが分かりました。とても愛らしく感じましたが、このような気持ちになれるのは見えない所での何かがあることを忘れてはならないと改めさせられました。

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 その後、大野舎人は「心の園」の草刈り作業を行っていました。私は「みちくさの庭」に咲く草花のに”竹串”を刺し、草花が冬を越せる土の耕し用の目印にしました。その後は、庭の外周の草を刈りました。Dscn2940

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 昼食を食べ終える頃、大きな声で「郡山から東京に来ていた増子です!」と言いながら、男女2人がやってきました。私たちは少々ビックリしましたが話を聞くと、増子さんは郡山から東京へ出向して労働組合の役員をしたり、福島県・金山町で森びとが取り組んだ「ナラ枯れ」防止の炭蒔き等を五年間も手伝っていた方で、森びとインストラクター3期生でした。Dscn2944

 足尾に来たのは「孤高のブナ」に会うためと言っていました。森びとの会員でもあるので、森びとから送られてくる情報や資料を奥様と見て、奥様はブナに「会ってみたい」と思っていたそうです。いかんせん午後から中倉山を登るには時間が足りない。私たちと話し合って今回は諦めることにしました。

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 増子さんは第3期インストラクターを修了する時、ある約束を守らなかったことに関して宮脇先生から厳しく𠮟られたことを話をしてくれました。その反省は忘れず、一緒に生活している妻や家族に森びとの活動を話し、その結果のひとつが今日の「みちくさ」訪問であることを言っていました。同じインストラクターの私としては身に沁みる話を聞かされました。森びとインストラクター修了生は全国に約120名いますが、人間が壊した地に木を植えて森の再生を願って始めている”山と心に木を植える”活動の20年を振り返ってほしいと願います。当初の志を想いだし、家族・友人・知人たちへ森と生きることの大切さを広げてほしいと思いました。

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 樹高10㍍程に生長している樹々を観た増子ご夫妻は、自分たちの今を見つめることが出来たのでしょうか?二人は、「またきっと来ます」とノートに書いてくれました。明るい二人との出会いができたことを嬉しく感じました。来年の森づくり20年にお会いできることを楽しみにしています。今度はお子様と一緒にお出で下さい。

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「松木郷」の一本のカキノキの実は日に日に色ずいています。草原の一角のコスモスの花にも心が癒されます。

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 「森びと広場」のカツラ、サクラ、カキノキの葉の色が足尾ジャンダルムを飾り付けているようです。間もなく、秋の色鮮やかな季節を迎える「松木郷」です。そのままの煙害地と人が少しばかり手入れした森の秋の賑わいを見に来てください。多くの皆様のお出でを「みちくさ」でお待ちしています。

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 帰り道、足尾ダムゲートで松木沢方面を振り返りると、また雨が降り出しそうでした。

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 今日の舎人は、大野、橋倉でした。(報告・橋倉喜一)

2024年9月25日 (水)

ストーブに火を入れたくなる松木郷の育樹作業

9月24日(火)、今朝の松木郷は、ジャンダルムが霧雨で霞んでいました。作業小屋にある温度計を見ると14℃、ストーブに火を入れたくなる肌寒さを感じました。

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 9時前に、今日の育樹作業の参加者全員が集合し、打ち合わせを行いました。1つは、3年前に行った「里親植樹」で植えた樹々の生長を調査すること。2つ目は、樹々たちの「秋祭り」に向けて、安全に森の観察などが出来るように通路や広場の草刈りを行う事にしました。早速、2班に分けて育樹作業を開始しました。

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 臼沢西の森班の4人は、チェックシートをもって、篠竹100本、ビニールテープ、手鎌などを軽トラックに積んで臼沢西の森に向かいました。

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 臼沢の森入り口から背負子を背負い階段を上り、一番上の西側の植樹地(Q)から順にやることにしました。急斜面で土留めの甲羅板が雨や虫に食われ朽ちているものもあり、足元をしっかり固めてチェック作業を行いました。加賀、清水ペアで苗木をチェックし、シートに記入、樹種の判別など生長を記録しました。橋倉、済賀ペアで、枯れてしまった苗木の箇所と各植樹地の列10本ごとに篠竹を挿し目印としました。山栗の幼木には小さな実がついていました。

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 一方、環境整備班の3人は、コンテナから刈払い機を持って、昨年サクラ(カンザン)を植えた所の草刈りを行いました。昼近くなっても気温が15℃位で、それほど汗もかかず育樹日和で草刈り作業もはかどりました。

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 その後、昼食には少し早い時間なので、作業小屋の裏の道沿いと民集の杜西の通路の草刈りも行いました。そこでは、森の神秘的な「森の苔庭園」を見ることが出来ました。クヌギやコナラ、ミズナラなど林立する一面に苔が見事でした。

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 昼食は、臼沢西の苗木調査班と環境整備班が一緒に食べました。作業小屋の軒下にある温度計は16℃、朝の気温とそれほど変わらないことに頭も体もビックリしました。

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 午後も苗木調査は継続して行いました。環境整備班は、「りんねの森」のヤシャブシ抜きを行いました。猛暑の中2メートル近いヤシャブシの木に囲まれていたため、枯れしまった苗木もありましたので、太陽の光が入るように苗木回りのヤシャブシを抜きました。

 植えた苗木と種が活着したヤシャブシの生長(競争・共生)を観察するため苗木の間のヤシャブシは残すことにしました。その後は、記念樹コーナーの草刈りを行い、本日の育樹作業を終了しました。お疲れ様でした。

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 本日の育樹作業は、橋倉、本間、深津、加賀、済賀、清水、そして筆者は大野でした。

<報告は大野昭彦>

2024年9月23日 (月)

笑顔が笑顔を呼び、力が出る。負けるな能登!

能登地方のみなさん!度重なる災害に心よりお見舞い申し上げます。

線状降水帯の発生など大雨の原因は、地球温暖化による、海水温度上昇が原因だと思われます。復旧のための努力と、温暖化になってしまう原因にメスを入れなければなりません。

足尾に住む私は、3連休の最後の朝寒さで目が覚めました。ベランダの寒暖計は、15℃を指していました。ついこの間まで「暑い、暑い」の声ばかりを聴いていたので、少々驚きました。9時に松木沢の「みちくさ」に着いて、真っ先に見た寒暖計も21℃で、肌寒い天気でした。   

Dscn2901_2  オープン準備が終わった頃、森びと号で、坂口さんと田城さんが到着です。二人は東京と埼玉から来たので、朝早くに電車に乗ってきました。本当にお疲れ様!

 舎人担当の坂口君と水源の点検です。取水口の砂を取り除くのは、必ずやらなければなりません。Dscn2899_2   済賀さん田城さんは森作業で、”民集の杜・東”の草刈りに出かけました。Dsc00270_2   水源から戻ると、佐野市から見えた男性が訪ねてくれました。話を聞くと既に中倉山を登って松木沢に入ってきたとのこと。そのパワーに驚きです。ブナの保護活動の話をすると、激励に”森びと手ぬぐい”を買って頂きました。有難うございました。

   その後、坂口さんは「みちくさの畑」の草刈りに挑戦。私は「みちくさの庭」の点検と草花の位置を明確にする竹札を刺しました。

Dscn2900_2   午後になると、松木沢上空は黒い雲に覆われ雨が降ってきました。気温もぐっと下がり18℃になりました。

Dscn2907_2   彼岸花の球根が届くというので、森作業の二人は植栽地の草刈りを少し濡れながら終わらせました。     Dscn2905_2   帰り支度を始めようとしたとき、足尾ジャンダルム帰りの女性2人、男性3人のグループがみえました。その後、郡山市から見えた男性2人が合流、みちくさ内は急に賑やかになりました。カラミの話、ブナ保護の話、等々暖かいお茶を飲みながら話は盛り上がりました。Dscn2913_2

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Dscn2920   霧に包まれた足尾ジャンダルムに見送られ家路につきましたが、能登の皆さんの悔しさ、挫折感等を想うと、いたたまれない気持ちになってしまいます。  Dscn2890

   本日の舎人は坂口、橋倉、森作業は田城、済賀の皆さん!報告は橋倉喜一でした。

雨の松木郷は学びの場そして出会いの場!!

 昨日9月22日(日)松木郷の天気は小雨、気温20℃とやや肌寒い朝のスタート。みちくさ開舎を待っていたかのように、出迎えてくれたのは一羽のキジでした。カメラを向けてパチリ、すると間もなくどこかへ飛んで行ってしまいました。

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 その後は、天候も悪くなる一方で雨は小雨から本降りの強い雨へ。外へ出られないので、DVDを鑑賞しました。これまでの森びとの活動の歩みや、森びとの活動が始まった20年前それ以前の本当に岩が?き出しの足尾の地の植林事業の様子を見ると、あらためて元の状態に戻すことが大変であり、これから先も地球温暖化対策や森の再生に向けて必要かつ地道な活動である事を学ぶことができました。

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 お昼を迎えるころには、雨も上がり夏の陽射しが戻り、少し暑さも戻ってきました。来訪者もないようなので、近辺を散策して秋の訪れを迎えている木々や花等を見てきました。

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 みちくさに戻ると本日の最高の来訪者が、みちくさの建て屋側にやってきてくれました。ありがとうございました。

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 天気も素晴らしく回復をした中、みちくさを閉めて帰途につきました。

本日の舎人は、橋倉喜一・山田浩。筆者は山田浩でした。