2024年7月15日 (月)

足尾のお盆と、宮脇先生の命日を迎えて今!

 3連休最終日の15日、足尾・松木郷は横たわる梅雨前線の真下にありました。降り続く雨は、人の姿も隠してしまいます。

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Dscn0151  朝9時の気温は22℃と涼しい陽気です。足尾町はお盆の最中ですが、雨が続く為なのか墓前に手向けた花が、サルやシカにイタヅラされないで残っています。ホッとしています。

Dscn0177  旧松木村を追われたご先祖様に、「多くの皆さんが松木郷を訪ねてくれるよう頑張ります!」と伝えました。

 降り続く雨の中「みちくさ」を訪れる人はいないのでは?と思い、清水副代表がセットしてくれた機器を使い、?Ⅴ?を鑑賞したり、高橋アドヴァイザーからの依頼で、舎務室にある??やAМ・FМが使える機器の点検を行いました。結果、??は大丈夫、ラジオはアンテナが無いと無理との結論となりました。

Dscn0157 Dscn0175 午後は、わずかな時間雨が止んだりしました。急いで昨日やり残した「心の園」の中のコスモス畑の草を手刈りしました。福原さんが持ってきてくれたコスモスの種から沢山の苗が芽生え、今年の秋が楽しみになりました。

Dscn0160  最後に、明日16日は、宮脇昭先生の命日です。先生の教えの中で、「木は根、根は土」ということを何度も何度も言われました。その現実の出来事が、昨日の「みちくさ日記」に加賀舎人が述べています。「足尾の冬の寒さに耐えられず枯れた」と思って諦めていたミカンが芽を吹いてきました。

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 木の生命力にビックリし、先生の言葉を噛みしめています。この感激を言葉に表すと”森(木)は友だち”ということではないかと思い、森に寄り添って生きてきた先人が私たちに遺している自然環境と人とのつながり(文化)のひとこまではないかということを実感できました。「みちくさ」の庭に咲いている花を飾って、宮脇先生の冥福を祈り、先生の志に少しでも近づきたいと思っています。

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本日の舎人は、坂口と橋倉でした。(報告・橋倉喜一)


  

2024年7月14日 (日)

枯れたと思ったミカンが生き返ったぞー!!

 足尾ダム近くで猿の出迎えを受けました。7月14日(日)3連休の中日なのに天気のせいか駐車場は2、3台しか止まっていませんでした。先日、お盆で松木村の墓に手向けた花は猿や鹿の餌にならずに生きていました。「みちくさ」に着きジャンダルム方面を見ると、どんよりと雲が低く垂れこめています。8:20気温は27℃、少し蒸し暑く感じます。朝なのにヒグラシがかまびすしく鳴いています。

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Img_0012 今日は、「みちくさ」訪問者はいないのかと思っていたら、8:40頃これから松木沢に行くという男性2人、女性2名の4人組が立ち寄りました。埼玉県と群馬県から来たという4人は、これから「ウメコバ沢」の沢登りに行くということでした。何回か来ているが、「みちくさ」が開いていたのは初めてと言っていました。モーニングコーヒーを飲んで出発していきました。

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Img_0008 その後、模様替えした「みちくさ」ですが、窓際の甲羅板がむき出しで見栄えが悪いので、板を置き木ねじで止めました。橋倉さんは、駐車場の草刈りを昨日に続いて行いました。私(加賀)は、下の「果樹園」に水を撒くためのホースを整備しました。Img_0010

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Img_0013  「果樹園」のハウスの中を覗くと枯れたと思っていた「みかんの木」が「生きてるぞ!」と橋倉さんが声を張り上げたので見に行くと下から芽が出ていました。ブルーベリーも実を付けており、ブドウやユズも実が成るように祈りながら水をやりました。

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Img_0026 「心の園」では、春に撒いたコスモスが芽を出してきました。秋の花が楽しみです。Img_0030_2

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Img_0038 午後になると雨が本降りとなり訪問者も来ないので、DVDを鑑賞しました。昔の松木郷は本当に木が無く、足尾の主婦たちが30㎏もある植生板を担いで山に張り付ける姿を見て、こうした作業があったからこそ、今の我々が木を植えて森になったのだと改めて感銘を受けました。Img_0041 本日の「みちくさ」担当舎人は、橋倉さんと筆者加賀でした。(報告:加賀春吾)

静寂に包まれた松木郷の迎え盆

 7月13日(土)、遊働楽舎“みちくさ”の9時の気温は26℃です。朝から青空が見えましたが、午後になると西の空から雲に覆われてきました。

 暖かいコーヒーやお茶を提供できるようにお湯を沸かし、オープン準備をしました。気温の上昇に備えて、橋倉さんがウオータージャグに冷たい水を入れて持参してくれました。

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 コーヒーを飲みながら打ち合わせを行いました。9日の森作業時にお盆の準備で松木郷のお墓と祠に花を手向けましたが、例年シカに食べられてしまうためお墓の見回りをして松木のご先祖様をお迎えすること。軽トラックのタイヤの空気圧が下がっているので、空気を入れて整備すること。みちくさ内の書籍の整理をすることにしました。

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 下のお墓と祠はシカの食害に合わず、昨日の雨で花立てには水がたまり気温も低かったのできれいに咲いていました。手を合わせて、“みちくさの庭”に咲く花々を愛でに来てくださいと声をかけました。

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 上の墓に向かうと花が散乱し、菊は残っていましたがカーネーションは食べられていました。花立てに差して手を合わせました。

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 “みちくさ”に戻る途中で水源を確認すると、取水口に砂がたまり、水受けに砂がたまっていましたので清掃を行いました。

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 みちくさ内では、橋倉さんが書籍の整理をしてくれました。宮脇昭さんや青木淳一さん、宮下正次さんの本が並び、足尾の盆に合わせて松木の森の観察をかねて“みちくさ”に立ち寄ってくださったかのようです。

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 午後は、軽トラの整備、橋倉さんは苔テラス“と”みちくさ“北側の草刈りを行いました。

 軽トラのタイヤの空気圧を測ると、1kPa(㎏/㎡)以下に下がっており、携帯用のコンプレッサーで空気を入れました。前輪は2.0kPa、後輪は2.4kPa。入れる空気の量が多く、携帯用なので連続して使用すると焼け付いてしまうため、休ませながら空気を入れました。

ぺちゃんこだったタイヤも通常のふくらみに戻りました。これで安心して荷物の運搬が出来ます。

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 朝、ジャンダルムへ向かうクライマーが一人通過していきましたが、その後、松木の訪問者はなく、静かな迎え盆となりました。

 本日の舎人は、橋倉さん、筆者清水でした。(報告:清水卓)

2024年7月 9日 (火)

足尾・松木郷の「お盆」を考える一日

今日の足尾・松木郷は、朝8時20分、気温25度でした。天気は晴れたり曇ったり、雨もぱらつく一日でした。

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9時前に、森作業の参加者全員が集合しましたので、責任者の加賀スタッフから「作業の段取りを考えてきた」と、一つは、足尾町は7月13日からお盆に入るので毎年2回行っている3か所のお墓や祠の回りの草刈りとお花を供える事、二つ目は、松村宗雄さんが南天の木とヒガンバナの球根を60個持ってきてくれたので「こころの園」に植える事を二手に分かれて行う。それが終わったら、里親植樹で植えた臼沢西の森の草刈りと民集の杜の通路整備を行う、と作業内容が提案されました。

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直ちに、道具等を準備し作業に取り掛かかりました。

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お盆は、ご先祖様に感謝する習慣が現在まで伝えられています。私たちはこの時期、松木村の村人が廃村に追い込まれた悔しさ、怒りを考えると共に、村人の暮らしを支えてきた自然に畏敬の念を忘れず、いのちと健康の安全を願ってお墓と祠の草刈りを行いお花を供えました。

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その後は丸3年になる里親植樹の臼沢西の森の草刈りを行いました。植えたときの苗は樹高60cmほどでしたが、サクラやシラカバ、カツラ等の苗木は私の背丈を超えるほど大きく生長していました。 昼食後のフルーツには、果樹園に植えたブルーベリーの実を収穫して、全員で美味しく食べました。森の恵みを味わって、午後は二手に分かれての作業に入りました。

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 臼沢西の森に行く途中の階段が動物によって一部壊されていたので甲羅板や道具を運び上げ、10段の階段を修繕しました。また、他のメンバーは民集の杜の通路整備を行いました。

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今回は、ナナコ垣根(魚子垣)を通路の両側に設置しました。真竹を割り、細く薄い竹を半円形に曲げて波状に地面に差し込みました。地面が石だらけで、竹がなかなか刺さらなかったので、鉄筋をハンマーで打ち込み穴をあけて竹を差し込みました。1時間半で60mの垣根を設置できました。スタッフのお陰で予定した作業を全うすることが出来ました。お疲れ様でした。

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松村宗雄さんから、参加者全員にセロリのお土産をいただきました。

 本日の参加者は、鎌田、松村宗、橋倉、加賀、済賀、田村、清水、そして筆者・大野でした。

<報告は大野昭彦>

2024年7月 7日 (日)

夏は、足尾・松木郷で暑さを乗り切る!

 本日(7月7日)の足尾・松木は、晴天で風もなく23℃(8時30分)と暑く感じますが松木川の風に身体が癒されます。

早速、夏の毛皮を着たニオホンジカが臼沢の植樹地の下で、朝食を摂っていました。歓迎された気分になりました。Dsc00185 最初にみちくさにお寄り頂いたのは、川口市の青木さんと3匹の犬の皆さんです。週末は、自然がある場所に出かけています。今日は、犬と松木川に入りましたが、冷たい川でしたと感想を言って下さりまた、来ますとの事でした。Dsc00195  次に立ち寄ってくれたのは、黒津さんと男性1名で、黒津さん過去にみちくさ先の植樹地で森づくりの経験を話され、みちくさにも何度か立ち寄っていた方です。Dscn0141 最後は、ジャンダルムでロッククライミングの帰りに元気な顔でお寄り頂きました4名様です。案内ガイドさんに導かれて無事に目的を達成した充実したお顔でした。Dscn0142 Dsc00186 今日は、暑くなるのでみちくさに立ち寄る人は居ないのではと、朝の打ち合わせでの話でしていました。しかし、皆さんは、暑さを乗り切る為に足尾・松木にいらしていました。

今日、みちくさに立ち寄られた2組4名様から「水を頂けませんか」とのリクエストがありましたのでお水をお分けしました。
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午前中の作業を福原さんと筆者でみちくさ広場の柵の中の苗木の周りを石で囲い、その中に柳澤さんが運んでくれたもみ殻でマルチングを行ないました。Dsc00189 Dsc00190

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Dsc00203 フレコン2袋を入れることができました。乾燥予防と草の生長を抑えることが出来ます。もみ殻をたっぷり入れた苗木も嬉しそうでした。

Dsc00204 橋倉さんは、みちくさテラスの草刈りで苔の生長が楽しみにしているようでした。テラスで食事をする人が、足元を気にせずにベンチまで進めます。

Dsc00192 みちくさの庭には、コオニユリの花が数を増やして元気に咲いていました。

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Dsc00200 3時の帰宅時には、みちくさの玄関脇の温度計が37℃を指していて「そんなに暑かったのか」とビックリしました。

Dsc00208_2 本日の舎人は橋倉さん、福原さんと筆者でした。(報告:済賀正文)