2024年8月19日 (月)

松木沢は学び舎、はじめての出会いの夏!!

 本日は8月17日(土)、台風7号の進路を気にしながら松木郷に入りました。天気は晴、風もなく9時の気温は30℃、台風一過で秋の気配はどこへやら。夏の暑さはまだまだ続いています。

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 窓を開け、新鮮な空気を室内に注ぎ込みました。室内の清掃を行い、来訪者を迎える準備はOKです。最初に取り掛かった事は、松木沢の地においても活動が活発になってきたクマに対する注意喚起の掲示物を作成しました。大野さんと筆者の力作を「みちくさ」テラスと森びと看板下の掲示板に貼り付けました。

 足尾ジャンダルムや松木郷を訪れる皆さん、鹿や猿、熊など、動物たちの生きる森の小道を通る際は笛や鈴などで「お邪魔します」と人間の存在を知らせました。熊の出没には充分注意してください。

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 台風上陸の不安もあってか午前中の来訪者はありませんでした。大野さんと清水さんは「みちくさ」周りと「みちくさ庭」の草刈り・草むしりを行いました。

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 午後も草刈り作業をしていると、西の坂を下ってくるハイカーが目にとまりましたので声を掛け、「みちくさ」に寄っていただきました。冷たいお茶を提供しながら、足尾も熊の出没が多くなっていることを伝えました。話を聞くと、男性は群馬県高崎市から来られ、以前トライアルしたジャンダルムの下見に来たそうです。彼は、「機会があったらアタックしたい」と話され、「ジャンダルムから登って沢入山からの中倉山への稜線歩きも、とっても良い」と話しをしてくれました。

 森びとが取り組む中倉山の「孤高のブナ」を守る活動も伝え、参加要請をしました。ジャンダルムにアタックする際は「みちくさ」にお立ち寄りください。
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 1日中“晩夏から初秋の代名詞”と言っても良いツクツクボウシの鳴き声が松木沢に広がります。元気な鳴き声は私たちの活動を応援してくれているようです!

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 午後2時頃からにわかに黒い雲が湧き出し、ぽつりぽつりと雨が降り出したので片付けをはじめました。森びとの旗を取り込みながら「みちくさ」掲示板を何気なく見上げると、そこには大きな蜘蛛の巣が張ってありました。こんなに大きいサイズの蜘蛛に出会うことは初めのことなので、足尾の自然界での出会いに感謝です。蜘蛛の名は「コガネグモ」と言い、やはり森が再生されてくると生態系も蘇てくるのかと思い、森の素晴らしさをあらためて体感しました。

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 本日の舎人は、清水、山田、森の番人・大野でした。

(報告:山田浩)

 

暑い夏も、やがて涼しい秋を呼ぶ!

 今朝(8月18日)の足尾松木郷は、曇り空ながら9時の気温は31℃と相変わらず暑い陽気でした。中倉山の頂上は雲に隠れ、この何日かの暑さより良いのでは!と期待していましたが、日差しが出てきて、結局34℃まで上昇しました。

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 オープン準備を終え一息ついていると、ハイカーが通るので声をかけると「中倉山を目指している」と言います。間違って松木沢に着てしまっていることを説明しましたら、「中倉山は次回に挑戦する。今日は、松木沢を楽しむ!」となりました。”親子熊が出没中!」であることを注意喚起し見送りました。

 来訪者を待ちながら涼しい時間に草刈りを行いました。「心の園」の続きを西に向かって行いました。

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 草刈り休憩をしていると、道を間違ってしまった方が松木沢から戻ってきました。茨城県・ひたちなか市から来られた男性です。茨城県には高い山は無く、栃木の山も殆ど登り、中倉山を目指して来たとのこと。秋の”ブナ保護活動に誘いたいですね。

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 次に訪ねてくれたのは、足尾ジャンダルム登頂帰りの栃木県・矢板市から見えたお二人です。冷たい水を飲んで一息ついていました。「森びと手ぬぐい」を買って頂き、記念写真の時には広げてコマーシャルをして頂きました。またのお出でをお待ちしています。

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 苔テラスの木陰は、休憩や食事に最高です。あたり一面にはスギゴケが元気に生育しています。

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 水たまりの草で羽を休めるシオカラトンボとアキアカネ。季節の変わり目を待ってるようです。

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 花の少ない夏に在って、白く輝くハツユキソウ。

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 「みちくさの庭」のモミジは赤、黄、緑のグラデーション。

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 ススキの穂も顔を出し、季節の変わり目を待っています。

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 14時頃になると、黒い雲が広がってきました。このところ毎日、午後から夜にかけて雨模様の天気が続いています。

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 道路わきの金網に巻き付いて、白い花を咲かすセンニンソウ。

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 足尾の町のいたる所にニセアカシアが植えられています。煙害からの回復の為、荒れ地に強い木がうえられました。街中に甘い香りを漂わせ、美味しい蜂蜜を恵んでくれたニセアカシア。今はその枝に実をいっぱいつけています。花から実まで3か月が過ぎました。時の流れの速さを感じ、涼し気な秋の風を心に描き、帰路につきました。Dscn2758

 今日の舎人は、加賀、橋倉でした。(報告は橋倉喜一)











 

2024年8月15日 (木)

若者たちの気候危機への集団訴訟を共にたたかう!

 「火力発電で温暖化が進行した。安定した気候のもとで生活する権利の侵害だ」として、若者16名が発電10社を名古屋地裁に提訴しました(8/6・『毎日新聞』)。

 このまま地球温暖化が進めばこの地球上で生活していく若者ほど、その不安はますます増えていくことは誰もが感じ取っていると思います。私ものその一人です。こうした生活を脅かす異常気象を招いたのは大人たちの経済活動の結果であり、その責任の一旦を感じている私です。

2024862024年8月6日 毎日新聞より

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 なんとか温暖化にブレーキを掛けたいと足尾の森づくりを応援してきた私ですが、6月の通常総会で運営委員に就きました。この若者たちのチャレンジは私の新たな活動エリアを示してくれました。現役時代(2001年~2006年)に私は、カブールでの紛争で夫を亡くした寡婦の自立支援、井戸(カレーズ)を掘る等の支援、食糧支援(果樹の苗木配布)事業を担った経験があります。現地で育てたりんご苗を購入し、干ばつと食糧難で苦しむアフガニスタンの村人に井戸掘り道具を貸出し、水源を確保した地域へリンゴ苗木を植えてきました。

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 井戸掘りから用水確保によってなんとか小麦は収穫できましたが、リンゴ苗木の生長をつくりだすことは出来ませんでした。今でもその悔しさは忘れられませんので、その事を足尾の森の手入れで活かしていきたいと思っています。

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 アフガニスタンでの様々な経験と知識を足尾現地の自然界の息吹きを五感で紡いでいきたいと思っています。その心は、故・中村哲さんが活動していた平和への志と情熱です。“自然環境と人とのつながり”という生存の原点から人間活動を問い直し、発電10社を提訴した若者たちとの出会いを求めていきたいと思っています。

運営委員:田城郁

2024年8月12日 (月)

自然の中でリフレッシュ

今日は、前日の「山の日」の振替休日です。相変わらずの猛暑ですが、台風が東北に上陸し心なしか季節が進んだ気がします。

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午前中は、橋倉さんのご近所の方が親子三代で遊びに来るという事で、ハンモック等を用意しました。

Dscn0805 又水遊びがしたいという事で、松木川に行きました。

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川では、カニを探したそうですが見つけられませんでした。祖母の話では、虫が苦手でトンボも怖がると呆れていましたが、世代が違うということでしょうか?

Dscn0814みちくさの前の木にとまったセミDscn0812

Dscn0813_2 昼近くになって、リタイアしてまだ行っていないところをめぐっている方が見えられました。橋倉さんと同年代で話が弾みました。森びとの活動にも関心を示し、本を買い求めて頂きました。

舎人は、橋倉さん、坂口でした。(報告・坂口真理)

小さな木陰(こかげ)がもたらす自然の力!

  8月11日(山の日)の松木渓谷の青空です。ぎらつく太陽は大地を照らし、9時の時点で31℃にもなっています。「命に危険な暑さ」に注意、とテレビから毎日のように流れてきています。

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 アキアカネも暑さを避ける為か?日の当たらない場所で羽を休めています。Dscn2712

 「みちくさ」前に植えてあるモミジの木陰が、あまりにもクッキリとしているのでパチリ。その陰に入ると「涼し~!」と声を出してしまいました。

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 気になって、小屋の中から温度計を持ち出し、直射日光の当たる場所と、木陰ではどのくらいの違いがあるのか、計ってみました。すると驚くことに、約5℃もちがう結果がでました。こんな小さなモミジの木でも、そんな力が有るのに驚くとともに、臼沢の森の力も調べて見たくなりました。 

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 今日は、来訪者が見えるまで「みちくさ」近くの「心の園」の草刈りを行いました。今年は、いつになく草の伸びが早く、背の低い樹木などに迷惑をかけてしまっています、

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 熱中症予防の為、長めの休憩をしていると「ようやくオープンしている時に来れた!」と笑顔で訪ねてくれたのは、埼玉県深谷市から見えたご家族3人。何度か釣りで松木沢には来ているというご主人、今回は家族に、この景色をみせたくてとのことでした。

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 森ともノートに魚のことや、ヤマメの絵を描いてくれた娘さん、ハンモックに寝そべりピースサイン。とても気持ち良かったそうです。Dscn2717

 帰りがけにも寄ってくれて、冷たい水を飲み元気に帰っていきました。
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 次に訪れてくれたのは、宇都宮市からみえた男性3人の皆さんです。釣りに来たのですが、朝は早いし暑いしで、息子さんが少々バテたそうです。それでも、冷たい水や温かい緑茶で元気になりました。

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 運動神経が良く、ハンモックにすんなり乗り込みました。大人2人も挑戦しましたが、その気持ち良さに「我が家にも欲しい!」の連発でした。Dscn2723

 ハンモックの先には、コスモスの花が見えます。少しずつ花の数を増やしています。この花が咲きそろう頃になったら、新しい季節がやってきます。松木川を渡る風のさわやかさを想像しながら、暑い1日を過ごしました。
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      本日の舎人は、小柴、橋倉、報告は橋倉喜一でした。