2020年10月30日 (金)

JR東労組大宮から南相馬市・森の防潮堤に苗木がプレゼント

20201030  第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(10/25)は無事終了することが出来ました。皆さんのご声援に感謝します。植樹祭をサポートした私たちは、来年こそは全国の植林ボランティアのみなさんと共に植樹祭が出来ることを願わずにはいられません。

20201030_2  今朝、南相市の育苗場へ行く途中、秋の青空にくっきりと虹が浮かんでいることに気づき、私の気持ちを和ましてくれました。10時、温かいコーヒーを飲みながらの作業打ち合わせ、苗木の冬支度をすることにしました。

Jreu48020201024

Jreu  作業は、ポット内の培養土を補充するスタッフ、提供された倉庫を軽トラで育苗場に運搬する作業スタッフに分かれて取り組みました。10月24日にプレゼントされたJR東労組大宮の苗木5樹種480本は南相馬の気候に早くとけこむように、ポット苗にたっぷりの培養土を補充し、水もたっぷりあげました。JR東労組大宮の矢野さん、小高さん、苗木の運搬大変お疲れさまでした。

Photo  食後のフルーツには、渡部代表からは会津産の身しらず柿の差し入れがありました。

20201030_3

20201030_4  11月7日は応援隊結成5周年記念慰労懇談会を開催します。この場では、10年を展望しこれまでの活動を振り返り、出席者との懇談を深め合いたいと計画しています。

20201030_5  今日の作業は、渡部、菅野、松林、山田、岩橋、道中内そして筆者でした。(報告・東城敏男)、東城でした。

2020年10月27日 (火)

心に植えた森づくり15年の宝物・・・その②

 足尾・松木村跡地の森は人がつくっている。現地で草木と向き合っているのは、「足尾スタッフ」と呼ばれるシニアが中心で、1年間に延べ約100日も現場に入っている。15年前に60歳だった方は75歳になった。40年間以上も労働現場で働いてきたシニアだから、培った知識や技量は様々で、その上、性格や価値観も多様でそれぞれに自信をもっていた。森づくり活動から去っていった方もいるが、森づくりは全員が初挑戦であった。

Photo_4

Photo_5 写真は文と関係ありません

 「ふるさとの木による命の森づくり」等は考えてもみなかったこと。宮脇昭先生からは、穴を掘らされ、その土の匂いを嗅ぎ、土も舐めて「木は根、根は土がいのち」という事を教えられた。苗木は、煙害でハゲ山になる前の木々の実を探し、収集した実をポットに蒔いて育てた。3年後には、その苗木を草地に穴を掘って植えた。植えた幼木は、翌年、幹と枝と葉が食べられた。根が残っていたので、食べられた苗木はほぼ全てが芽を出したくれた。

Photo_6  苗づくり、草刈り、獣害防止、植樹祭準備など全てが初挑戦だった。知識を持ち寄り、森作業から教えられたことを話し合ってきた15年間。何が正しいのかは分からない。良いと思ったことは実行に移した。この繰り返しの森づくり。どんぐりを蒔いて育て、幼木を植えて、ひとり立ちできるまで苗木を支えてきた。

Photo_7足尾の十月さくら

 苗木が枯れても仕方ない、苗木が食べられても仕方ない、何もしなければ森は育てられない。何もしなければ知恵も湧いてこない。このチャレンジ精神を貫き通したスタッフが育てた森は、これから何百年間も私たちの命を育む土台になってくれる。

Photo_8

Photo_9足尾のモズ(雌)

 この時季、15年前の草地が森になって、松木村跡地を訪れる方々に秋の紅葉を楽しませ、生きものたちの生息地となっている。(理事・高橋佳夫)

「地球びと」の“持続可能な生存目標”を描き実現したい

 25日、南相馬市の市民170名は9年前の東日本大震災とフクシマ原発事故で犠牲となった市民を慰霊しながら、“ふるさとの木による命を守る森の防潮堤”に2千本の木を植えた。

Photo  東日本大震災で被災した女川市漁協関係者や経済界の一部市民は女川第2原発の再稼働を県議会に要請し、県議会はその要請を認めた。新聞報道では、女川市の「人口減で経済が疲弊している」、「理想だけでは生きていけない」等の声が再稼働要請の理由らしい。市民の命よりも経済を優先するという。

 東日本大震災とフクシマ原発事故から10年を迎えようとしている時に、一方では、何百年も全生物の命を育む森を育て、他方では、何百年以上も全生物の命を脅かす原発に依存しようとしている。 

Pa243509  菅総理の所信表明(10/26)でも温室ガス排出2050年実質ゼロの中身は経済成長と原発依存だった。政府の経済成長はどこにおいているのか分からないが、新型コロナウイルス感染以前の経済回復を目指しているならばそれはあり得ない。生物社会に生存する不思議で謎多い生物は、「灼熱の地球」に適応した宿主を探しながら変異する。生物社会の一員である私たちは、不思議で謎多い生物たちと向き合ってこそ生存が可能である。

Photo_2  永久凍土が溶解し、南極、北極の氷も溶けだしている地球上でやらなければならないことは、私たちの生存と経済活動の基盤を持続可能にすること。経済活動はその可能性が見えてくるまで自粛しなくてはならない。この中で生存を可能にする「新しい日常」を見出していくことを見失ってはいけない。 

Photo_3  “地球びと”という視点に立って、私たちは“持続可能な生存目標”を実現するという政策(松明)を掲げる政治に期待したい。私たちは木を植え、有権者としてのアクションも始動せねば!(理事・高橋佳夫)

2020年10月25日 (日)

栃木県はホントに魅力度ランキング最下位?!

都道府県魅力度ランキングで栃木県が初の最下位に転落したことを受け、福田富一知事は調査会社を訪れ、同社の地域ブランド調査について、調査方法の変更を申し入れ、「底からはい上がり、倍返ししていきたい」と述べたとの報道がありました。

新型コロナウイルスの影響で、観光客数も落ち込んでいるのかと思ったら、昨日の当番から「日光市内が渋滞して1時間遅刻したので、鹿沼周りの方がいいですよ」との連絡。

交通情報をみると、今朝もやっぱり渋滞してるみたい

魅力度ランキングはあてにならないなぁーと感じながら、アドバイスをありがたく受け、早めに家を出て鹿沼方面へ

市内の紅葉はまだまだこれから

D060d2c3cc3f414f8d4f916dfefc4108

古賀志山の前を過ぎて、一路、「古峯神社」を目指します。

ほかにクルマも無く、順調順調

「古峯神社」を越え、山道に入ると、高度も増して来たのか、周りの木々も黄色く色付いて来ました。

横根高原も粕尾峠もいい感じ!

B99a7c933f314e58914cf0b12cedf1f1

峠の辺りが皆伐されて、足尾方面を眺望できるようになりました。

9def17cb9b8943e3b1592c7141baa498

山を下って行くと、内ノ篭川の脇に出るのですが、ここは紅葉が道路の両側にあって、「紅葉のトンネル」を抜けるみたいでとてもキレイな紅葉スポット。楽しみにして行ってみたら

まだちょっと早かった

再来週くらいが見頃かなー。

Aeb30fbd0c0e47f68e51e85cfa2adf8b

足尾に入ると、いつも感じることですがとてもノスタルジック。

2cc7cf933b924f2faf34b4aa8c85411b

田舎は無いけど、田舎に帰って来た気分になります。

74dce38101db48a0bc95199facf0ce7a


天気も良く空気も澄んで、中倉山が良く見えます。今日は登山客も多く、駐車場は満車で路駐も多い。

22db4223bf5f4657a2e6390d054b8c75

松木の山も少しずつ色付いて来ました。

B0163a42ccfc44bbb71bff75324b4c9d

425a3ac746464045a636d9fa136e1ab1

スッキリ晴れた空と中倉山。

A50dd8796ffe46eaba765f8c594dd96a

ジャンダルムもキレイに見えます。

8c6fdcf8417342f087ec6dd1e95684b2

気温は9.2℃…。薪ストーブに火を入れました。

94c51702bf5d43ab9f2a87bd9b88d36f

10 時くらいに通りかかったご夫婦に声をかけると、日光に行こうとしたところ、あまりにも道が渋滞していて迂回してこちらに来たとのこと。

少し上まで行って、帰りにまた寄ってくれるとのことです。

差込む日差しと薪ストーブの温もりで、まったりとした時間が流れて行きます…。

お昼を過ぎた頃から少し風が出て来ました。

相模原市から来たご夫婦が、松木村を訪ねて寄ってくれました。

田中正造翁にご興味があるご様子で、以前にも「古河足尾歴史館」にも寄られたそうですが、コロナの影響で休館で観れなかったとのこと。

「森びと手縫い」をご購入いただきました!

ありがとうございます?。

3b1acd397a9344299082f12c9720667f

時を同じく、朝にお声掛けさせていただきましたご夫婦も寄ってくれました。

佐野市からお越しのようで、「渋滞のおかげでこの辺りの紅葉を独占出来て、本当に良かった」とおっしゃっていただきました。

またのお越しをお待ちしております!

「森びと手縫い」のご購入、ありがとうございます?。

32be7fd9073845d492dddf390a3eb446

午後になると風が強くなって、雲の動きも早くなり、2時過ぎには太陽森中倉山の陰に隠れてしまいました

そろそろ店じまいと思い片付けを始めたところ、ジャンダルムを上がって来たという5人組のパーティーが寄ってくれました。

埼玉県と群馬県からお越しとのことで、岩には4パーティーほどいたとのことでした。

また、みちくさに寄ってくださいね。

6d8925de852747719eda70ffcc069003

イヌワシの写真を撮影しに来たTさんが立ち寄ってくれました。

ペアのイヌワシが縄張りを主張する動きをしていたとのこと。毎年、繁殖していることを願っているけど、なかなかその様子を見ることができないと言っていました。

そうこう話をしていたら、臼沢の上の稜線に羽ばたく鳥の姿が

田口さんも慌ててカメラを担いで撮影を試みましたが、残念、鳥の姿は稜線の向こうに

0badda9ecaea43c4bd0aa46e14f608b4

この辺りでもイヌワシを見ることは出来るそうです。トンビより2まわりほど大きく、大きさは2メートル。ほとんど羽ばたかず、滑空する姿に風格があるそうです。これからは気をつけて見てみたいと思います。

世界遺産の日光、御用邸のある那須、コウノトリが羽ばたく渡瀬遊水池、そしてイヌワシの舞う松木沢…、栃木県には誇れる歴史や豊かな自然があふれていて、人びとを引きつける魅力からいっぱいだと思うのですが…。

シカの鳴き声が響きます。そろそろ秋も本番

5a2d17f48a7440c7a5e2464c68ff190d

本日の舎人は、加賀と小柴でした。

(放射線量:0.109μSv/h

市民が主役の第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭終わる

Photo 献花台前にて

 本日(25日)、第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は、南相馬市原町区萱浜字東蔵前で開催されました。今回の植樹祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実行委員会として南相馬市民限定の縮小開催という苦渋の選択で行われました。

Photo_2  今回の植樹会場は、2016年の第4回植樹会場の北側で、面積約400㎡にタブノキやアカガシを主木にして21種2000本の植樹を170名が植えてくれました。私たちは、地球温暖化防止と南相馬市海岸防災林再生を願って、秋晴れの中の植樹をサポートしてきました。

Photo_3  コロナ禍の植樹祭は、開会式の簡素化や体温測定、マスク着用の要請を市民に行ってきました。また、閉会式の省略などの工夫が見られ、被災した市民の心に沁みる新しい様式での植樹祭であったと感じました。参加者からは、「毎年参加しているがコロナ禍で縮小開催がさびしい」、「今年も参加し海岸防災林再生に協力出来て充実した気持ちだ」などの意見が有りました。

Photo_4  植樹祭応援隊は、植樹祭事前作業として23日と24日の両日、5種1.000本の補植を述べ15名で行ってきました。本日の植樹祭には会員が9名参加、内5名が植樹サポーターを担当してきました。

Photo_5 応援隊の皆さん

 来年は、今までのように全国の方々と質素で、心のこもった命の森づくりを開催できれはと願っています。参加した市民の皆さんお疲れさまでした。(理事・岩橋 孝)