2021年2月 9日 (火)

「三ツ星鴨鍋」にも温暖化の影響が見えてきた

 先月22日、秋田県FCメンバーは鴨鍋を囲み今年の抱負を語り合いました。鴨肉は森びと会員のAさん。狩猟歴は42年の大ベテランです。鴨鍋は、鴨肉の油から出る出汁と絡み合うネギの美味さが美味です。自然から頂くこの時季の三ツ星メニューです。今年は、鍋の他に「鴨肉ステーキ」をご馳走になりました。味は、口、頭が美味さのパラダイスでした。シメはうどんを食べて、鴨鍋親睦会を締めくくりました。

1612666717039  ところで、Aさんが言っていた「年々狩猟数が減ってきているんだよなぁ~。その原因は狩猟時期と鴨の飛来時期がずれていることと、狩猟区域の湖沼周辺の開発も影響していると思う」ということが気になりました。

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1612662854992  JOGA(日本鳥学会)等の情報を読んでみると、「越冬パターンの変化が見られ、70年代~90年代にかけて渡来時期が遅くなり、渡去時期が早くなっている。暖冬傾向が著しい90年代は、渡りの中継地だった秋田県の小友沼や八郎潟などの湖沼で顕著に見られた」ということでした。どうやら地球温暖化に敏感になっているようです。自然の恵みに感謝しているAさんの自然観察はさすがでした。

20210210  悪夢のトランプ政権が終焉し、バイデン政権へと移行しアメリカ。バイデン氏は就任初日にパリ協定への復帰を表明しました。大いに期待したいです。秋田県FCもその仲間に混じって、温暖化にブレーキをかけていきたいです。(秋田県FC・大山博延)

2021年2月 6日 (土)

地球温暖化にブレーキをかけたいと願って今年も森の防潮堤づくり

Uff0e  今日(2/6)は今年最初の育苗作業でした。先月2回予定していた作業はコロナ感染対策上、中止にしました。苗木置き場近くの田んぼには150羽程の白鳥が餌をつまんでいました。見ているだけで心が癒されました。

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Uff0e_6  早速、ホットコーヒーを飲みながらの打ち合わせ、1カ月以上も育苗作業をしていませんでしたので、皆さんの顔は心配しているようでした。作業は、防災ネットの修繕チェック、ポット内の草取り、撒水にしました。休憩タイムには、資料を使っての今年の年間計画について話し合いをしました。

 私たちの心配をよそに苗木は寒風に負けず元気なようで、ホットとしました。ポット内は予想通りに乾燥していました。水かけに時間をとってたっぷり撒水しました。草取りにも全力で集中しました。短時間の作業でしたが、身体を動かし、その過程での話し合いは健康管理によいのではないかと思いました。潮風や太陽のエネルギーからは免疫の素が得られた感じでした。

Uff0e_7  育苗作業終了後、昨年11月に祈念植樹したシロダモの生長を岩橋、松林、村西、東城で観察したきました。故・竹内アドバイザーの願いが宿ったシロダモは冷たい浜風に耐えて元気に生長しているようでした。隣のトベラ等の苗木も元気に生長しているようでした。キスラ―社の皆さん、苗木たちは元気ですよ。

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Uff0e_9  応援隊スタッフ一同は、今年も1本でも多くの木を植え、私たちの生存を左右する地球温暖化にブレーキをかけたいと願って森の防潮堤を育てます。今日の作業スタッフは、渡部、松林、菅野、小川、山田、道中内、岩橋、村西、東城でした。(報告 東城敏男)

 

2021年2月 5日 (金)

温もりの薪の暮らしに感謝

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Dscn0400  温かくなったり寒くなったりの繰り返しで秋田県でも春が確実に近づいている様子です。横手市では積雪量が197㎝になり、毎朝の除雪作業で市民が大変な思いをしています。暖房費用、除雪機械の燃料費等で負担は増えるばかりです。

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Dscn0397  上の写真は友人宅の燃料材で、イタヤカエデ、桜、ナラノ木の薪です。雪解け終了後に森に入り、斧で割って乾燥させます。一年先の薪を作っています。木々が燃えると痛い感じのしない温もりの暖房にありつけません。木々に感謝し、森に寄り添って暮らしています。

Dscn0396  燃やした後の灰は山菜のあく抜き。または畑にまいて土を元気にさせます。先人の知恵は森の木々に寄り添ってこそ命が育まれるということではないかと感じます。除雪は大変な作業ですが、その苦労があって春の歓びが味わえます。コロナウイルス感染の収束が見通せましたら、東北の地に足を延ばしてください。(秋田県FC・船木藤典)

最も早い「春一番」の伝言に応えて森作業

 立春の翌日(2/4)、関東地方では「春一番」が吹いた。観測が始まってから一番早く吹いたのが33年前の2月5日だから、昨日吹いた最速の「春一番」は私たちに、何か伝えたいのか。

Owl  3年前に天空の森へ旅立った竹内アドバイザーの奥様から電話があった。住まいは日本海沿いの新潟県内。奥様は「今年の豪雪は初めての体験、除雪車では除雪できずに重機による除雪だった。3日間も家から動けなかったので、不安な時間を過ごした」と言う。

202102013  豪雪地域の山形県の荒川会員からは、「豪雪は当たり前だが、1㍍以上も積もる雪が一気に降るようになった。また、昨年は雪かきの心配がなかったように、雪の降り方が極端に変化している」と連絡があった。

Photo  極端な降り方をする大雨や大雪を想定したうえで日常生活を過ごすしていくことが求められている気がする。桜の開花時期の早まりで春の行事が早まっている様に、今までの日常生活の変化の要因は私たちの暮らし方にあるのか。

2  そんなことを意識しながら、コロナ禍での足尾・松木沢での森作業は今月も続けられる。1本でも多くの木を荒廃地に植えて、私たちの心にも木を植えていく。

Photo_2 (広報スタッフ・高橋佳夫)

2021年2月 4日 (木)

仙台市荒浜小学校傍に遺す森と生きる心

Photo  1月25日、私たちはコロナ感染に注意して三役会議を行い、今年の活動計画を話し合いました。結果は、4月16日に総会を開催し、新生「森びとプロジェクト」としてのFCに再編することにしました。その上で、これまでの森づくり活動を継続し、具体的には、仙台市荒浜・名取市「いのちの森」の育樹(補植・除草)活動を、5月、6月、7月、9月に実施することにしました。

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Dsc00928  FCメンバーは、一本でも多く山に木を植えるために、ポット苗づくりをしています。厳しい寒さで枯れてしまう苗もありますが、ポット苗を育てていると自然環境と人の命のつながりが身に染みてきます。一時の人間の傲慢な活動は、やがて人の命の危機に戻ってくることを肌で感じています。

1  全ての生きものたちの命を育むことのできる本物の森を再生できればと思います。10年前の東日本大震災で被災した荒浜小学校浜傍の森づくりは、未来を生きる子供たちに森と寄り添うことの大切さを心に植えられるようにと願い、私たちは森の防潮堤をすすめています。(宮城県FC 林 雄一)