2021年4月22日 (木)

持続可能な生存のために木を植えています

 4月21日(水)、朝9時の足尾・松木沢の作業小屋の温度計は15℃でした。日中は青空が広がり、暑い1日になりました。 

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 朝のミーティングでは、5月から始まる「里親植樹」に向けた準備作業の打ち合わせを行いました。森づくりに参加をしたくてもコロナ禍で感染予防のため「外出自粛」を余儀なくされる皆さんに代わり、足尾のスタッフ・サポータが植樹を代行し、「里親」となる新事業の最終チェック。まずは、自分たちが「里親植樹」に申し込み、木を植えようということになり、その準備と「プレ里親植樹」行うことにしました。

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午前中は、2班に分かれ、6人は「臼沢西の森」の土留めを作った植樹予定地に、一人一袋(20㍑)の土を背負い、約150㍍間を7回往復し、50袋を運びました。作業小屋に残った2人は、里親会場のエリアを示すポールづくりと「プレ里親植樹」で植える木の選定・散水を行いました。

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 昼食後は、軽トラックにスコップ、苗木、水、かけや、篠竹等を積み、「臼沢西の森」で作業開始。

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 現地で、「里親植樹」の成功を祈って気を引き締め、プレ植樹を行いました。最初に植えたのは、「NPO法人森びとプロジェクト委員会」の活動を牽引してくださった故・岸井さん、故・角岸さん、故・竹内さん、故・宮下さんを偲び、その祈念に木を植えました。さらに、これまで森びとスタッフ・サポーターの心を耕し、森づくりをリードしていただいた高橋さんご夫妻に感謝の気持ちを込めて、スタッフが苗木を植えました。

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 その後、私たちの記念にする木を選んで植えました。補植も含めて89本の苗木を植えることができました。小さな力かもしれませんが、地球温暖化の進行を少しでも遅らせるために温暖化効果ガスの二酸化炭素を吸収する森に育ってほしいと思います。

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 下山して時間が少しありましたので、「新松木の杜」の様子を見に行きました。可憐な白い花をつけたシロガネスミレやフデリンドウなどの小さな山野草が所々に咲いていました。それを見て、いつもなら6月頃に咲く草花なのに、こんなにも早くいのちをつなぐリズムを狂わしてしまう“人間の都合を乙しけていること”を改めて振り返りました。

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 今日は、済賀スタッフから旬の味覚、茨城産の竹の子をいただきました。筍ご飯、煮物にして森の恵みをいただきます。森びとスタッフの皆さんお疲れ様でした.この活動はイオン環境財団様の助成金が使われています。本日のスタッフは、鎌田、加賀、福原、清水、柳澤、済賀、小川、坂口そして筆者・大野でした。 

2021年4月19日 (月)

森びと茨城県ファンクラブを結成しました

 森びとプロジェクトの皆さん、去る14日、私たちは森びと茨城県ファンクラブを結成しました。地球温暖化にブレーキをかけていくことが“待ったなし!”と感じている森びと会員三人が活動の拠点を目指してスタートしました。

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Image5  代表は筆者の仁平範義、副代表は大津 崇、事務長は済賀正文です。結成当日は規約を整えて、当面は会員拡大を図り、JR常磐線沿線の地域に相応しい森づくり活動をすすめていくことにしました。

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Image2  写真は、足尾の植物(塚崎さん撮影)

 その具体案は来月中旬に話合い、当面の活動テーマを地球温暖化にブレーキをかける地域で何ができるか、できることをやっていくことを考えています。茨城県に住む森びと会員の友人・知人がおりましたら紹介してください。よろしくお願いします。 (報告・仁平範義)

足尾・松木沢の気まぐれな天気の春爛漫

 昨日は、「みちくさ」舎人の初日でした。足尾に木を植えて6年が過ぎた筆者。昨年は舎人の見習い受け、本番を迎えたのが昨日でした。皆様、改めて宜しく御願い致します。17日夜は強い雨が降っていましたが、「翌朝までには止んで晴れる」という予報通りに朝は快晴でした。途中に見えた男体山は4月なのに頂上は雪でした。

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Photo_2  もう一人の舎人はベテランの小井戸さん。奥様と一緒に「みちくさ」当番です。小井戸さんのアドバイスで、開舎準備を始めました。午前9時の気温11℃、天気は晴。準備をしていると、蛇口から水が出ません。取水口のゴミを取り除き、途中で外れていたホースを接続しました。私を心配してくれた加賀さんとの作業でしたが、水は出ませんでした。昨夜の雨でホースが詰まったらしいので、復旧は断念しました。こんな時に備えて自宅から水道水を持参しています。

Photo_3  開舎準備が終わった頃、最初の訪問者(60代男性ハイカー)が寄ってくれました。「足尾ジャンダルムは、この先どう行けば?」、「松木川の水量が多いので今日は無理ですよ」、「じゃぁ中倉山に行きます」等の話をして、男性は中倉山に向かいました。

Photo_4  小井土ご夫妻とは、森びと活動の昔話、若い頃の苦労話などを談笑できました。その内に外は風が強くなり、小屋が揺れるくらいでした。30分間に、雹交じりの雨(あられ)も何度か降るなど、天気がクルクル変わりました。

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Photo_6    左下に見えるアナグマ

 こんな天気では訪問者は来そうもないということで、周囲の散策をしました。「みちくさ庭園」を覗いていると、ジッと、こっち見てるアナグマを発見しました。体長は40㎝位かな、小走りに向かっていったのはみちくさ小屋の下でした。ここで過ごしているのかもしれません。

Photo_7  その後も風が止まず、空一面が雨雲に覆われました。急いで自転車2台が小屋の前を過ぎ去って行きました。風は一段と強くなり、晴れ間が見えたとおもったらみるみる雨雲が垂れるという天気になりました。これでは動物もハイカーさん現れないとおもいました。

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Photo_10  昨日は、風の音だけが響き渡る足尾の松木渓谷入口でした。小井土ご夫妻、加賀さんお世話になりました。本日の舎人は、小井土ご夫妻、加賀春吾そして筆者でした。(報告・弘永祐介)

2021年4月17日 (土)

雨降る足尾、生き物たちに歓迎される

 今日は舎人(「みちくさ」当番)。小川さんの車に乗って足尾に向かいました。途中、車窓からは数枚の田んぼに恵みの水が張られ、水面に映る里山風景とシラサギを見ていると幼い頃に過ごした田舎を思い出しました。 

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Photo_7足尾・松木沢に着くと、「民集の杜」付近でシカの親子(下の写真)が迎えてくれました。本日のみちくさの気温は9℃、雨が降る肌寒い一日でした。雨が降る土曜日でしたので、訪問者はいないだろうと、三人で森作業をすることにしました。 

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シダレザクラが満開でした

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Photo_14作業のひとつは、今月29日に予定されている中倉山の「無言の語り木(ブナ)」の保護作業の安全確保のためのロープ等の点検、二つ目は、5月始まる「里親植樹」に使用する苗木を支えに使用する篠竹を50本一束にして10束を作りました。

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トサミズキ(上の写真)

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後は、「みちくさ」庭のバラの若芽、ユキヤナギ、昨年植えたカエデ、土佐ミズキの芽吹きを見て、その勢いに元気をいただきました。変異ウイルス感染で落ち着かない日々が続いていますが、我慢と自粛の心を洗う一日になりました。本日の放射線量は、0.111μSVでした。舎人は、小川薫、松村宗雄、大野昭彦でした。(報告・大野昭彦)

潮風と椿の花に癒されて、森の防潮堤の草刈りをする

 4月に入り2回目の集中作業日の昨日(16日)、10時から応援隊7名は南相馬市鹿島区南右田の2013年10月に開催された第1回植樹会場に集合。その通路約300㎡の除草作業を行いました。新品の刈払い機の威力で作業ははかどりました。

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Photo_2  この会場は8年目を迎え、多くのふるさとの木々が生長しています。写真(上)のように、ヤマザクラは4m以上の樹高になっています。花は一週間前に満開になり、今は葉桜になっています。一番大きいヤマザクラの根元の測ってみると、幹回りは30cm位になり、潮風に耐え抜いていることを示しています。また、ヤブツバキの花は甘い香りを放ち、生きものたちに元気を恵んでいるようでした。

Photo_5 Photo_3  休憩タイムでは佐藤スタッフから頂いた柏餅をご馳走になり、美味しそうに食べている皆さんの笑顔は子供の頃のようなあどけなさを感じました。潮風に当たり、青空の下のひと時の笑いは健康増進に良いと感じました。こんな森の恵みを植樹してくれた全国の皆さんにお伝えできることを楽しみにしています。来年、ヤマザクラやヤブツバキ花が咲き誇る頃にお会いしましょう。

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Photo_6  作業後、今年10月に開催予定の第9回植樹祭予定地を視察しました。盛土は完成していますので、ふるさとの木を植えていく準備をしっかりやり抜く気持ちを固め、現地を離れました。(応援隊・岩橋孝)