2021年5月16日 (日)

いよいよ始まる足尾・松木沢の“里親植樹”

 法人森びとの初代理事長だった岸井さんが他界(5/15)して3年を迎えました。昨日、元理事・松井さんとその友人がお墓の掃除を行い、新生・森びとの活動を報告してくれました。

1621130237596  足尾ではコロナ禍の森づくりとして、19日から始まる「里親植樹」に参加してくれた皆さんへ郵送する里親植樹の証明書のハガキに印刷する苗木の写真を撮りました。

Photo          トチノキ

 苗木の全体像を、その若葉はきれいにするにはどうするのか、天気の良い日に太陽の光を受けて若葉の緑色をきれいにしたい等を悩みつつ、プロのカメラマンでない森びとサポーターの鎌田さん、橋倉さんが苗木をカメラに収めてくれました。

Dsc05615         里親植樹の場所(上、下)

Photo_2

 3日後の本番では、里親植樹の様子を動画撮影し、その動画を編集します。撮影のためには、広報サポーターの林子さんが休暇を取り、本番の様子をホームページで紹介していきます。

Dsc05613

Dscn6558  世界中の人々が見えないウイルス、気候変動と向き合いつつ、これからもこの地球で生存していけることを願ってるのではないかと思います。その願いを苗木に託して木を私たちは木を植えていきます。やれることは小さいですが、やっていることは持続可能な生存の土台(地球)を健全にすることだと信じています。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2021年5月15日 (土)

ウォーキングしながら森に寄り添う暮しを考える

Photo  私の家の裏に標高130㍍の山があり、山頂には浅間神社がある。近所の主婦達とお参りを兼ねてウォーキングをしている。鳥居を過ぎると参道の両側には土地本来のスダジイ、ヤマモモ、等の木々が茂り、一帯が鎮守の森になっている。

Photo_2

Photo_3  この薄暗いうっそうとした鎮守の森が明るくなっている。一昨年の台風19号の強風で倒木し、枝が折れたためだ。台風は大雨を運んできたので、塩害が発生した。

Photo_4  常緑樹の葉は枯れ、スギやヒノキも枯れた。土地本来の木々はそれでも新芽をだし、塩害を耐え抜いている様子。参道や林床が明るくなったので、土地本来のスダジイ、ユズリハ、モチノキ等の実生が嬉しそうに陽のエネルギーで元気そうだ。林床には、2~3株しかなかったスミレが一面に花を咲かせている。自然の偉大な力を主婦達と実感している。

Photo_5

Photo_6

Photo_7  近所の主婦達とは、台風の被害で体験した1週間以上の停電生活が話題になり、その話は地球温暖化にもつながっている。

1620994785648  (千葉県FC・相川好夫)

2021年5月14日 (金)

足尾・松木渓谷入口の出会いの場・「みちくさ」はオープン10年を迎えました

 10年前の今日は出会いの場・「遊働楽舎」(愛称名:みちくさ)をオープンした日。東日本大震災・フクシマ原発事故から2カ月後のオープンであった。当時は、異常気象が暮らしを脅かし、また、社会には仮想現実が浸透し、惑わされながらの暮らしに流されつつある社会現象に向き合うことが大切だと思い、私たちは「みちくさ」のオープンを準備してきた。

Photo  その時、津波と原発の恐ろしさを体験し、4月からは岩手県、宮城県、福島県の被災地で救援ボランティアをも体験させていただき、オープンを迎えた「みちくさ」。

Photo_2 「みちくさ」を運営・管理する「舎人」を募集し、出会いの場を当番制で運営してきた。出会いは、年間400名程の方々であった。ハイカー、釣り人、自然探索、歴史や環境学習の皆さんと会うことができ、そこから色々な活動が生みだされた。 

P6041971  今では年間に何百人が登山する中倉山は「みちくさ」で会ったUさんの紹介であった。そのブナの保護活動も「みちくさ」で出会った荒川さん、宇都宮ハイキングクラブの皆さんと続けている。

Photo_5  フクシマ原発事故からは、その恐ろしさを忘れまいと「みちくさ」オープン時から放射能線量を測ってきた。2011年の線量は0.31μSv/h(測定器:環境放射線モニタPA-1000)であった。現在は.13μSv/hになっている。

Photo_6

Photo_7  その後は、松木渓谷入口を訪れる方々との出会いをもっと楽しもうと、「足尾フォレストコーヒー」にチャレンジ。今では、森びとインストラクター・大津さんが焙煎したコーヒーを味わっている。また、「みちくさ」前の狭い畑では、ジャガイモ、菊芋、蕎麦、ミツバ等を育て、森作業仲間とご馳走になっている。

Photo_8  これからは、足尾・松木渓谷入口の自然の素晴らしさを五感で受け止め、15年間で育てた森の恵みに感謝し、森に寄り添う私たちの心を耕していきたいと願っている。10年間、「遊働楽舎」を運営してくれた舎人の皆さん、スタッフの皆さん、そして訪問者の皆さんに心から感謝申し上げます。

Photo_9  現在、「みちくさ」はコロナウイルス感染防止のため閉舎中。(舎人・高橋佳夫)

2021年5月13日 (木)

足尾・松木沢の森の若葉は爽やかな風を運んでいます


Dsc_0845

Dsc_0852

   足尾・松木沢の木々は、新緑の時を過ぎて濃い緑に変わり、若葉が運ぶ爽やかな季節を迎えています。昨日の朝9時の気温は15℃、現場は新型コロナ感染の騒ぎを忘れさせてくれるような空気が私たちを包みました。

Dsc_0858

 森びと広場の八重桜は最後の輝きを見せ、「民集の杜」の赤いツツジは低木の存在を主張し、「新松木の杜」のヤマユリは、少し見ない間に90cmも背を伸ばし、美しい花とその香りへ私たちを誘ってくれるようでした。

Dsc_0862

Dsc_0845_2

Dsc_0852_2

 昨日(5/12)の森作業は、苗木への散水がメイン。松村(健)サポーターは苗木だけではなく、”オオムラサキの家”のエノキやクヌギにもたっぷりと水を飲ませていました。

Dscn7329

Dscn7328

 その間、福原サポーターは、ショウジョウバカマやホタルブクロを広場の花壇に植えこみました。その熱心さには、いつも感心しています。

Dscn7325

 この後3人は「里親植樹」地に向かい、左側半分の土留め作りを行いました。メンバーの体力・体調を考慮した作業内容を話し合い、楽しみながらの作業をしました。

Dscn7331

急傾斜の植樹地ながら、4月に植えた苗木たちはしっかりと根を張り、緑の枝葉を広げていました。スタッフが連日背負いあげた大量の土がそれを支えていました。

Dscn7334

Dscn7336

「里親植樹」の準備は万全です。多くの皆さんの期待に応えられるように、現場の私たちは育樹作業に専念していきます。将来世代の生存を持続できる基盤である地球を元気にさせたい皆さんの植樹参加をお待ちしています。昨日の森作業は、松村(健)、福原、報告は橋倉でした。

2021年5月11日 (火)

気分も爽やかに、五月晴れのもとで森の防潮堤応援

 南相馬市内は五月晴れの暖かい日が数日間続き、端午の節句らしい季節を感じています。自宅のシャクヤクの花も満開です。少しずつ初夏を迎えつつあるという季節感です。しかし、心の中には新型コロナウイルス感染症に不安を抱き、不要不急の外出を自粛している毎日です。

P1010962  5月10日現在、南相馬市では150名の感染者が出ており、福島県内で5番目に多い地域です。いつ収束するか分からない見えない生きものと向き合っていかなければならない私たちです。少しでも森を健全に育て、見えないウイルスがおとなしくなってほしいと願っています。森づくりには活動資金や時間も欠かせませんので、今年も福島県林業会館フォレスト助成金の手続きをしました。6月には審査結果が出る予定ですので、応援隊はそれまで森作業を地道に進めていきます。

P1010977

P1010979  今日(11日)の気温は20度で、天気は五月晴れでした。スタッフたちは苗場に10時集合し、作業の打合わせを行った後は、途中、休憩を取りながら12時まで作業を行いました。作業は、ポット苗の草取りと撒水、そして応援隊農園の植え付け作業を行ないました。スイカ、菊芋、カボチャの苗を植えました。夏から秋の収穫が楽しみです。

P1010973  本日の森作業は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、小川事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、菊地スタッフ、筆者でした。(報告・岩橋 孝)