2021年8月20日 (金)

国際連帯で二酸化炭素削減アクションを

 昨日迄の1週間の天気は、8月下旬に梅雨の再来でした。今日(18日)は、やっと木々の間から夏の青い空を見ることができました。夏空がなつかしく感じられました。この期間、九州・四国・山陰地方では年間降水量の半分の雨が降り、土砂崩壊などで人命が失われ、今も行方不明者の捜索が続けられています。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に行方不明者の皆さまが一刻も早く発見されることをお祈りいたします。 

Dsc05838  先月は、熱海市で大規模な土石流の発生で多くの人命が失われ、今でも行方不明者の捜索が進められています。一方でコロナ感染症が急拡大し、緊急事態宣言の延長と地域の拡大が出されました。これは日本だけでなく、世界中に急拡大しているようです。

Dsc05834  この自然災害は人間の誤った生活スタイル=大量生産・大量消費のための生活によるものだと思います。対策を速球に実施に移さないと、この自然災害は大きくなるばかりだとIPCCは警告しています。政府の森林・林業事業計画では「国民参加の森林づくり」が計画され、10年間で1億本植樹を目指す国民運動が計画されています。今は、このような対策を国際的に実施することではないかと思います。

Dsc05835  茨城県FCでは、どんな対策が可能なのかを話し合っていますが、二酸化炭素を吸収する木を植えること、しかし、これだけの対策では気温を下げることができないので、二酸化炭素削減を世界中で一斉に行う統一アクション日を設けて、国際連帯の削減アクションを実施するように、国連にお願いしていけないかと模索しています。

Dsc05836  森ともの皆さんのアドバイスをお願いします。(茨城県FC・済賀正文)

2021年8月18日 (水)

“山と心に木を植える”活動を今秋に再スタート

 各県ファンクラブの皆さん、“山と心に木を植える”活動が出遅れていました神奈川県FCです。やっと活動を始められるようになりました。以降よろしくお願いします。神奈川県FCの活動は秋から再開する予定です。

Dsc02645        足尾にて(2011年)

 8月に入っても全国各地で異常気象により強風や豪雨で、河川の氾濫や堤防の決壊、土砂災害が発生しています。7月には神奈川県の隣にある静岡県熱海市では「人災」と言ってよい大規模土石流により、多くの人命と生活が奪われてしまいました。地球温暖化による気候変動と合わせて、人間の悪行によって引き起こされた人災に遭うたびに、“山と心に木を植える”活動の大切さを実感しています。

20210816_125542  毎年、想定外の異常気象に怯えることなく、森と海の恵みが持続され、命を育む循環ことのできる安心・平和な社会でありたいと願っています。そのために私たちの活動に賛同してくれ、共に活動を担っていただける“森とも”との出会いを求めていきたいと構想しています。当面は、身近なシニア世代に呼びかけ、現役で培った知識と知恵を次世代の心に植えられる活動に視点をおいています。各県FCのアドバイスをよろしくお願いします。

3 Photo     真鶴半島の魚つき森

 その誓いを固めていくために、真鶴半島(神奈川県)の「魚つき保安林」に起っていきます。また、少しでも二酸化炭素を吸収してくれる木を植えていくために、「里親植樹」にも参加していきたいと考えています。(神奈川県FC・木之下貴弘)

2021年8月14日 (土)

“希望の楽園”を健全に持続させる使命を果たす時がやってきた

 下の写真は昨年夏の足尾で体験した大雨の写真。雷雨ならば30分ほどで雨は止むのだが、その時は1時間以上も降り、川の水があふれ出す前に帰宅したスタッフもいた。

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P8222634  九州地方から東日本地方にかけて大雨が三日間以上も降っている。大雨に襲われている地域の方々は避難するしかない。毎年の自然災害になってしまっているが、これからもこの猛威は続くと思う。

20210815  何故なら、気温の上昇に応じて極端現象は増大していく。例えば、0.5度ごとの気温上昇で、熱波や激しい降水の頻度や強度の増加がみられる。50年に一度の記録的な熱波が起きる頻度は、1.5度の気温上昇では産業革命前に比べて8.6倍、2度では13.9倍、4度では39.2倍にも達する。このままの暮らし方を続けていくならば、2021年~2040年の間に1.5度を超える可能性がある、という趣旨のコメントをIPCCが公表(第6次評価報告第1作業部会報告書)したからだ。

Photo  欧州、アフリカ、ロシア、中国そしてアメリカで起きている熱波と森林火災、そして大雨による災害。この自然現象の原因をどのように捉えるかは色々とあると思うが、人は自然の猛威が過ぎるまで待たなければならないこと、安全な場所に逃げるほかないという事、その上、失われていく自然資源と生存基盤の衰弱という現実は誰もが身にしみて感じていると思う。

2  それは、いわゆる「気候難民」を増加させつつ、世界人口の増加と食糧危機という社会現象につながっていくことは目に見えている。前述のIPCC報告書の人類への警告のように、今後の気温上昇を可能な限り1.5度に抑えるために、私たちはグレタさんの呼びかけに応えていかなければならない。難しいことは考えられないが、命を守るために体験できたコロナ感染対策下での二酸化炭素削減を基に考えることができる。昨年は、世界中の炭素排出量を24億㌧減らすことができたというデータがある。経済活動自粛等で前年比6%削減とも言われている。

Photo_2  荒れ狂っている大雨の中で、命を守ることが第一にする方々以外の私たちは、この冷厳な事象を評論している場合ではない。気候変動対策の具体案を持ち寄って、できることを始めていかなければと思う。地球に生きる私たちの“希望の楽園”として、その基盤(生命圏)が健全に持続できるように、私たちは“山と心に木を植える”活動を精一杯つくりだす使命を持ち続けたい。(顧問・高橋佳夫)

2021年8月13日 (金)

生涯、森づくりの主役でありたい

宮脇 昭先生がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

Img_0140 「まじぇる まじぇる タブノキ タブノキ タブノキ」と3回大きな声で言って植えなさい。好きな奴だけ集めない。目で見、匂いを嗅ぎ、なめて、触って調べる。大勢な人の前で麦わら帽子の先生の元気な頃を思いだします。幼木を2本植えたら林になり、3本植えたら森になり、5本植えたら森林になると、日本一いや、世界一多くの木を植えてきた私の先生。人間、本気になればできないことはない、と教えられました。森びとインストラクター養成時の、「土地本来の本物の森、いのちの森を足元からつくっていこうではありませんか」と話す姿が思い浮かびます。 

Img_0278 「森づくりはあなたが主役です。まだ間に合います」と、今でも宮脇先生の大きな声が忘れられません。

Img_0694  森を壊したらバチが当たるとして、先人は集落に神社や祠 山の神 水神さまなどを祀ってきました。

Photo  今、先人たちの森と生きる暮らし方を甦らす時が来ていると感じます。森を衰弱させてきた結果、そのバチが当たり、日本人は(世界中の人が)毎年のように想定外の異常気象に怯えています。文章を書いている13日にも、大雨が全国的に降り、土砂災害の報道が流れています。

Photo_2 「鎮守の森」に興味を持ち、福島県中通り周辺の森に立ち寄っています。そこには、土地本来の高木から低木、下草がきちんと役割をもって小さな社会をつくっています。長い時を経ても、神社を雨、風、火災などの災害から護っていることが窺えます。

Img_0693  宮脇先生から学んだ森と生きる暮らし方を生涯続けたいと、合掌です。(福島県FC・齋藤 章)

2021年8月12日 (木)

各地で荒れ狂う天気のもとで8月「里親植樹」の準備に汗を流す

Dscn7530  昨夜の足尾は豪雨に見舞われ、その雨音を聴いていると7月に他界した宮脇昭最高顧問への世界中の人々の涙が降っているような気がしました。本日朝の三川合流の足尾ダムは、ものすごい轟音を響かせ流れ落ちていました。

Dscn7541  曇り空での森作業は93歳で他界した宮脇先生の追悼・里親植樹の準備です。そんな意味を持った大事な里親植樹になりましたので、急遽、鎌田、加賀、福原の三氏が応援に駆けつけてくれました。

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Dscn7534  現場では、18日に植える本数に見合う植樹地に土を担ぎ揚げました。当日の里親植樹に託された125袋の培養土を背負って、メンバーは急こう配の山肌を登りました。雨が滲み込んだ培養土袋はとても重く、さすがの猛者たちもかなりの負担になったようです。そこで、作業をバケツリレー方式に切り替え、三度の中継を経て、植樹地に全ての培養土を運び揚げました。生前、宮脇先生がいつも言っていた「死ぬ気でやれ!本物になれ!」と言う言葉が頭の中を巡りました。

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Dscn7551  午後は、散水の管理をおろそかにした結果、大切な苗木の一部を衰弱させてしまった苗木のケアーです。苗木の根まで衰弱していないことを願って、大地に埋め戻して様子を見ることにしました。衰弱させてしまった苗木たちに詫びながら、その周りに食害防止用の柵を設置しました。

Dscn7556 本日の森作業は、鎌田、福原、清水、加賀、報告は橋倉でした。。