2021年8月27日 (金)

子や孫にツケを押し付けないようできることをやろう

 今月9日、国連の気候変動に関する政府間パネルIPCCが発表した「第6次評価報告書」では、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地はない。大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、広範囲かつ急速な変化が現れている」と断定しました。

Https___imgixproxyn8sjp_dsxzqo091_2  今月に入って九州、中国地方を中心に豪雨が発生し、山間部では土砂崩れの被害が多数起きていますが、2014年の広島や2018年の西日本など、ほぼ毎年起きています。もはや想定外の異常気象が日常化していると捉えなくてはなりません。 皮肉なことに、人間が自ら作り出した地球温暖化によって、命にかかわる異常気象が日常化し、私たちの生活が脅かされています。Photo_3

 昨年、菅首相は2050年カーボンニュートラル宣言を発表し、2030年の削減目標を2013年度比で46%、そして50%の高みに向けて挑戦すると発表しました。しかし、そこには化石燃料依存、原発依存のエネルギーミックスを掲げています。私たちは、最も二酸化炭素を排出している化石燃料、そして危険な原発を止め、自然エネルギーへと転換していかなければならないと考えています。あわせて、植林による気候変動対策を国民運動として活用していくことも同時並行し行動しなければ、この気候危機を乗り越えることはできません。気温上昇を1.5度に抑えるためには、二酸化炭素の排出許容量は約4,000億トンだと推定されています。現在のペースでの排出が続けば、あと10年程で使い切ってしまう量であり、地球は悲鳴をあげています。もはや残された時間はなく、対岸の火事ではいられません。

202106290305_top_img_a 環境に負荷をかけない大量生産・消費型の経済システムからの転換の第一歩をできることから始めませんか。私たちは栃木県日光市足尾の荒廃地に木を植え、森を育てる「里親植樹」を行っています。http://www.moribito.info/fosterplanting.html

Graph1 (運営委員・小林敬)

2021年8月24日 (火)

なごやかな気分を持ち続けて森の防潮堤づくり

2021824  今日(8/24)は8月後半の3回目の作業でした。昨日の大雨で苗木はひと安心。苗場は砂利を敷いたので今までのようなぬかるみが解消、すっきりした環境で作業ができました。飲み物は、ホットコーヒーから麦茶になって、岩橋さんが用意した麦茶を飲みながらの打ち合わせ。

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2021824_4  今日もポット苗の草取りと苗木のチェック、松林さんは農園のキュウリ(馬込半次郎)とカボチャの収穫、そして農園の後片付けを行いました。愛情がたっぷりで育てましたので、キュウリは苗4本で80本、カボチャは苗6本で30個が収穫できました。地産地消の自然の恵みを仲間たちで分かち合い、美味しくいただくことができました。松林さんは、すでに秋野菜を考えているようで、秋の恵みを楽しみにしてくれ!と話していました。

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2021824_6  草取り班からは、シャリンバイのポット内にユリがあることに気づき、切り離さないで静かに見守っていくことにしていました。何と心優しいスタッフたちでした。遠くの森の中からはツクツクボウシが力を絞って鳴いていました。

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2021824_13 休憩タイムでは、先日、市長選に立候補の意思を表明した応援隊顧問の桜井さんの話題、そして、来月の作業計画の予定や補植・草刈りの再確認を行いました。最後に、今日で収穫最後のカボチャを手に持って「ありがとう。おいしかったよ」とつぶやきながら記念写真を撮り、散会としました。

2021824_8  散会後、松林さん、岩橋さん、筆者で10月24日に開催する第9回鎮魂復興市民植樹祭の北泉地内の会場を見てきました。残念ながら今年も昨年同様、コロナ感染拡大防止のため「市民限定の縮小規模」とはなりますが、市役所との協働作業で実りある植樹祭をつくり出します。スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

2021824_12         秋の植樹予定会場

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2021824_11  伊達市までの帰り道、飯舘村の畑一面に咲くヒマワリと白く咲くそばの花を見ると気持ちが癒されました。今日の作業は、菅野、松林、岩橋、道中内、松本そして筆者でした。(敬称略・報告 東城敏男)

2021年8月23日 (月)

県議が臼沢の森・松木・民集の杜を視察しました。

 世界中の大雨や猛暑のニュースが絶たない。その情報を聴く度に、明らかに気候変動(地球温暖化)の影響だと思う。IPCCはその原因が人間の活動によるものだと断定した。このままの暮らしを続けていくと、2021~2040年の間に気温が1.5度上昇する可能性が高いという。今までの調査よりも10年早まった。既に1.09度に達している。このままだと熱波や豪雨が増え、それが原因で山火事や水害が世界中で頻発するという。P1010071_2 これからの暮らしがどうなるのかと、危機感を抱いている人は多いと思う。しかし、それは他人事で済ませているのではないかと思う。企業や自治体はその対策を打ち出していますが、経済成長との関連でその技術開発に重きを置いているように見えます。それは私たちの生活に直結します。これは大事なことですが、炭素社会の生活を見極めていかないとついていけない人が社会に溢れてしまうことになると思う。今、早急にやらなければならないことは、世界中の人々の暮らしを脅かしている二酸化炭素排出量とそれを吸収できない森と海にしてしまっている現状を、自然界が吸収できる範囲内の排出にすることではないか。

P1010066P1030307 私たちはその吸収力を高めていくために、足尾の荒廃地に森をつくっている。しかし、市民の森づくりでは世界の排出量を吸収していくには間に合わない。政府が計画する10年間で1億本の木を植える「国民参加の森林づくり」を期待したい。そこで、県ファンクラブはその国民運動を積極的に推進していきたいと願い、県議会に陳情書を提出する準備をしている。

 その一環として、M県議会議員に現地を見てもらった。昨日(8/22)の視察では、私たちが育てている「臼沢の森」、「民集の杜」を見てもらった。M議員からは、「本当に素晴らしい森で、この活動は今まさにタイムリーなこと、陳情書の提出にバックアップしていく。」とのコメントをいただいた。

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 是非、足尾の地でも「国民参加の森林づくり」が始められることを願っている。Ⅿ県議会議員に感謝を申し上げます。(栃木県FC:加賀春吾)

2021年8月22日 (日)

想定外の気象現象に気持ちを引き締めて足尾の森作業

Dscn7557  昨日(21日)の足尾町・三川合流ダムから落ちる水は激しい音を立てて川幅いっぱいに流れていました。でも気分は、雨天続きに終止符が打たれた日が表れ、ホッと一息ついています。昨日の足尾の天気は、、時々雲の合間から陽がさしこんでいました。長雨で被害はないかと周囲の様子を見ながら作業小屋に向かいました。

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Dscn7568  9時の気温は24℃で少し蒸し暑い感じがしました。昨日は、人間の都合で衰弱させてしまった苗木が猿にいたずらされてしまった場所の補強です。現場に行ってみると、オオシマザクラが10本、ミズナラが2本ポットから引き抜かれていました。衰弱した苗木はこれから暑く乾燥が強くなるのでは予想し、土を掘ってポットを埋め込みました。

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Dscn7574 午後は、土砂が流れ込んだ給水口の復旧と松木の杜、民集の杜の点検を行いました。大きな異常はありませんでしたが、単管パイプの折損が2カ所ありました。民集の杜は、以前土砂が流れ込んだ場所と同じ個所に30㌢大の落石があり、フェンスも倒れていました。

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Dscn7577  自然のパワーは人間の都合を裏切り、同じようなことが起こり、物事は私たちが考えている通りには進まないことを改めて思った昨日の森作業でした。森作業は、鎌田と筆者でした。(報告 橋倉喜一)

2021年8月21日 (土)

残暑の潮風を浴びて南相馬の森の防潮堤づくり応援

本日(21日)の天気は、昨日と違って気温28℃でむし暑い曇天でした。

P1020113  応援隊9名は本日、ポット苗の草取りと育苗場の整備を行いました。この10日間は雨が多く、ポット苗の雑草は伸び続け、草取り作業はやりがいを感じました。

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P1020110  そんな中、松林副代表が精魂込めて育ててきた農園のキュウリは今日が最終収穫でした。最後の最後はカボチャで間もなく収穫になります。25㌢程のスイカを本日収穫しましたが残念なことに、写真のような状態でたべることはできませんでした。

P1020121  休憩時、小川事務局から市役所との意見交換の進捗状況が報告され、それは私たちの要望が実りつつあるようでした。

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P1020117  育苗作業が終了した時には、東城さんが持ってきてくれた美味しい桃(あかつき)と、佐藤さんからはシュークリームが届いていましたので、全員で美味しくご馳走になりました。フルーツの菓子の甘味が身体に沁み込み、蒸し暑い日の森作業の疲れが取れました。ごちそうさまでした。

P1020122  残暑が続きそうですが、応援隊は苗木たちが枯れないようにしっかりと育苗作業を継続していきます。猛威をふるっている新型コロナウイルス感染にも特段の注意を払って、森に寄り添う生活を送りたいと思います。本日の森作業は、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、小川事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、原田スタッフ、岩橋恵美スタッフ、佐藤スタッフそして筆者が行いました。(報告・岩橋 孝)