2021年9月26日 (日)

色づき始めた森の木の葉たち。秋の気配を感じながら森作業

 本日は9月25日(土)、昨日までの暑さから一転し、涼しい1日となりました。

 森びと広場の8時30分の気温は16℃。中倉山の尾根は雲に覆われています。本日の森作業は福原さんと筆者の2名です。コーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせをしました。23日の森作業で刈り残した臼沢の森内のJR貨物労組植樹地の草刈りを行い、草刈り後は、臼沢西の森に「里親植樹」用の黒土を運ぶことにしました。

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 軽トラックに背負子と鎌を載せ、臼沢の森へ出発。曇り空のためか、森の中は薄暗く肌寒く感じます。階段を登っていくと黄色くなった落ち葉やドングリの実が落ちています。

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 植樹地に着き、斜面を見上げると上部に草が伸びています。刈り取られた草で足を滑らせないように気をつけながら斜面を登り、幼木に気をつけながら草を刈りました。篠竹が立っていても枯れてしまっている幼木もあり、人間の都合に合わせた育樹作業に反省です。いつの間にか霧雨が降り出していましたが、汗ばむ体には気持ちがいいミストシャワーになりました。

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刈り進むと草に負けずに葉を広げるコブシやミズナラが顔を出しました。臼沢の斜面に根を張り、森の主役になろうと頑張る幼木たちから元気をもらいました。

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  一面の草刈りが終わる頃には雨も上がりました。草の生長を見ると土壌が良くなっている表れかと感じますので、10月12日のJR貨物労組の育樹活動では丁寧な補植をお願いします。 

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 下山し、臼沢の入口に着いたのが10時30分。昼まで臼沢西の森に黒土を運びました。一番下に置かれた黒土の袋は水分を含み重さが増しています。お互いに背負子に黒土2袋を積み運びました。一歩一歩足元を確認しながら階段下まで運び、7往復、28袋を運ぶことができました。

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  昼食後は、新松木の杜の道路側と林内の通路の草刈りを行いました。草が生えるのはあっという間です。林内は松木川までの歩行路の草を刈りました。

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 広場に戻りながら、松木の杜の道路わきの草や、看板前の草を刈りました。草刈り後は刈り払機の後点検を行い本日の森作業を終了しました。午後、青空が少し顔を出しましたが、3時半過ぎには小雨となり、臼沢西の森の幼木たちには恵みの雨となりました。

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 小さいながらも木々の葉が色づいてきました。秋が深まっていくと森全体が赤や黄に色づき松木を訪れる皆さんの目を楽しませてくれることでしょう。

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みちくさ庭園内のリンドウとヒガンバナP9251536

本日の森作業は、福原、清水でした。(報告・清水卓)

 

2021年9月25日 (土)

秋の風を感じて、森の防潮堤補植と苗分け作業

 朝方の雨が上がり気温は20℃でしたが、肌寒く感じた一日でした。本日(25日)、私たち9名は昨年植樹した鎮魂復興市民植樹祭第8回会場の補植作業に5名が、育苗作業でのシラカシの苗分けを4名が行いました。補植はシロダモ、シラカシ、アカガシを100本を植え、苗分けは120本を行いました。P1020193

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P1020180 今日は松林副代表が血中酸素濃度計を持参し、参加者全員の計測を行ないました。全員が96%から98%で正常値でした。今後も新型コロナウイルスに向き合い、ウィズコロナ社会での新しい生活観を育んでいきたいと思います。P1020187 今日の作業は17日ぶりでした。育苗場農園もカボチャ1個が最後になりました。ナンバンは赤く色づき、食べごろなので収穫しました。黄色いキクイモの花は咲き誇り、それを見た松林副代表は、「11月頃には収穫できるぞ!」と言っていました。P1020192

P1020155 作業の終わりには、東城さんから頂いた美味しいお菓子をいただき、森作業の疲れを和らげました。

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 10月の作業予定日も決まり、10月24日に行われる市民限定・縮小開催の「第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」を成功にさせることをみんなで誓い合って散会しました。本日の作業は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、道中内スタッフ、原田スタッフ、菊地スタッフ、東城スタッフそして筆者でした。(報告 岩橋孝)

2021年9月23日 (木)

足尾・「臼沢の森」で爽やかな汗を流した森作業

 今朝、山本さんを出迎えのためJR鹿沼駅前に着くと、いつもと違う風景がありました。今まで無かったモニュメントが建立されていました。これはシウマイのモニュメントで、崎陽軒の創業者が鹿沼市の出身ということで、鹿沼市をシウマイの街にしようというものだそうです。私にはシウマイには見えませんでした。皆さんはいかがですか?Img_2302足尾・森広場に着くと雲一つない青空で8時30分の気温は18℃、森作業日和の天気でした。Img_2307 今日の作業の打ち合わせを行い、「臼沢の森」内にあるJR貨物労組が植樹した場所の草刈りを行うことにしました。その場所は獣害対策の柵は作ったのですが、その後の草刈りをしていませんでしたので、苗木の衰弱を心配していました。一年ぶりに貨物労組OBの仁平さんが来てくれました。10月12日には組合員の皆さんが補植をする予定ですので、その前の受け入れ準備作業にしました。階段を登り始めると、森内はひんやりとした空気が流れ、気分の良い作業なりそうでした。思わず、仁平さんは笑みがこぼれていました。Img_2310 Img_2311

Img_2312どんぐりが落ちていました

現場に着くと思っていた通り、草が元気に生えていました。いざ草刈り開始、篠竹のある所の草を刈ると苗木の枝が顔を出してくれました。その様子を見ると感動をしました。しかし、苗木が衰弱しているものもあり、反省するばかりです。

Img_2313 Img_2317 Img_2318 Img_2330 草刈りは4分の1程を残しましたが、12時で草刈りは終了しました。帰りに仁平さんがM&mベンチに腰掛けていましたが、久しぶりの森作業でかなり疲れた様子でした。Img_2332 午後は、10月の「みちくさ」のオープンに備え、周りの草刈りをしてくれました。仁平さん、濟賀さんと私は森びと広場に溜まっていたゴミを集め、処分場へ運ぶためのフレコン袋にゴミを詰め込みました。今日の作業はこれまで終了です。Img_2337 Img_2333 Img_2339 朝は作業日和と思っていたのですが、日中の日差しは強く、暑い一日になりました。私はバテましたが、仁平さんは、「爽やかでいい一日でした」と言っていました。来月に再会できるように、森作業の協力を仁平さんに呼びかけました。今日の森作業は、仁平さん、山本さん、濟賀さん、加賀(筆者)でした。お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)

 

天空の杜に旅立った宮脇先生に誓った森づくり

 私が宮脇先生に初めてお会いしたのは1994年。現役のとき、JR四ツ谷駅近くで行われた「鉄道沿線の森づくり」会場だった。新生JR東日本の労使の協力で進められたイベントの時でした。Dscn7669 その現場での宮脇先生は、集った人々を見回し、そこで語った時の眼光の鋭さは今も忘れることが出来ません。それから12年~13年経って、再び、私は宮脇先生にお会いしました。森びとインストラクター養成に応募し、その講義で先生は「いのちの森づくり、土地本来の本物の森づくり、死ぬ気でやれ!本物になれ!木は根、根は土がいのちだ!等々を繰り返し、私たちに話しかけていました。Dscn7670 当時の私の姿勢は上部組織の指示を問題なく担っていれはよいということでした。森インストラクター養成も当時の労組からの義務感で手を挙げていたと思います。その私の姿勢は、養成講義で上映された「砂が流れる」(NHK放映)を涙ながらに観て、宮脇先生の言わんとすることが分かる気がしました。その気持ちが私の足尾での森づくりの原動力になっています。Dsc00062 7月16日、天空の杜に旅立った宮脇先生。今月15日の宮脇先生を偲び、先生の遺影の前で、私が誓ったことは、先生の教えに近づき、命ある限り森びと活動を続けていくことでした。(栃木県FC・橋倉喜一)

植物遷移が体感できる足尾の森づくりへ

昨日(22日)の足尾・松木沢の9時の気温は22℃、少し暑い秋晴れでした。Photo 私と加賀スタッフが作業小屋に到着すると重機のエンジン音が聴こえてきました。「あっ、もう開墾作業が始まっている」と驚きました。Photo_2 足早に森びと広場から南側下の現場に向かい、重機のオペレーター(藍場さん)に挨拶しました。藍場さんは、爽やかな笑顔で会釈してくれました。草地にはすでに石積みがあり、大きな岩や石は崖裾に積まれていました。朝の8時過ぎから作業を始めたとの事でした。Photo_3 今日は、来年から始める「植物遷移体験森づくり」(仮称)の草地を開墾する日でした。Photo_4Photo_5 Photo_6 Photo_7Photo_9 岩や石ころだらけの地に地衣類や苔が生え、土壌分解動物たちが枯れた地衣類や苔力を分解して土が作られ、そこに植物が生きてきた植物たちの生長を体感できないかと思い、昨日はその場所を開墾しました。

Photo_10 今月から松木沢川の砂防ダム工事を始める岩澤建設株の現場責任者・小林さんのご厚意で、昨日は、その地を開墾してくれました。小林さんは「これから工事で皆さんにお世話になりますから」と言って、重機で草地を開墾してくれました。岩澤建設株の小林さん、黒田さん、重機オペレーターの藍場さんありがとうございました。

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 プロの皆さんの作業は無駄がなく、草を重機で剥ぎ取り、岩や石を片付けてくれました。午後からは、地面を60㌢程掘り起こし、出てきた大きな岩や石を土砂防止用に草地の周囲に積んでくれました。Photo_12 この地では植生調査をしてありますので、来年からはパイオニア種をはじめ、土の状態に合わせてふるさとの木を植えていくことにします。私たちの命の源である大地の森がどのよう地で、どのように生長してくるのか、この地を訪れる方々と森に生かされていることを学べる”山と心に木を植える“活動をすすめたいと準備しています。改めて、その基盤を作ってくれた岩澤建設株様に感謝申し上げます。 (運営委員 大野昭彦)