2021年9月21日 (火)

シニア世代が地域で遺したい持続可能な生存基盤

Dsc05871 蒸し暑い日がいつの間にか長袖シャツを着ないと肌寒いと感じるようになり、野ではヒガンバナが咲き始め、秋の足音が聴こえ始めました。草木は実を付けて、様々な生きものの命を支えているようです。人間社会では、コロナウイルスと向き合う生活と異常気象に怯えるという不安が消えない日が続いています。Dsc05863 Dsc05861 なんとかこの不安から解放できないものかと、茨城県FCの大津さんと私で話を積み重ねています。県では「2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ」に向けてどんな対策をしているのかと、難しい課題に向き合っています。P8240005 東日本大震災・フクシマ原発事故から10年が過ぎましたが、隣の福島県では放射能汚染でいまだに故郷に帰えれない方々の気持ちになると、原発に頼らない生活ができる環境はどうしたらよいのかと、この難問に頭を悩ましています。Dsc05860 原発に頼らない生活の実現には、私たちの今までの生活観を見直すことから始まると思っていますが、その前提である私たちの生存が危ぶまれている地球を健全にする視点からも原発問題を考えなければならないと思います。Dsc05870 おりしも衆議院選挙を迎えますので、これらの問題に対しては有権者としての向き合い方を地域の方々と話し合う場をつくり出していきたいと話し合っています。(茨城県FC 済賀正文)

2021年9月20日 (月)

日光「城山・ふるさとの森」に秋分を知らせる彼岸花が咲きました。

 昨年10月17日、森びとプロジェクト栃木県ファンクラブは、日光市板橋地区の城山の斜面(大和木材様の所有地)に落葉広葉樹17種1000本の木を植えました。「城山・ふるさとの森」の観察に定期的に足を運んでいますが、18日に台風14号が関東地方を通過する天気予報を聞き、17日に城山の森の観察に行きました。

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 檜林の山道を登り、城山の植樹地を眺めると赤い花が目に飛び込んできました。近づいて見ると、「打ち上げ花火」のように彼岸花(曼珠沙華)が真っ赤な花を広げていました。8月30日に森びとの松村宗雄さんが植えてくれた彼岸花でした。

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 登山道の脇には、春に登山者や地元の皆さんが散歩に来た際にサクラの花が楽しめるようにと早咲きのカワズザクラやオオシマザクラ、ソメイヨシノ、シキザクラなどが植えてあります。梅雨時期はアジサイの花、夏にはユリの花が咲きます。しかし、秋に目を楽しませる花がありませんでした。城山を訪れる皆さんに秋の訪れを伝え、まもなくやってくる冬への備えを心がけましょうとの松村さんの思いが伝わってきました。

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 先人の守ってきた恵みの森に感謝し、城山の森を育てていきたいと思います。植樹した幼木を見ると草と生長を競い合っています。3年間の下草刈りは植えた人間の責任ですので、育樹の計画を立て県ファンクラブや森ともの皆さんと草刈りを行いたいと思います。

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 橋倉さんの植えた彼岸花はまだ蕾でしたので、秋分の日の頃は花を広げ、登山道を行きかう皆さんの目を楽しませてくれることでしょう。 

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(報告:小川 薫)

2021年9月19日 (日)

天高い秋晴れを満喫しながら足尾・松木沢の森作業

Photo  今日の足尾松木沢の朝は快晴。森びと広場で作業の準備をしていると足尾グランドキャニオンから声が聴こえてきた。双眼鏡で見ると、ロッククライマーが気持ちよさそうにアタックしていました。Photo_2 全員が揃ったところで作業打合せ、久しぶりの秋晴れだから爽やかな風と太陽の陽を満喫しながら作業することにしました。Photo_3

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Photo_7           変わりゆく松木川に驚きながら
 午前中は、秋の彼岸の入り前の草刈りと墓石や祠に花を供えることにしました。その後は、大切な水確保のために、取水口周辺の草刈りをすることにしました。午後は、「臼沢西の森」の3年目を迎えた苗木の周りの草刈り、土留め用の甲羅板の緩みを直すことにしました。Photo_8       取水口周辺も草を刈って歩きやすく

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Photo_10            台風に備えて雨水路も整備

 モズの囀りとツクツクボウシの鳴き声を聴きながらの作業の気分は、とてもゆるやかで、爽やかな初秋の沢風が心地よい作業にしてくれました。Photo_11          鎌田順子さんが育てた花Photo_12

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Photo_15  祠や墓石に供えた花は鎌田順子さんが庭で育てたものです。田中正造が明治天皇に直訴してから120年が経とうとしている今を生きている私達。今日のメンバーはそんな気持ちを出し合いながら、草刈りをしました。Photo_16

Photo_17 鎌田さん、福原さん、済賀さん、お疲れ様でした。(報告・高橋佳夫)

福島県民版の「2050排出ゼロ」を県議会へ要望

 昨日(9/18)の森作業は台風の影響のため「中止」にしました。そこで私たちは、先日、応援隊役員会で議論した地球温暖化防止に向けた「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」の請願書(案)を県議会へ提出するために、福島県庁に出向き、県会議員の高野さんとの打ち合わせを行いました。2021918_4         県民連合事務所で高野県議と打ち合わせ
 快く紹介議員になってくれた高野議員からは、各議員への働きかけ、全会一致で可決できるように議員の議論を進めてくれることを約束してくれました。引き続いて、椎根政調会長とも話しことができ、私と家内で「請願書」をお願いしてきました。椎根議員からは、「自分もしっかり議会の内外で頑張っていく」という有難い決意が話されました。2021917_2        県民連合・椎根政調会長へ要望書を手渡す

 高野県議とは数回にわたって議論を重ね、応援隊ばかりではなく、森びとの活動にもご理解いただき、請願書作成に関してもアドバイスをいただきました。原発事故以降、福島県は国に先立ち「2050年温室効果ガス排出ゼロ」を打ち出し、「再生可能エネルギー先駆けの地」とアピールしています。県民としては、そのゼロの内実をきちんと見ていかなければとも思っています。課題は、産業・経済活動のなかでの排出量削減が実質ゼロにする鍵ではないかと思っています。2021918_5

 県民の一人として、県議会への要望書提出は初めてのことでありましたが、県民がアクショすることによって希望の光が見えてきたようです。ご指導していただいた県議の高野光二さん、椎根健雄さんありがとうございました。2021918_6

 今月21日から県議会が始まります。本会議等での審議よろしくお願いします。(報告 東城敏男)

2021年9月17日 (金)

山と海に木を植えて、暮らしの基盤を健全にできないか

 シニア世代に入ると時間の経つのが早いと感じる。そんな時、どういう訳か自然と触れ合い、四季の変化を受け止める時間を大切にし、自然の恵みをいただき生きていることの喜びを大切にしたいと思う。2 夏から秋の気配を感じている今、昨年から始めた家庭菜園と海釣りで秋の足音を感じている。夏野菜は大収穫で家族は自然の恵みをいただくことができた。ところが、湘南の海は“磯焼け”になって、海の森が剥げて深刻な環境問題になった。磯焼けの原因は色々なことが考えられるが、海水温の上昇、海流の変化による貧栄養化、ウニ(藻食動物)やアイゴなどの海藻を食べる生物による食害が原因と言われている。Dscn7661 Dscn7667 長年のお付き合いのある県会議員は、変わりゆく沿岸海洋環境を何とかしたいと地元の漁師やダイビングショップの有志でウニの駆除を行い、海藻を増やし、湘南の海を砂漠化させない海藻群の再生に取り組んでいる。Dscn7730

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 豊かな海を維持するためには直接の対応と合わせて、森林が創り出すミネラルや腐殖酸による栄養塩類の吸収能力を高めるなどの機能により、海の生き物の住かとなる海藻を育てている。神奈川県は海あり山ありで、県民はその生態の働きによって生活している。海の森づくりの仲間たちに、“山と心に木を植える”活動を呼びかけてみたい。(神奈川県FC 木之下貴弘)