2021年11月19日 (金)

森びと神奈川県ファンクラブを結成しました

 11月4日、私たちは静岡県伊東市にある「伊東さつき会館」において「森びと神奈川県ファンクラブ」を結成しました。

2 9月に神奈川県ファンクラブ結成の準備をはじめ、2回の実行委員会を積み重ねました。規約づくりとともに議論してきたことは、県ファンクラブを作り上げて、森びとの活動を支えていくこと。主にJRのシニア世代が中心ですので、現役世代に人間は自然に生かされていることや権力に立ち向かう心構えを還元していくこと、等です。具体的には、規約の事業目的である”自然環境と命を大切にする心を育む人づくり”を目指し、そのための森づくりを地道に続けていきます。弱っている森を本物の森へと再生し、地球温暖化に少しでもブレーキをかけていければと思っています。

Photo_10 先日イギリスで行われていたCOP26では、日本はまたしても国際NGO団体から温暖化対策に後ろ向きな国として「化石賞」を贈呈されました。2030年時点で発電量の約20%を石炭火力に依存する計画のままであり、世界の脱石炭の潮流から大きく遅れをとっている恥ずかしい事態です。私たちも福島県ファンクラブ、栃木県ファンクラブのように議会に対して「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」のアクションを起こしていきたいと考えています。Photo_11 全国の皆さま、今後ともよろしくお願い致します。(報告:神奈川県FC 遠藤政之)

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2021年11月17日 (水)

臼沢の森の階段修繕30段完成しました。

 本日は11月17日、森びと広場に到着した8時30分の気温は4℃、天気は快晴ですが、かなり冷えています。早く到着した済賀スタッフが、ストーブに火を入れ、お湯を沸かしてコーヒーも入れ、本日の作業に使う道具類も軽トラに積み込んでくれていました。

 

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 いつも野菜を持ってきてくれる柳澤さんからネギとミカンの差し入れがありました。また、今日は参加していませんが、大塚さんからは来年のカレンダーが届きました。いつもありがとうございます。

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 今日は、毎月第3水曜日に行う森作業の集中日です。スタッフ・サポーターが14名も集まってくれました。今日の作業は、15年間使用した臼沢の階段修繕の初日です。打ち合わせを行い、修繕班6名と杭の荷揚げ班7名、そしてカメラ担当(林子さん)に分かれての作業を行うことにしました。

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 荷揚げ班は、横杭1本・縦杭2本を2セット、背負子や背負籠、ザックに積み、臼沢上部から3区画目まで31セット、4区画目まで19セットを運び上げました。

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 JR東労組ネイチャークラブから参加してくれた二人も頑張りました。

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【滝のような汗を流し作業を終え休憩する荷揚げ班の皆さん】

 修繕班は超ベテランで編成しました。階段づくりはお手のもの。安心して任せられます。臼沢の森の階段を上部から12区画に分け、上から2段目のエリアを2組(3人1組)に分かれて作業を行いました。コンクリートの堰堤に掛かるスチール製階段の手すりが邪魔となり、修繕できない所がありましたが、今日は30か所の階段を修繕することが出来ました。

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 林子さんも600段の階段を登り、写真を撮ってくれました。

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 お見事!ベテランの技が冴えわたり、ご覧のとおりの立派な階段が出来上がりました。

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【達成感に満ち溢れる笑顔です。】

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 11時30分に作業を終了して下山しました。昼食時には、済賀スタッフが腕を振るった美味しい「キノコ汁」が皆に振舞われました。また、林子さんからチョコレートの差し入れもありました。

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 午後は、スタッフ・サポーター会議を行いました。ここでも、チーズケーキやお菓子が出されて今日はみんな太って帰るのでは?と笑っていました。会議は清水副代表の挨拶で、今年はコロナ禍ではありましたが、年間に延べで600人以上の人が森作業や、みちくさの舎人を担っていただいたことへのお礼が述べられました。

 参加者からは、今年一年間の森づくりについて、特に「里親植樹」「中倉山ブナ保護活動」などについて感じたこと、考えていること等を出して頂きました。また、大野運営委員から、来年の活動について新植樹地の作り方や植樹の仕方などの提起があり意見交換をしました。

 最後に、柳澤スタッフから、「一年間皆さん良くやったと思います。成果を一人ひとりが確認して、また森作業に頑張っていきましょう」と締めの言葉があり今日の日程を終了しました。

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 本日の作業参加者は、鎌田、松村健、松村宗、山本、橋倉、大野、福原、済賀、柳澤、清水、林子さん、JREUネイチャークラブから西垣、森成、筆者は加賀でした。(敬称略)大変お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)

2021年11月16日 (火)

臼沢の森の紅葉を楽しみながら森作業に汗を流す。

 本日は11月16日。足尾・松木の8時25分の気温は6℃と寒さを感じましたが、風も無く青空が広がり穏やかな森作業日となりました。早速、薪ストーブに火を入れて「遠赤外線」で身体を温めました。

 本日の作業者は、加賀さんと筆者です。加賀さんが入れてくれたホットコーヒーを飲みながら作業打ち合わせをしました。明日から臼沢の森の階段修繕がスタートするので、階段用杭などの資材の荷揚げと道具の準備です。

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 9時前に作業開始。軽トラに背負子を積んで臼沢の森に向かいました。横杭を3本と縦杭を6本の3セットを背負子に載せ臼沢の森を登りました。生の丸太は見た目より重く、背中にずっしりときます。

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 大汗を流し階段修繕の資材を背負いながら上を見ると、紅葉するモミジが心を和ませてくれました。昼までの荷揚げを2人で57セットを、「臼沢の乙女」(シラカンバ)の先の中継地点まで上げました。上から2段目の修繕箇所に必要な階段杭の準備が完了でき、2人でほっとしました。明日は、この中継地点から更に上の階段補修地点に荷揚げします。

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 臼沢の森を後にするときに、「臼沢の森の紅葉は今週一杯かな」と会話になりました。紅葉が終わりに近づき、冬の到来が近いことを感じました。

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 昼食後に明日の作業の打ち合わせを行ないました。その後加賀さんは、取水口の確認をしてから苗床の散水をしました。しばらく雨が降っていないので苗木にとっては恵の水です。筆者は、明日の階段修繕で使用するチェーンソーの点検を行ないました。

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 本日の作業者は、加賀さんと筆者・済賀でした。加賀さん、お疲れ様でした。

(報告:済賀正文)

2021年11月15日 (月)

第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭への参加

 去る10月24日(日)、晴天にめぐまれた中、第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されましたが、昨年に続き新型コロナウイルス感染拡大防止のため、南相馬市民限定となりました。

 前日に南相馬入りした私たちは、南相馬市民でつくる「応援隊」のみなさんと一緒に、植樹祭も準備をしてきました。Cimg0017_2

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 当日は、約200名の参加で約500㎡に、常緑高木、落葉高木、常緑低木のタブノキ、スダジイ、アカガシ、アオキ、ヤマザクラ、ユズリハ等、21種類約3,000本(うち森びとから500本提供)を植樹しました。Cimg0037_2 開会式では、参加者全員で、東日本大震災で犠牲になられた方々と、いのちを守る森の防潮堤の提唱者である今年7月に亡くなられた宮脇昭先生への黙とうで始まりました。

 開会のあいさつは、市民植樹祭の実行副委員長をつとめる森びとプロジェクト中村幸人代表から、植樹の意味と震災によって亡くなられた方々の鎮魂の意味についての挨拶がありました。

Cimg0053   植樹指導は、横浜国立大名誉教授・藤原一繪先生が熱く指導していただき、参加者は早く大きく成長するよう祈りを込めて丁寧に植えていました。

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Dscn2043_2   来年こそは、全国からの参加者での第10回市民植樹祭の開催になることを祈念します。Dscn2047_2

 当日の参加者は、応援隊の皆さま、福島県FCの岩橋孝さん、岩橋恵美さん、東城敏男さん、筆者。森びとから中村代表、清水副代表、大野さん、加賀さん、済賀さんでした。

Cimg0012 (福島県FC・齋藤章)

静かに時が過ぎる晩秋の松木渓谷。

 本日は11月14日(日)、朝から足尾は快晴です。晩秋の松木渓谷を散策する皆さんの訪問を楽しみに、“みちくさ”のオープン準備をしました。9時の気温は8℃。舎人相方の弘永さんがお湯を沸かし、ストーブに火を入れてくれました。筆者は、外に森びと旗を立て、「いらっしゃいませ」のコーヒーカップを出しました。

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朝の打ち合わせのコーヒータイムには、南相馬の岩橋さん、東城さんから差し入れしていただいた菓子をいただきました。ごちそうさまでした。

午前中は、放射線量計測後に“みちくさ”のソーラーシステムのバッテリー接続、松木の杜の獣害柵点検を行うことにしました。

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 外のバッテリーボックスを開け、10日に交換したバッテリーの配線接続をしました。10年前に設置したバッテリーが劣化して充電できなくなり、直流から交流への変換機器が使用可能か不明であったため、容量は1/10程度ですが、筆者が自宅でソーラー充電用に使用しているバッテリーを仮設置しました。

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 接続後、室内の配電盤のスイッチを入れ、インバーターをON。室内灯のスイッチを入れるとLEDランプが点灯しました。回路は生きていました。一安心です。ソーラーからの電圧とバッテリーの電圧を測定し充電されていることも確認しました。陽が落ちると充電がストップするので、足尾の寒冷地で使用できる時間などを把握していきたいと思います。

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その後、獣害柵の点検に向かいました。コンテナから針金とペンチを持ち、松木の杜へ入ると、柵の上部が所々曲げられていました。サルの群れが出入りするために見張り役をするサルが腰かけた場所と思われます。

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 足もとにツヤツヤした鹿のフンが落ちていました。シカが入り込んでいることを警戒し、柵の点検をしながら見回りしました。一周し、破られた箇所は無く、シカも外に出てしまったようです。一安心です。森の中を歩いていても鳥やシカの鳴き声が聞こえません。工事も休みのため静かな松木です。松木渓谷に向かうハイカー見受けられませんでした。

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 点検を終え“みちくさ”に戻ると12時近くになっていましたので、手を洗い昼食にしました。昼食後、外にいた弘永さんから「アナグマが小屋の下に潜り込んだ」との情報を得て、しばらく様子を見ているとアナグマが顔を出しました。本日最初の訪問者です。

体長60㎝ぐらい。草むらに鼻を挿し前足で草をかき分け、虫を探しているようです。静かに見ていると足もとまでやってきました。愛くるしく、ぬいぐるみの様です。

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 2時過ぎに、ロッククライミング帰りのシニア2名が立ち寄ってくれました。話を伺うと横浜からの訪問者で、金曜夜から足尾入りし、昨日、今日とクライミングを楽しんだようです。クライミング歴をうかがうと、「20年ぐらいかな」ということで、「30歳くらいから始めたのですか」と聞くと「54歳から」という返答にびっくり。現在75歳になるそうです。シニアのパワーに驚きです。以前は奥様とアイスクライミングを楽しんでいたそうです。

「ジャンダルムの岩肌は弱く、落ちるより落石が怖い」とクライミングの難しさや「昔は緑も少なく黒い山だったが、今は緑がずいぶん増えた」と森づくりに取り組む一員としてうれしい感想を話してくれました。またのお越しをお待ちしております。

 

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 中倉山に陽が沈み、寒さも増してきたので“みちくさ”を閉舎し帰路につきました。本日“みちくさ”の訪問者はクライマー2名とアナグマでした。本日の舎人は、弘永、清水でした。

報告・清水卓(本日の放射線量0.090μ?/h)