2022年4月17日 (日)

南房総の潮風と新緑の風を愉しんで欲しい森作業

 4月に入り、当ファンクラブは新活動を「花嫁街道」からスタートしました。Photo1月、「花嫁街道」の見晴らし台ベンチをシニア達が5基設置しましたが、ハイカーの方々からきれいなベンチがあり、休憩や食事をするのにとても助かるという声が多く届いています。Photo_2 今回は、烏場山展望台に登る階段の補修をしました。9日には階段の修理を行いましたが、風の合間に囀る野鳥の声が気持ちをほっとさせてくれました。登山道には暖かい春の日差しに誘われた30名程のハイカーが散策していました。ハイカーからは「ごくろうさま」との声があり、私たちはその声を聴く度に元気をいただきました。Photo_3

Photo_4  ハイキンコースの両脇にはイノシシが荒らした跡が箇所も見られ、足跡をよく見ると子ずれの群れもいるようで、ハイカーには注意してほしいと思いました。Photo_5

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「花嫁街道」は間もなくNHKの「吉田類 日本百低山」で放送される予定ですので、森の中は人間だけの楽しみの場所ではないことを忘れないでほしいと思います。そのような事を話し合いながらの補修と整備を行いました。潮風と森の風が美味しくなる季節ですので、花嫁街道の散策を楽しんでいただきたいと思います。Photo_7
千葉県ファンクラブ 相川、武田

2022年4月16日 (土)

色とりどりの花たちが咲き誇る松木の里を満喫

 本日は4月16日(土)。早朝の足尾は雲が低く垂れこめていましたが、徐々に上っていき9時オープン時には青空が広がり始めました。気温は9℃と肌寒くストーブに火を入れましたが、昼には18℃となりポカポカ陽気の1日となりました。

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“みちくさ”内の掃除を行い、コーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせを行いました。

先週、松村宗雄さんが“みちくさ”横の階段修繕を行ってくれました。今日も継続して、腐りかけた縦杭と横杭の補修を弘永さんにお願いし、筆者は松木の里に彩りを添えてくれるサクラやミツマタ、芽吹き始めた木々の様子を観察に向かうことにしました。

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弘永さんは水源の確認・掃除を行った後に、森びと広場から甲羅板と四角い長い杭を運び上げ、階段幅に合わせて切断し補修しました。人間よりも足尾の動物たちの利用頻度が高いと思いますが、みちくさの庭や広場への行き来が安全になりました。

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 みちくさの庭を観察すると、ミツマタは黄色い花が満開です。

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 森びと広場の周りはサクラが咲き誇っています。マメザクラは花が散ったのかなと思い地面を見ても花弁はおちておらず、よく見ると食べられた跡がありサルの集団に食べつくされたようでした。

 

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 松木の杜の白やピンク、紅い花びらのサクラが目を楽しませてくれます。コブシの花も満開です。

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 新松木の杜のサクラはまだ蕾で、長く花を楽しめるように時期をずらしてくれているようでした。地面を確認するとシロガネスミレが小さな葉を出し始めました。5月のGW頃には花が楽しめそうです。

 

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 民集の杜に行くとキジが鳴き声を上げていました。春になったのでメスを探しているようでした。

 杜に入るとカツラやシラカバ、コナラなどが小さな葉を広げ始めました。太陽の光が反射しキラキラと輝いていました。

 

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 今日の“みちくさ”訪問者は午後2時半ごろに松木の散策に訪れたご夫婦のお二人です。

松木川沿いの黒い斜面に驚いた様子で、弘永さんから銅山での精錬過程で出た鉱滓カラミの説明をさせていただきました。また、まだまだ荒廃地の広がる山の様子から、一昨年の台風19号の被害を心配され、松木川沿いの道路が寸断されたことを紹介すると驚かれた様子でした。来る途中で大きなカナヘビを見かけたと森の生き物たちが動き出したことを教えてくれました。

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 春の花咲く季節の後は新緑の森へと移り、鳥や四季ごとに変化する松木の里を楽しむことができます。またのお越しをお待ちしております。

 

 本日の森作業は弘永さん、舎人は筆者・清水でした。

(報告 清水卓)

 

2022年4月15日 (金)

イオン環境財団設立30周年感謝の会に参加しました

  昨日(4/14)、公益財団法人イオン環境財団「設立30周年感謝の会」が開催されました。1990年に「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というイオンの基本理念のもと「水と緑の世紀」になることを願い、イオン環境財団は設立されました。

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 私たち森びとプロジェクトは、NPO時代を含めてイオン環境財団様より助成金をいただき、“山と心に木を植える”活動を支えていただいています。本当にありがとうございます。

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 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインでの開催でしたので、事務所で『森の木魂』第6号の発送作業を進めながら、参加をしました。20220415_083837

 冒頭の岡田卓也理事長から設立の経緯、活動の紹介や感謝などが語られました。来賓として出席した岸田総理とマハティール・ビン・モハメド元マレーシア首相からの祝辞がありました。続いて、竹内和彦東京大学未来ビジョン研究センター特任教授より「里山の展望~人と自然の共生~」基調講演があり、その後ディスカッションが行われました。また、インドネシアの植樹地や日本各地の植樹地を中継で結び、木々の生長報告や感謝の言葉が語られていました。最後は、6月に退任される岡田卓也理事長から岡田元也副理事長に長年使用されていた鍬を託されました。

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               事務所前の花壇

    30年先を見据えたイオン環境財団の事業には、いのちあふれる美しい地球を、未来の子供たちに健全な状態で引き継ぐために、今を生きる私たちの使命として常に平和を願い、地域に根ざして社会と環境に貢献し続けることが貫かれていると思います。

   森びともイオン環境財団とともに歩んでいけるよう、地道に活動を継続させていきます。

(運営委員・小林敬)

20220412_143057_3事務所近くのハナミズキ

2022年4月11日 (月)

初の夏日を感じた足尾・松木?

    昨日(4月10日)みちくさに8時20分に到着し、天気は快晴、気温は14.5度、風も無く大変さわやかな朝でした。

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    午前中は松村宗雄さんと、湿地の新植樹地の排水の設置された場所に行き、水を集めるのはどうすれば良いか知恵を出し合いました。その後、みちくさ周りの3か所の階段の修繕をマンノウと唐鍬で行いました。この作業が終わると、松村宗雄さんは、みちくさの畑を耕してニラを植えていました。

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    12時過ぎ、みちくさの温度は25度を超え、今年初の夏日になりました。さすがに長袖のシャツの袖をまくりました。

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    本日初めての来舎は、足利市から来られた若い男性と女性です。女性の松木沢に来ての感想を聞くと「パキスタンやアフガニスタンの岩場と同じですね」との返答に驚きました。話を伺うと、その女性はタイの方と分かりました。机のノートには「いいところです」と日本語と英語とタイ語で足あとを記して頂き、ストラップと手ぬぐいをお買い上げいただきました。また、育樹のカンパも頂戴しました。ありがとうございました。

    13時過ぎには、旧ヘリポート跡地でカメラを構えていた笠間市から来られた60歳代の男性です。双眼鏡で空を見ているが、目的のものと出会えなかったと、残念そうでした。

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    その後、川口市から来られた御夫婦は「昨日も夕方にここに来たが、今日もクマの写真が撮れない」「また来てみたい」と、ファイト満々でした。

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    みちくさで多くの皆さんと久しぶりに出会うことができた良い1日でした。来舎された皆さん、またみちくさにお寄り下さい。

Photo    本日の作業者は、松村宗雄さんです。夏日の中の作業お疲れ様でした。

(舎人:済賀正文、放射線量は、0.92μ?/hでした)

 

2022年4月 9日 (土)

1か月ぶりの作業を待ちわびていました

 穏やかな晴天が続き、南相馬市の道の駅周辺には鯉のぼりが青空の中で元気よく泳いでいる様子を見て、私たちを歓迎しているくれているようでした。今日の森作業は1か月振りの苗場作業となり、各スタッフも作業前から張り切っている様子がうかがえました。早速、岩橋恵美スタッフが準備したホットコーヒー、うめ茶を飲みながら打ち合わせとなりました。今日の作業は、ポット内の草取り、噴霧器による除草剤散布、水撒き作業をすることとしました。202249_23

202249_24 今回、新たに購入した噴霧器のメンテナンスと除草剤の注意事項について資料を確認したのち作業にあたりました。松林副代表は「絶対に苗木には散布しないように気を引き締め、無事作業が終わりました」と報告がされました。

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 休憩タイムでは、先日のシンポジウムの感想を出し合いました。初めてのオンライン会議に参加して、講演者の熱意やパネラーの取り組み・活動に共鳴し、危機感が一層自分に伝わりました。今後も「山と心に木を植えること」を継続していきたいと、話されました。

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 作業終了後、今回開催する第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭会場の小高区塚原地内に全員で行くことにしました。北隣には第7回植樹祭会場(2019年6月2日開催)もありますので、併せて苗木の生長と森の散策をすることにしました。

7_5              奥の森は第7回植樹会場10202249_4

 植樹会場は、すでに重機によって盛土づくりが行われていました。北隣には植樹をしてから3年を迎えようとしている第7回植樹会場がありますので、木々の生長と散策を通じて気が付いたことをお互いに出し合いました。木々が2~3メートル生長し、下草もなく環境が良かったのでは。しかし、小動物によって木の根がかじられて一部枯れていた木がありました。また、鳥や風に運ばれて植樹をしていないキリの木が大きく生長ししていました。ヤブツバキの赤の花が可憐に咲いており、心が癒されたとの報告もありました。

202249_31          かなり目立つ桐の木が大きく生長

202249_32  小動物(ネズミ?)に根をかじられ無残に枯れていた

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 第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭(6月5日)の成功に向けて、応援隊は万全な準備体制と全国の植林ボランティアの皆さんと共に成功させていきます。

7202249_3 今日の作業は、渡部代表、松林副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、原田スタッフ、道中内スタッフ、岩橋恵美スタッフ、東城でした。大変お疲れさまでした。(報告・東城敏男)