2022年4月23日 (土)

春の芽吹きとみちくさでの出会いに感謝!

 本日の8時40分の足尾・松木の天気は気温14℃で晴れていました。

Photo 作業小屋でコーヒーを飲みながら、本日の作業責任者の加賀さんから、午前中は5月から再開する里親植樹用の黒土の荷揚げ作業の説明がありました。Mt

 「臼沢西の森」への黒土荷揚げがスタート。背負子に黒土を2袋のせましたが、水分が滴り落ちるほど含まれており、膝に腰にズシリとくる重さです。

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 途中、休憩を入れながら黙々と上がっていきます。

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 1人平均15往復し、130袋の黒土を荷揚げし、黒土の仮置き場は空となりました。4人は達成感を感じ、午前中の作業を終えました。

Photo_4 午後の作業は、湿地の植樹地の角に積み上げたのと、新植樹地の獣害ネット張りました。今年から始まる「りんねの森」づくりの環境が整いつつあります。

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Photo_6 みちくさには13時過ぎに、神奈川県から来られた男性が、6月にこの地の見学を計画中のため下見に見えました。松木川の左岸は「岩が露出していてアルプスのようだ」と感想を述べていました。6月にまた多くの皆さまとの出会いが出来ることを楽しみにしています。

Photo_7 その後、年配のご夫婦がカメラを片手に鳥を見つけてはカメラに納めていました。「ダムゲートから歩いてきたけど、鳥との出会いが楽しい」と笑顔で嬉しそうでした。

Dsc06165 新緑が豊かになってきた足尾・松木沢では、バードウオッチングや松木川のせせらぎ音を聴きながらの散策で心が癒されます。「みちくさ」舎人(管理人)は感染対策に気を配り、松木渓谷を訪れる皆様をお待ちしています。

 本日の作業者は、加賀、福原、弘永、そして舎人は済賀でした。(報告者:済賀正文)

2022年4月20日 (水)

月一度の育樹デー、力を合わせて作業が進みました。

 8時40分、気温は8℃。足尾・松木の里は曇り空の少し肌寒い天気です。早速、山本さんが薪ストーブに火を入れてくれました。臼沢の森に目をやると、葉っぱが無い枝だけの森から新芽が芽生えてきたのか、淡い色を醸し出しています。

 今日20日は毎月第3水曜日に設定している、育樹デー(作業集中日)です。コーヒーを飲みながら打ち合わせを行い、午前中の作業は今年も実施する“里親植樹”の植樹地「臼沢西の森」の土留め作りと整地、黒土の荷揚げを行い、午後は新たな植樹地「りんねの森」の獣害予防用柵の設置を行うことにしました。

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 今日もたくさんの差し入れをいただきました。ありがとうございます。

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 作業に使う道具類を軽トラックに積み現地に向かいます。土揚げ班と整地班に分かれて作業を行いました。黒土が入った袋は劣化し破けているものもあり、背負い籠を使ったりと苦労しながら運びました。また、整地班は土留めが崩れているところを修繕しながら、土留めが完成しているところの整地を5段行うことが出来ました。

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 午後の作業は、最初に「りんねの森」の湿地に流れる雨水の水路を作るための硬質ゴム製の管を柳澤さんがトラックで運んでくれたので、荷台から降ろして雲集亭に一時保管しました。また、大塚さんは、「病気」になっている桜の木の枝の剪定をしてくれました。その後、2班に分かれて「りんねの森」の獣害防止柵の設置を行いました。1班は先日に残した一番下の植樹地を完成させ、2班は、上のハウス横の植樹地を行い、2/3程が完成しました。

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 久しぶりに汗をかいたハードな作業で身体の各所に応えましたが、皆さん怪我もなく爽やかな気分でマスク越しに笑みがこぼれていました。お疲れさまでした。

 本日の作業者は、鎌田さん、山本さん、大塚さん、大野さん、福原さん、済賀さん、柳澤さん、坂口さん、山之内さん、筆者加賀でした。(報告:加賀春吾)

2022年4月19日 (火)

桜満開の中で爽やかに森作業!

    本日の朝の足尾・松木の気温は10℃で、天気は快晴。風もなく爽やかで過ごしやすい陽気でした。

Dsc06149_3    みちくさの桜も森びと広場の桜の満開となり、足尾・松木にも春が訪れました。

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 本日の作業は、松村健さんと2人で、29日の中倉山ブナ保護の準備をしました。これまでの経験から登山口までの道は石ころだらけであり、整備の必要がありましたが、幸い今日は大きな石が道にありませんでした。しかし、枯れ木が数か所道に落ちていましたので、これを撤去しました。これで、当日登山道まで安心して進むことができると、一安心です。Dsc06141

 森びと広場に戻り、ブナの根が露出している部分に置くための植生袋の中にビニールハウスで乾燥させた黒土を入れました。これはこれまでの教訓として、水分を含んだ土は大変重く、ボランティアの方々の負担を軽減するためです。今日は、10L袋を20袋作ることができ、このあと5ℓの袋を20袋作るために黒土入りの10L袋を10袋、新たにビニールハウス内に乾燥させるために土を広げました。

Dsc06140    昼食後は、森びと広場からみちくさに向かう階段の整備を行い、上り下りの負担が少しでも軽減できるように土を除きました。作業をしていると爽やかな風が身体の汗を飛ばしてくれます。大変作業がしやすく作業がはかどりました。

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Dsc06146    本日の作業者は、松村健さんと筆者でした。(報告者:済賀正文)

2022年4月17日 (日)

足尾は桜が満開、ウキウキ気分で森作業&訪問者との交流

 4月17日(日)わたらせ渓谷鉄道の終点、間藤駅の桜は満開。いつもは通り過ぎるのですが、余りにも綺麗なので思わず車を停めてカメラに納めました。

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 8時30分、気温は8℃、天気は少し雲が多いものの晴れの良い天気です。今日の舎人当番は鎌田さんと加賀です。打ち合わせを行い、午前中は新植樹地である「りんねの森」の一番下の植樹地に獣害予防の柵を設置することにしました。資材は先日運んで置いたので、大ハンマーと針金、ペンチだけを持って作業を開始しました。まずは、敷いてある網に足を取られて危険なので、網を切り除く作業をしました。その後、杭を打ち込み、パイプを立て、柵を針金でパイプに縛り付けるといういつもの柵作りですが、岩だらけの土地で、杭を打ち込むと必ずと言っていいほど岩盤に当たります。苦労しながらも今日は27枚設置し、残り15枚ほど付ければ完成です。

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 午後は、鎌田さんは「りんねの森」に設置した階段の整備を行いました。筆者は、遊働楽舎「みちくさ」を開店させ訪問者の来舎を待ちます。

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 13時ごろ1組の家族の方が来舎しました。「松木渓谷の方に行ったのですが、途中通行止めの看板が有り行けないのかと思い引き返して来た」ということです。日光市今市のHさん家族。鹿や猿を見れたと喜んでいました。ご主人は25年ぶりに来たといい、桜が見られるし、木も多くなっているのにビックリしていました。

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 14時半ごろには、東京都調布市から来たというKさんが一人で見えられました。ジャンダルムの下当たりまで行って来たということで、足尾には年に1、2度は来ているとのことでした。帰りにはどこかの温泉に入り、ゆっくりと高速を使わずに帰るとのことでした。

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 本日の担当は、鎌田さんと筆者・加賀でした。

(報告 加賀春吾)


 

都心の自然公園で探し当てたい森の生きる知恵

 今週の週初めは真夏日が続き、14日15日は台風1号の影響もあり肌寒く雨模様となり、寒暖差の厳しい気候変動を感じる週でした。昨日17日は天候に恵まれ2月に続き「森びとゼミ(仮称)」の第二回目の下見を5名で実施しました。

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 その場所は、先人が森に寄り添って生きてきたことを実感できる公園で、東京都内の森びと事務所から徒歩で20分の所にあります。JR目黒駅東口から東へ徒歩10分程の所にある「自然教育園」は、年間を通して多くの老若男女が自然豊かな森の散策を満喫している自然公園です。資料によると、室町時代からの「土塁」が残る屋敷林は、東京ドーム(46,755㎡)が4個分の広さで、人と自然が共生していくことを学べます。今年から始める新事業のひとつとして、「森びとゼミ(仮称)」がありますが、その会場の候補地が「自然教育園」です。 

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 森びと東京都ファンクラブはこの事業をサポートしていきたいと思っています。この森は、東京大空襲の被害を受けませんでしたので、貴重な自然を残しています。巨木として生長しているのはスダジイ、クスノキ、タブノキで、それを支えているのがシダ類、アオキ、ヒサカキ等の低木。林床には四季折々の草、そして池では水生植物も見られます。この森は小鳥等の生きものたちの住処となり、小さな生物たちの社会が垣間見えます。

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 大量生産・大量消費・大量破棄の生活スタイルが気候危機を招き、そのことによって世紀末の生存が不安定な地球環境に激変するのではないかと言われている中で、「2050年カーボンニュートラル」の生活スタイルを描くきっかけを参加者と一緒に探すことができればと思っています。そのサポートをできることを楽しみにしながら、春の「自然教育園」を散策し夏に「皆様との出会い」を楽しみに準備しています。細部はホームページでお知らせしますので宜しくお願いします。

(東京都ファンクラブ 阿部得男)