2022年6月 8日 (水)

梅雨入り、足尾は小雨の1日でした。

 気象庁は6月6日、「関東地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。昨年よりも8日早く、例年なら西から梅雨前線が北上してくるところですが、今年は九州や西日本よりも関東が早く梅雨入りしました。

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 本日8日の足尾は、8時40分の気温が13℃、小雨です。少し肌寒く感じたので鎌田さんがストーブに火を入れてくれました。ストーブで暖を取り、コーヒー香の中で打ち合わせを行いました。予定では臼沢の森の草刈りでしたが、午前中は臼沢西の森(里親植樹地)の金網の設置と第2回里親植樹地への黒土上げをすることにしました。

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 幅90cm×長さ20mの亀甲金網を、獣害柵下部に取り付けてある亀甲金網上段につなぎ合わせウサギなどが侵入できないように高くしました。

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 その後は、5月の里親植樹の時に階段途中まで運んでおいた黒土を6月の里親植樹地に上げました。袋に入っている黒土に雨がしみ込んでいて倍以上の重さです。急斜面、そして今日の森作業者は3人合わせて204歳という年齢ですので、無理をせず、休み休み120袋を運び上げました。終了した時はすでに12時を過ぎていました。鎌田さん、加賀さん、お疲れ様でした。

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 昼食を摂りながら、6月5日行われた「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」に参加した加賀さんから報告・感想を聞きました。「10回目の植樹祭に参加する事が出来、参加された市民の皆さんと鎮魂の思いを合わせながら植樹をすることが出来た。」と述べられました。しかし、いまだに「帰還困難区域」の指定が解除されない地域も残り、復興には時間がかかることも感じられたようです。

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 午後の作業は、14日に苗木が搬入されるので、50トレーを置く場所の整地とその周りを整理しました。

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 今日も、みちくさ庭の草花たちと森に癒され、心が洗われました。ありがとう!

 本日の森作業は、鎌田、加賀、そして筆者の大野でした。

(報告 大野昭彦)

2022年6月 7日 (火)

植樹祭・前夜祭のご報告

6/4(土)は「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」の前夜祭がありました。6/1(水)から準備を進めてきた応援隊、福島県FCの皆さんと、この日前日入りした森びとメンバーとが一同に会し、次の日の本番に向けての英気を養う会となりました。

Img_4951第3回植樹会場の様子

まだコロナ禍が落ち着かないということもあり、1人ビール1本という厳しい制約のもと、マスク着用のうえ10名で座る席を6名に限定し、密にしないといった対策をきちんとした上での開催です(そのおかげで本番当日、いつもよりもキビキビ動いているように見えた人が何人か。。。)

Img_4961中村代表挨拶

中村代表からの明日に向けての挨拶と高橋顧問の乾杯で始まり、歓談のあと応援隊の皆さん、福島県FCの皆さんの一言挨拶で盛り上がりました。思い出や希望、要望や質問、にぎやかに語ってくれた皆さんの笑顔が印象的でした。

Img_4964応援隊の皆さま

Img_4970福島県FCの皆さま(FCって・・・)

運営委員からこれまで植えた木々の状況報告と、応援隊顧問で元南相馬市市長の桜井さんの挨拶があり、短い時間ではありましたが、本番の成功を願って解散となりました。

Img_4976桜井顧問と中村代表

202264全員集合!

準備にかかわったみなさま、本当にお疲れ様でした。また参加されたみなさま、楽しい時間を有難うございました。(報告 運営委員 小黒)

P6040626第一回植樹会場に咲くハマナスの花

2022年6月 6日 (月)

心に植える木を探す森の防潮堤づくり

Photo 8年前から始められている南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭で植えられてた木々を育てている市民でつくる応援隊。その森の防潮堤の一部を先日、応援隊の方の案内で観てきた。現場では、驚きと期待を感じたひと時だった。Photo_2風や生きものたちに運ばれてきた種がその森の仲間入りをしていたことが生態系豊かな森に生長するのではないかという期待。砂が多い地には沿岸の砂地に生きる植物が根づき、水分の乾燥を防ぐ役割を果たし、木々が生長する環境をつくりだしていた。また、木々が茂った森の中や梢では、モズ、ウグイス、ヒヨドリ、キジバト等の野鳥が囀り、生物社会の一員の役割をしているようだった。1 Photo_3 ところが、私たち生きものの基盤を支える森と生きものたちの小さなコロニーに粗大ゴミ等が捨てられているという驚きもあった。いざという時に、津波被害を軽減してくれる森の防潮堤を元気にさせている分解動物が分解できないゴミを捨てている人間。市は鎖を張って森への進入禁止を防いでいるが、現場は鎖がぶら下がっているだけで、その理由が市民に伝えられていないようだった。2202205 観察をした翌日は第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭。1.000名の植林ボランティアと木を植えてきたが、木を植えることと人の心にも木を植えるということが今後の課題になってくると思った。その木は、私たちが生きていられることは森が育む生存基盤が健全であることが前提である、ということではないか思う。(顧問 高橋佳夫)

第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭、無事終了!

 昨日(6/5)、福島県南相馬市小高区塚原地内において第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されました。天気は曇りで、気温は15℃程度で少し肌寒いくらいでした。現場の会場では、6月1日より準備が行われており、地元の応援隊の皆さんも2日から参加をしていました。

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 2013年10月6日の第1回目の植樹祭から回を重ねること、今回で10回目。当初から南相馬市の進める「いのちを守る森の防潮堤づくり」を応援してきた私たち森びとにとっても、応援隊の皆さんにとっても感慨深い植樹祭となります。3年ぶりに市外からの参加者の入った植樹祭となり、岩手県、秋田県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、千葉県、群馬県、東京都、神奈川県から森びとインストラクター等が参加をしました。
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    会場に入るとすぐに設置された献花台。鎮魂復興を忘れない植樹祭であることを忘れてはなりません。花を手向けて、祈りを捧げました。

20220605_110340    その後、当日参加のインストラクターが合流して、注意事項などの打ち合わせを行い、市役所のリーダーとあいさつを交わし、参加者を待ちました。

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 開会あいさつは、実行委員会の副実行委員長を務める森びとプロジェクト・中村代表からでした。

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 開会式後、各ブロックに分かれて植樹リーダーの指示のもと、植樹が開始されました。私が入ったB-4の植樹リーダーを務める市役所の山田君は、地元相馬農業高校出身。実は2013年の第1回植樹祭をした時に同校の農業クラブの理事長をしていたこともあり、植樹リーダーをしてくれ、また開会式で壇上にも故宮脇先生やAKB48らと立ってもらいました。その山田君が市役所に入って4年経ち、今回再会をしました。さらに、そのブロックには母校の相馬農業高校の生徒さんが多くいました。昨日、植樹リーダー研修を受けていたこともあり、一つひとつ丁寧に作業の説明を行っていました。20220605_124420

 話を聞いていた相馬農業高校の皆さんも先輩の指導に熱心に耳を傾けていました。

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 先生によると、コロナにより植樹祭にも3年ぶりの参加だということで、当初は緊張も見えましたが、慣れてくると声が出始めて、夢中になっている姿が印象に残りました。20220605_133542

 藁を下から上にリレーし、最後は縄をかけて、無事に終了しました。

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     昨日の参加者は1000人。コロナ禍ということもあり、参加者は伸び悩んだようです。今回10回目の区切りを迎えましたが、主催者あいさつで市長は来年以降も行う意向を示しました。森びととしても来年以降どのように応援していくかを運営委員会でも参加者の意見を踏まえて議論していきます。応援隊の皆さん、協力いただいた森びとインストラクター、スタッフ・サポーターの皆さんありがとうございました。

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(報告:運営委員・小林敬)

2022年5月30日 (月)

小さな森の防潮堤の木々の緑は鮮やか

 昨日(5/29)、今年最初の育樹作業を行いました。5ヶ月ぶりの名取市の「いのちの森」の木々はどのくらい生長しているのか、この冬は雪が多かったので冬枯れが多いのではなどの期待と不安をもって、一行は現地に着きました。Dsc01153 常緑樹が若干枯れていましたが、落葉樹の鮮やかな新緑が大空に葉を広げていました。森の中に入ると、年々豊かな森になりつつあることが実感できました。Dsc01158 Dsc01154 この日は、常緑樹を中心に75本の苗木を補植し、その他は草刈りを行いました。森作業を通じて、今、地球上で命をつないでいる生物の生存が人間の生活の結果として脅かかされている危機的な状況にあること、その要因である地球温暖化と向き合う気持ちを参加者一同で共有しました。Dsc01156  育樹作業に初めて参加してくれたJREUOBからは、「こんなに生長しているとは思っていなかった。作業は暑かったが気持ちのいい汗を流すことができた。次も参加したい」との感想が出されました。応援に駆けつけてくれた森びと福島県ファンクラブの斎藤さん、ありがとうございました。

(森びと宮城県FC代表・林 雄一)