2023年7月 1日 (土)

未来を守るために連帯していこう!

 5月27日に開催した地球環境危機下で「いかに生きるか」を考えるシンポジウムにパネラーとして参加をいただいた横須賀火力発電所建設を考える会代表の鈴木陸郎さんが団長となり、JERA(中部電力と東京電力ホールディングスが共同出資する発電会社)が計画した横須賀火力発電所1‐2号機の建設中止を求めて市民が国に計画中止を求めて訴訟を起こして闘っています。今年1月に行われた東京地裁での第一審では、原告らの請求を棄却する不当な判決が出され、すぐさま控訴をしました。

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 そのような中、昨日6月30日にJERAは第1号機の営業運転を開始し、来年には2号機の運転が予定しています。世界中で気候変動は深刻化し、生存の危機を身近に感じる昨今、CO2排出を抑えることを世界の潮流ですが、年間726万トンものCO2を排出する石炭火力発電所の稼働はあり得ません。

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 今月21日には東京高裁101号法廷で第1回控訴審(10:30~)が行われます。政府は2050年までにカーボンニュートラルの宣言、横須賀市も2050年までにゼロカーボンシティを宣言していますが、言っていることとやっていることが180度違います。明治神宮外苑再開発での大量の木の伐採問題と共通しているのは、地元の反対の声を聞かず、企業等一部恩恵を受けるもののために経済優先が貫かれていることであり、地元住民にとってメリットはありません。横須賀市だけではなく私たちの問題であり、未来への責任です。近隣のファンクラブと連携をして原告団と一緒に闘っていきたいと思います。

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(運営委員 小林敬)

心地よい汗を流し、第10回植樹祭会場の除草作業をする。

7月1日、9時から今年度初めての南相馬市鎮魂復興市民植樹祭実行委員会主催の除草作業が開催され、参加者は市役所の方々や市民の皆さん約50名ほどでした。1 今回の除草作業の場所は、昨年開催された小高区塚原地区の第10回植樹会場でした。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、実に3年ぶりの除草作業となりました。応援隊から3名の参加と宮城県ファンクラブから林代表が手伝いに来てくれました。今日は昨日の大雨と違い、曇りで気温27℃、湿度88%とかなり蒸し暑い日でしたが、参加者の方々は「心地よい汗をかいた」と言っていました。2

3_2 除草作業に参加した方々の感想をお聞きしました。「参加者が少なかったのではないか?」「市職員の人たちが一生懸命作業してくれた」「初めて宮脇方式の植樹を見て感動した」などの感想が出されました。

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 除草作業終了後、参加者全員で記念撮影を行ない、第1回目の除草作業は無事に終了しました。5 除草作業終了後、雫育苗場に戻り、宮城県ファンクラブからの苗木のプレゼントを受領しました。苗木はシラカシなど4種類200本でした。宮城県ファンクラブの皆さんありがとうございました。

6 今回の除草作業に参加して頂きありがとうございました。心より感謝いたします。次回は、7月15日(土)9時から原町区萱浜地区の第8回植樹会場を予定しています。友人・知人をお誘いご参加ください。

 本日の参加者は、渡部顧問、東城スタッフ、宮城県ファンクラブ林代表、そして筆者でした。 

 (報告:事務局 岩橋 孝)

2023年6月29日 (木)

梅雨晴れの足尾森作業

今日の足尾、8時50分の気温22度。昨日は全国的に稲妻と地響きのような雷、そして局地的な大雨が降った。

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朝、足尾・旧松木に行く途中の古河橋のロータリーで、いつもの所に二人の足尾住民の方いたので昨夜のことを聞くと「20時半頃が雷と大雨で凄かった」と。そして「あんなに大雨が降っても奥の松木の方は大丈夫なの?」と私たちのことを心配してくれました。

Cimg0006_3 作業小屋に全員が揃うと、責任者の済賀スタッフから「今日の作業は、臼沢西の森の草刈りです」と。気温が上がるので、水分と休憩を小まめに取って作業をしてくださいと注意が促された。その後は、6月24日に行われた森びとプロジェクト第4回総会の報告を清水副代表より簡潔に行ってもらいました。参加者からは「神宮外苑の森、100年前に植えた木がいよいよ伐られる、止めることはできないのか?悔しい」と。少しでも地球温暖化にブレーキをかけたいと活動してきたことに逆効する行為は許せないと、参加者で出来ることをしていこうと心ひとつにしました。

Cimg0007  臼沢西の森の草刈りに10名全員で行きました。気温は高くなってきて熱く感じましたが、身体をすり抜けるさわやかな風が心地よく感じました。あっという間に終草刈りは了することが出来ました。

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Cimg0022  下山して昼食にしました。昼食を食べた後、加賀スタッフ、私と清水で下のハウスの所に、5月の森作業で植えたブルーベリーの実が、青紫色に色ずいて、手でもいでみると少し弾力があり、口に頬張ると甘く感じました。美味しいと3人でブルーベリー狩りをし、参加者に食後のデザートとして食べていただきました。 

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午後の作業は、それぞれに分かれて、臼沢の森の入り口付近、広場の草刈りと私たちが森作業でいつも使っている作業小屋の水栓の金具の所から水漏れがしていたので修理をし終了しました。

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みちくさ庭の今日の花

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本日の森作業は、鎌田、橋倉、山本、本間、加賀、山内、矢口、済賀、清水、そして大野でした。

(報告者は大野昭彦)

2023年6月25日 (日)

森びとプロジェクト第4回総会終了

 昨日6月24日(土)、東京都品川区の目黒さつきビル会議室において第4回総会を開催し、新型コロナウイルス感染予防を考え、目黒さつきビル会議室とZoomによるオンラインを繋いで行いました。Received_1625779891235739_3

Received_1491041474971064_2 13時、小黒運営委員の司会で総会が開会され、総会には正会員366名中340名の参加(委任状含)があり、会員の3分の1以上の参加を確認し、総会の成立が宣言されました。議長には岩田欽五さんを選出し、議事進行が行われました。

20230625_120220_2 主催者あいさつに立った桜井代表からは「私は東日本大震災で大打撃を受けた南相馬市の市長として震災と原発事故に対応してきました。その中で私が亡くなられた636名の市民の命と彼らが暮らしてきた家を資材として、いのちを守る森の防潮堤をつくりたいとして鎮魂復興市民植樹祭を始めました。開催にあたっては、故・宮脇昭先生、NPO法人森びとプロジェクト委員会の理事長であった岸井さんをはじめご指導いただきました。原発事故は私たちにとっても、厳しい現実でしたし、対応にも追われてきました。その中で学んだことは第一に“いのちを守ること”でした。原発事故を契機に全国各地に多くの市民が避難を余儀なくされ、逆に多くのいのちが失われていきました。そういうことを2度とさせないという思いで、南相馬市として“脱原発都市宣言”や憲法を自分たちの基本法として市民に手に携えてもらうために冊子を配布しました。ところが残念なことに、政治の舞台を見ると震災の記憶が徐々に薄らいでこさせられて、多くの国民が原発はいらないとあの時、そして今現在も心に刻んできたにも関わらず、脱炭素という名の下で、GX戦略による原発再稼働や新設の動きが大きくなってきています。2011年3月11日を機にこの国が大きく変わろうとしたと考えていますし、森びとプロジェクトの皆さんにも大きなご協力をいただきましたことに感謝を致します。皆さんから多くの意見をいただきながら、「山と心に木を植える」 というスローガンのもと、後継者を育て、仲間を増やし、いのちを守る当たり前の活動を続けていきます。今総会では、活動の原点、そしてこれからの活動について、心を一つにしていきたいと思いますので、忌憚のない意見をお願い致します」と、 話がありました。

Received_1453452708758823_2 以降、議事次第に基づき第1号議案:2022年度活動経過報告(里親植樹及び中倉山のブナ保護の動画で見ていただきました)、第2号議案:2022年度収支決算報告、会計監査報告を行い、第3号議案:2023年度活動方針案、第4号議案:2023年度予算案が提案されました。

20230624_154028113_2 質疑では、足尾での森づくりを通じて新たな仲間ができた(栃木県・Kさん)、若手を足尾に連れていき、動員での参加ではなく、議論をし目的をもって参加してもらったため、現場に立って見方が変わったと変化が感じられた(神奈川県・Kさん)、地元での街道整備をOBと行い、地主と協議をしベンチづくりや枯れたスギやヒノキの使用許可を得てきた(千葉県・Aさん)、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援、草刈りの他、初めて森の案内を行った(福島県・Iさん)、仙台市荒浜と名取市でのいのちを守る森の防潮堤づくりを取り組み、現在では豊かな森になりつつある(宮城県・Hさん)、地元の環境整備を通じて連帯の輪を広げていく(茨城県・Oさん)、明治神宮外苑再開発での木の伐採には反対である(東京都・Mさん)、Mさんの意見に賛成であり、各県ファンクラブでも最大限反対をしていきたい(栃木県・Hさん)、神宮外苑再開発での木の伐採に反対である。小池都知事は2017年の都議選の際も豊洲と築地の件ではぐらかせてきた。賛同する人は多くいるので、私も活動していきたい(東京都・Tさん)、外苑を歩いたら、土の上にムクドリが群れていた。何をしているのか見たら、ミミズを探しているんです。ミミズが住めるような土なんです。その近くには、モグラの穴もいっぱいあった。モグラは土の中で穴を堀り、樹木に必要な水や酸素が流れるような働きをするんです。こういう自然の上に、大きな木々が生えてる。木々には、ヤマモモのがいっぱいあって、ヤマモモの実がたくさん落ちている。反対の声は、ネットにもたくさん出てくるけど、こうした自然の営み全体をどこまで判っているのか。我々は森に生かされているんです。そういう点を理解してもらい、反対をアピールする必要があるのではないか(群馬県・Tさん)、神宮外苑は本来都市にある森が非常に少ない。将来も二でできるような緑地を残すのも非常に大事で、少ないものをなくすのはとんでもないことなのです。今ある外苑の木をさらに本質的な生態系が機能する森に育てていく。それがやるべきことだと強く思います。外苑の木を切ってしまうのには大反対です(神奈川県・Nさん)、間違った開発であることを伝えていく(神奈川県・Yさん)、便利なものに流されてしまう自分。森びとの活動の本質を学んで、神宮外苑再開発での木の伐採に反対していく(千葉県・Nさん)、1本の木を育てることの大切さを身をもって知っている。これを維持していて育てていくのに知恵と努力に対して木をバンバン切っていく意識の差を感じ、納得がいかずおかしなことだ。木の下にあるいのちの営みの話を初めて聞いた。(東京都・Oさん)、神宮外苑のことは残念であり、問題だ。神奈川でもできること話をして行動していきたい。初めてお茶会を開催し、気候危機の現状を出しあった(神奈川県・Tさん)と、会場とZoomによるオンラインでの参加者と一体感を感じながら15名から発言をいただき、方針案を強化していただきました。

Received_1239561436738652_2 運営委員会からのまとめで清水副代表からは、故・青木淳一先生だったら「土の中には人間よりも多くの生き物がいる」と言うだろうと言われ、質疑で多くの会員から出された意見を基に、森びととして東京都へ神宮外苑の再開に伴う木の伐採に反対する意見書を出していくために運営委員会で議論する等の答弁がありました

20230624_140553_2 その後、全ての議案に対して、満場一致で賛成をいただき、承認をされました。新たな体制については下記のとおりです

<運営委員会>

  代   表 桜井勝延

  副 代 表 清水  卓

  運営委員 井上  康、大野昭彦、小黒伸也、小林  敬、大山博延

<会計監査員>

  笹沼信男、高橋よし子

<アドバイザー>

   川端省三、倉澤治夫、高橋佳夫、中村幸人、山崎 誠

 第4回総会に参加された正会員の皆さま、見守ってくれた賛助会員の皆さま、森ともの皆さま、活動を支えて下さったすべての皆さまに感謝申し上げます。森びとプロジェクトは今年度も、“山と心に木を植えて”いきます。

(報告:運営委員 小林敬)

 

2023年6月22日 (木)

冷たい雨の中での森作業

Dsc09246  本日(22日)の足尾・松木は15℃(9時30分)で雨でした。風はありませんが大変寒い日でした。作業小屋の薪ストーブに感謝です。

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 打合せ前に木材の杭が到着しましたので、みちくさ前の空地に降ろしました。

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Dsc09237  その後、作業小屋に戻り作業打合せで森びと広場の草刈りと11月の中倉山ブナ保護の準備で黒土の乾燥です。雨が強く降っていますので昼食後に帰宅としました。

Dsc09208 松村健さんと加賀さんが草刈りをしてくれました。

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Dsc09258 福原さんと筆者は、黒土をビニールハウス内に運び込みタライに入れました。

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Dsc09252 作業が終わりみちくさの庭に行くと冷たい雨に打たれて寒そうでした。Dsc09234 Dsc09228

Dsc09231 昼食後に加賀さんがブルーベルーの実を双眼鏡で見ていました。

Dsc09264 福原さんから甘い巨峰の差し入れがありました。ありがとうございました。

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 作業小屋を閉めるときに室内の温度計を見て皆でびっくりしました。

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Dsc09216_2  本日の作業者は、松村健さん、福原さん、加賀さんと筆者でした。冷たい雨の中での森作業ありがとうございました。(報告者:済賀正文)