2021年6月28日 (月)

生きる糧を失った松木村人の怒りと悔しさを忘れない

 昨日(27日)の足尾の天気は梅雨空ながら時々薄日がさしていました。9時の温度計は25℃を指し、台風の影響も感じることなく、快適な作業日和でした。

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Dscn7444  森作業は弘永サポーターの提案を受けて、草刈りを行いました。彼は、「足尾ではお盆が7月なんですよね」との一言で作業を決めました。昨日の朝、アパートの上に住む方が「お墓の掃除に行く」と言うことを聞いていましたので、草刈りは即決でした。

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Dscn7447  銅の精錬過程で発生した亜硫酸ガスによって、村を追われた旧松木村の皆さんに思いを馳せ、私たちは春秋の彼岸と盆にお墓や祠の草刈りを続けてきました。森ともたちが花を持ち寄って墓前に飾ってくれる前の環境整備です。

Dscn7445  草刈りが終わる頃、東京事務所からのトラックが足尾・松木沢に到着しました。小黒、斎賀両運営委員が約3時間かけて荷物を運んできました。小黒委員は久々の足尾で、周辺を見て回り新たな植樹に向けた場所を見ていました。二人は、トラックに積んできた荷物を早々と降ろし、とんぼ返りをしました。お疲れさまでした。

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Dscn7450  私たちはその後、10年以上使っている中古のビニールハウスの屋根の修繕を行いました。ハウスのポールは劣化していないので、新しいシートを屋根に張りました。完成には時間がかかりますが、「ハウス修繕の弘永」と呼ばれている彼が完成させると言っていました。

Dscn7451  これからは暑くなります。苗木も私たちも水が大切になります。雨が降るたびに沢水の取水口に土砂が溜まり、ホースが詰まります。森作業開始前には取水口のチェックと土砂取り除きをする事を引き継ぎノートに書きました。昨日の作業は、小黒、済賀、弘永そして筆者でした。(報告・橋倉喜一)

2021年6月25日 (金)

梅雨の晴れ間に夏から秋の楽しみを想い浮かべて森作業

梅雨の晴れ間の26日、南相馬市応援隊6名は雫育苗場でポット苗の草取り、苗分け、農園管理を行ないました。今日の気温26℃、湿度70%と蒸し暑い中での作業でした。ポット苗の草取りは先月に行ないしたが、わずか1カ月で雑草だらけになっていました。今日は50トレイ分の草取りを行ないました。苗分けは、クヌギの苗36本をポットに植え替えました。

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P1020048   農園では、スイカ、カボチャ、キュウリが実をつけ始めています。スイカは直径20cmぐらいにまで生長し、来月中旬には食べられそうです。カボチャは秋に収穫できると思います。天ぷらにして秋の味を楽しみたいと思います。

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P1020042  南相馬市は、コロナウィルスワクチン接種が比較的にスムーズで65歳以上の人たちはすべて終了し、現在60歳から64歳までが接種を行っています。私も、森作業終了後、午後3時から第1回目のワクチン接種を行ってきました。これで少しは気分が楽になりました。

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P1020049  本日の参加者は、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、道中内スタッフ、原田スタッフでした。(報告・岩橋 孝)

2021年6月20日 (日)

新しい足尾の森に木を植えました

足尾ダムのヤマボウシがきれいな白い花を輝かせています。青い果実が実っています。赤く熟すと猿の大好きな餌になります。 

 今日は昨日からの雨が上がり、曇り空でした。午後からは晴れになる予報ですので今日は絶好の森作業日和になりそうです。森びと広場に着くと、早く到着していた濟賀さんが草を刈ってくれていました。9時、気温は19℃、打ち合わせを行い、昨日途中になっている新植樹地の金網張りを行うことにしました。Img_1876 Img_1877 Img_1892まずは、ざっと見まわして段取りを考えます。その後、福原さんは杭を打ち、ポールを立てていきます。筆者がそのポールに金柵を立てて針金で仮止めをします。その後、弘永さんが針金でポールと金柵を3か所しっかりと縛っていきます。濟賀さんは金網の下部分に細かな柵を付けて、それをペグで打ち留めていきました。これで鹿やイノシシが柵内に入れず、木の芽や皮が食べられずになることを祈ります。

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金網張りが予定より早く終わったため、土を運び入れることにしました。Img_1884軽トラが入れるように柵が取り外せるようにしました。Img_1890 Img_1886 Img_1901午後からは、盛岡から足尾へ移動した苗木を植えました。1m弱の広さの穴を掘り、10ℓの土袋2袋入れ混ぜ混ぜ、ミズナラ、カシワ、ヤマザクラ、ウリハダカエデの苗を混植密植で96本植えることができました。Img_1893 Img_1896

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植樹は終了。少し時間があるので、再度土を運び入れることにし、3パレットを運びました。今日の作業は、これで終了です。帰る途中、林子さんから熊棚が作られているよと教えてくれました。見ると、森びとプロジェクトが足尾の桜の標本木としている桜の木でした。「もう一本も小さなサクランボが実っているのでこっちもやられるかもね」と林子さんから言われました。

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Img_1912_2 改めて熊に気をつけながら森作業をしなければと思った瞬間でした。東の空の月を眺めながら帰路を走りました。

Img_1913本日の森作業は、福原さん、弘永さん、濟賀さん、そして筆者でした。(報告:加賀春吾)

2021年6月19日 (土)

新しい「松木の杜」の植樹地の整備を始めました

本日(19日)足尾・松木沢の8時の気温は15℃で、冷たい雨が降っていました。足尾ダムからの水も冷たく見えます。

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フトーブの暖かさが冷えた体を温めてくれる中、8時40分からホットコーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせをしました。Dsc05741

作業は、森びと広場を松木川に下る左側の新たな植樹地の整備です。9時には、作業を開始しました。まずは、カッパを着て生長した草を刈払機で刈り取りました。

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獣害柵を張るので、その前段の草刈りは重要です。これから植樹する足場や穴を掘る地の状態をみなければなりません。その後、スチール製の柵を植樹地に全て運びました。

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トラロープを目印にしてスチール製ネットを等間隔で置き、それに必要なポール等の道具を準備し、スチール製の柵を固定しました。雨の中の作業でしたので昼食時には濡れたシャツを交換し、15時までの雨のなかでは12枚の柵を設置できました。明日の作業が見通せました。

帰宅途中、キジのつがい、鹿の群れに遭い、これからは動物たちの時間だから早く帰ってくれ!と言われている気がしました。

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鎌田さん雨の中の作業ご苦労様でした。本日の作業者は、鎌田さんと筆者でした。(報告:済賀正文

2021年6月18日 (金)

森の防潮堤づくりを市民の中に拡げたい

 前回の作業から10日後、今日の天気はからりと晴れ、浜風が吹く清々しい森作業日となりました。梅雨入りになりましたが、スタッフたちは苗床の苗木を見て色々な感じ方をしていました。

2021618_4          朝の打合せ

2021618  草取りをしていた小川さんは遅い梅雨入りで草が枯れ枯れているのに、苗木はじっと頑張っている様子に驚いていました。苗木は悲鳴を上げているに違いないと率先して水撒き作業を行いました。今年初めての森作業の小川さんは、苗木のポット底まで水がいきわたるまで水を与えていました。横顔を見ると、安堵と達成感に満ち溢れている様子でした。

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2021618_3  休憩タイムでは冷たい麦茶と佐藤さんから頂いたお菓子をいただきながら、今後の打ち合わせを行いました。

Uff0e618  スタッフからは、「応援隊の地道な作業実績が認められ3回の受賞をされたことは本当にうれしい」、「もっと活動をアピールし、幅広く市民に森作業の協力を呼び掛けていこう」、「市役所との協働作業の打ち合わせを行い、この地に足を運んでもらおう」等の積極的な意見がありました。

Uff0e618_2  苗場農園場のスイカは写真の通り大きく生長しています。7月初旬には食べごろ間違いなしです。収穫祭が楽しみです。

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Uff0e618_3 岩橋さんが育てたクヌギが苗場の仲間入り

 梅雨入りになりましたが今年も天気は不順のようです。そのような中で、原田スタッフは自主的に撒水作業を自主的にしているという報告があり、今後の森作業の励みになりました。今日の森作業では、育苗活動の他にスタッフの意見や報告がありましてので、充実した森づくり日になりました。

2021618_6  今日の作業スタッフは、菅野、松林、岩橋、佐藤(正)、道中内、小川そして筆者でした。(報告 東城敏男)