2023年10月30日 (月)

心地よい秋の晴天の中での森作業

20231030_3 本日(10月30日)は、19日に続き2回目の応援隊の作業日。苗場付近の海は低気圧の影響ともあって波しぶきが強く荒れていましたが心地よい秋の晴天の中、10時から本日の打ち合わせを行いました。岩橋事務局から今後の事業展開と具体的な取り組みについて、さらに環境整備にむけては、苗場付近の草刈り、ポット内の草取り・苗木のチェック、枯れ木の整理とポット外しを行うことにしました。

20231030_4 草刈り作業には渡部顧問と松林代表が担当し安全操作に心掛け苗場周辺はきれいに整理でき久々にいい汗をかきましたと元気いっぱいでした。(若者?には負けないぞとの気迫が伝わってきました)

20231030_520231030_6 20231030_7 20231030_8 苗木のチェックには道中内スタッフが専門に担当し、葉の状況(葉の色つやや虫に食われていないか・・・)やポット内の乾燥状況を見極めながら黙々と作業をしていました。ポット内に小さなキノコが生えていたとスタッフに伝えてきました。

20231030_9 20231030_10 陽だまりの中、全スタッフで、これまでの枯れ苗木の整理とポット外しの環境整備作業を行ないました。ポット外しをしながら枯れ苗木をこれ以上つくらないように育苗・育樹に力を入れよう。土は捨てるのみならず堆肥として有効利用していこうとの意見がありました。季節の変化で1日の寒暖差が大きいので体調管理をともに行い元気に森づくり作業をしていこうとの意見も出されました。(みなさん。異口同音でした。

20231030_11 今後の事業展開と取り組みでは、11月11日南相馬市市民活動サポートセンターにおいて応援隊、森びと福島県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開きます。地球温暖化防止とSDGs、私たちはいかに学び考え行動を起こしていくのかを深堀していくことや、当日には再エネ推進の飯舘電力(株)の関係者も参加し報告していただくことも確認し散会しました。

 本日の参加者は、渡部顧問、松林代表、菅野副代表、小川事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、原田スタッフ、筆者(東城)でした。大変お疲れさまでした。

                   (報告 東城敏男)

 

北海道・佐呂間町長、足尾・松木沢を訪れる!

 10月29日、北海道佐呂間町長の武田温友(はるとも)さんが、旧松木村を訪ねてくれました。佐呂間町は、足尾鉱毒事件で故郷を追われた旧谷中村(今は渡良瀬遊水地)の人々が強制疎開させられたところです。厳しい生活環境の中で原野の開拓生活を耐え抜いた人々が、その地を「栃木」と命名し、故郷を想いながら暮らしたところです。

Dscn9303その武田さんが、足尾銅山の煙害などで村に住めなくなってしまった旧松木村をこの目で見てみたいと、東京出張の合間に松木村跡地を訪れました。その案内は、小口一郎(版画家)研究会代表の篠崎清次さんと栃木県ファンクラブ(橋倉)が行いました。私は、松木沢の森びとの看板前で臼沢の森づくりの話しをしました。その様子が本日の下野新聞(下の写真)で紹介されました。20231030 Dscn9304

 その後、「みちくさ」に移動し、お茶を飲みながら交流をしました。その場には、毎日新聞社、下野新聞社、赤旗新聞の記者3人も同席してくれました。武田町長は、「二つの栃木」を掲げて今後も交流を続けたい。また、「人権をないがしろにした経済活動の優先は絶対してはいけない」ことを力説していました。話を聞きながら私の頭に浮かんだのは、神宮外苑の樹木伐採のことでした。

 同席者からは、臼沢の森と中倉山北斜面の対比で森づくりの大切さを感じたこと。また、ブナ保護活動について話題になりました。私は、村を追い出された松木村人の悲しみや怒りを宿した「孤高のブナ」とその子孫である「希望のブナ」の紹介、今後の保護活動をアピールしておきました。

Dscn93061時間ちょっとの時間でしたが、今後の生活の有り様を考えさせられた有意義な時間を過ごせました。

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 今日(10/30)の足尾松木村跡地の「民集の杜(東)」内の”もみじ平”(上の写真)は秋の装いを着々と進めています。是非、お訪ねください。ご案内します。(森びと栃木県ファンクラブ・橋倉喜一)



 

2023年10月29日 (日)

笑いで足尾の森も元気に!

 昨日(28日)足尾・森びと広場9時の気温は9℃、天候は雨でした。朝から強風を伴う雷雨となり、予定されていた野田さんグループの植樹がどうなるの事かと心配されましたが、程なく天候も回復し青空に日差しも差す絶好の天気になりました。

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Photo 丁度紅葉狩りのシーズンを迎え、道路状況等による到着の遅れも予想されたので、本日責任者の大野さんと松村宗雄さんが予め植樹予定地の土を一旦掘り、石などを取り除いて植えやすいように地ならしをして到着を待ちました。

 遅れはしたものの、朝の悪天候の影響か思った程の渋滞ではなく、早速小屋に案内しました。まず、簡単な自己紹介を行い、前回参加された方も5名ほどいらっしゃり、計8名とワンちゃん1匹の参加となりました。野田さんのグループは「笑いヨガ」という世界的な広がりを持つムーヴメントを通じて親しく交わる仲間ということだした。

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Photo_3 小屋で食事の後、用意した装備(ヘルメット・軍手)を身に着け、全員揃って臼沢西の植樹地に向かい、松村宗雄さんの植樹の指導の後、各々が好きな木の苗を植えたり、来られなかった仲間の分も含め15本植樹しました。順調に進行しましたが、時間がおしていましたので予定されていた臼沢の森の散策は、金網越しに宮脇方式による密植の様子(1㎡に3本植える)などを説明しながら民集の杜(旧新松木の杜)に向かいました。

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Photo_7 一昨日(27日)に高橋さんと済賀さんが整備してくれた植樹地は、深い苔に覆われ柔らかい歩き心地や露わになった太い根などに感激しながら、綺麗に色付いた紅葉をバックに思い思いに記念写真の撮影が続きました。

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Photo_9 小屋に帰り、皆様からの感想をいただきました。「自分は苗を植えただけだが、森びとスタッフの長年に渡る地道な手入れ等を知ることができて感謝やもっと植林をしたい」、「自分の植えた木をまた見に来たい」という希望を多くの方がおっしゃっていました。また、神宮外苑再開発に伴う木の伐採への活動に対する協力、署名活動にも取り組んでいく等、話がされました。

 予定の時間をあっという間に超えてしまいましたが、また足尾に来る事を約束し、16時30分頃帰路につきました。

 (報告:事務スタッフ・坂口真理)

2023年10月28日 (土)

秋色を楽しんだ森作業!

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本日(27日)、足尾・森びと広場は10℃(8時30分)で風も無く心地よい空気と秋の空でした。昨日、高橋さん宅の森から柳澤さんが運んでくれたコシアブラを「みちくさ庭」に植えました。石が多くあって植え終わる頃には心地よい汗をかき、本日の森の手入れの準備運動になりました。

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Dsc09467_2 その後、紅葉が始まった「民衆の杜(東)」に草刈りに入ると、ヤマナラシが黄金色に染まって私たちを歓迎しているようでした。ヤマナラシはパイオニアの木としての役割を発揮しているようで、モミジやブナ、ヤマザクラ等の木々が太く、大きく生長しています。

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Dsc09488_3 そのモミジの紅葉を見ていると私たちの心は癒されます。

Dsc09497 この木々の恵みを多くの人に見て欲しいと思い、森の路を歩きやすいように手入れしました。Dsc09478_2

Dsc09506 草刈りをしていると草の下では苔が木々を支えていました。その深さは中指が埋まってしまうほどでした。ここは松木川から蒸発する水分や多くの生きものたちがつくりだしている”苔の森”のようでした。これからの森の手入れはこの苔の働きを衰弱させないようにしていかなければと思いました。この地のモミジの賑わいはこれからの寒さが強まればさらに賑い、モミジの存在を強く発揮してくれると思います。月末から来月上旬はこの”苔の森”が大賑いしそうです。帰り際に自然の循環で生えていたコウゾの幼木を掘り、森びと広場の中に植えました。元気に育っ欲しいと願います。

Dsc09527 昼食後、今年は全国的にクマの出没による被害が多く報道されていますので、ツキノワグマの息域でもある足尾・松木沢でもその備えをしようと、「民衆の杜」入口3カ所と「臼沢の森」入り口に缶をかけました。福原さんが準備してくれた缶を叩き、熊の生息域に私たちが入ることを知らせたいと思います。缶を用意してくれました福原さん、ありがとうございました。

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Dsc09519 息抜きの時、果樹園に行くとお茶の木の花の蜜をハチが忙しそうに集めていました。お茶の木を植えたことがハチの役にたてて良かったと思いました。

Dsc09511_2 2時過ぎ、雨が降り始めましたので二人は帰路に着きました。秋色を楽しむことができた充実した一日になりました。

Dsc09532 本日の森作業者は、高橋さんと筆者でした。

(報告者:済賀正文)

2023年10月26日 (木)

秋晴れの下、心を一つに花の木を植えました。

昨日、日光地方は冷え込み男体山に初冠雪が見られてということです。今朝(10月26日)の男体山には少しだけ白いものが見られました。Img_0059足尾・松木の郷は雲一つない秋晴れの天気。「臼沢の森」は少し色づいてきました。気温は8:30、8℃。少し寒く感じるので薪ストーブに火を入れました。本日は森作業集中日で過去最大人数の17名が集まってくれました。本日の作業は、大野さんから人数が多いため4班に分かれての作業と提起されました。内容は、高橋さんの庭にあったヤマブキ、ナツハギ、シャクナゲ、ウツギ、オオカメノキ、コシアブラ、グミ、ナツハゼ、ホウノキを柳澤さんのトラックで運んでもらったので、4か所に分けて植えるというものです。Img_0069 Img_0070 Img_0071 Img_0074第1班は、「みちくさの庭」の東側の窪地にナツハギ、ヤマブキ、シャクナゲを79本植えました。
Img_0080第2班は、「森びと広場」にコシアブラを3本植え、獣害対策でネットを幹に巻き、風で根が動かないように添え木して固定しました。Img_0076 Img_0084第3班は、「心の園」にウツギ1本、オオカメノキ1本を植え、ホウノキは記念樹として使うため、仮植えをしました。Img_0077第4班は、果樹園にグミ1本、ナツハゼ1本を植えました。

Img_0098_2今日植えた木はどれも花が咲き、実が成るもので、来年は季節ごとに私たちを楽しませてくれることを祈り、心を込めて植えました。

午後からも、3班に分かれての作業です。1班は「みちくさ」横の木製のベンチが朽ちてきたため、「森びと広場」の大谷石でできたベンチをに移動すること。2班は来月「民集の杜・北」を散策するグループのための散策路の草刈り班。3班は28日に東京の森びと会員である野田さんのグループが植樹に訪れるため、植樹地に黒土を入れ準備をすること。Img_0085 Img_0092_2 Img_0093大谷石は1枚60㎏程あります。それを38枚運び上げました。ベンチづくりは後ほどです。Img_0088 Img_0090 昨年野田さんのグループが植えた場所の草刈りも行いました。Img_0083本日の作業者は、鎌田、本間、山本、高橋、橋倉、大野、岩田、田村、柳澤、武田、濟賀、林子、キンバリー、山内、弘永、清水、筆者加賀でした。敬称略(報告:加賀春吾)