2021年11月29日 (月)

小春日和の中で青空役員会と森作業

 本格的な冬到来となり寒さも一段と厳しくなりつつありますが、今日(11/29)は今年最後の南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の役員会を雫育苗場で行いました。

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 役員会は岩橋事務局長の議事進行で進められ、第9回鎮魂復興市民植樹祭についての経過報告の後、感想・意見を出し合いました。みなさん、「来年こそは市民限定の参加者から全国の植林ボランティアの皆さんが集い、植樹した苗木が“いのちを守る森の防潮堤”へと生長したところを見ていただきたい」という思いを持っており、出された意見等は実行委員会に反映させていくことを確認しました。

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 今後の取り組みについては、年末作業・慰労会(12/18)、大掃除(12/23)と続きますが、応援隊スタッフ総力あげて最後までやり遂げようと確認しました。今回、応援隊スタッフにSDGs(持続可能な開発目標17項目)のピンバッジの配布をしました。この配布を通じて、一つひとつの項目が持つ大切さを学び実践していくことを提起し役員会は終了しました。

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 役員会の後は、ホットコーヒーを飲みながらの休憩タイムを取り、森作業に移りました。作業内容は、トロ箱へのどんぐり(アラカシ、シラカシ)の植え付け、水撒き作業、苗木の樹種と本数チェック、農園のヤーコン収穫、風よけネット作業と各スタッフ10名がそれぞれ分担し行いました。

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 苗木12樹種・1500本ほどありますが、樹種ごとのトレーの整理と名まえがわかるようにプレートを付けようと意見が出されました。どんぐりの植え付けは丁寧に行い寒さに負けないように腐葉土のお布団をかけ水かけしました。来春には芽が出てくることが楽しみです。

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 農園で収穫されたヤーコン、渡部代表からいただいた「会津みしらずの柿」をそれぞれ家路に持ち帰り、自然の恵みをおいしくいただけることに感謝です。ありがとうございました。お疲れさまでした。筆者は伊達市保原の帰宅途中、遠くに見える蔵王連峰の雪景色を見て感動し写真に収めた一枚でした。

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 今日の応援隊スタッフは、渡部、菅野、松林、小川、山田、岩橋、道中内、松本、岩橋(恵)、筆者でした。(敬称略)

 (報告 東城敏男)

2021年11月28日 (日)

冬本番です、足尾・松木の里!

 本日(11月28日)は、今年最後の遊働楽舎“みちくさ”開舎日です。約2年ぶりに足尾に来ることができた千葉県在住の武田さんと舎人を担当します。武田さんが到着した7時40分頃は「一面の白い雪の世界」で、気温は0℃と教えてくれました。

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 足尾は、昨日の昼頃から夜中まで初雪が降りました。筆者が到着したのは8時過ぎでしたが、“みちくさ”舎内に入ると武田さんが薪ストーブに火を入れており、遠赤外線で冷えた体が直ぐに温まりました。お湯も沸かしてポットに入れてくれました。武田さんの“みちくさ”に早く来たかったという気持ちが伝わります。ありがとうございました。二人でホットコーヒーを飲みながら本日の作業の打ち合わせをしました。武田さんは“みちくさ”内の清掃、筆者は臼沢の森の階段修繕用杭の荷揚げです。

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 荷揚げをしているとM&mのベンチに雪が解けてキラキラ輝いていました。11時前には臼沢の森入り口前に残っていた修繕杭を全て(11セット)を、仮置き場の第一中継地点(臼沢の乙女・シラカバの上段)まで荷揚げすることが出来ました。

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 コロナ禍の今年、植樹を希望する人に代わり足尾スタッフが植樹を行った「里親植樹」会場(臼沢西の森)を武田さんが見学に来ました。「凄い急斜面に驚いた」と言っていました。

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 二人で“みちくさ”に戻り昼食を始めようとした時に、埼玉県から松木入りしたハイカーのサミー&タクミさんが立ち寄ってくれました。「皇海山を目指したが増水の為に撤退してきた」とのことです。お二人は、日本100名山の制覇を目指しているそうです。中倉山の無言の語り木のブナ保護の話しをすると大変興味を持たれ、来年4月29日に開催を計画しているブナ保護活動に参加したいと申し出て頂きました。ありがとうございます。参加をお待ちしております。皇海山のリベンジ頑張ってください。その時は、“みちくさ”にお寄り下さい。本日の“みちくさ”の前の通過者は、2名でした。

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 今年も新型コロナウイルス感染状況が続き、十分に“みちくさ”を開けることは出来ませんでしたが、感染防止に努め、ハイカーや登山者、釣り人など多くの訪問者との交流を作り出すことができました。松木渓谷を訪れてくださった多くの“森とも”の皆さまとの出会いに感謝を申し上げます。

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 遊働楽舎“みちくさ”は、明日から2022年3月末まで閉舎となります。2022年4月から再開(土、日、祝祭日)しますので、多くの“森とも”の皆さんとの出会いを楽しみしています。

 尚、足尾・松木での育樹デー(森作業)は毎月第3水曜日に開催しています。

 本日の舎人は、武田さんと筆者・済賀でした。武田さんお疲れ様でした。

(報告・済賀正文  本日の線量 0,120μ?/h)

松木の里に初雪が降りました。

 今日は11月27日(土)、日本海側の低気圧の影響か、足尾ダムから松木方面を見ると山が白くなっています。

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 遊働楽舎“みちくさ”に到着すると、風花が飛んでいました。寒暖計を見ると8時30分の気温は4℃。手がかじかむ寒さです。薪ストーブに火を入れ、コンロでお湯を沸かそうとしましたが、ガスボンベが冷たく火がつきません。ボンベを暖め、やっと点火しお湯を沸かすことができました。線量を計測しているとハイカー3人組とすれ違い、「ジャンダルムまでゆっくり歩いてきます」と松木渓谷に向かっていきました。

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今日は森作業・階段修繕に鎌田さん、加賀さん、山本さん、福原さん、橋倉さんが参加してくれました。朝の作業打ち合わせに参加し、階段修繕を鎌田・山本ペア、橋倉・済賀ペア、階段用杭運びを加賀・福原ペアで行うことになりました。筆者は午前中階段杭運びに参加しました。背負子、唐グワ、カケヤなど道具を軽トラックに載せ出発です。

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今日はCブロックの階段修繕です。第2ゲート前の階段用杭を背負い臼沢の階段を登ります。Cブロックに到着し、鎌田・山本ペアはBブロックの残り4段を先に修繕し、橋倉・済賀ペアはCブロックの下側から階段修繕をスタートしました。

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時折青空が顔を出しましたが、風花から雪に変わり、降ったり止んだりの中で階段づくりを進めました。

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 階段用杭は、「臼沢の乙女(シラカバ)」の上の堰堤に運び上げてあるものをCブロックに運びました。横杭2本、縦杭4本を基本に背負い上げていますが、横杭3本と縦杭6本にチャレンジすると階段1段登るたびに膝と腰に負荷がかかります。酸欠にならないように大きく息を吸い、呼吸を整えながら登りました。

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 予定した杭を荷揚げした後、福原さんはBブロック東側の獣害柵の修繕を行ってくれました。

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 さすがベテランのシニアスタッフです。杭を荷揚げしている間に階段修繕も進み、Cブロックは38段つくることができました。Bブロック4段と合わせ42段修繕することができました。雪の降り方も本格化してきたので、作業に区切りを付け、12時30分に下山を開始しました。足を滑らせ転倒しないように気をつけながら下山しました。

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 臼沢の森入口の杭置き場で、杭の重さを量ってビックリ!です。8kgまで量れる吊りはかりで横杭1本を量ると目盛りを振り切り、軽めの杭に取り換えると7.5kg。横杭2本で7.5kgでした。1セット(軽い杭)15kg。太めの横杭は9㎏とすると約16㎏。2セットで32㎏。重さに耐えて運んだ3セットは42㎏でした。次回の階段修繕の際は無理しないようにします。

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 13時から昼食をとりながら午後の作業打ち合わせをし、湿地帯に作った苗保護用の柵の撤去と階段用杭の荷揚げ班に分けて作業を行うことにしました。福原さんから手作りの干し柿の差し入れがありました。ごちそうさまでした。

 

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 筆者は“みちくさ”舎人の任務に戻り、薪ストーブに薪を足し、訪問者を待ちました。雪は時折ちらつく程度でしたが、14時20分を過ぎると雪の降り方が強くなりました。

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 道路を行きかうのは工事用の車ばかりで、本日の訪問者はいませんでした。

 15時頃臼沢の階段修繕からスタッフが下山してきたので“みちくさ”を閉めて、作業小屋に移動し終了ミーティングを行い、本日の森作業を終了しました。

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 本日の舎人担当は、済賀さん、筆者清水、森作業は、鎌田さん、加賀さん、山本さん、福原さん、橋倉さんでした。初雪の中での森作業お疲れ様でした。

(報告・清水卓 本日の放射線量0.121μ?/h)

2021年11月27日 (土)

森びとの要望書が反映する「森林破壊30年停止宣言」

 10月31日~11月13日にイギリス・グラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に参加した国・地域が、温室効果ガスの吸収源となる森林の破壊を2030年までに停止し、荒廃した土地を回復させるとする「共同宣言」を発表しました。「共同宣言」には、日本を含め世界の森林の8割以上を抱える130ヶ国・地域が署名しました。
 

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 この宣言は、世界の森林面積の86%の国と地域、オーストラリア、ブラジル、カナダ、インドネシア、など森林破壊が進む国々が参加し、持続可能な森林や生態系の保護を進める事を約束したことに大きな意義があります。気候変動の危機に直面するとは言え、日本も含めて「森林の保全と回復」をする宣言であり、先住民を無視した開発や経済優先の政策にしてはなりません。

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 私たちは、COP26の開催2か月前に、国連グデーレス事務総長や議長国イギリス・ジョンソン首相とシャルマン議長に「2050年CO2排出実質ゼロ」への要望書を提出しました。

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 「国連加盟国は、国際CO2削減デーを設け、全国民による森を健全にする活動の実施。熱帯雨林等の貴重な自然資源の開発を規制する具体的な提案をし、その実行のための努力目標を2040年まで継続する。」とした私たちの要望が、世界各国の首脳と共有できたことであればとても嬉しく思います。各県FCの皆さん、会員の皆さんのご支援に感謝します。

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 しかし、ブラジルでは2020年8月から2021年7月の1年間に長野県の面積程の森林が消失しています。COP26が閉幕した後の公表ですので、ブラジル政府の真意はどこにあるのか分かりません。どこの国でも、最後は市民の怒りの声が大事なのだということではないでしょうか。

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  森びと各県ファンクラブの皆さん! 

 日本をはじめ世界各国で凶暴化する異常気象が国民の命と暮らしを脅かしています。次世代が地球上で持続的に生存できる基盤を健全にしていくために、共に “山と心に木を植える”活動を、地域から粘り強く、市民との話し合いを“継続・実行”して行きましょう。

(運営委員・大野昭彦)

2021年11月24日 (水)

来春は城山の桜が見事に咲きますように!

 久しぶりに日光板橋「城山・ふるさとの森」に行ってきました。9月26日の草刈りの時以来でした。今回の目的はふたつ。一つは昨年7月に植えた23本の桜に有機化成肥料を撒くこと。そして日光連山に沈む夕日を見ようと思い立ったのが二つ目の目的です。紅葉はもう終わっていましたが、モミジがまだ紅色を少しだけ残していました。

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 急登の階段を登り杉木立の中を抜けると、昨年10月17日に栃木県ファンクラブ主催で植樹祭を行った「城山・ふるさとの森」です。木々の葉は落ちていましたが、植えた苗木は一年前からだいぶ伸びて生長しているようで安心しました。数年後には、新緑や紅葉で私たちの心の癒しとして、水を貯え、温室効果ガス(CO²)も少しですが吸収する命の森になることを願って育てていきたいと思います。

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 早速、目的の一つである桜に肥料をやりました。秋の日はつるべ落としと言われる通り、肥料を撒いていると、男体山方面ではなく足尾方面の山に陽が沈んでいきました。二つ目の目的を見ることができ、しばらく物悲しい夕暮れの余韻に浸っていました。

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 下山すると、丁度JR日光線の電車が走っていきます。来春には電車の中から満開の桜が見られるといいなぁと思いながら、帰途に着きました。

(報告:栃木県FC加賀春吾)