2021年12月25日 (土)

森に寄り添って生きてきた町民の昔話を伝えたい

 新型コロナに振り回された2021年が、間もなく暮れようとしています。古希を過ぎたせいなのか、一年という時間が瞬く間に過ぎていき、振り返ってみるとこの1年、どんなことをしようとしたのか?頭に浮かんで来ません。早すぎる時間の流れの中で、私の日課は他人(ひと)に促され、波間に漂っているだけではないかと思う時があります。Photo      写真:林子さん
 そんな中で、森作業している私の願いは多くの皆さんに森を眺め、森を歩き、木々に触れ、美味しい空気を胸いっぱい吸ってもらいたいということです。できれば、地域の皆さんの憩いの場にもなってもらえれば申し分ありません。20211219 Dscn7831とくに、足尾町民の憩いの場にできないかと思っています。先日、町民の方とお会いした時、「是非、松木沢に行ってみたいので連れて行って欲しい」との話を受け、私よりもご年配の女性二人を現地に案内しました。大喜びでした。昔はこうだったとの話に花が咲きました。

20211219_3       写真:林子さん

 ひとり一人の昔話をその場限りの話とせずに、森から遠ざかった生活をしている方々に、森に寄り添って生きてきた足尾町民の話を広げていける2022年にしたいと思って言います。各県FCの皆さん、健やかな新年をお迎えください。(栃木県FC・橋倉喜一)

2021年12月23日 (木)

北風の中、雫育苗場と植樹用具に感謝し、今年最後の森作業を行う。

  本日は12月23日(木)、今朝の気温は8℃。快晴でしたが北風が強い一日でした。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊8名は、今年最後の作業を行ないました。10時に原町区雫育苗場に集合し、温かいコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせを行ないました。今日の作業は、一年間お世話になった用具のメンテナンスと倉庫の清掃、苗木たちへの散水です。

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 今日も渡部代表からスタッフ全員に、自宅で栽培したキウイフルーツと自家製イカキムチのプレゼントがありました。一足早く応援隊のサンタクロースがやってきました。渡部代表、毎回ありがとうございます。美味しく頂きます。

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 用具の清掃・メンテナンスと苗木への散水作業が終了した後は、参加者みんなで今年一年を振り返ってみました。新型コロナウイルス感染予防に努めた暮らし、原発処理水の海洋放出への不安、解明が進まない森友学園を巡る公文書改ざん(赤木ファイル)や加計学園問題、神田沙也加さんの突然の訃報に驚きとお悔み、大阪北新地放火殺人事件など、胸が苦しくなるような事件・事故が多かった一年でした。

 鎮魂・復興への願いと、「自然環境と人間のいのちを大切にする心を育む森づくり」を目指し、日々「森の防潮堤」の育樹・育苗作業に取組んできましたが、東日本大震災の記憶を風化させずに、来年は明るいニュースの多い年にしていきたいと思います。

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 コロナ禍の中、作業中の事故や怪我、コロナ感染者を出すことなく、森作業が出来た一年でした。応援隊の皆さん、大変お疲れさまでした。来年は記念すべき「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」が開催されます。南相馬市民をはじめ、南相馬市役所の皆さん、応援してくださる皆さんと力を合わせ植樹ができるよう準備を進めていきます。2022年もよろしくお願いします。  

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 次回の森作業は、2022年1月10日(月)10時から雫育苗場で、新年の顔合わせと作業を予定しています。本日の参加者は、渡部代表、菅野副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋恵美スタッフ、菊地スタッフ、筆者・岩橋孝でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

2021年12月20日 (月)

地球温暖化に向き合う地域民の心を育みたい

12月に入り、明後日は冬至です。寒さが一段と身に染みる師走になりました。今年の冬は大雪になるとの報道がありますので、雪国の友人たちの生活を思うと、除雪に苦労するのではないかと思ってしまいます。Dsc06049 先日、アメリカでの巨大竜巻被害をテレビで観ていると、人間の技術は自然界の脅威に歯が立たないことを感じています。竜巻発生シーズン外の季節での巨大竜巻襲来は大地とメキシコ湾の海水が温められいること、寒気の流れが影響しているのではないかと思っています。Dsc06048 茨城県内でも竜巻被害は起こりましたが、その大きさと発生率は他人ごとではない気がしています。一年間の生活を振り返ると、ここ10数年は異常な気象の動きを気にしながらの生活が続いていると思います。しかし、多くの方々は安心な生活を求めていくためにはどうすればよいのかという気持ちになっていません。Dsc06047  地域の一部の方々と話していても、不安だけが話されました。県FC結成とその後の少しばかりの森づくり活動を地域の方々と進めてみると、私たちができることを話合うと話が深まります。この歩みを止めてはならないと受け止めています。地球温暖化に向き合う地域民の心得を、少しばかりの森づくりを通じて育んでいかなければと思っています。森びと県FCの皆さん、お世話になりました。健やかな新年を迎えてください。(茨城県FC:済賀正文)

2021年12月19日 (日)

鎮魂復興市民植樹の1年間を振り返り、植樹祭10回目を成功させたい

 昨日(18日)の伊達市は、雪と強風で自宅の自動車は雪だるま状態でした。岩橋事務局から今日の年末作業は急遽「中止」、慰労会のみ行う連絡がありました。慣れない雪道を安全運転に心がけ南相馬市・サポートセンターに無事到着。参加者全員が消毒、検温等を行い、11時から年末慰労会になりました。20211218 慰労会では松林副代表からの開会あいさつを受け、この一年の森づくり活動を振り返り、来年の抱負を語り合うことにしました。来賓には、応援隊顧問の前市長・桜井勝延さん、福島県議会で地球温暖化防止に向けた請願書を「全会一致で可決・採択」に尽力された高野光二県議、そして私たちと共に鎮魂復興市民植樹祭を運営してきた市役所・森明経済部理事を迎え、ご挨拶を受けました。20211218_2 20211218_3 20211218_4 桜井さんは、来年の市長選挙に立候補を表明しており「原発に頼らない再生エネルギーの重要性と命を守り、未来を築いていくことが何よりも大切、安心して暮らせる南相馬市づくりへ向けて選挙戦をたたかうとの決意を述べました。20211218_5 その後、休憩時間を取り、昼食弁当と岩橋恵美スタッフの手づくりトン汁を味わいました。

20211218_6 20211218_7 再開後、各スタッフから活動を振り返り、その上での来年の抱負、活動への要望等を出していただきました。それに基づき、意見交換を行いました。なかでも、植樹した会場に不法投棄(家電・タイヤ・生活ごみ)が行われていることに対して、私たちは怒り、絶対許されないとの認識を持ち、お互いに知恵を出し対策していくことにしました。20211218_8
 来年は南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭10回目を迎えます。慰労会で出された様々な意見・要望を活動に活かしていくことを誓い合い、来年も楽しく活動をしていくことにしました。皆さん、大変お疲れさまでした。20211218_9 慰労会には、松林副代表、菅野副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、村西スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、桜井顧問、東城でした。お忙しい中、出席してくれました高野光二県議、市役所・森明経済理事、末永さん、武内さんありがとうございました。(報告 東城敏男)

2021年12月16日 (木)

真鶴半島の森の中で”ハチドリの一滴”を決意

 先日、近くの公園を散歩していると、散歩路が銀杏の葉が落ちて黄金色の絨毯のようになっていました。秋の深まりを落ち葉が演出し、冬本番を迎える前の穏やかで暖かなひと時を感じました。1639027720106 神奈川県FCは、先月、「山と心に木を植える」を合言葉にして活動をスタートしました。その一員の私は、「ハチドリのひとしずく」のように、自分にできることを淡々と継続していけることが好きです。1639537912787_dscn0252 そんな気持ちをもって、活動の第一弾として保安林を散策してきました。小田原藩が萱原だった真鶴半島には江戸辞退に植林された15万本の松が魚つき保安林の中に生きています。歴史的には、江戸の大火によって大量の木材が必要になり、伐採後に植えられたそうです。Dscn0250Dscn0251
 この魚つき保安林を散策してきました。360年前に人工的に育てられた森でも、魚つきの森と言われているように、森林がつくりだすミネラルや腐殖酸による栄養塩類の吸収能力が高められ、海の生き物の住みかとなる森(海藻)が育ち、地球のすべての生きものの基盤を健全にしている様子が感じられました。Dscn0254 この森には、スプリンクラーが設置されており、これからも豊かな森を守っていました。改めて森と暮らす大切さを感じました。再スタートをきった神奈川県FCですが、その一人として、待ったなし!の地球温暖化STOPへの暮らしを切り拓いていきたいと思います。以前やっていたどんぐり拾いから苗づくり、そして大地にその苗を植える活動を再スタートさせていきます。この活動に賛同してくれる仲間に呼びかけて、来年の足尾「里親植樹」に参加していく意思が固まった一日でした。

(神奈川FC  鈴木正雄)