2022年6月20日 (月)

想定外の自然現象が起きる地球に生きる私たち

Img_3957 ハワイ島に住む友人からメールが届いた。30年前、コロラド州デュランゴで1週間過ごした時に通訳と現地案内をしてくれた彰子さんからのメールだった。メールには、「今年の天候は昨年の様ではなく曇りの日が多く、南のキャプテンクック方面は連日土砂降りの雨が降っています。原因のひとつは火山噴火が影響しているようですが、自然界の変化はハワイ島でも例外ではないようです。Img_3374 森から海に注ぐミネラル豊富な淡水の恵みが素晴らしいワイピオ渓谷。この渓谷谷の近くではタロイモを育てているところがあり、この地では今でも島民の主食として蒸して発酵させたタロイモが食べられています。今春、友達と一緒に日の出ハイキングに出かけ、この渓谷に立つと時が止まったような気分になり、自然がつくのだす綺麗さを実感してきました。」と書かれていた。Img_3369 東京電力福島第一発電事故の国の賠償責任を認めない判決を出した最高裁判所。判決は、巨大地震と津波の発生可能性を国が想定しても、津波の規模や波の方向が想定外だったのであるから被害を防ぐのは難しいということのようだ。想定外のことが発生するのは当たり前だ。私たちがこの地球上で生きていくための備えの考え方は、想定できない、経験したことのない自然現象が起きる自然界に生存しているということではないか。この考え方を基にして国の責任を問わないというのであれば裁判官の見識を疑う。と同時に、裁判官を選ぶ際の自分の権利行使に猛省。Img_3370写真は全てハワイ島・彰子さんより。(顧問・高橋佳夫)

2022年6月19日 (日)

下界の気持ちが和む足尾での出会い

昨日(18日)の足尾ダムの銅公園駐車場は満車。溢れた車は道脇に縦列駐車でした。皆さんの行き先は中倉山「孤高のブナ」でしょうか。1 午前8:40「みちくさ」に到着。天気は曇、気温23℃。まずは、本日の作業メニューを打ち合わせ、鎌田さんは各森と杜の草刈り、済賀さんは神奈川県民の受入れ準備と周辺の草刈り、筆者は今年から始める「りんねの森」の測量とエゴノキ科オオバアサガラの探索をすることにしました。14

簡易測量を終えて「みちくさ」に戻って略図を描いていると、猿の声が聞こえました。見ると小さな子連れの母ザルが柵の中にいました。4「みちくさ庭園」の野イチゴを見つけて食べていました。猿の声は「オイシーー、おいしー、キー?」と聴こえました。我々も仕事を放り出して「猿に続け!」とイチゴ狩をしました。5

7午前中、通過するハイカーは数名でした。

  午後2時を過ぎると来客がありました。最初は、MTBカップルが立ち寄ってくれました。二人は「10何年前は全く緑なかったのに」と、大きな自然の変化を感じていただけたようでした。17

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23 その後、グループが到着。日本くまもり協会の神奈川県支部の御一行でした。外ベンチで昼食していただきながら交流をしました。私には、「人間のテリトリーに熊が入っているのではない。」「熊のテリトリーに人間が入っている。」といった話が心に残りました。19

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21 皆さんからコナラの苗木や書籍を寄贈して頂きました。コナラは鎌田さんが畑の一角にポットごと仮植えしました。時期を見てきちんとした場所に植樹させて頂きます。書籍も仲間たちと読み合わせます。24 午後3:30頃、ロッククライマー4人が来舎。ベテラン2名、ビギナー2名の別グループだそうです。「みちくさ通過する毎に窓や煙突の煙を確認している。」「いつもコーヒーを楽しみにしている。」「昔の足尾はカモシカが多かった。」「足尾に住んで古民家を再生している。」「廃校した高校を有効活用できないだろうか。」等の話を聞きました。12 みちくさ備品の1つに【足尾ジャンダルム図】があります。4人は図面を囲みながらアタックルート談義。ベテランがビギナーに教えている様子を見ていると、私の気持ちはホッコリしました。こんな世代間交流を足尾で増やすには?田中正造の考えた渡良瀬流域の姿は?山の緑、心の緑、動物と人・・・等を考えながら帰途に着きました。本日の舎人は、鎌田さん、済賀さん、筆者(弘永)でした。

2022年6月15日 (水)

恵みの雨の中、第2回里親植樹を行いました。

 本日(6月15日)は第2回里親植樹日です。朝から雨模様ですが苗木にとってはうれしい雨です。

 9時に育樹デー参加者13名が作業小屋に集い、打ち合わせを行いました。鎌田さんがストーブに火を入れ、加賀さんがコーヒーを入れてくれました。作業責任者の済賀スタッフから里親植樹と今日の作業スケジュールが報告され、早速、植樹地に向かうことにしました。

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苗木、スコップ、トンカチなどの道具類は、昨日のうちに臼沢西の森入り口付近まで運んでありました。それらを持って植樹地まで登り、植える場所の目印となる篠竹に苗木をセットしました。

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 スコップで穴を掘り黒土と砂土、石ころを、「混ぜる混ぜる」して一人5本の苗木を丁寧に植えました。

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 10時20分には植樹を終え、その後は、軽トラで運んだ黒土と階段の登り口に置いていた黒土を7月の里親植樹地までバケツリレーで上げることにしました。軽トラで運んだ黒土は軽く感じましたが、登り口に置いていた黒土は雨水を含んでいたのでかなり重たく、手渡されると「重い!」とふらつく人もいましたが、何とか100袋上げることが出来ました。

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 まだ、昼食までには早いので、昨年の里親植樹で苗木を植えた所の草抜き・草刈りを行いました。そこは、獣害にあいながらも根元から小さな新芽を出して頑張っている苗木を踏まないように細心の注意を払って行いました。刈った草は木々たちの根元に優しくマルチングしました。

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  午後は、全員で「りんねの森」(湿地)の金網張りを行い、使わないポールや柵を片付けました。その時、軽トラの後輪がパンクしていたのに気付き、松村宗雄さんにタイヤ交換をしていただきました。

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 本日の森作業を終え、ミーテングを行い7月の森作業と里親植樹、りんねの森づくりなどの日程を確認して終了しました。お疲れ様でした。

 お菓子をいただいた、柳澤さん、キンバリーさん、橋倉さん、林子さん、ありがとうございました。

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 本日の森作業参加者は、鎌田さん、松村宗雄さん、橋倉さん、山本さん、福原さん、柳澤さん、山内さん、加賀さん、済賀さん、清水さん、キンバリーさん、林子さん、そして筆者大野でした。

(報告 大野昭彦)

2022年6月14日 (火)

明日の第2回「里親植樹」の準備が整いました。

 今日は6月14日(火)、明日は今年第2回めの「里親植樹」開催日です。植える苗木を積んだトラックが朝8:20、足尾ダムゲートに到着、「森びと広場」まで運搬していただきました。苗木を樹種毎に仕分ける作業を下の苗床で行うことにし、トラックから降ろした苗を軽トラに積み替えて運びました。着いて直ぐの作業で、打ち合わせの前に一仕事です。

 8:40、天気は小雨がチラチラしています。気温は13℃。本日の作業の打ち合わせをいつもの通りコーヒーを飲みながら行いました。このひと時の落ち着きが事故防止のルーティンになります。今日午前の作業は、苗木を樹種毎に分けてトレイにいれ、明日の「里親植樹」で植える苗木を選びます。その後、残りの苗木が乾燥しないように穴に埋めて土をかけて保管することです。

Img_3636 Img_3617 Img_3618 Img_3612 Img_3620 Img_3623 ここまでの作業は思っていたより時間がかかり、終わったのは13:00になっていました。

 午後の作業は、苗木、スコップを「臼沢の森」の出入り口前の土置き場に持っていくこと。植樹地の草刈りと苗を植える所の目印となる篠竹を刺して置くこと。時間があれば、崩れかけている階段の修理をすることにしました。軽トラックで「臼沢の森」前に着くと、濟賀さんが突然「熊だ、熊だ、熊だ―!」と叫び声をあげました。見ると30m位の所に小熊がいました。私たちに気づき一目散に下の方に逃げていきました。「小熊がいるということは、親熊が近くにいるのでは?」と心配し、大声を出しながら「臼沢西の森」いきましたが幸いに親離れした小熊なのか親熊は現れませんでした。写真を撮ろうとしましたが、手が震えるえ熊の動きが早かったのですが、何とか撮れていました。ぬいぐるみの様に可愛い熊でした。

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Img_3625 Img_3628 Img_3629 Img_3633 Img_3630 Img_3631 これで今日の作業は終了しましたが、濟賀さんは少し時間があるということで、「森びと広場」の草刈りをしてくれました。Img_3639 天気は雨が降らず、何とか曇り空で持ってくれたおかげで、予定していた作業も順調に進み、明日の「里親植樹」の準備が整いました。

本日の作業者は、鎌田さん、濟賀さん、筆者加賀でした。お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)



2022年6月13日 (月)

ここちよい汗を流して防潮堤の草刈り ?

 13日、10時から南相馬市応援隊6名は雫育苗場に集合し、8年前に植えた杜の防潮堤の草刈りをしました。さらには、松林農園の管理と育苗用の給水作業を行ないました。今日の天気は快晴で、気温が22度、さわやかな一日でした。久しぶりにここちよい汗をかきながらの作業になりました。

 コーヒーを飲みながら話合いでは、第10回鎮魂復興市民植樹祭の感想・意見を出し合いました。出された感想・意見は、「参加者が1,000名と少なかったので残念だった」「市役所植樹リーダーが一生懸命やってくれた」「参加者が植樹指導に従ってくれなかった」などでした。

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 松林農園の様子は、カボチャの生育が活発で間もなく実がつきそうでした。また、第2回会場には植樹祭実行委員会に応援隊として提案していた写真入りの植樹会場案内板が設置されていました。

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森に捨てられていたゴミの山

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P1020504  福島県では新型コロナ感染症も毎日100名程度に落ち着いてきています。応援隊会員も体調管理に気をつけて、第4回目ワクチン接種を待っています。

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本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、原田スタッフ、筆者の岩橋 孝でした。