2022年9月19日 (月)

台風来襲を前に「里親植樹」の苗木を準備。少しでも温暖化にブレーキをかけたい!

 本日9月19日の足尾は台風14号の影響もありどんよりとした雲に覆われ、足尾ダムから落ちる水量も多く、「ゴォーッ」という音が響き渡っていました。松木川も川幅いっぱいの水量に増えていました。

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 8時30分には本日の森作業参加の鎌田さん、福原さん、加賀さん、筆者清水がそろいました。加賀さんが21日の「里親植樹」用の苗木を搬入してくれましたので、お湯を沸かしている間に苗木を森びと広場の「うんしゅう亭」に降ろしました。9月21日は、夏の猛暑で植樹を延期した7月、8月の参加者分を含めて植樹を行います。 

 作業小屋に戻り、気温を確認すると21℃でした。ホットコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせを行いました。台風の影響を考え、午前中に苗木17種類117本をトレイに分け、臼沢の森入口の獣害防止柵内に苗木のトレイを運ぶ作業と、秋の彼岸を前に松木の墓石と祠周り、民集の杜の通路の草刈りを行うことにしました。

  外は雨が降り出していますのでカッパを着て「うんしゅう亭」に移動。加賀さんが搬入したミズナラ、コブシ、クリ、クヌギ、ヤマボウシなどの苗木17種100本を6トレイに分けました。植樹後の苗木確認に苦労していましたので臼沢西の森の植樹場所に運んだ際に樹種がわかるように苗木に名札を取り付けました。17本は苗床の苗木を選定しました。

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 軽トラに苗木のトレイを積み込み、臼沢の森入口の獣害防止柵内に運び入れました。

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 10時に苗木の準備が終わりましたので森びと広場に戻り、刈り払い機4台に燃料を入れ試運転を行いました。動作良好を確認し、さっそく松木川沿いの墓石に向かいました。

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 墓石周りを福原さんと筆者、民集の杜の通路を鎌田さん、加賀さんと担当を分け作業を開始しました。適度な雨と暑い日が続きましたので草の生長も早いです。墓石周りの草刈りが終わり民集の杜に合流し、祠周りは福原さんが刈ってくれました。

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 12時になり刈り払い機の燃料も空になったので昼食にしました。台風接近に備えるため、昼食を終えた12時30分で本日の森作業を終了し帰路につきました。

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 「みちくさの庭」には彼岸花(曼殊沙華)が真っ赤な花を咲かせ、リンドウは紫の蕾をつけていました。「みちくさの畑」ではキクイモの黄色い花が風で揺れていました。トンボも体が赤くなり里に下りる準備をし、松木の秋を感じます。

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 「みちくさの庭」に真っ赤な彼岸花が咲き始めたことから、足尾からの帰り道に栃木県FCの皆さんが植樹を行った「城山の森」の彼岸花は咲いているか気になり立ち寄ってみました。

 雨上がりの湿った登山道を上り「城山の森」に着き、彼岸花が咲いていないか林道脇を見ていくと、松村宗雄さんが植えてくれた「白い彼岸花(曼殊沙華)」二輪が、雨水の重さでこうべを垂れていました。

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 可憐な白い花をしばらく眺め、2020年に植樹した苗木たちを観察すると40cmほどだった苗木は1mほどに生長し、草に負けない樹高に育っていました。サクラも樹高を伸ばし、大島桜は4mほどに生長していました。来年の桜の開花が楽しみになりました。

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 本日の森作業は、鎌田さん、福原さん、加賀さん、そして筆者清水でした。

(報告 清水 卓)

自治労の皆さんと育樹作業!ありがとうございました。

 9月18日、南相馬市の天候は曇り時々小雨でした。本日は自治労東京区職連絡会32名、自治労南相馬市職労6名の皆さんに参加していただきました。

 育樹作業は、令和2年10月に開催された第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭会場(原町区萱浜地内)において、草取りと補植作業を行ないました。

 

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 作業前には、渡部代表より除草に対する御礼のあいさつが述べられました。続いて、事務局より今日の作業についての説明が行われ、作業に移りました。

 この第8回植樹祭会場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年間除草作業が行われず、セイダカアワダチソウなどの雑草がのび放題でした。

 この会場は約 500㎡の広さでしたので除草作業は1時間30分程で、怪我もなく無事に終了することができました。その後、シロダモなど5種150本を補植しました。

 今回参加してくれた40歳代女性は、「3年間コロナウイルス感染拡大で来られませんでしたが木々がたくましく生長しているのを見て感動している」と語ってくれました。

 

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 自治労東京区職連絡会の皆さん、遠くから除草作業に参加いただき大変ありがとうございました。

心より感謝いたします。

 本日の応援隊参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、東城スタッフ、原田スタッフ、

岩橋恵美スタッフでした。 (報告 事務局 岩橋 孝)

  

2022年9月18日 (日)

実りの秋を愉しみたい「名取いのちの森」

Dsc01186 昨日(16日)、今年3回目の「名取・いのち森」の育樹作業を行いました。7月下旬に予定していた育樹作業は、新型コロナウイルス感染急拡大と連日の猛暑でしたので中止していました。Dsc01183

Dsc01188 約3カ月ぶりの森の中に入ってみると、人の背丈ほどまで伸びた草が木々の枝を覆っていました。人間の都合で野放しにしてしまったツケを取り戻そうと、私たちは早々に、黙々と草刈り作業を始めました。クズのしぶとい侵入を遮るためのつるを伐り、風通りを良くするための下枝払いも行いました。Dsc01190  休憩時には、浜風除けに植えたブルーベリーの実を味わい、甘酸っぱい自然の恵みを楽しみました。これからの楽しみは昨年に続きヤマグリ拾いです。今年も実付けていますので、「栗拾いレク」を計画しようと話合いました。また、森の一角にはブルーベリー、ブラックベリー、桑、山椒、柿、利平栗、枇杷、クルミが育っていますので、収穫時には森ともが集って味覚の味を楽しみ、五感を磨きつつ、植物の有難さを実感できればいいのではないかと考えています。Dsc01185 さらには、野鳥や昆虫、浜風の働きによって様々な植物が生え、生態系が豊かになってくれることを願って、森の防潮堤の森作業を終えました。(宮城県FC・林 雄一)

2022年9月15日 (木)

人間の都合で野放しはダメだと学んだ草刈り作業

 本日は、15日ぶりの森作業となり日差しも穏やかな朝を迎えました。伊達市から南相馬市に行く途中、飯舘村のそば畑では鮮やかな白い花が一面に咲いていました。1 今日の作業の打ち合わせは、第8回植樹会場(2020.10.25)の草刈り作業と苗床の水撒き、補植の苗木の選別作業を行うことにしました。第8回植樹会場には9月18日に東京から自治労東京区職連絡会のみなさんが3年ぶりに除草・補植作業に来ることが南相馬市役所から連絡がありました。

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 応援隊は、事前のサポートとして植樹会場周辺の草刈りをすることにしました。早速、刈払機のメンテナンス、手袋、長靴、安全メガネの着用と蜂等の虫対策をしながら一人一台をうまく操作しながら行いました。コロナ禍のため2年間、除草・補植作業を中断していたためヨシやセイタカアワダチソウも背丈ほど伸びすぎてスタッフ一同驚きを隠しえません。人間の都合で野放しにしておくと、このようになってしまうことが実感としてわかりました。エンジンをふかしながら、草と格闘しケガもなく無事終わりました。

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5 悪戦苦闘をしながらも植樹会場周辺はすっきりさせました。

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8 汗をかきつつ水分補給しながらの達成感はひとしお、みんな満足顔での集合写真。草刈りが終わってから、故・竹内さんが育ててきたシロダモの祈念植樹の場所に行きました。草にも風にも負けず元気なシロダモに感動し、今後も1本でも多くの木を植えていこうとお互いに誓いあいながら散会しました。

9 故・竹内さんの育てたシロダモの祈念植樹は立派に元気に育っていますので安心してください。散会してから雫育苗場に戻り、苗場の水撒きと9月18日に補植する苗木(5樹種150本)を選別しました。

1011 <補植する苗木:シラカシ、アラカシ、シロダモ・・・・5樹種ー150本を用意しました>

12 <育苗場周辺に山葡萄の実が・・・。ひと口試食してみました・・・ほろ苦い甘さでおいしかった>

 今日の作業は、渡部代表、菅野副代表、松林副代表、岩橋事務局、道中内スタッフ、筆者・東城)でした。大変お疲れさまでした。(報告 東城敏男)   

2022年9月13日 (火)

実りある秋の収穫を迎えて考える

Dsc_0060_3     那須野が原の田園風景

 私の住む大田原市でも、お米の収穫が始まった。たわわに実る黄金の稲穂。農家の方は、手際よく、晴れの日を見計らってコンバインを繰り出し、テニスコートの約5倍もある田んぼの稲を1時間もかからずに刈取り収穫する。それを軽トラに積んで収納庫に運んで乾燥する。今年のお米の出来栄えは、「天気も良く、まずまずだ」という。また、ブドウやナシの収穫も最盛期、実りある秋の収穫を迎えて農家の方は大忙しです。

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 9月10日「中秋の名月」の夕方に、棒のようなものを持った子供たちと大人たちが我家を訪ねてきました。なんだろうと思い訪ねたると「豊年を願い、各家を回っている。」と。子供たちが、「豊年棒~豊年棒~・・」と声を掛け合いながら藁で作った「豊年棒」で地面をたたいて、その年の豊かなみのりに感謝し、土の神様に来年の五穀豊穣を祈っていました。帰りに、未来に繋ぐ子供たちに「お菓子」をあげました。

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 しかし、地球温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、このまま気温が上昇続けた場合、稲作での米の潜在的な収穫量が北海道では13%増加、東北以南では8~15%減少すると言われています。そして、農業は森の恵みであるミネラル豊富な水によって成り立っていますし、私たち人間は森に生かされていることを実感します。温暖化にブレーキをかけ、その森を元気にすることです。

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 先月、青森県では記録的な大雨で、岩木川の堤防が決壊して、リンゴ園や田畑に土砂が流れ込むなどの被害を受けました。10市町村のあわせて641ヘクタールにのぼるといいます。ただ、2013年にも台風で浸水被害を受けましたが、その後は堤防が整備され、大きな被害は出ていなかったといいます。どのような内容で整備されたのか、そして1時間に120ミリの豪雨に対して、いのちを守るためには何をどのように備え得るべきか考えなければなりません。

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 また、JR東日本は五能線について、鯵ヶ沢と秋田県の岩館(いわだて)の間は、復旧の目処が立っていません。また、奥羽本線の秋田県の大館と鷹ノ巣の間は2か月程度で復旧する見通しとしていますが、津軽線の蟹田と三厩の間も依然として、運転再開の目処は立たないと発表しました。

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 これから本格的な台風シーズンをむかえます。最近は温暖化の影響で季節問わず自然災害が頻発し、強大化して命と暮らしを脅かしています。河川氾濫などで農地の冠水、土砂の流入などの災害が増えています。また、海水温の上昇で、近海で取れる漁場や魚種も変化しているそうです。

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 私たちは、一喜一憂している場合ではありません。国連は「温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、極端な気温上昇や大雨のリスクが高まる」と警告をしています。警告を受け止めて、生存可能な地球基盤を健全にしなければなりません。誰もが出来る行動で森に寄り添う暮らしに転換しませんか。

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 元気な子供たちのために、生きるもののいのちを守るために、森からの恵みに感謝し、緑豊かな森を後世に遺したいと願っています。

(運営委員・大野昭彦)