2021年10月 8日 (金)

透きとおった青空に感謝しながら足尾の森作業

Dsc05880 本日(8日)の足尾・松木沢の朝、時刻は8時20分で気温は15℃でした。透き通る青空が出迎えてくれましたが、少し肌寒い朝でした。Dsc05875Dsc05873 早速、ホットコーヒーを飲みながらの作業打合せ、20日に行う今年最後の里親植樹の培養土揚げと「民集の杜」の草刈りをすることにしました。9時に作業開始、背負子に培養土を積み、植樹地に運び揚げました。すでに植えたヤマモミジの幼木は真っ赤な化粧をして、私たちの気持ちを和ましてくれました。植樹地に置いてあった培養土は土留め柵内に入れました。土留め柵2段分を整え、培養土15袋はもう1段分として仮置きしました。Dsc05878 Dsc05874 作業途中の休息は、透き通った青空のもとでの贅沢なひと時になり、爽やかな秋風で汗が引きました。午後は、早めの昼食後の作業にし、「民集の杜」の草刈りを行いました。Dsc05877 本日の作業者は、橋倉さん、加賀さんと筆者でした。(報告・済賀正文)

実り、収穫、食欲の秋を愉しめることの有難さ

Dscn0458 猛暑が過ぎ去り、寒気が降りてきた秋田の地には秋の気配が漂い始めました。秋と言えば実りの秋、収穫の秋、食欲の秋と食べることばかりが思い浮かびます。私にとっての収穫は森の樹々の恵みです。

Dscn0459 上の写真のように、我が家の屋敷には大粒の栗が今年も実りました。これからがこの恵みをめぐってのバトルがはじまります。虫や動物たちと人間の奪い合いです。美味しものは人間ばかりでなく、他の生きものたちもこのチャンスを逃しません。栗の実に虫が侵入しないための対策をサボると収穫が減ります。少しは薬の力を借りて、美味しくいただきます。Dscn0465 Dscn0464 桜の木に菌を埋めた原木には菌が回り、白くなっています。日陰に置いて、風通しが良ければ1年目でキクラゲが出てきました。冬の鍋の具材として、これからはキクラゲの栄養をいただきます。改めて感じることは、木々の素晴らしさと有難さです。そして人間はそのちょっとした手助けをしているだけで、消費者です。Dscn0457 消費者は生産者の環境を健全なものに持続しなければと思います。Dscn0466上の花はなんの花でしょうか。調べてみてください。(秋田県FC・船木藤典)

 

2021年10月 7日 (木)

渡良瀬川源流の森を元気にしたい!熱い思いがあふれた森作業。

 本日は10月7日(木)、森びと広場の9時の気温は16℃と肌寒く、松木の山々は雲に覆われています。

Dsc00275

Dsc00274

 本日の森作業には、9月7日に栃木県ファンクラブが栃木県議会に地球温暖化防止に向けた陳情書を提出した下野新聞の記事を見て連絡をいただいた佐野市在住の山内さんが参加してくれました。

 話しを伺うと、山内さんは東日本大震災で被災した南相馬市の復興ボランティア活動や、2年前の台風19号で佐野市内の旗川や秋山川が氾濫した際も床上浸水の被害を受けた家屋の土砂除去などに汗を流してきたそうです。渡良瀬川は氾濫を免れましたが、「下流域を水害被害から守るためには源流の森の保水力を高めなければならない」と足尾の森作業に参加した思いを話してくれました。

Dsc00262

 大塚さんが入れてくれたコーヒーを飲みながら本日の作業打ち合わせをし、20日の里親植樹地への黒土運びをすることにしました。筆者清水は山内さんを松木、新松木、民集の杜、臼沢の森を案内し、多くのボランティアの皆さんと育ててきた森を見ていただきました。

Dsc00278_2

Dsc00283

Dsc00286

Dsc00287

Dsc00288

Dsc00291

 12時近くなり、森作業グループの下山に合わせ作業小屋に戻り昼食をとりました。大野さんから大きな梨“にっこり”の差し入れがあり、食後のデザートにおいしくいただきました。ごちそうさまでした。

Dsc00294

 黒土は、袋の破けてしまったものを含め31袋を臼沢西の森に運び、午後はバケツリレーで109袋を上部に積み上げました。黒土の袋は水分を含み重さが増しているので、急斜面での土上げは大変です。腕は震え、掴む手の握力が弱ってきます。階段に並び、10袋上げたらひと休みし呼吸を整え、場所を交代しながら、無理のないように運び上げました。

Dsc00298

Dsc00300

Dsc00301

Dsc00302

 20日の植樹地にはすでに黒土が入れられており、まだ土の入っていない場所に土入れをしました。

Dsc00325

 運び上げた黒土と一緒に記念撮影。下山し背負子と空き袋を片付け、本日の森作業を終了しました。

Dsc00321

Dsc00323

Dsc00311

 作業小屋で本日の作業を振り返り、山内さんからは「木を育てることは本当に大変。勉強になりました。今後も森作業に参加したい」と感想をいただきました。温室効果ガスを吸収し、豪雨災害を少しでも食い止めるために、渡良瀬川源流の森を一緒に育てていきましょう。

本日の森作業は、大野、鎌田、大塚、山内、清水でした。(報告・清水卓)

2021年10月 5日 (火)

森の機能が発揮されるふるさとの木による森を育てたい

 府中の崖線で急傾斜地崩壊区域に指定されている森を歩いた。この地は、過去の洪水で立川崖線と国分寺崖線を古代多摩川が南へと流れを変えて行く過程で削り取られて出来た河岸段丘の崖で、線状に長く続く崖なので「崖線」と呼ばれている。1633344878003 1633344871118 高さ約10㍍、傾斜30度以上ある崖には直根性のケヤキやヒノキ等が適度な間隔で植えられている。樹齢約200年は越えていると思う。キツネノカミソリやエゾエノキやアオキなどの低木と下草(クマワラビやヤマニンジンやコケ類)も生えている。この森は長い年月をかけて補植と手入れがされ、自然の力によって群落が形成され、崖崩れを防止している。1633344865790 1633344971039 この崖線の森を見て、私が森づくりをしている「土砂流出防護保護林」の足尾・「臼沢の森」のことが頭に浮かんできた。幼木を植えて16年が経ち、樹高は10㍍超え、幹の太さは直径10cm以上の立派な木々となり、生態系が豊かになっていることを実感している。しかし、崖線と違うことは下草や低木種の生え方が少ないということ。1633344914248 林野庁の紹介では、土砂流出を防ぐには林床を落ち葉や下草に覆われた状況に保つことが望ましいという。「臼沢の森」の地表は落ち葉で一部覆われているが、下草が豊富ではない。木々が密集しているから陽が当たらないことが影響しているのかと思う。同じ森内で陽が当たっている場所はススキやイネ科の植物が生えている。Photo 世界中で、毎年巨大化している大雨や干ばつ等による災害という中で、県が指定している「土砂流出防護保護林」の足尾・「臼沢の森」。この視点から16年間の森づくりを振り返り、東京都内の森づくりに活かしていきたい。 (東京都・松井富夫)

2021年10月 4日 (月)

最高の秋晴れを満喫できた足尾・松木渓谷

Photo_2
 昨日(3日)の足尾・松木渓谷入口の天気は気温21℃、これほどまでに気分を爽やかにしてくれるのかと感じる雲ひとつない青空が私たちを迎えてくれた最高の天気でした。Photo「みちくさ」には、私たち二人の舎人の他に小西さんが手伝いに来てくれました。午前中は、最後になった10月「里親植樹」会場へ土を運び揚げました。3人は、松木川から吹く秋風を受けて、シニアの持てる力を振り絞って20㍑の袋を50袋荷揚げしました。Photo_4Photo_5 昼食後は、「みちくさ」室内の清掃、もてなし用のお湯を沸かし、最高の青空を満喫できる雰囲気づくりを行いました。準備が終わると、突然、清水さんが来ました。10年ほど前に設置した太陽光発電の調子が悪いということで、バッテリー等の点検をしました。Photo_6

Photo_7 Photo_8 点検が終了した所で、コーヒーを飲みながら、年末までの足尾森作業の打ち合わせをしました。特に、今年の冬は「臼沢の森」内に造った間伐材の階段が15年経ち、上り下りするのには危険箇所が目だってきましたので、その補強作業をしなければなりません。600段もの階段補強作業を念入りに打合せしました。Photo_9 打合せをしていると、「中倉山はどのあたりですか?」と尋ねられ、清水さんが丁寧に応えてくれました。佐野から2時間程かけて来られた飯塚さんご夫婦でした。話をすると、山行が好きで、毎週のように山歩きを楽しんでいるようでした。Photo_10 「みちくさ」周辺はコスモス、リンドウ等の花とドウダンツツジが赤く輝き、作業以外の足尾・松木渓谷入口の秋に満足しました。久しぶりに足尾入りした小西さんからは、コーヒーとみかんをいただきましたので、美味しく食べました。本日の放射線量は、0.094μ?、舎人は、加賀、大野、ボランティアは小西さんでした。(報告・大野)