2021年10月16日 (土)

雨天の中整理整頓をする!

 本日9時の松木沢渓谷は気温は16度で、霧が深い雨の終日で「みちくさ」を訪問する方はおりませんでした。

 東京FCの阿部さんの安全運転で筆者は東京府中を、5時20分に出発し途中から雨が降り出しましたが9時にダムゲートに無事到着した。すると朝早くから20日の里親植樹に使用する篠竹切り出しを終えた鎌田さんと橋倉さんと合流し入山することが出来ました。

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雨天の中で出来る作業について打ち合せを行ない、これまで皆さんの協力で進められた植樹・育苗などで出ましたごみ類を廃棄、処分を「うんしゅう亭」内で整理をすることにしました。

 

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 フレコンの中には、様々なものが入っておりゴミ収集車に1人でも積み込む事が、可能な大きさにカーター等を使い整理をしました。作業をしながら思うことは、フレコンに入れる際はゴミセンターに整理し搬出する人に、心を馳せ中味を確認し分別して頂ただければと思う。

 

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スムーズに作業が進み4袋のフレコンの整理が終わり、全部で6袋となりコンテナ周辺も片づける事ができました。今後鉄クズ等をスタッフの協力を得て、整理し搬出する準備を進めていきます。

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今日、整理整頓ができ達成感を得ることが出来ました。雨の中作業ありがとうございました。

Dsc_1320雨の雫で光輝くからたちの実 

本日の線量:0.104μsv/h   舎人:鎌田・松井 森作業:橋倉・阿部

 

2021年10月14日 (木)

旧松尾鉱山跡地に根を張り、色づき始めた八幡平の森を観察

 昨日10月13日に岩手県、秋田県、宮城県の東北3県ファンクラブ代表者に参加をいただき、八幡平の森観察を行いました。

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  岩手県ファンクラブの協力をいただき成田代表と内藤運営委員の自家用車に分乗して12時に盛岡駅前を出発。市内の天候は曇り、八幡平は山裾まで雲がかかっていました。

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 山道に入り霧雨に変化。雲の中を走り抜け植樹地の元山堆積場に到着しました。旧松尾鉱山跡地は、かつて硫黄鉱山として栄え、雲上の楽園と呼ばれた場所でした。元NPO法人森びとプロジェクト委員会みちのく事務所所長の田中さん、成田代表に案内をいただき、2006年から植樹が行われた森の観察を行いました。

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 道の両側は草が生い茂り、植樹地に向かうと、左側(東)には木々が森を形成し、大きく生長していました。ヤマハンノキやシラカバは10m程に、雪に耐えながら生長したミズナラやカツラは大きいもので6m程に生長していました。林内に入り観察すると、雪の重さで幹が曲がりながらも、太陽の陽を求め、上に伸びようとする木々の生命力に感動しました。

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 道の右側(西)の植栽地はまだ背丈が低く、雪に耐えながらも地上部の幹を生長させるために、みちのくの皆さんが開墾し土壌改良した植栽地にしっかりと根を伸ばしているように感じました。八幡平の紅葉はこれからですが、幼木たちは葉が紅く染まり秋の装いです。参加者は一足早い紅葉を楽しむことができました。

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 土壌改良をした植栽地には、鳥や風によって運ばれたアキグミやヤマハンノキの種が活着し、植樹した幼木よりも大きく生長していました。赤く熟したアキグミを口に入れると、酸っぱさと渋みが口内にひろがり、かすかな甘みが残りました。

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 田中さんより「雪深く、条件が厳しいところだから生長は遅いが、根がしっかり張れば幹も一気に伸びる」と木々の生長を見極め、辛抱強く育樹作業を行っている岩手県ファンクラブの仲間たちの苦労を話してくれました。

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 雨足も強くなり、1時間ほどで観察を終え下山しました。

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 観察会に参加した秋田県FCの大山事務長、宮城県FCの青田事務長から感想が届きましたので紹介します。

 「久々の八幡平でした。暫く訪れていなかったので、私たちが育て植えた苗がさぞかし育っているんだろうなと車の中で思いながら向かいました。それが率直な気持ちでしたが、訪れた植樹地は私と思っていたのとは真逆な姿に唖然としました。まあ、これが自然の厳しさ、現実なのかなとあらためて痛感しました。一方、ごく一部に木として立派に生長しているのを見て、感動を覚え、自然の厳しさも目の当たりにしました。地球環境がおかしくなっている今、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルに舵を切ると同時に、二酸化炭素を吸収する木々を植え育てる活動を進めないと、今の温暖化は止められないと思います。本当に私たちがやっていることは小さい事かも知れません。しかし大切なことだと思います。これからも私のライフスタイルとして植樹活動を実践していき、同時に森を愛する仲間を増やしていきます。」(秋田県FC:大山博延)

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  「数年間の植樹の積み重ねを感じることができました。木々の生長が遅いのは冬期間が長く雪に埋もれているからなのでしょう。植樹した木々の紅葉も美しく、しっかりと根づいていることを感じました。アキグミや栗等を食べに鳥や小動物が集まり、生態系豊かな森に生長した姿を見る日が待ち遠しく感じました。」(宮城県FC:青田隆弘)

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 気候変動によって豪雨災害が世界各地で発生し、多くの住民に被害をおよぼしています。2年前の10月12日に台風19号が東日本に上陸し、東北地方にも大きな被害を与えました。数十年に一度と言われた豪雨災害も、毎年のように私たちの暮らしを脅かすようになっています。各県ファンクラブの皆さんと共に、「いのちを守る本物の森」を育てていきます。

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 八幡平の森観察の準備に協力をいただきました、岩手県ファンクラブの皆さま、JR東労組盛岡地本の皆さまありがとうございました。昨日の参加者は、岩手県FC:成田さん、内藤さん、田中さん、秋田県FC:大山さん、高杉さん、宮城県FC:林さん、青田さん、森びと:大野さん、清水でした。

(報告:清水 卓)

福島県議会で採択された「2050年温室効果ガス排出実質ゼロ」の取り組み

Photo_3 去る8日、福島県議会議長 渡辺義信さんより通知が届きました。それは先月21日付けで県議会へ請願した地球温暖化防止、「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」への取り組みを求めたことの結果でした。その請願は県議会で「採択」されました。Photo 今後は、県の温暖化防止の政策にどのように反映されるかです、二酸化炭素吸収に向けた県及び市主催の植樹祭の開催と県民への呼びかけ、人の命は大地と海の恵みで育まれているという旨の教育等がどのような形で政策として反映されるのか。私たちは注目し、その都度、協力してくれた県議会議員の皆さんと話し合っていきたいと思います。1 そして、南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」などの出会いを通じて、多くの市民との交流の場を設けて、次世代が持続的に生存できる地球を健全にしていきたいと思います。Photo_2Photo_4 県議会への請願提出に応援してくれた県FCの皆さんにお礼申し上げます。(福島県FC・斎藤章)

2021年10月13日 (水)

肌寒い秋雨の中、JR貨物で働く者たちが森づくり

 昨日(12日)は、JR貨物で働くJR貨物労組の組合員の皆さんが植樹しました。植樹と言っても、「臼沢の森」内に2年前に植えた300本が獣害にあい、ほぼ全滅しましたので、その補植を行ってくれました。Cimg0031 昨日の天気は残念ながら秋雨でした。早速、「雲集亭」内で歓迎の挨拶を行い、地球を元気にするぞ!と気勢を上げて現地に向かいました。森の入口に準備したあった道具や苗木を担ぎ、水が滲み込んで思い荷物を300段の階段を登り、現地に着いた時には汗だくになりました。Cimg0007 Cimg0010 Cimg0022 現場ではスタッフからの注意事項を訊いた皆さんは、仲間が植えている様子を確かめながら丁寧に植えていました。植えた249本の苗木には、組合員の思いや願いが濡れた手を通じてしみ込んでいるようでした。秋雨の肌寒い中でありましたが、獣害に向き合いながらの森づくりをしてくれた皆さんに感謝します。Cimg0012 12時半頃にはすべての苗木を植えることができました。下山途中、「臼沢西の森」の里親植樹会場に立ちより、里親植樹に申し込んだ皆さんは自分の苗木の育ち具合を確認しました。現場から見下ろす松木川沿いの景色に感動している方がいました。Cimg0044  昼食後は、「民集の杜」や松木村の歴史などを案内しました。昨日の最後は、交流を行いました。組合員からは、「枯らすわけにはいかない。また来年来たい」(Si)、「自然をもっと知りたい。また来たい」(Ni)、「森づくりは人づくりを継続したい」(Na)、「植えている時は愉しかった。植えた木が育つのを見たい。来年も参加したい」(Iw)、「人づくりのアプロ-チで連携していきたい」(Mu)、等の感想が述べられました。Cimg0055 昨日はハプニングが起こりました。それは私たちは自然に寄り添って暮らす心得を身をもって感じた場面でもありました。昼食を食べようと用意したパンやおにぎりが無くなっていました。「雲集亭」内のテーブルに置いておいたそれらが動物に食べられ、何も残っていませんでした。私たちは、何かを感じていただけたのではないかと思いつつ、注意事項として皆さんに知らせることができなかったことに反省しています。申し訳ありませんでした。Cimg0063 JR貨物労組の組合員の皆さん、肌寒い秋雨の中の森作業にご協力していただきありがとうございました。来春の草刈りでお会いできることを楽しみにしています。Photo 昨日の森びとスタッフ、サポーターは鎌田、松村健、山本、橋倉、済賀、加賀、大野でした。(報告・大野昭彦)

2021年10月12日 (火)

「花嫁街道」から森と生きる暮らしを考える

Photo 10月に入り、千葉県内でも秋の足音が早まり、ハイキング等を楽しむには絶好の季節となりました。1 今月は2019年の台風でハイキングコースが被害にあった南房総市・「花嫁街道」の整備と地域の方々との話合いを計画しています。それに向けて、先日、2回目の現地踏査をしました。今回は烏場山登山口から登りましたが、被害が大きかった場所は駒返し→見晴台→第三展望台→烏場山間が尾根ですので、特に、そこ間の被害が大きかったようです。Photo_2 32  道筋の倒木は片付けられていましたが、周囲150㌢以上もあるスダジイ、マテバシイが根こそぎ倒れ、スギ、ヒノキは幹が折れていました。その猛威には恐怖さえ感じました。また、台風上陸以降の何らかの原因で立ち枯れが目立ちました。カシノナガキクイムシかもしれない虫が穿孔した木屑が落ちていました。Photo_3 見晴台のベンチが朽ちていましたので、山主さんから許可をいただき、ベンチの材を伐って設置の準備をしてきました。付近の草を刈り、今月の散策当日には3台~5台のベンチを設置したいと思います。見晴台からの眺めはとても絶景です。まるで雲海の上にいるように錯覚しそうです。第三展望台からは、千葉県で一番高い愛宕山、伊予ヶ岳、その先には房総の山々そして富士山も眺められます。Photo_4 台風の猛威を実感し、その傷跡を整備していると、人間が成長だけを追い求めてきた結果だということを考えさせられます。踏査していると、多くのハイカーと出会いました。地元の人達、ハイカーにとって「花嫁街道」はそんなことに気付いてもらえる大切な場所であってほしいことをと改めて感じました。(千葉県FC・相川、高梨、武田)