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2022年5月12日 (木)

無言の語り木“孤高のブナ”は若葉がひらき、次代への花を咲かせていました。

 今日12日は朝日新聞社の中村記者と中倉山のブナに会いに行きました。4月29日に計画した「2022中倉山のブナを元気にする恩送り」に参加申し込みをされましたが、雨で中止、6月11日に開催が変更となったため、取材日程を調整し本日となりました。

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 九州地方から雨が振り出し天候を心配しましたが、時折太陽も顔を出し絶好の登山日和となりました。

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 足尾ダム下の駐車場で待ち合わせをし、7時25分に中倉山登山口を出発しました。

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中村記者は低山ハイキングを楽しんでいるそうですが中倉山は初めてということで、済賀さんが先導し、リョウブやヤシャブシが芽吹き始めた九十九折りの登山道をゆっくりと登りました。

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 森の中ではツツジの紅い花が光を浴びて、私たちの目を楽しませてくれます。

 こまめに給水タイムを取り、足を滑らせないように登ること1時間。最初の尾根に到着しました。

 リュックを下ろしてしばし休憩。済賀さんからいただいたチョコレートでエネルギー補給しました。白と紅のツツジが咲き、南西の山の斜面は新緑で輝き、ポツンポツンと点在するヤマザクラの白い花が満開でした。

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 ここからは尾根の直登です。呼吸を整えながら一歩一歩踏み出して登りました。ピークに到着して木々の間から中倉山を眺めると、遠くの尾根に「無言の語り木」”孤高のブナ”が凛とした姿を見せてくれました。

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 「遠くに見えますが、あと少しですよ」と、疲れの見える中村記者に声かけして、一路ブナを目指しました。南斜面の迂回路を歩き、ミズナラの森を抜けると笹の斜面が広がり、“孤高のブナ”が目に飛び込んできました。はやる気持ちを抑えブナに近づき、枝や葉の様子を見ると、若葉が芽吹き、下の枝は蕾が膨らみ葉を広げようとしています。

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 よく見ると花が咲いています。びっくりしました。秋に実をつけてくれることを願いました。

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 持参した植生袋に黒土5リットルを詰め、昨年11月に貼り付けた植生袋を確認し、土留めとの隙間に貼り付けました。3袋と少ない数ですが、北斜面に根付くよう、しっかりと止め金具を打ち込みました。

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 ブナの観察と植生袋の発芽状況、崩壊地の状況を確認し、山頂の尾根コースを通り下山しました。下山後は遊働楽舎“みちくさ”に移動し遅い昼食を取りました。昼食後は、森びとプロジェクトの森づくり活動やブナ保護活動について取材を受けました。

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 煙害に耐え、中倉山の山頂から足尾を見続けてきたブナが、現在気候変動による豪雨・強風に耐えています。延期した「中倉山のブナを元気にする恩送り」は6月11日に開催します。皆様のご協力をお願いいたします。

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 本日の参加者は、朝日新聞・中村記者、済賀さん、筆者・清水の3人でした。

 (報告 清水 卓)

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