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2021年8月14日 (土)

“希望の楽園”を健全に持続させる使命を果たす時がやってきた

 下の写真は昨年夏の足尾で体験した大雨の写真。雷雨ならば30分ほどで雨は止むのだが、その時は1時間以上も降り、川の水があふれ出す前に帰宅したスタッフもいた。

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P8222634  九州地方から東日本地方にかけて大雨が三日間以上も降っている。大雨に襲われている地域の方々は避難するしかない。毎年の自然災害になってしまっているが、これからもこの猛威は続くと思う。

20210815  何故なら、気温の上昇に応じて極端現象は増大していく。例えば、0.5度ごとの気温上昇で、熱波や激しい降水の頻度や強度の増加がみられる。50年に一度の記録的な熱波が起きる頻度は、1.5度の気温上昇では産業革命前に比べて8.6倍、2度では13.9倍、4度では39.2倍にも達する。このままの暮らし方を続けていくならば、2021年~2040年の間に1.5度を超える可能性がある、という趣旨のコメントをIPCCが公表(第6次評価報告第1作業部会報告書)したからだ。

Photo  欧州、アフリカ、ロシア、中国そしてアメリカで起きている熱波と森林火災、そして大雨による災害。この自然現象の原因をどのように捉えるかは色々とあると思うが、人は自然の猛威が過ぎるまで待たなければならないこと、安全な場所に逃げるほかないという事、その上、失われていく自然資源と生存基盤の衰弱という現実は誰もが身にしみて感じていると思う。

2  それは、いわゆる「気候難民」を増加させつつ、世界人口の増加と食糧危機という社会現象につながっていくことは目に見えている。前述のIPCC報告書の人類への警告のように、今後の気温上昇を可能な限り1.5度に抑えるために、私たちはグレタさんの呼びかけに応えていかなければならない。難しいことは考えられないが、命を守るために体験できたコロナ感染対策下での二酸化炭素削減を基に考えることができる。昨年は、世界中の炭素排出量を24億㌧減らすことができたというデータがある。経済活動自粛等で前年比6%削減とも言われている。

Photo_2  荒れ狂っている大雨の中で、命を守ることが第一にする方々以外の私たちは、この冷厳な事象を評論している場合ではない。気候変動対策の具体案を持ち寄って、できることを始めていかなければと思う。地球に生きる私たちの“希望の楽園”として、その基盤(生命圏)が健全に持続できるように、私たちは“山と心に木を植える”活動を精一杯つくりだす使命を持ち続けたい。(顧問・高橋佳夫)

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