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2020年6月28日 (日)

森と共に生きる、古くて「新しい生活様式」への転換を感じる足尾の森作業

 本日は6月28日(日)、9時の気温は17℃。梅雨前線の影響で松木渓谷は雨です。作業打ち合わせもトタン屋根にあたる強い雨音で大きな声を出さないと聞き取れないほどです。
 雨で草刈りなど屋外作業ができないので、7月12日(日)に開催する「日光城山ふるさとの森づくり(仮称)」で桜を植えるための資材の準備をすることにしました。

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 雨に濡れないように準備作業は“うんしゅう亭”で行いました。桜が獣害を受けないように幹を守る「幹ガード」を60㎝幅で30枚切りそろえ、2mほどの桜を植える予定なので、風で幹が倒れないように支えるため、竹を2.4mほどに切りそろえ土に刺す部分を斜めにカットしました。

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 竹を縛る麻ひも、幹ガードを支える鉄筋、スコップ、唐グワなどを準備しているうちに雨も上がり、空が明るくなり始めました。昼にはまだ早い時間で準備が終わったので、広場の草刈りをしました。鎌田さんは刈り払い機で、筆者はカマでエノキやクヌギ、カラタチの周りに伸びた草を刈りました。

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 舎人担当の加賀さんが臼沢の森を双眼鏡で確認していると、臼沢西の森にシカが侵入しているのを発見し、右上の獣害柵が破られているのが確認されました。打ち合わせをし、午後の作業は獣害柵の補修を行うことにしました。

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 昼食を済ませ、支柱の単管や大ハンマー、針金、ペンチなど道具を軽トラに積み込み臼沢西の森へ向かいました。植えられている幼木を確認すると芽吹いたやわらかい枝先や葉が食べられていました。シカにとってはごちそうです。

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 斜面上部に到着し獣害柵を点検すると、落石で支柱が折れ曲がり、金網の破れからシカが侵入した跡が確認出来ました。支柱から金網を外し、折れ曲がった支柱を抜き、新しい支柱を立て、担ぎ上げた金網で補強しました。急斜面での作業のため、声を掛け合い、落石と転倒に気を配りながら作業を行いました。天気も回復し青空が広がるとトンボも気持ちよさそうに飛び回っています。15時頃には作業が終了し、道具の確認をして下山しました。

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 道具を片付けた後は、引き続き広場の草刈りを行い、16時で作業を切り上げ、本日の森作業を終了しました。

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 雨上がりの松木の里では、ウグイス、ホオジロがさえずり、アジサイの蜜を求める蝶が飛び回っています。新型コロナウイルスの拡大が止まらず、「コロナとの共生」「新しい生活様式」が提唱されていますが、私たち人間も森に寄生してしか生きられない生物社会の一員であることを自覚しなければなりません。地球温暖化にブレーキをかけるため森と共に生きる、古くて新しい生活様式への転換が求められているのではないでしょうか。

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 本日の森作業は、鎌田さん、山本さん、筆者・清水でした。獣害柵の補修には舎人の加賀さんと小柴さんが応援に駆けつけてくれました。
(報告・清水 卓)

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