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2020年5月の23件の記事

2020年5月 5日 (火)

芽吹きの松木の杜に感謝し、命をつなぐ植樹&森作業

 今日は5月4日、「みどりの日」です。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを趣旨とする祝日です。

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 足尾の森びと広場の9時の気温は14℃。曇り空でしたが徐々に青空が広がり、日中は27℃まで上がりました。
 新型コロナウイルスの脅威が世界的に広がっていますが、地球温暖化も世界の人々の暮らしを脅かしています。朝のミーティングを行い、「みどりの日」の今日は、森に感謝し温暖化ガス吸収源となる木を植えることとしました。

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 臼沢西の森に苗木を植えるための土留め作りから行うため、道具と鉄筋、甲羅板を軽トラに積み臼沢に向かいました。甲羅板を背負いあげ、黒土の袋は臼沢の森の前に保管してあるので、背負子に載せ運びました。水分を含んだ土の袋は重さが倍増し、肩にずっしりときます。

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 強者たちの手によって、土留めづくり、岩をかき出し植樹スペースづくり、黒土入れと手際よく作業が進められ、11時には6名で植えるための植樹場所を完了させました。

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 その後、苗床に移動し植樹する苗木の準備をしました。ポット苗が乾燥していたのでタライに水を張り、たっぷりと水を吸わせました。サクラ、コナラ、シラカバ、コブシ、カエデ、エゴノキを計80本植えることにしました。苗床のトレイの乾燥した苗木にもたっぷりと水をかけました。

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 12時になり昼食休憩をとりました。食後のデザートに福原さんからイチゴ、橋倉さんが栗ようかんを差し入れてくれました。ごちそうさまでした。

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 12時45分から午後の作業を再開。苗木を運び、黒土を入れた植樹場所に植えていきました。風で苗木の根が振られないように篠竹で支え麻ひもで縛り植樹を終えました。

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 その後、臼沢西に最初に植樹した木が生長し横枝が伸びているので横枝伐りを行いました。また、入口の金網の下の隙間から鹿が森に入り、幼木の頭を食べていることが確認されたので、入口の階段の修繕を行いました。

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 14時で植樹作業が終了したので、民集の杜に移動し2016年の植樹地の枝伐りを行いました。残る枝伐りは、2017年の植樹地とロータリークラブの皆さんが植えた植樹地となりました。次回の森作業で行いたいと思います。

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 民集の杜に向かう途中、道の先を飛び跳ねる虫がいました。「道先案内」のハンミョウです。新松木の杜ではキジが散歩をしていました。杜の中からウグイスの鳴き声が響きわたり、生き物たちは芽吹きの杜を楽しんでいるようです。森びと広場、松木の杜は桜が満開です。

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  道具を片付け、終了ミーティングを行い16時で本日の森作業を終了しました。
本日の森作業は、鎌田さん、橋倉さん、福原さん、小川さん、小柴さん、清水でした。
 (報告・清水卓)

2020年5月 3日 (日)

生物の新たな脅威をもたらす暮らしに去らばです

Photo  昨日、真夏日が襲ってきた日本各地(5/2)。昨年の真夏日は5月下旬と記憶するが、昨年の台風15号、19号上陸による甚大な被害を想い出した。今年は台風の被害に新型コロナウイルス感染が重なってしまうと大変なことになってしまう気配を感じた。

Dscn1481   憲法改正云々を語り合っている場合ではない。緊急の政治は、国民の命と生活を守るために、1日のブログで紹介された京都大学学長・山極寿一氏の「警告」を基にした政策案を国民に提示して、実施していくことではないか。

Photo_2  私たちももたもたしてはいられない。木を植えられるところに木を植え、足尾町の森と杜、八幡平市の森、そして南相馬市の森の防潮堤の森を元気にしていかなければならない。

Photo_3  同時に、外出自粛下であってもできる“森に寄り添う暮らし”の必要性を、あの手この手で社会へ拡げていかなければならない。

Photo_4  2009年から10年間植えてきた森と杜の下枝を伐った今年。その森と杜の木々が若葉を付けた新緑が間もなく観られる。お楽しみに。(理事 髙橋佳夫)

2020年5月 1日 (金)

手作りマスクに“森に寄り添う社会”を縫いつけて

 大型連休のはじまり、例年なら足尾・松木渓谷には、少し早い新緑を求めたハイカー、渓流釣りファンが訪れ、「みちくさ」管理人の舎人はコーヒーをサービスして、足尾の素晴らしさを語り合う日を待つ。今年は、「みちくさ」が閉舎中。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための策。森びとに出来ることは「外出自粛」と「手洗い、マスク着用」、そして“移さない、移らない”を実行している。 

Photo  ところが感染防止策が難しいことがひとつある。マスクがなかなか手に入らない。手作りマスクを思いたったが、その布とゴム紐も手に入らない。しかたなく家のタンスからハンカチや手ぬぐいを集め、マスク作りを始めた。1時間ほどで3枚のマスクが出来た。今月中にはこのマスクを付けて「みちくさ」へ向かえることが楽しみ。 

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P4283329  先月(4月)28日、『毎日新聞』の「疫病と人間」山極寿一・京都大学長寄稿を読み感銘した。山極さんは、「他者と分断されて、自分の利益だけを考えるようになってしまっては、この感染症が克服されても幸福な社会は築けない。」とし、多くの人と国境を越えた地球規模の新たな連帯を求めていた。その上、「近年のウイルス性感染症は、自然破壊によって野生動物との接触を加速したことが原因である。更に自然資源の開発が続けば、深海や氷河の下に眠っている未知の微生物やウイルスを引きずり出してしまうかもしれない。開発の手を抑えても、地球温暖化は生物の動きを変え、新たな脅威をもたらす可能性ある。」と警告している。

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Photo_3  この寄稿を読み、まずはマスクを作って命を守り、それに止まらず、ウイルスと人間社会の根源といかに向き合っていくのかを考えなければと思った。そして、何よりも今は、気を緩めず「外出自粛」を継続して、すべての命が尊重される社会を描かなければと思う。

Photo_4  その社会は、山極さん名で発信された「日本学術会議会長談話」(昨年9月)が基本になると思っている。(理事 大野昭彦)

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