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2019年12月の26件の記事

2019年12月20日 (金)

足尾・森びとの「ONE TEAM」で地球を元気に!

 今年も残すところ10日ほどになりました。心に残っている言葉のひとつに「ワン チーム」があります。ワールドカップでベストエイトを目指そうと、日本人でだけではない日本チームが猛練習と試合を積み重ねて目標を達成し、多くの人々に感動を与えてくれました。筆者にとっては、チームの“心をひとつにする”メンバーの並々ならぬ努力と苦労を想い出させてくれました。

P7096330  足尾の森は“ワン チーム”のパワーで育てられていると思います。「大きな森に育って、これからも豊かな森の恵みを与えてくれ!この地球は俺たちが元気にしてやるぞ!」という目標をもって、森と向き合っています。

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2019_0212_145147dscn6168  スタッフの森作業の努力や苦労は述べませんが、少しでも目標に近づける健康管理の努力もあります。筆者は今年、癌を患い手術を受けました。幸いに大事には至らず、明日(21日)は足尾現地で今年最後の森作業ができるようになりました。

Photo_3  目標を達成するために、その“心をひとつにする”までにはスタッフの健康管理へのアドバイスと筆者の僅かな努力が伴います。

2019_0827_122122dscn6272  一年間を振り返ってみると、作業前の打合せ、昼食時の話しでは、必ずと言ってよいほどメンバーの健康話になりました。酒の飲み方、食生活での節制等の話は、今までの暮らし方を変えていくという事でした。筆者にとっては大変なことでした。

Pb240192 今年も色々な野菜や果物がスタッフから届けられた

 ラクビ―チームのメンバーも人には言えない努力やメンバーからの厳しい指摘があったのではないかと思います。健康管理は自分でやるしかないと言われますが、スタッフの“目配り、気配り、心配り”に支えられていることを実感している暮れです。

6  このようなことを考えていると、土留め作りから植樹へ、その後の草刈りという森づくり作業を「体験型イベント」にできないものかと元気が湧いてきます。明日は、「ワン チーム」に感謝しながら今年最後の森作業を楽しみたい。(事務局 加賀春吾)

2019年12月19日 (木)

森よ、心の森よ、僕らのふるさとになっておくれ!

Photo 足尾・松木村跡

 “想像できないような、1000年後の未来も 今この瞬間から始まっている♪ 僕らが植える小さな苗たちは、 共に命をかけて未来をつくる♪  根を張って、心を持って、本物の木になるんだ♪  失ったものを取り戻し、見えない明日を植えてゆく♪  森よ、森、心の森よ、僕らのふるさとになっておくれ♪・・・・・♪”

P5241367  この歌は、15年前、シンガーソングライターのチョージさんが足尾・松木沢の地に起って作ってくれた。私たちは当会のイメージソングだと思い、「みちくさ」で聴いている。

Photo_2 「感謝の集い」

 8日に開催した「森びと設立15年感謝の集い」にボランティア友情出演してくれたチョージさんからメールが届いたので紹介する。

Photo_3  「日曜(12/15日)の横浜ライブを終えて、再び美杉へ戻りました。佳夫さんも薪暮らしなのですね。こちらも急いで薪の準備に冬支度です。あとヤギ小屋も作ってやらねばと。

 ライブへは小黒さんと中村理事長が遊びに来てくれました。横浜の森づくりや里山関係の仲間ともつながっていて、会場で再会。また新たな縁になりました。

 来年も、地に着いた暮らしを目指しながらも行ったり来たり。さまざまな学びを音楽にして、届けていけたらと思っています。森びとのみなさんとは15年経ってまたあのように、熱くも楽しい席を共にできたこと、本当にうれしく思っています。またコラボの機会を楽しみにしています。Choji」

 

201912 チョージさんとヤギ

森づくりの感動と元気をいただきありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)

2019年12月18日 (水)

“段取り八分”の意味を教えてくれる森づくり・・・「森びとの心構え」その⑨

 冬将軍が“ビュービュー”と吠えるころになると獣害防止柵のチェックが重要になる。特に、「臼沢の森」入口から約200㍍登った「臼沢の森」頂上の柵をチェックしなくてはならない。

P4052426  傾斜30度以上あるガレ場を登った所の北斜面は草も生えず、小石だらけの荒れ地で、地表は強風や雨、雪の力でその都度小石が流され、柵と地表間に穴が開いたように空間ができる。鹿たちはこの状況をよく覚えているらしく、この部分に体当たりをするなどしてここから侵入しているらしい。

Pc100277  このような事が分かったのは植樹はじめて数年後のことだった。植林は頂上付近に進んでいなかったので、鹿の進入は森の両側の柵をチェックしていた。頂上付近の荒れ地から侵入しているとは思っていなかった。小石だらけの荒れ地はなんともできないために、その後の獣害対策は二重の柵を設置するなどで幼木が自立できる環境をつくった。

Pc100268  奥山に森をつくるということも“現地を知る事”からはじまる。現地、現場をつかんでから森作業が実態に合い、事故や怪我が防げ、作業の無駄も省ける。(理事 髙橋佳夫)

2019年12月15日 (日)

南相馬市の今年最後の「鎮魂の森づくり」を行いました

 今年も残すところわずかとなりました。今日(12/15)は今年最後の年末森作業を行いました。

20191215  北風の吹きすさぶ中、応援隊スタッフ、市役所の皆さんは待ち合せ9時でしたが30分早発して、ポットはずし、水撒き、ネット張り、草刈り、ポット内の草取り等分担して行いました。

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20191215_4  作業は和気あいあいと楽しく進めました。参加者からは、「枯らしてしまった苗木の残骸を見て心苦しい」、各地方から送られてきた苗木を「厳しい寒さと雪から守るため」の越冬対策の大事さを実感した等の感想がだされました。応援隊スタッフは市役所との前向きな話し合いを行い、これからも「鎮魂の森づくり」を継続していくことを誓い合い散会しました。

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20191215_6  今日の森作業は、応援隊が渡部、松林、岩橋、水井、東城、佐藤(正)、道中内、今野、原田、菊池、岩橋恵美、遠藤ひとみ、市役所からは、経済部農林整備課の中目経済理事をはじめ、末永、諸井でした。(敬称略)

20191215_7 美味しかったつみれ汁

 作業終了後、場所を移して忘年会を開きました。岩橋さんから今年の活動報告を受けた後、菊池スタッフの乾杯発声で懇親を深めました。岩橋恵美さん、遠藤ひとみさんは手づくりの「つみれ汁」を作ってくれました。話は、地球温暖化による災害と向き合っていかなければならせない私たちの暮らしが話題になり、応援隊の地球にやさしい森づくりの大切さを話し合いました。 

20191215_8 食後のフルーツ「みしらず柿」

 来年の第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は6月7日原町区金沢地区で予定されています。応援隊渡部代表からは会津産のみしらず柿、小林スタッフからはつみれ汁の野菜をいただきました。ありがとうございました。(報告 東城敏男)

2019年12月14日 (土)

松木渓谷の強風に負けないようにクスノキの竹囲いを補強しました。

今日12月14日(土)の足尾・松木渓谷は快晴です。風もなく穏やかな日和のなかでの森作業となりました。

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12月から集合時間が10時となりましたが、みちくさ広場の作業小屋に入ると流し台の中には氷柱(つらら)が立っていました。水道の蛇口から垂れる水が凍ったようです。外の寒暖計(水銀計)の最低気温を見ると氷点下5℃でした。足尾の厳しさが分かります。

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鎌田スタッフがストーブに薪を入れ、火をつけてくれました。暖を取り、朝のコーヒーを飲みながら本日の作業の打ち合わせを行いました。本日は、森びと広場から南側の苗床に降りる階段の整備と、クスノキの竹囲いの補強を行うことにしました。
階段整備は鎌田さんと山本さん、竹囲いの補強は小川さんと清水、水道管の整備は橋倉さんと分担し作業に入りました。

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 階段は、鉄製の踏み台や石、丸太など、広場にある資材を活用し整備しました。

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 クスノキの竹囲いは、11月30日に松村宗スタッフが準備してくれた竹で3m近く生長したクスノキを囲い、藁の屋根を被せたものです。12月10日から森作業に入った森びとスタッフから、「松木渓谷からの北風が強く、竹囲いの揺れが大きい。補強が必要だ。」と連絡がありました。朝のミーティングで知恵を出し合い、鉄筋で四方を補強することにしました。

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作業に夢中になると時間が経つのはあっという間で、「昼飯にしよう」と声がかかり、短い昼食休憩を取り午後の作業を継続しました。
 苗床への階段は22段整備されました。まだ、小石を入れて踏み固める場所や、草刈りなど作業が残っていますので21日の森作業で継続して整備していきます。

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 クスノキの竹囲いは、四方に鉄筋を斜めに差し、針金で緊締。鉄筋の先が分かるように黄色いリボンを巻きました。手で強く押してもびくともしません。これで松木渓谷の強風に耐えられることでしょう。

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中倉山に太陽が隠れると一気に冷え込みます。二十四節季では「大雪」、七十二候では「熊蟄穴(くまあなにこもる)です。生活の場では「体の芯まで冷える」寒さが日常的に襲ってくる時期で、クマが冬ごもりのために巣穴に入る時期だそうです。落葉した森ではシカやサルが木々の芽や皮をはぎエサとします。作業後のミーティングを行い、次週の森作業では食害防止のために獣害柵の点検と階段整備の継続を行うこととし、本日の森作業を終了しました。

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本日のスタッフは、鎌田、橋倉、小川、山本、筆者・清水でした。

2019年12月12日 (木)

節目の年、15年間世話になった作業小屋にも感謝です

1  足尾ダムの8時半、鎌田さんを待っているとダム湖に水鳥が泳いでいました。うまく気流にのって何千㌔も飛んで来た鳥たちの事を考えると、気流(自然)の動きにうまく寄り添って生きているなあーと羨ましく感じました。

5  森びと小屋に着くと早速ストーブに薪を入れる鎌田さん、他のメンバーは床の掃除とホットコーヒー用のお湯を沸かしています。誰となく手がでるいつもの作業前のシーン。

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4 足尾・中倉山、臼沢の森、足尾グランドキャニオン(写真上から)

 コーヒーを飲み、森びと設立15年の節目だからとの思いで、昨日の作業の続きをやろう!と、腐った間伐材の片づけにケリをつける作業を始めました。昼頃になると自称「森びと専属カメラマン」のHさんが顔を出してくれました。「寒いですから使ってください」と、ホッカイロを持ってきてくれました。

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8  作業途中から冬将軍の冷たい息(北風)が吹きつけ、ヤシャブシの小枝の唸り声を聴きながらの作業となりました。三人は、腐った間伐材の埃に目や喉を守りながら作業をすすめましたが、14時半頃になると腕や握力の力が弱くなっていることを感じました。一気に、最後のスパートをかけ、15時前に片づけを終えることができました。

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9 カブトムシの幼虫が寒そうでしたので移してやりました

 三人は、専属カメラマンに写真を撮ってもらいました。筆者と仁平さんは本日で今年最後の作業でしたので鎌田さんに暮れの挨拶をしました。鎌田さんは帰路につきました。

11  今日は今年最後の満月ということ、カメラマンによると中倉山の「無言の語り木(ブナ)」のシルエットが素晴らししいということ、17時10分過ぎると西から東へ飛んでいく宇宙ステーションが見えるということでしたので、三人はその素晴らしさを見るために備前立山の稜線へ向かいました。

12 「無言の語り木」中倉山の「孤高のブナ」

 案内は森びと専属カメラマンのHさん、まずはブナを撮り、寒風が吹きつける稜線で待つこと30分、東から満月が顔を出してくれました。

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13           金星

 満月を暫く見ていると、冷たい空気とともに輝いている月からは何かメッセージを発している様でした。そんなことを考えていると宇宙ステーションが北西から東南へ静かに、星の光の様に輝き人工物には見えない物体が綺麗に見えました。テニス場の広さがあるという宇宙ステーションエリアから見る地球はどのように見えるのか、三人は色々と想像してみました。金星も見えましたが、金星の輝きは寂しそうでした。本日の作業は、鎌田、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年12月11日 (水)

森びとスタッフたちの心が通う足尾の森づくり作業

 足尾二日目の朝、車のフロントガラスは凍っていました。天気は昨日同様の晴れ、無風で作業では防寒具がいらないほどでした。

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2  作業は昨日の続きで薪作りを3人で行い、筆者と鎌田さんは白い藤の花をつけるシロフジを植えました。藤棚を作って楽しもうと、高崎の長井さんから頂いた苗木を植えました。「元気なうちに藤棚の下でのんびりしたいなあー」と話しながら、12本の苗木を植えました。12月に植えたので、ポット苗の根が凍らないように、毛布代わりに籾殻をたっぷりとかけてやりました。

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Photo_5  松村健さんは、刈り払い機の燃料タンクに残っているガソリンを空にし、エンジンに支障しない対策をとりました。薪作りは橋倉さんと仁平スタッフが担当、慣れない手つきで電気のこぎりを操っていました。

Photo_7 Photo_6  昼頃になると柳澤スタッフの大型トラックが森びと広場に到着。トラックには「遊働楽舎」(愛称名「みちくさ」)の雨漏り対策に使う材料を積んでありました。

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Photo_10  本日で薪作りは終了し、作業小屋の周囲の間伐材も片づけることができました。松村さんは本日で年内の作業は終わりでした。柳澤さん、松村さんからは里芋、白菜、キャベツ、大根などを頂きました。橋倉さんは「年内の野菜はこれだけあれば助かります」とお礼を述べていました。

Photo_11 鹿たちものんびり草を食べていました

Photo_12 目に優しい青空が素敵でした

 本日の作業は、鎌田、松村健、橋倉、柳澤、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年12月10日 (火)

心は「パリ協定」始動年の森づくり準備

Photo 朝の「臼沢の森」

 8日の「森びと設立15年感謝の集い」で誓い合った“森に寄り添う暮らし”へ向けた「パリ協定」始動年の森づくり準備が始まりました。足尾の朝9時の気温は6度、福原さんは水の出が悪いので取水口へ向かい、桶の栓を抜いて苗床の撒水を行いました。

Photo_2  その間に筆者は小屋の掃除と打合せ用のお茶の準備、全員が揃ったところで作業打合せを行いました。

 最初は「松木の杜」に侵入していた鹿の追い出しと鹿が柵に体当たりをして柵を壊した部分の補強をしました。また、植えて三年目に入るシラカンバの幹ガードが横になっている部分を補強しました。シラカンバは幼木なので鹿にとってみれば柔らかい樹皮は美味しい餌です。食べられない様に補強しました。

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Photo_5  他のメンバーは薪作りに励んでいました。電気ノコギリ2台を使って間伐材を伐り、冬作業に欠かせないストーブの薪をひと冬分作ろうと頑張りました。15時なると寒くなる松木沢ですが、今日は暖かい日でした。ホットコーヒーを飲みながら本日の振り返りをして帰路につきました。

Photo_7 Photo_6  今日は、松村宗雄さんから柚子ジャム、銀杏、とろろ芋を頂きました。寒暖の差が激しい年末から年始にかけて風邪に負けないように、という気持ちが込められていました。また、今年最後の森作業なった福原さんからは橋倉ハウスにワインが届けられていました。お二人の心温まる気持ちに感謝です。ストーブで身体を暖め、スタッフの心温まるプレゼントをご馳走になり、明日も頑張ります。本日は、鎌田、松村宗、福原、仁平そして筆者で作業しました。(報告 高橋佳夫)

2019年12月 9日 (月)

森とものみなさんと一緒に育ててきました。「森びと設立15年感謝の集い」を開催!

12月8日「森びと設立15年感謝の集い」が大宮市内のレストラン・スクエアで開催されました。感謝の集いには2004年の森びとプロジェクト委員会活動のスタートから携わっていただいた皆さまや活動支援をしていただいている皆さまに出席をいただきました。

Pc080287_2 「心の森」を唄うシンガーソングライター・チョージさん


午後3時からスタートした「感謝の集い」は平木理事の司会により幕を開けました。
15年の森づくりによって生長した森の様子や生態系の変化、未来に生きる世代に豊かな自然環境をつないでいく大切さを訴えるオープニング映像(小黒事務局次長の力作)は、参加された皆さんに森づくりの苦労と喜び、希望を感じていただくことが出来ました。

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15年の森びと活動に協力をいただいた皆さまに、中村幸人理事長よりお礼の挨拶が述べられ「温暖化により、台風が巨大化し地球上でさまざまな被害をもたらしています。これまで経済問題が先行してきたが、環境問題抜きに経済はありえない。日本列島で雨が多ければ他の地域では雨が少なく乾燥している。地球全体の問題だ。」と温暖化にブレーキをかける運動をこれからも取り組んでいこうと協力を呼びかけられました。

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しばしの懇親の後、髙橋佳夫副理事長の進行で「心に植えた木の紹介」が行われました。

4名のインストラクターから、15年間の森づくりを通じて学んだことや失敗を糧にして森びととしての自分を鍛え上げてきたことが話されました。

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まずはじめに、第4期森びとインストラクターの橋倉喜一さんから『なぜ15年間森づくりをやってきたか。義務感で始まったが、それをひっくり返されたのは「種が流れる」というビデオを見て。足尾の女性が植生版を山に張り付けるが雨で流される。その繰り返し作業する姿に泣いた。これは義務感でやってはいけないと気付かされた。もう一つは人との出会い。宮脇昭先生から「本物になれ」の強力なリーダーシップ。岸井さんや髙橋さん。足尾現地で侃侃諤諤話し合い、共に作業することで信頼関係を築き上げてきた仲間たち。15年間やってきて大きな喜びを感じている。』

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続いて、第2期森びとインストラクターの岩橋 孝さん。『2011年3月11日の東日本大震災で海岸防災林が全て壊滅した。何かできないかと2015年12月に南相馬市民と共に「鎮魂復興市民植樹祭応援隊」をつくり、防災林の復興活動を行ってきた。鎮魂復興といっても「献花台」も無かった。被災地から拾い上げた岩に「鎮魂」と書き、献花台を作り菊の花を準備した。反省会で市役所側に物を言うことは勇気がいることだった。翌年から南相馬市役所は白い菊を用意した。「抵抗とヒューマニズム」の精神を学んだ」

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続いて、第1期森びとインストラクターの今村 博さんからは『成り行きで森づくりに携わったが、今は人生の一部になっている。森びとのみんなといると空気がいい。それが15年続けられた理由。やはりリーダーがいた。宮脇昭さん、岸井さん。八幡平をホームグランドに活動していく。』

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最後は、第1期森びとインストラクターの松井富夫さん。『育樹祭の準備をみんなで作っていこうと確認したが、杜の状況を車窓から確認して帰ろうとした。髙橋副理事長から「何を見てきたのか」と指摘を受けた。幼木の周りの草の伸び具合を見て除草作業に何人必要か、杜の案内のルート、ポイントをどうするかなどの確認をしなかった。一緒にいたスタッフにも指摘が出来なかった。奮い立ってもう一度戻り確認をした。15年間何をやっていたのだろうかと自省した。森びとの先輩から学んできたことは、「約束を守る」ということ。』

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4名のインストラクターの皆さんから語られたことは、理屈で森は作れないということ。現場から学んで森をつくってきた教訓でした。森づくりを通じて心に植えた木が「森の宝物」となったことを感じることが出来ました。

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その後、森びと結成後の植樹祭に参加し、1本の木を植えたことから「心の森」という森びとのテーマソングをつくってくださったシンガーソングライター・チョージさんによる「心の森コンサート」が行われました。チョージさんの歌に手拍子を合わせ、会場全体が盛り上がりました。

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、山崎 誠顧問のクロージングスピーチで「感謝の集い」は閉会となりました。

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これからも地球温暖化にブレーキをかけるために、人類の責務として“森に寄り添う暮らし”を求め活動を進めていきます。
(筆者・清水 卓)

南相馬市の苗床で待っていた年末散水

2019127_2   南相馬市の苗床に置いてあるポット苗が気にかかると言ってくれる若者がいることが嬉しい。彼は南相馬から車で3時間以上かかる勝田で仕事しているので、苗床のポット苗が気になっていても中々育苗作業に来られない。そんな彼から連絡があり、7日11時、育苗場で待ち合わせをした。  

2019127  彼を待っていたように苗床のポット苗は土がカラカラ状態であった。苗木のチェックを行い、水をどっぷりかけてやった。冷たい潮風に身を引き締めて、洗浄機のエンジンを全開にして、撒水してやった。

2019127_4  苗の様子を見た彼は、人間の都合通りでは育苗はできないことを感じたようだ。これまでの応援隊の取り組みについて、彼に報告し、音応援隊スタッフの一員として森の防潮堤づくりに取り組んでくれることになった。7日の森作業は、佐藤君と筆者でした。                (報告 東城敏男)

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