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2019年10月26日 (土)

中倉山の稜線に凛と立つ“孤高のブナ”恩送りに向け、道路整備に力が入りました。

本日26日は中倉山登山口に向かう道路の整備を行いました。当会は11月3日に中倉山のブナを元気にする恩送り事業を行います。台風19号の豪雨により仁田元沢沿いの道路にも土砂が流れ込み、森びとスタッフの皆さんが落石や土砂の除去を行っています。

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森びと広場の作業小屋で9時30分から、鎌田さんの指揮で本日の作業の打ち合わせを行いました。スタッフは橋倉さん、小西さん、清水です。いつもはコーヒーを飲みながらの打ち合わせですが、昨日の雨による土砂流出の心配もあり、「すぐに現地に向かおう!」と道具を積んだ(鎌田スタッフが準備してくれました)軽トラで現地に向かいました。

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道路に石が落ちていましたが、1番崩れている現場に向かいました。到着して確認すると砂防ダムから流れ落ちた土砂が道を塞いでいます。20m以上はあります。「軽トラが通れる道をつくる」ことと、「安全に登山者か歩ける道を確保する」ため、やりきらないと11月3日を迎えられないという「責任感」で、上流側と下流側に分かれ作業を開始しました。
大きな岩を両手でどかし、まんのうで固まった土砂を崩しながら、角スコップで下からさらいながら少しずつ除去していきました。

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土砂の厚さと固さに腕はパンパンに、腰は曲がったまま硬直。腰を伸ばしながら黙々と作業を進めました。土砂除去のベテランとなっている鎌田さんから、山仕事の作業者が使う三角の鍬「カッチャ」の使い方のコツを教わりながら道幅を確保していきました。
残り1mくらいになり、「鎌田方式」と言われる、片側を先に開通させる「先進導坑」を掘りました。道がつながったことの喜びと、三方からスコップが入れられ「もう少しだ、頑張ろう!」疲れた体に力が入りました。
みごと道幅が確保できました。

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砂防ダムの上流側の土砂は厚さが薄いので、大きい石をどかし、表面を均しました。
道路の端の下側を確認すると大きくえぐられ、道路表面との厚さが30cmほどしかない場所もあり、登山者が崖崩れにあわないように危険個所が分かるように岩で路肩をつくりました。中倉山を目指す登山者のみなさん、路肩に注意しましょう。

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13時を過ぎたので作業に区切りをつけ、土砂を除去した道を軽トラが通れるか開通式を行い、登山口までの道を点検しました。大きな崩れはなく、登山口を確認したあと作業小屋に戻り、遅い昼食を取りました。

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昼食後は、松木での作業を行っていた高橋副理事長、福原さん、舎人の小川さんを交え、11月3日のブナの恩送り事業の打ち合わせを行い、本日の作業を終了しました。

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連続する豪雨は中倉山稜線に生きるブナの根の土を流していないか心配です。これまでに張り付けた植生帯からは草が伸び、土中に根を張っていることが確認出来ました。森ともの皆さん、凛として稜線に立つ“孤高のブナ”への恩送り事業への参加をお待ちしています。
(筆者 清水 卓)

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