« 2019年9月 | メイン | 2019年11月 »

2019年10月の22件の記事

2019年10月20日 (日)

森びとスタッフの情熱で、松木の杜を襲った台風19号の復旧作業が終わりました。

台風19号の被害調査(10月月14日)に基づき18日・19日の両日、民集の杜北側の金網の修繕、水源の修繕、臼沢の森上部の金網点検を行いました。
森びと事務局、スタッフの皆さんに協力を呼びかけ、18日は、鎌田スタッフと橋倉スタッフが駆けつけてくれました。

Pa194080

 

橋倉スタッフの報告によると、昨日18日の足尾・松木沢は気温12℃。肌寒い一日でした。森作業は、台風被害への対処で水源の復活を目指し取り組まれ、「普段は小さな流れの沢水が、水の入った重い浴槽を押し流してしまうのだから、どれほどの雨が降ったのかとただ驚くばかりです。」と台風19号の猛威を伝えてくれました。足尾の雨量は、国土交通省の発表で12日8時〜13日4時まで(20時間)で436ミリ、最大時雨量53ミリでした。

Pa194074

 導水ホースに詰まった大量の砂に手を焼きましたが、散水用の太いホースは開通しました。しかし、みちくさや作業詰所への細いホースの砂抜きが出来ず、やむなく翌日回しとなりました。

Pa194127

砂抜きに時間がかかり、遅い昼食の後は、中倉山登山道へ向かう道路状況の
調査が行われました(11月3日に中倉山“孤高のブナ”保護の取り組みが行われます)。予想された通り、至る所で土石が道路を覆い、最初の土砂を整理し車で前進しましたが、直ぐ次の土砂が待っており、車を降り徒歩で調査を続けましたが、11月3日の物資輸送は徒歩でやるしかないとの思いを持たれたようです。

Dscn6496

Dscn6505

橋倉スタッフから『大きな被害を残した台風19号、被災された皆さんにお見舞い申し上げます。そして同時に、この災害の根本的な原因である「地球温暖化」を、ストップさせて行く決意を新たにしました。』とメッセージが寄せられました。夕方から雨が降り、大雨になるとの予報もあり、18日の森作業を終了しました。これ以上悲しむ事態を迎えないように安全第一の行動をして欲しいと思います。

Dscn6513_2

本日19日は、昨日に引き続き台風被害の復旧森作業を行いました。本日は6名の森びとスタッフとJREU横浜の栗脇さんが駆けつけてくれました。9時の気温は14℃と肌寒い松木です。森びと広場の作業詰所でミーティングを行い、鎌田スタッフから昨日の復旧作業と中倉山へ向かう道路の状況が報告されました。

Pa194112

午前中は舎人2名の協力もいただき、民集の杜北側の金網修繕に鎌田、福原、弘永スタッフ、細いホースの砂抜きに舎人小林さん、JREU・栗脇、柳澤スタッフ、筆者清水、臼沢の森上部の網の点検に松村宗スタッフ、舎人小黒さんの3班に分かれて作業を行いました。

Pa194116

細いホースの砂抜きは想像以上に困難でした。内径20mmのホースの内側に砂がビッシリと詰まり、砂防ダムの高さを利用して振るい落とそうとしましたが砂が抜けず、砂の詰まりをハンマーでホースを叩きながら少しづつ落としていきました。ホースの長さが100mほどあり、砂防ダムの高さでは抜けきれないことから途中でホースを切断することにしました。切断面を見てビックリです。「砂!」です。根気よく砂を抜き砂防ダムの下に下がるホースから茶色い水が出てきたときは「出たー!」と歓声が上がりました。12時半になり、もう半分のホースは午後に砂抜きをおこないました。

Pa194131

Pa194134

Pa194140

Pa194146

Pa194150

臼沢の森上部の網は落石やシカにより一部に破れが発見されました。舎人小黒さん、松村宗スタッフが修繕してくれました。作業を終え階段を降りると落石が木の根で止めている様子が確認されました。

Pa192400

Pa192404

Pa192409

民集の杜北側の金網修繕は、砂防ダムから水が流入していた西の部分は、水路の確保と網の改修を行いました。ポールの折れたところとはポールの差し替えを行いました。作業終了後は松木の杜に移動し、入口の金網修繕を行いました。

Pa194200

Pa194208

遅い昼食を取りながら各作業の報告を行い、午後の作業の打ち合わせを行いました。
午後は、細いホースの砂抜き継続班、森びと広場に大雨が降った時の水を逃がす水路づくり班、“みちくさ”入口の土砂の撤去班に分かれ作業を行いました。
雨も上がり、青空が見えてきました。

Pa194165

Pa194169_2

 

前日18日からの懸案だった細いホースも砂が抜け、ホースをつなぎ合わせると“みちくさ”と作業詰所の水道から水が流れました。茶色い水から、透明の水になることを確認しました。

Pa194188

各班の作業を終え、3時半に帰路につこうとすると雨が降ってきました。
“人間の都合”で森づくりはできませんが、人間の都合で排出し続けた温暖化ガスによって、巨大な台風を生みだしていることを捉え返す2日間の森作業(復旧作業)となりました。

Pa194125

Pa194222

Pa194101


二日間の森作業は、18日鎌田、橋倉。19日は鎌田、松村宗、弘永、福原、柳澤、JREU横浜・栗脇、筆者・清水でした。

2019年10月19日 (土)

日本キスラ―社の皆さんが南相馬で木を植えました

 今日(10/19)は、南応援隊の東城は「南相馬植樹ボランティアツアー」の植樹をサポートしました。会場は原町区かい浜、植樹をしてくれたのは日本キスラ―社社員15名の皆さんでした。

Img_2233  筆者は社員のひとりである森びと小黒事務局の奥様から協力の声がかかりましたので植樹をサポートをしました。会場のマウンドはぬかるみに足を取られてしまうほどの悪条件でした。植樹開始前、8年前の震災及び台風19号によって犠牲になられた方々に黙禱をしました。

Img_2192

Img_2227  参加者からは、「泥まみれになりながらもこの苗木が立派に生長することを願い丁寧に植えました」(女性)との声がありました。また、「植樹方法を丁寧にわかりやすく説明してくれたので出来栄えが良かった。達成感もあり、あっというまに時間が過ぎて楽しかった」という声もいただきました。

Img_2226

Img_2241  当初、私はこの植樹の誘いを受けた時、台風19号による甚大な被害と復旧がままならい中での植樹イベントに気が引けていました。しかし、終わってみると皆さんの笑顔と森の生長を願う気持ちを伺い、さらに、異常気象を少しでも弱めることができるのかもしれないと思い、サポートしたことを嬉しく思いました。

Img_2253  東京から「南相馬植樹ボランティアツアー」を実施してくれました日本キスラー社の社員の皆さんお疲れさまでした。また、鎮守の森の箱崎さん、水田さんご苦労さまでした。応援隊からのサポートは東城 睦子と筆者でした。 (報告 東城 敏男)

2019年10月17日 (木)

自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならない私たち!

 台風19号の大雨に被害が拡大している。そして犠牲者も増えている状況が新聞を読む度に分かる。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。

Dscn6483   足尾ダムの増水(10/13)

 新聞やTVの報道は「なぜ(河川が)決壊、氾濫したのか」、その原因と対策が中心となっている。「過去最大の水量による水圧と越水が重なった」、「水がたまり易い決壊地点」(国交省)等と報道し、国は堤防の強化策を考えているようだ。まずは住民の暮らし優先の応急的な修復工事を進めてほしい。

Dscn6479 渡良瀬川上流(10/13)

 ところで私たちは、巨大化する自然の猛威と向き合うスタンスが問われていると思う。「国土強靭」を訴えている政治家、電柱や鉄塔が倒されて電力契約者に長期にわたる停電生活を強いた電力会社経営者など、同時に、私たち市民が想定外の異常気象と向き合うスタンスが問われている。

Dscn6481 足尾ダム・三河合流地点(10/13)

 自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならないという冷厳な事実を見失い、人間は特別であり、生物社会は人間社会がコントロールできるというスタンスが問われている気がする。世界一のコンクリート堤防が津波で破壊された事実、関西空港の機能が台風で麻痺されてしまった人間の技術力、そして決壊、氾濫した河川も優れた技術者の設計が被害を拡大させ、犠牲者を出した。その技術力を信じてその地域で生活してきた私たち。今、その技術力とその信頼性を奪っているのが想定外の異常気象なのではないか。

Dscn6491  “自然の恵みと災いに寄り添って生きていかなければならい”というスタンスに起って、政府は、未来を生きる若者達の命を育む基盤を衰弱させないために、地球温暖化にブレーキをかけていく政策(2050年度までに温室効果ガス排出ゼロ政策など)の実行、自然の恵みを活かした堤防造り、土砂流出に強い森づくり等の英知を国民から集め、その英知を地域に広げてほしい。その財は、沖縄米軍基地工事の中止、戦闘機の爆買い中止等の防衛費から捻出してほしい。

P9237572  最終的には、私たちの命は自分で守らなければならない。政治家や企業家を批判しているだけでは命を守る政策は実現しない。当会は、その流れを細い沢水から流し続けたい。(理事 髙橋佳夫)

2019年10月16日 (水)

森の機能を発揮する“松木の杜”たち

台風19号が巨大な勢力を保ちながら12日に本州に上陸し13日にかけて東日本を縦断しました。年間降水量の3割から4割が1日~2日で降り、その結果、37河川で52か所の堤防が決壊し多くの被害を発生させました。(14日夜NHKニュース)

Img_8534204691219

足尾・松木沢、久藏沢、仁田元沢を源流(足尾ダムに源流の碑)とする渡良瀬川の支流では秋山川、巴波川、思川(思川の支流の黒川を含む)が氾濫し大きな被害を出しました。

Pa143735

Pa063446

足尾の植樹地が心配となり、台風一過となった昨日14日、鎌田スタッフと調査に入りました。久藏沢にかかる橋と松木川にかかる橋は、橋のすぐ下まで土砂が上がり、橋が流される一歩手前の状況でした。
岩肌の多い足尾の山々には沢沿いに砂防ダムがつくられ、落石の力を弱めています。三川が合流する足尾ダムが最後の要となるのでしょう。足尾ダムがなかったら下流域に一気に土砂が流れ込み被害を拡大させてしまうのではないかと考えると、森の再生は急務だと思いました。

Pa143749

北斜面が草地の「民集の杜」では、落石と堰堤からの水流により金網とポールが曲がり早急な補修を計画しなければならない状況でした。金網の点検をしていると立派な角の雄鹿が鳴き声を上げ、群れに警戒を伝えていました。

Pa143896

Pa143855

Pa143829

急斜面の「臼沢の森」は豪雨で表土が流されているのではないかと心配し確認に向かうと、臼沢の森の入口の第二ゲートに土砂の流出した様子はなく、ひとまず安心しました。
木の階段が崩れていないかと森の中に入ると、木々の葉っぱが降雨を受け止め表土に落とし根が吸収しているようで、表土が崩れた様子は見受けられませんでした。また、細い幹の木が根元で落石をガッチリと受け止めていました。

Pa143953

Pa143942

Pa143945

松木の杜、新松木の杜も土砂の流出はありません。生長過程の落葉広葉樹の森は、小さいながらも降水をためる「森のダム」の役割を果たしているようです。

Pa143924

年々、台風が巨大化しているように感じますが、台風19号(ハギビス)は米航空宇宙局(NASA)と海洋大気庁が連携し気象観測衛星「スオミNPP」によって宇宙からとらえられていました。日本に上陸する前の渦状の雲の幅は南北で2000キロ以上に及び米国内では「スーパー・タイフーン」と紹介されていました。

Img_854820468

川の氾濫に備えることなど防災対策は行政の役割として当然ですが、気候変動の根本問題である温暖化ガス(CO²)排出削減は各国政府の責任において取り組まなければなりません。9月23日に米国ニューヨークで「国連気候行動サミット」が開催され、国連のグテレス事務総長は、77カ国が2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする目標を公表したと明らかにしました。残念なことに日本政府による石炭火力への依存姿勢が国際的な批判を浴びています。長期戦略では50年までの温室効果ガス削減目標を80%減、排出実質ゼロの「脱炭素社会」実現時期は「今世紀後半のできるだけ早期」とするにとどまっています。

Pa143846

国連「気候行動サミット」で、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんは『人々は困窮し、死に瀕している。全ての生態系が崩壊し始め、私たちは大規模な絶滅を前にしています。それなのにあなたたちは、お金と永続的な経済成長という「おとぎ話」ばかりを語っている。』と怒りの訴えをしました。

Pa144017

Pa144049


生物社会の一員でしかない人間は森に寄生してしか生きられない存在であることを「巨大化する台風」は気づかせてくれます。台風15号、そして今回の19号によって被災した人々の苦しみに目を向け、CO²の吸収源である森をつくり、海を元気にしていかなければなりません。
(事務局 清水 卓)

2019年10月14日 (月)

地球温暖化防止は“待ったなし!”

 本日、清水理事とスタッフの鎌田夫妻は台風19号の被害調査に足尾・松木沢に入ってくれました。

 足尾ダムゲートから森びと広場までの途中には日光中禅寺湖方面から流れている久蔵川の橋があります。その様子は上の写真の通りです。相当な土砂が流されてきたことが分かります。いつもなら川面は1㍍下ですから土砂の量には驚きです。

Photo

2  そこから2~3分の所の道には土砂が堆積していたので車をそこに止め、歩いて森びと広場に向かいました。

Photo_2  「民集の杜」北側の草地からは土砂が流れ、大きな岩が柵に当たっていました。柵は壊れ、柵を支えている金属製のポールが折れていました。同様の箇所は2カ所ありました。

Photo_3

2_2  みちくさの入り口付近には土が流れ込み、茶色い土が堆積していました。

Photo_4

Photo_5

Photo_6  苗の撒水に使う取水口は写真上のように傾き、ホースは外れ、風呂桶には土砂が溜まり、ベトベトになっていました。松木渓谷へ向かう道にも土砂や大きい石ころが流されていました。(現地報告・鎌田夫妻、清水 卓)

 被害はこの程度で済みましたが、関東から東北にかけては20河川の24カ所で氾濫、決壊(14日付け)が起こりました。被災した皆様にお見舞い申し上げ、犠牲となった方々には謹んで哀悼の意を表します。

Photo_7  来年は「パリ協定」の実行年。締約した国や私たちは“何をなすべきか”、と言っている場合ではないようだ。大人たちは、グレタ・トゥーンペリさんの呼びかけに(国連「気候行動サミット」での演説)へアクションだ。週末は柵の補強、土砂の片づけそして木々を元気にする森作業だ。そして、安倍政権へ、“野心的な地球温暖化防止策”を、再度、要請していかなくてはならない。(理事 髙橋佳夫)

 

2019年10月10日 (木)

秋の透きとおった青空の下で猛烈な台風19号に備え!

Photo  猛烈な台風の進路が気になり、今日は朝早くから森びと広場の物が強風で飛ばされないようにチェックをしました。

Photo_2

Photo_3

Photo_4  現場に着いたのは8時前でしたので、広場ではセキレイがミミズを探していました。また、広場の柿の実は美味しそうな色を輝かせていました。渋柿なので熟すころには鳥や蜂に喜ばれるでしょう。「もちくさ庭園」ではマムシグサの種が熟し始めました。ここにも蜂等の虫が集まってくることでしょう。人間には毒ですので注意です。

A

B_1  コンテナの片づけも大部分が終わりました。年内には、ハウスとコンテナ内の整理整頓を行い、早いかもしれませんが新年を迎える予定です。

B_2

Photo_5

Photo_6  今日の朝は冷えましたので、「臼沢の森」東側に植えられている落葉広葉樹が色づき始めました。朝陽に照らされて黄金色に見えました。これから「臼沢の森」の紅葉が楽しみですが、明後日頃からの台風に飛ばされないかと心配です。ヘリが中禅寺湖方面に向かっていましたので、二人は「奥日光の紅葉でも撮影か」と思いました。

Photo_7  午後は日光市内まで出向き、稲葉理事と12月の理事会の議案に関して話し合いをしました。その後、足尾・松木沢に戻り、最後の台風対策をチェックし、台風が通過した後のチェックを鎌田スタッフにお願いしました。今日の作業は仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 9日 (水)

足尾・松木沢の秋の空に感謝して森作業

Pa097696

Photo_2

Pa097702  東京から日光駅へ向かう車窓を眺めながら想い描く足尾松木沢の青空。10時過ぎに足尾ダムから松木沢に着くと、描いた通りの青空でした。その写真が上です。

Photo_3  先に足尾入りしていたスタッフは昨年植えた「民集の杜」で草取りをしていました。三人の気分は上の写真の通りでした。

Photo_4  午前中はしつこいツル草を苗木から取り除き、筆者はコンテナ内の棚を整えました。

Pa097733

Pa097729  午後の作業は昨日の続き、「松木の杜」内の壬生北小学校児童が植えた苗木が鹿に食べられない様に柵を設置しました。

Pa097717

Pa097736  森作業二日目の山本さんの柵設置は手馴れたものでした。しかし、昨日は久し振りに600段もの階段を上り下りして草刈りをしたので、山本さんは「久しぶりに足の筋肉が凝っている」と言っていました。三人とも柵設置作業は手馴れていましたので、作業は15時頃に終わりました。

Photo_5

Photo_6  モズも秋の爽やかな風を満喫しているようでした。台風19号の進路を気にしながら帰路に着きました。本日の作業は、福原、山本、仁平そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2019年10月 8日 (火)

心地よい筋肉痛を感じながら、充実した森作業を行う

 本日9時の足尾は、昨夜からの雨も止み、絶好の作業日和でした。

20191008_095105

20191008_094129_2

20191008_092254 全員が集合後、コーヒーを飲みながら、責任者の鎌田スタッフより、「今日は東京から精鋭たちが来ました」と、激励を受けるなか、午前中は臼沢の森の草刈りと苗床にあるポット苗の草取りの2手に分かれて作業を行うと、説明を受けました。

20191008_093409 第4期インストラクターの山本勉さんは、8年ぶりに袖を通したつなぎを身に纏って、作業を前に張り切っておられました。
20191008_132311

 臼沢の森の草刈りに行く際には、森のトンネルを通りながら、自然相手に人間の都合にあわせてはいけないことを実感し、生長を喜びながら歩を進めていきました。

Dscn6466

Dscn6469 現場に到着すると、膝や腰まで生えている下草刈りに苦労しました。

Dscn6470

Dscn6471

Dscn6475 苗床では、ポット苗の草取りを行いました。ミミズが元気よく動いていましたので、良い土を作ってくれるでしょうか。

20191008_103940

20191008_122653_2

 午後は全員で、松木の森に植樹をした壬生北小学校の場所の食害防止柵設置を行いました。

20191008_145040 20191008_134832

20191008_135408

20191008_135432

20191008_142113

20191008_144910

 少しずつ葉が色づき始めてきました。
20191008_144118

20191008_144341

20191008_144248

20191008_144424

 本日の作業者は、鎌田・橋倉・小川・仁平・済賀・小西・山本と筆者でした。 (報告:小林敬)

2019年10月 6日 (日)

地球温暖化防止は待ったなし!JR貨物労組の皆さんが臼沢の森に植樹!

本日10月6日(日)は、JR貨物労組関東のみなさんが臼沢の森に植樹を行いました。2009年10月の植樹以降10年ぶりの植樹となり、森の生長を見た感動と植樹当時の苦労(階段づくりや黒土運び)が蘇り、補植作業にも力が入りました。曇り空でしたが、24名の皆さんが心地よい汗をかいてくれました。

Pa063481

10時20分、森びと広場に集合したみなさんに、当委員会より清水事務局長が歓迎のあいさつを行い、本日の植樹活動の日程が報告され、一人15本の苗木を持って、臼沢の森上部の植樹会場に向かいました。

Pa063466

Pa063468


植樹会場は、2009年に幼木を植えましたが、人間の都合で草刈りができなかった場所です。植樹会場に着くと、草やシカの食害に負けずに生長するミズナラやブナの木を観察し、ミズナラ、ブナ、カツラ、ハウチハカエデ、エゴノキ、ヤマザクラなど300本の補植を行いました。

Pa063545

Pa063534

Pa063553

Pa063536


植樹後、森の中を下山していると、参加者から「森の中の空気はうまいなー」と自然と声が漏れてきました。光に照らされた森のトンネルは人間の五感を揺さぶるようです。

Pa063491

Pa063507

Pa063617

昼食後は自己紹介と植樹の感想を出していただきました。
感想としては、「10年ぶり階段を登った、会場(植樹地)は残念ながら木が生えてなかった」「10年前は長男を連れてきた、今回は次男、いい経験をしている」「当時は辛かった、今日は木が成長し、景色が変わりそうでもなかった」「10年前に植えた木が何本か残っていた、決してゼロではなかった」「みどりのトンネルは空気が美味しい、涼しい爽快さを広めていきたい」など感想がありました。

Pa060006

その後、大野理事から、設立15年を迎える事が出来たお礼のあいさつが述べられ、「人間の都合で森は育たない。人間は森にいかされていることを捉え返し、地球温暖化にブレーキをかけよう」と問題提起がありました。

Pa060002

今日の臼沢の森の植樹は、気候変動の危機が迫ってるのに行動を起こさない大人たちへ地球温暖化防止を訴えるグレタ・トゥーンベリさんの怒りと異常気象に脅える世界の人々の願いを込めた植樹活動となりました。
未来を生きる次世代の子供たちに緑豊かな地球を残すため、温暖化にブレーキをかけ、自然環境といのちを大切にする心を育む人づくりの新たな出発点に繋がることを願います。

Pa060009

今日の植樹準備をしていただきましたスタッフの皆さん、ありがとうございました!
今日の植樹スタッフは、仁平、松井、小川、筆者大野でした。

2019年10月 5日 (土)

地球温暖化防止!明日はJRFUの皆さんがCO²削減に向けて臼沢の森に植樹します。

本日は朝から快晴、秋風が心地よく感じる森作業となりました。

Pa053330

Pa053328


明日は、JR貨物労組組合員の皆さんが臼沢の森の植樹に来てくれます。朝のコーヒーを飲みながら、鎌田さん、仁平さんと今日の作業の打ち合わせです。
午前中は、移植ゴテなどの道具準備、雲しゅう亭にテーブルとイスをセットし、民集の杜の草刈り。午後は、民集の杜入口の金網の補修と明日植える苗木の準備を行うことにしました。

Pa053334

明日の天気予報では雨のマークもあり、雲しゅう亭の中にテーブルとイスをセットし、雑巾で砂ほこりをふき取りました。3人いるとあっという間にセット完了です。

Pa053337

その後、鎌を持って民集の杜へ。2018年の植樹地を7月の育樹祭で草刈りを行いましたが、トゲで蔓が絡みつくカナムグラが伸び、幼木に絡みついてしまいました。漢字で書くと「鉄葎」・・鉄(カネ)のような強い蔓で巻き付いて藪をつくる植物という意味だそうです。
そして、カナムグラは富栄養化した土壌が大好きなんだそうです。臼沢の森や松木の杜、民集の杜でも2017年以前の杜には生えていないことから、2018年の土づくりでは腐葉土を全体に攪拌し、マルチングに樹木の皮を使用したので、1年経ってバーク堆肥になったのではないかと推測します。幼木の生長も早く感じます。

Pa053345

Pa053347

Pa053350

 昼が近くなり草刈り作業を終えると、鎌田さんが大変なことになっていました。見たことのない草の実がシャツとズボンにびっしりと張り付いていました。粘りがあって手で払っても落ちません。一つ一つ指でつまんで取りました。調べると、アレチヌスビトハギの実でした。育樹祭の時に各森(杜)の生長を見て回った時に、中村理事長が生える草木類の違いから、土壌の違いについて説明されていましたが、土壌づくりの違いで生える草木も変化することを実感しました。

Pa053351_2

Pa053353

昼食後の休憩時間は苗木を支柱に結ぶ麻ひもづくりです。じっとしていられないんですね。

Pa053361

麻ひもの準備が終わると午後の作業スタート。民集の杜の看板のある入り口の金網がたるんでおり、鎌田さんの提案で、新しい金網の上下に単管を取り付けて開閉が容易になるように改造をしました。苗の準備時間が迫り、下の部分は明日に持ち越しです。

明日は300本の苗木を植樹します。下の苗床に移動し、水をたっぷりとポット苗に散水しました。20人で運べるように樹種を混ぜて8本用と7本用の袋に入れ、運び出しやすいように軽トラの荷台に積み準備完了です。

Pa053415

Pa053416


地球温暖化防止は待ったなし!明日はJR貨物労組組合員の皆さんと一緒に森づくりを行います。

Pa053422

本日の森作業は、鎌田スタッフ、仁平スタッフ、筆者清水でした。

森びと検索

最近のトラックバック