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2019年7月27日 (土)

想像できない100年後の足尾の森を夢見て!・・・育樹祭報告その③

東京の明治神宮の杜は今から100年程前に設計され、現在は多くの人々が森(杜)に癒されている。足尾の森(杜)も100年後が愉しみである。どこまで見守っていけるか不透明だが、第1回育樹祭には森づくり専門家の皆さんに今後の育樹活動へアドバイスを頂いた。林野庁からは本庁、関東森林管理局、日光森林管理署からアドバイスをいただいた。

Photo         齋藤さん

 本庁の齋藤 哲(国有林野総合利用推進室室長)さんは、「皆さんが植えられた木々が“しっかり伸びている”というのが正直な感想です。特に臼沢の森は、急斜面なので大変ご苦労されたと思いますが、コナラ、ヤマザクラ等がいろいろ組み合わされて植えられています。一方、新松木の森では、ヤマモミジが面的に植えられていたり、臼沢の森と樹種は同じでも、その割合が変わったりしていて、同じ姿のものがなく、いろいろ考えて作られていると思いました。

この3月まで私は宮城県の仙台森林管理署にいました。管内には東日本大震災の津波で大きな被害を受けた海岸防災林があり、その再生に取り組んでいましたが、実は森びとプロジェクトの皆さんにもお力添えを頂いており、今日はそのお礼も申し上げたいと思い参りました。ありがとうございました。

海岸防災林でも広葉樹の密植が行われていましたが、まだ数年しか経っていないので、あの森がどのように育っていくのか興味があった中で、足尾で皆さんが植えられた木々の成長を拝見し、この森のように生長していくのだとイメージがわいてきました。

いま広葉樹の森を作ろうとする活動が増えています。そのモデルになるのが森びとプロジェクトの皆さんが取り組まれている足尾の森づくりではないかと思います。4箇所の森がそれぞれ違った形で森づくりをされているところはとても参考になりますので、これからも皆さんの活動が他の活動を引っ張っていただくようお願いします」とアドバイスをいいだきました。

Photo_2         来賓の皆様の観察の様子

期待に応えられるように、愚直に「山と心に木を植える」運動を継続していきます。(理事 髙橋佳夫)

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