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2019年3月の15件の記事

2019年3月12日 (火)

早春の足尾 育樹作業

足尾へ向かう途中の日光連山

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ダムからの松木沢

Photo_15 中倉山、松木渓谷、臼沢の森

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Photo_4 9:00の気温は、5℃、快晴。今日の作業は、松木の杜にあるカラタチをオオムラサキ園に移植、散水、水まわりの改修、臼沢西植樹祭のプレート取付と盛りだくさんです。カラタチの移植では、カラタチのとげに悪戦苦闘です。

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Photo_8移植先の穴掘りでは、根を出したドングリを発見。

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午前中に、東側。午後に南側に23本の移植をしました。

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Photo_12 また、午前中に、散水と水まわりの改修、午後に水まわり仕上げる事ができました。

Photo_13 最後に、臼沢西の植樹祭の日付を記したプレートを付けて本日の作業終了しました。

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3 本日の作業スタッフは、鎌田、松村宗、橋倉、加賀、小川 スタッフの皆さんお疲れ様でした。(報告者小川)

2019年3月10日 (日)

草木は心と身体をケアする大切な友だち

Photo  通常総会と理事会議案書の執筆、そして『森びと通信』の編集作業の合間、身体を少し動かそうと東京の路地や公園を歩いた。公園にはフキノトウが顔を出しているのではないかと行ってみると、間もなく花が咲き始めるところだった。

Photo_2  地は、イヌノフグリやホトケノザがフキノトウ、ヒロハノアマナ、バイモたちに遠慮していようであった。早咲きの桜も灰色のコンクリート肌を和らげている感じであった。

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Photo_3                  バイモ

Photo_4                  ヒロハノアマナ

 草木は人間の暮らしなどは気にかけずに生きている。人間はそんな草木に心が癒され、気分が和らぎ、時には文章や絵に強いヒントを与えてくれる。コンクリートの割れ目に根を張り、小さな一輪の可憐な花をつけてくれると足が止まる。草木はけして邪魔者ではない。

P3104658  明日は東日本大震災・フクシマ原発事故から8年。総理や復興大臣は、これからは心のケアに力をいれると言うが、そのケアの本音が気になる。放射能に汚染された土の保管は福島県内に、タンクに溜めた汚染水は海に流すための“ケアではないか、と疑いたくなる。(理事 髙橋佳夫)

2019年3月 7日 (木)

「啓蟄」から学ぶ生物社会学授業のベルが鳴りました

 昨日は「啓蟄」だった。私たちの命を支えている虫たちが動き出した。このような気持ちになり、季節感を味わう風習がアメリカにはあるのだろうか。

P3064635  BSテレビの「ワールドニュース」を観ていると、アメリカBBCニュースでは寒波と大雨に襲われている国民の様子が毎日のように報道されている。被災者の数は何千万人となり、その対策費は〇兆円を超えると言うから驚きである。

Dsc_0005  筆者は、足尾で出合う子供たちに「ミミズに悪戯をするとバチが当たるよ!」という先人の話しをする。子供たちは目をキラキラさせて話を聴いてくるのが嬉しい。その時、土壌分解動物の足尾の森に生きるダニたちの写真と働きの話しも付け加えると、子供たちは驚いてくれる。

Photo ミミズが枯れ葉を食べている

Dsc_0003  地球温暖化にブレーキをかける運動の拡がりをつくりだすのは難しい。けれども、私たちの命は森や海に支えられている、という心をひとつにする活動が動き出さなければ何も始まらないと思う。「啓蟄」は、森から生かされていることを虫たちから学ぶ授業の始まりなのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)

2019年3月 5日 (火)

足尾松木沢の急斜面に木を植えるぞ!今日も元気に森作業

昨日、一昨日の平野部は今年初めての二日連続の雨でしたが、足尾町から見る日光の山々は雪が降り山は真っ白くなっていました。足尾松木沢の今日の気温は9時で5℃、確実に春がそこまで来ているようです。

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ゲート前に着くと、「クワッ!クワッ!」キジの鳴く声がします。目を凝らすと確かにいました。思わず「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざを思い出した。この意味は、「余計なことを言ったばっかりに自分に災害が被る」ということだそうだ。自分への戒めとしよう。

Cimg8776 今日の作業は、先日、日光市の大和木材さんからのご厚意で頂いた4個のフレコンに入った杉皮の移動を行いました。この杉皮は「みちくさの庭」の散策路に敷いて歩きやすいようにするものです。

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これが結構重く4個を移動させた後は、ご覧のようにぐったりしてしまいました。

Cimg8781 この後は、臼沢西の土留めに土を入れることにしました。まずは臼沢入り口の前に置いた黒土を背負子に載せて運びます。午前中は1個めのフレコンから63袋の黒土を運びました。

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Cimg8789 マンノウを使い土を入れるための畝を作っていくと、何かの幼虫が出てきました。まだまだ土の中で過ごす期間なのに起こしてしまってごめんなさいと、黒土をかけてやりました。

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Cimg8797 午後からも同じ作業を行いました。2個目のフレコンの黒土73袋を臼沢西に運び入れました。

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Cimg8815 合計で136袋2個のフレコンを空にして今日の作業はこれで終了。

今日のスタッフは、鎌田、松村健、橋倉、福原、筆者でした。敬称略(報告 加賀春吾)

2019年3月 1日 (金)

世紀末に生存が不安定にならない“恩送り事業”を若者達と共に!

 1週間ぶりに帰宅し、溜めておいた新聞を読むと日本の学生たちも「温暖化の実態を知ってほしい」と、国会議事堂前で集会を開いた記事(写真下)が載っていた。新聞に載せてある写真の看板には、「人からどう思われようが私たちは声をあげる」と書いてあった。

Epson059  どんな気持ちで温暖化に向き合っているのか、学生たちと話し合ってみたいとおもった。昨日、足尾では久しぶりに雨が降り、乾いた土は雨が吸い込まれていった。足元では、地衣類やネジバナが二酸化炭素を吸い込み、地中からは水分を吸い上げ、その様子はとても嬉しそうであった。

P2264571 地衣類

P2234498 ネジバナ

 全ての生きものの生存を考える上で避けることが出来ない重要課題は、人は生物社会の一員にすぎないという冷厳な事実から考え、一員以外の生存のために知恵をだすことではないか。「人からどう思われようが私たちは声をあげる」という看板からは、その心が滲んでいる気がする。

P2264575 スイセン

 今月は当会の通常総会が開かれる。声をあげている学生たちの気持ちに少しでも近づき、地球温暖化にブレーキをかける運動を若者たちと共につくりだしたい。(理事 髙橋佳夫)

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