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2018年10月10日 (水)

温暖化にブレーキを懸ける“希望の松明(たいまつ)”(市民のうねり)を

2018 クレーター(ヤフーより)

 ロシア・サハ共和国内では凍土プレートの割れ目が大きくなり、バタガイカクレーターが出現している報道を観た。深さ100㍍×径が1㎞の大きさで、15年前は巨大穴だったが約50年間で大きなクレーターになった。報道では、何が原因で凍土が溶けだしたのかは不明だという。 D79348ees_2 巨大穴?

  国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は8日、地球温暖化の影響で早ければ2030年にも産業革命前からの平均気温上昇が1.5度に達すると予測した。こうなればサンゴ礁の大部分が死滅するなど地球環境の悪化が進むと予測した。気温上昇を1.5度に抑えるためには、人為的な二酸化炭素(CO2)の排出量(10年比で)を30年には45%減らし、50年頃には実質ゼロにする必要性を強く指摘した。

20180906 厚真町の土砂崩壊

Photo_2  英紙フィナンシャル・タイムズに寄稿した安倍晋三首相は9月23日、「気候変動問題は予測よりも急速に悪化している」、「気候変動は、世代や国の発展度に関わらず、命にかかわる影響を及ぼす」と指摘し、「すべての国が同じ危機感を共有し、対応しなければならない」と温室効果ガス削減の目標達成を求めた。さらに、「化石燃料の使用を削減すると同時に、経済成長は加速させなければならない」、「新たな事実が判明すれば、それに応じた適切な措置を全世界がとらなければならない」とも述べた。

Photo_3

P6241279_2  日本の2030年の排出削減目標は「2013年比26%削減」だ。「パリ協定」締約国の削減目標が完全に実施されても「1.5℃」に抑えることは難しいと言われている。日本国内の2012年以降50基におよぶ石炭火力発電所建設計画は7基が中止、8基が稼働となったが、約35基は計画・建設段階にある。“化石燃料の使用を削減しつつ経済成長も加速させる”という安倍首相ですが、この計画建設をどのようにしたいのかは不明。“温暖化にブレーキ”をかけていくことは、こうした政治の動向を市民が見極め、地球の大気中に二酸化炭素を滞留させない政策へ導くために市民のうねりを起こしていくことだと思う。(理事 髙橋佳夫)

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