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2018年10月の22件の記事

2018年10月 2日 (火)

台風一過の足尾で自然の猛威をまざまざと見せ付けられる

 9月は台風21号と24号が日本列島を縦断し、各地で大きな被害が出ました。そして、10月になっても台風の被害に怯えて生活をしていかなければならないようです。

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Dscf3095  今日は9時の足尾は気温19℃と涼しい秋晴れでした。橋倉スタッフが、日本児童文学者協会・理事の高橋秀雄さん誘ってくださり、今日の作業に加わってくれました。高橋さんは中国の砂漠に緑化をされている方で、苦戦をされていると伺いました。

Dscf3098  コーヒーを飲みながらの打ち合わせでは責任者の加賀さんから、今日の午前中の作業は臼沢の森での草刈り、午後は水回りの点検について提案がありました。

Dscf3093 準備を整えて、9時30分に臼沢の森へ出発。第2ゲート付近ではノスリの鳴き声が響いていました。

Dscf3103_3  2005年に植樹をした場所は、ご覧のとおり緑のトンネルです。

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Dscf3115  臼沢の乙女(シラカバ)の根に亀裂が入っており、谷方向に傾いていました。心配です。

Dscf3110  また、草刈りの場所に到着すると、加賀さんから大声で呼ばれました。急いで向かうと、フェンスに落石が引っかかっていました。加賀さん1人では石が重すぎて持ち上がりませんでした。

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Dscf3135  草刈り会場は、目を覆いたくなるほど草が伸びていましたので、すぐに作業をスタートさせました。

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Dscf3136  ヤシャブシも折れていました。

Dscf3121_2  蜂の巣を発見。加賀さんがスプレーを強力噴射で巣ごと撃退してくれましたので、一安心で作業もスピードアップ。

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 眼下に新松木と松木の木々の成長具合を見ることができます

Dscf3132  12時30分には草刈り終了。皆さんやりきった満足感で笑顔です。

Dscf3133  鎌田スタッフ曰く「今年はクリが大豊作なんだよ」。落ちていたクリの多くは実がなくなっていましたので、サルやリスが持っていったようです。

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Dscf3148  午後は、水回りの点検でした。みちくさ周辺も台風24号の影響がありました。

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Dscf3152  秋雨前線が日本付近に停滞しやすかったようで、曇りや雨のぐずついた天気が多く、川の水量が多く感じました。「みちくさ庭園」につながる沢水からのホースに土と水と空気が入ってしまい、水が出てきませんでしたので、 修繕に格闘しました。

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 本日の作業者は鎌田、松村健、橋倉、加賀、高橋、筆者でした。(報告 事務局・小林敬)

自然の猛威を“いなす”知恵はないものか

 巨大台風が過ぎ去ってひと安心と思ったら、25号が発生しました。「どくだみ荘」足尾銅山で働いていた社員の社宅で、とても古い建物です。台風24号の暴風に耐えられるのか心配でしたので、一昨日は深夜に起きて台風が過ぎ去るのを待ちました。2時半過ぎには暴風雨が弱まってひと安心でした。

2_640x480  昨日の8時過ぎ、森づくり事業の現場周辺の様子を見に出かけました。足尾ダムは大量の土砂が混じった雨水が轟音と共に大量の雨水を流していました。

1_640x480  現場に着いて周囲を見回ると、ヤマザクラの太い枝が折れていました。その横に生きていたアキグミの枝も折れてみちくさ畑まで飛ばされていました。

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5640x480  「みちくさ庭」に植えたヒガンバナ等の草が心配でしたので現場を見てみると、思ったとおり雨で土が流され球根が露出していました。

7640x480  カワニナを放流していた池も心配でしたので見てみると、沢水が流れていませんでした。取水口に行ってみると手の付けられないほどの水が勢いよく流れていました。

6_640x480  球根に土をかけてから崖の上から松木川を見下ろすと、緑化工事用に造られていたがっしりした橋が流されていました。

8_640x480  足尾松木沢の現場から自然の猛威(巨大台風)を紹介しました。露出した球根に土を盛っていた時、アオダイショウが顔を見せました。1㍍程の蛇でしたが、暴風雨で流されてきた餌でも探しているのでしょうか。

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3_640x480  柿も強風で落ちてしまいました。この柿は時間が経つと熟して、イノシシや昆虫たちの餌になることでしょう。自然界には無駄がないようです。

10_640x561  それにしても巨大すぎる台風には人の技術力は歯が立たないようです。”いなす”と谷中村人の”揚げ船”を思い出しました。自然に寄り添って生きる先人の知恵を現代に活かすことができないかと思った。(報告 髙橋佳夫)

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