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2018年5月27日 (日)

福島県只見町布沢集落の「恵みの森」散策路に111段の階段を造りました

 日本人が初めて体験している少子高齢化社会、その縮図のひとつである限界集落の暮らし。この現実に向き合って、未来を生きる若者たちへ伝えたい森と生きる集落の知恵を学び、布沢集落の宝であるブナの森(「恵みの森」)散策路の整備を手伝った二日間。

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Photo_2  13時に「森林の分校ふざわ」集合。集落の刈屋さんと合流、道具類のチェックと散策路作業内容を伺って現場へ出発。「恵みの森」の下りコースの急斜面が滑って危ない、というので階段を造る作業を開始。

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Photo_4  材料は現地調達、縦杭と横杭を作り、初日は48段の階段を造った。ブナやミズナラの森は爽やかで、ハルゼミやウグイス、オオルリなどの鳴き声を聴きながらテキパキと作業ができた。

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2  作業後は近くの温泉につかり、汗を流した。夕食会には刈屋さんも同席、地元の美味しい地酒をご馳走になった。話は、刈谷さんの高校生時代の苦労話を伺い、73歳になった刈屋さんの人となりを知ることができた。

Photo_8  朝、沖縄方面から飛来したアカショウビンの声で目が覚める。耳を澄ますと布沢川からはカジカガエルの鳴き声が聴こえてくる。静寂で薄い霧がかかった朝は凄く気持ちがいい。

Photo_9  朝食をしていると窓から見える外は陽が差して暑くなりそうだ。昨日の夕食では分校スタッフの手料理をご馳走になった。大塚さんからウドの皮のきんぴらが美味しいとの話があり、朝食にはそのきんぴらがでてきた。灰汁の加減もよく、評判が良かった。お世話になったスタッフの皆さんにお礼をして、二日目の作業現場に向かった。目標は100段の階段を造ろう、というので8時に出発した。

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Photo_14  現場では、それぞれの道具を活かして、各自の持ち場で作業をスムースに行うことができた。ハンマーの柄が壊れてしまったので、大塚さんが現地調達の枝で柄を作った。それがとても調子が良く、11時過ぎには、111段の階段を造ることができた。

111  昼食はバーベキュー、奥様が作ってくれたオニギリとお新香、そしてワラビのお浸しを肴に、冷たいビールで渇いたのどを潤した。昼食を食べながら、豊かなブナの森で暮らした木地職人の話を伺った。集落民の森と生きる智慧には驚くばかりだった。刈屋さん、奥様ご馳走様でした。刈屋さんご夫妻との再会を約束して13時過ぎ、帰路に着いた。(報告 高橋佳夫)

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