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2018年4月29日 (日)

”リターンtoネイチャー!”、中倉山のブナの根に土をプレゼントしました

Photo            アカヤシオツツジと小川スタッフ

P4290479  松木村が廃村になったのが1902年。その当時、村人の悲鳴や怒りの声に耳を傾けていた幼木が中倉山の稜線に生きているブナ。煙害で崩れていく土砂とともに流されていった幼木の悲鳴を宿しているブナ。ブナの棲息地としても限界に近いところで生き続けるブナをこれ以上衰退させてはならないと、根の命である土を流さないようにと土留め柵を造った今日。

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2  20ℓの土を背負子で担ぎ、2時間かけて中倉山山頂に運び揚げ、土留め柵にその土を入れてやりました。小川スタッフは40ℓの土を運び揚げてくれました。

Photo_4  土留め柵造りのアドバイスは、林野庁関東森林管理局日光森林管理署次長の加賀美さん、職員の新屋さんが行ってくれました。

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Photo_7  先月の作業では土が凍っていましたが、今日の土は緩んでいて小雨が降ると松木川に流されるほどの土でした。ブナを元気にする作業に協力してくれたのは17名の森とも。アメリカ人で栃木市に住むザイ・ハアさんも友人の荒川さんとともに協力してくれました。

Photo_8  作業は11時45分には終了し、下山をした後は楽しい昼食交流時間。ベースキャンプでは小井土スタッフご夫妻が山菜の天ぷらを、足尾住民の塚原さんはピーマンの手料理を、大野理事は千葉のインストラクター相川さんが送ってくれた新玉ねぎとスナックエンドウ、さんまの丸干しを用意してくれていました。Photo_11 Photo_9 交流会では、松村宗雄スタッフが小井戸さんの奥様に手作りの竹のザルをプレゼント、みちくさには竹製のドリップを大野理事にプレゼントしてくれました。

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Photo_14  早速、そのドリップで「足尾フォレストコーヒー」の試飲をしました。皆さんからは“甘くて美味しい”という声が出ました。こからは、この「足尾フォレストコーヒー」をみちくさでご賞味していただこうとなりました。

Photo_15  今日の“恩送り”作業に参加してくれたザイ・ハァーさんからは、この「リターンtoネイチャー」の活動には感動させられた、という感想を頂きました。今後は、造った土留め柵に土を運ぶことになりますが、中倉山をアタックする皆さんに土を運び揚げてほしいと願っています。その時には、どうぞよろしくお願いします。(報告・高橋佳夫)

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