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2017年12月11日 (月)

“鎮魂復興植樹祭”の心を新たに応援隊の1年間を語り合う

 慌ただしく迎えた師走、天気は天高い青空の下、南相馬市応援隊は9日、今年最後の森作業を行いました。海辺の雫浄化センター育苗場には、筆者も含め9名(渡部さん、松林さん、菅野さん、道中内さん、東城、松本さん、遠藤さん、岩橋恵美さん、東城睦子さん)が集ってくれました。

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Photo 作業は、寒い冬から貴重な苗木を守り保護するために柵の周りに防風遮断ネットを張りました。また、苗木の置く場所も変更し、タブノキ、シロダモ等の背の高い苗木をネット側に移動し、背の低いマサキ等を内側に移動しました。これで越冬対策は万全とはなりましたが、苗木には水が欠かせないので撒水はこれからも続けます。

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Photo_5  終了後、応援隊代表・渡部さん宅で1年間を振り返りながら、慰労会を行いました。この場には、桜井勝延市長と金子恵美衆議院議員、そして森びとプロジェクト委員会からは高橋副理事長をはじめ3名、市役所の山田生活環境課長も出席してくれました。

Photo_6 料理は、地元料理の「どんこ鍋」等を女性の皆さんにつくっていただき、懇談では、皆さんから感想や意見を頂戴して植樹祭や育樹祭の方向を考えました。

Photo_7  翌日(12/10)は、植樹祭から5年を迎える森の防潮堤の樹木の生長を観察調査する実習を行いました。アドバイザーは森びとプロジェクト委員会の宮原事務局員。植生調査場所は鹿島区南右田の第1回植樹祭会場、調査は10㍍×5㍍に区切った場所に生きている全ての樹木の幹の径、樹高、樹種の測定でした。実習では14種で62本の樹木を調査、樹高でトップだったのはネズミモチの260㎝、幹の径は直径20ミリでした。

2 この調査は年明けから応援隊が本格的に実施していきます。できれば相馬農業高校生達と一緒にできれば嬉しいと思っています。そして、この調査によって5年前に植えた樹木の生長が、全国から来てくれた植林ボランティアの“鎮魂復興の願い”に結実できれば嬉しいと思っています。宮原さん、ご指導ありがとうございました。

Photo_8  近くの「奇跡の一本松」は残念ながら枯れてしまい、今月27日に伐採されます。その前で、私たちはこの松が宿しているであろう、“自然と暮らすことの大切さ、原発はきれいなエネルギーではなく、永遠に命を脅かす怖いものなのだ”、ということを風化させないようにしていきたいものだと願いました。月命日の今日、そんな誓いを新たにできました。(報告 東城敏男)

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